Monday, July 1, 2019, 12:23 PM
昨日は副島隆彦の学問道場の定例講演会が東京・三田で行われました。
前半は古村治彦氏の2020アメリカ中間選挙の解説であり、ベストセラー「ジャパンハンドラーズ」の著者・中田安彦氏との日本国内政策の解説でした。
アメリカ民主党の立候補者は思想も世代もバラバラの24名から中間選挙に向けて候補者として絞られてゆきます。
また民主党支持者側も民主党でありながら、社会主義政策を支持する傾向もあり、若手政治家も台頭しています。
MMT(現代貨幣理論:Modern Money Theory)も大きく注目されています。
ケインズ理論の拡張なんですけどもね。
副島隆彦氏は、このMMTには反対的立場ですが、私は公共事業拡大はやむを得ないでしょうと考えています。
その先にあるのはBI(ベーシックインカム)です。
貨幣を刷り散らかすと、貨幣価値が暴落するというが、現実はまったくその兆候がない。
永田町ではすでに選挙モードに突入しており、公示に向けて動いているそうです。
私は風向きが全く野党側に向いていない、今なら衆参同時選挙をすれば自民党が勝つとみていましたが、何か裏があって同時選挙はしなくなりました。
山本太郎氏の令和維新の会が席を最低ひとつは確保するでしょう。
ひょっとしたら2議席、3議席となったら、国会はものすごく面白くなるでしょう。
野党も与党も、泡沫の令和維新の会は無視できなくなる。現政権・自民党にとっては嫌な存在になってゆく(そうあって欲しいという願望もあります)
さて、G20が閉会されました。
議長国としてはそつなく終わったし、これほどテレビを意識した茶番はないなあと眺めてました。
トランプと習近平の挟まって原稿を読み上げる絵面は滑稽です。
肩が触れ合うほど狭い席での会食など、意図があるそうです。
副島隆彦先生も講演では少し触れていましたが、G20の本当のキーマンはトルコであり、出席していない金正恩です。
米でも中でも日本でさえない。G20で真の鍵を握っていた人物(島田久仁彦)
https://www.mag2.com/p/news/404008?utm_medium=email&utm_source=mag_news_9999&utm_campaign=mag_news_0701
トルコはNATO加盟国でありながらもロシアからSS400という短距離ミサイルを購入するなど急速に接近しています。またシリアにも隣接しアラブ諸国の調整役でもあります。難民問題ではEU(メルケルのドイツ第4帝国)への影響も大きい。
東洋と西洋とアラブの交差点の国家、世界情勢のキーマンはトルコのエルドリアン大統領なんですな。
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Saturday, June 29, 2019, 04:02 PM
大学病院で働く若い医師はほとんどが無休で無給であるということが問題とされています。
生活費は関連の病院や地域の私立病院で腰掛けに勤務して稼ぎます。
病院の区分には、大学病院・中病院・小病院と医療業界分野では歴然と区分されており、大学病院を頂点としたピラミッドで構成されています。
それじゃあ大学病院にも系列があるのかというと、明白にあります。
東大・京大・東北大・名古屋大・大阪大・九州大という旧帝大系に加えて慶応大学という私大系がいくつか。
系列というか人材交流で他の国公立系医学部も辿ればどっかの系列になっています。
たとえば千葉大学医学部っていっても、東京大学・千葉支局ってな感じかな。医療業界からみれば。群馬大も新潟大も似たようなもの。
旧帝大系からトリクルダウンで人が移動してくる。その逆があるのかはわかりません。
山崎豊子の白い巨塔ではありませんが、旧帝大系の教授となればその傘下の大学医学部からは殿様のように扱ってもらえるわけです。
親分が右向けば子分達も右を向く。そんな世界。
ある治療法や薬をトップが採用すれば、ドミノ倒しのように採用されてゆく。
帝大系医学部、特に東大京大は製薬会社や医療機器会社のトップ社員が担当しています。
さらに言えばその上は厚生労働省が控えています。
社運を賭けて食い込んでいるので、裏ではすごいお金が動いているのです。べつに知ってどうということはないけども。
権威こそすべてで、幅を効かす世界
ヤクザな世界だなあと思いますが、そういう組織で働く若い研修医たちはもっと可哀想です。
滅私奉公、御礼奉公あたりまえ。
研究や論文に充てる時間がほとんどないのです。
だから製薬会社や医療機器メーカーは論文作成や学会発表には、労力も提供してます。
臨床のデータ整理は製薬会社が医者からの生データをもらって行っているのです。
それって、薬を販売している会社が、学会や厚生労働省へ提出する報告書をつくっているのが実状です。
おいおい、それってどんだけお手盛りなんだよ〜と思うでしょ?でもそうなんです。
ずぶずぶの癒着関係。
でも研修医や若い医者は金も時間もないから、やっていけない。
硬直した医学部制度と疲弊がすさまじい現場
別に見てきたようなお話を自慢げに言う気はありません。
ただ何人かの知合いの医者の話を聞くと思うのは、あんまり医者という職業には魅力があるようには感じません。代々医者を稼業としているから医者になったり、大地主の息子で言われるがままに医者になったりと、ほんとうはもっと違う仕事をしてみたかったなあと言う人が多い。
異口同音にいうのは
医者には全く自由がない
軍隊のように、すべてが枠に嵌められていて、独自色を出しにくい。
決められた治療をしなければ、健康保険で治療できる保険医の看板を降ろされます。これは医者にとって廃業に近い。
マンガのブラック・ジャックのようなモグリの医者になるしかない。
もっとも医師免許をもちながらも厚生労働省の官僚になったり、山中伸弥さんのように研究者になる人もいますが少数です。医療業界の会社員や研究者となる人もいますねえ。いってみればサラリーマンですよ。
田舎で産業医といって、学校や企業・工場の健康診断だけする人もいます。治療はしなくて病院への紹介状だけかくお仕事。これ以上こき使われるのはまっぴらだという感覚なんでしょう。
一番人気がある医学部の専門は”形成外科”の美容整形なんだそうです。
アメリカでは心臓外科医か移植外科が高額収入で、誰もが目指す。
フジのテレビドラマ「ラジエーション・ハウス」を観ました。小さな私立病院でのヒエラルキー(身分階層)を皮肉ったドラマです。
医者の身分を隠して、放射線技師として潜り込んだ主人公。系列の大学部学部におもねる医者とトップダウンの組織となかなか見所はありました。
高度化した医療に対して育成制度が前近代のまま
私の叔父も医者でしたが、たしか医学部学生で軍医として戦場に駆り出さました。手があれば誰もが荒療治をやったというのは、水木しげるのマンガでも知られています。消毒して使うのは針と糸だけというだけの人も帰国したらお医者様となっていった。
同じフジのテレビドラマ「コードブルー」はドクターヘリの緊急医療のドラマでしたが、いちばん現場慣れしているのは看護婦なんです。
救急車の乗員やある程度経験がある看護婦らには無条件で医療免許を与えてしまった方が良いと私は考えています。税務署に長年勤めれば税理士免許は自動的にもらえますし、法務省の定年退職者にはほぼ無条件で公証人資格を与えています。(読売新聞がすっぱ抜いていた)
既得権益ガチガチの、医療体系をぶっ壊さないと、いつまでも日本の医学部は特殊なままでしょう。
社会保険料を値上げする前に、医者育成をもっと柔軟にせよ
医療費が高いのは、採血程度でも資格がいる。薬を棚から持ってくるだけでも資格がいる。ヨロヨロの患者を手で支えるだけでも資格がいる、しびんをあてがうだけでも資格となんでも資格資格と専門学校と癒着しているんじゃないかと疑うほどです。というか安倍晋三と加計学園の癒着でわかるように、文科省と厚労省は深く癒着してます。
働き方改革を叫ぶなら、やりたい者、手が空いている者にはどんどんやってもらえばいいのです。
過去ログ:目の付け所が良いドラマ「ラジエーションハウス」
ドクターヘリ緊急救命「コード・ブルー」はお勧めです
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Tuesday, June 25, 2019, 02:07 PM
フェイスブックが独自の暗号資産「リブラ(libra)」を発表したことで、これまでの胡散臭さが巨大IT企業の裏付けとなり話題となりました。
Google、Amazon、Appleも追従するのは必須でしょう。
通信企業も狙っていますが、既存金融システムも顧客だからおおっぴらにはできません。
キャッシュレス化の行く末は旧来の銀行システムの消滅です。
銀行システムとはSWIFT(スイフト)と呼ばれる銀行間国際送金のネットワークで、銀行は地銀も都銀も含め大小関わらずここに接続されています。
金融機関の金の貸し借りはロンドン市場で行われていますが、SWIFTはドルならばかならず米国の指定された銀行を経由して取引されます。
たとえば石油代金の決済で日本の商社が東京の銀行からサウジアラビアの銀行に振り込むのも、一旦アメリカの指定銀行を経由します。(コレスポンド銀行と言います)
逆に東京の銀行が円で海外から送金を受取る場合も、三菱銀行かたしか横浜銀行を経由しなければ日本の銀行は受け取れません。
海外取引が多い会社や商社では、あたりまえの仕組みです。
ドルの流通量と取引はアメリカには丸見えです。日本円も同様にSWIFTを通して金融庁は逐次監視しています。
テロ組織への送金はすぐにわかるし、北朝鮮などの経済制裁は真っ先に米国の預金凍結と送金が停止されます。
今は日本から撤退してしまいましたが、シティバンクの窓口にはぶ厚い電話帳のようなものが置かれていました。これがswiftコード表です。
送金先の銀行をそこから探して、スイフトコードを送金伝票に記入しなければならないからでした。今はコンピュータの画面ですぐに検索できるので、swiftを記入するのは銀行員がやってくれます。
しかし、海外送金に不慣れな窓口のオバチャンばかりで、手際が悪すぎてイライラします。
日本の銀行もswift当然ありますし、国内送金では日本は独自に全銀協コードというのもあって、企業間取引ではそのコード表も昔は使われていたと思います。
銀行が合併したり支店が統廃合されるたびに、スイフトや全銀協コードの表(データベース)が書き換わるのです。
今はコンピュータの記憶量が大きいので問題はありませんが、磁気テープがぐるぐる回っていた時代では、専属の人が毎日テープを掛け替えていました。
テープは全銀協から毎日車で銀行の支店に運ばれ、逆に昨日の取引記録が磁気テープで東京なら日本橋にある全銀協に運ばれて処理されていました。
30年前までは原始的な方法で、銀行間の送金がなされていました。
だから銀行を跨ぐ送金、海外との銀行との送金は数日から一週間はかかったんです。
日本の銀行は手数料も馬鹿高く、為替レートも異常な値段
日本の金融システムが使い物にならず、あほくさいほど手数料も高く、レートも悪いことは有名です。
たとえば日本から米国に100ドル(約1万円)送金するとしましょう。その手数料に一回あたり2000〜4000円ほどかかります。
さらにTTS(為替レート)という現在のドルの値段106円に2円ほど加えた108円となります。
つまり100ドル送るのに、(1$=106)10600円+2200円=12,800円ものコストが発生するのです。手数料を除いても送金額の最低2%が銀行の儲けになってしまうのでした。
こんな暴利をとっているのは日本の銀行だけで、海外の送金手数料はもっと安く、為替レートと実レートとの差は数銭という単位。
なぜならコンピュータ処理だから瞬時に処理は終わるから、送金時の為替レートで良いのです。
瞬時に送金決済ができるのに、日本の銀行はやらない
なぜならば、支店と本店、さらに全銀協というレガシーコンピュータのネットワークがあるから。
そして何千何万人も通信会社(NTTデータ)やコンピュータ関連企業(IBMや富士通など)が携わっている。
どんどん統廃合が進んでいるのは、地銀や信用銀行はそのコストに耐えられないからです。
VISAやMasterといったクレジットカードも取り込んだFACEBOOKの暗号通貨はそのまま現行の銀行システムの代替になりえます。
通貨との交換がしっかり担保されれば、もう誰も銀行を通した決済などやりたくない。
しかし実現すると大きな副作用があります。
これまでのドル基軸システムの崩壊の先は誰も予想できない
FACEBOOKの暗号通貨経済圏ができると、それが蟻の一穴となり基軸通貨としてのドルの立場は弱くなって行く。
記事を読むと、面白いことに先進国の中央銀行の態度はまちまちです。
強烈に反対しているのはアメリカ下院だけで、あとは様子見です。
中央銀行総裁の腹の探り合い。下手な発言をすると首が飛ぶどころか、殺されかねないからでしょう。
FRBが玉虫色の発言「利点もあるがリスクもある」としているのは、FRBがFACEBOOKの親玉だからです。
弱りつつあるドルに対して、代替策としての暗号通貨なのでしょう。
もちろんこの暗号通貨でも覇権を握るつもりです。日銀黒田東彦のコメントなんて他人事のようです。
来るべき金融危機にむけた逃避先として注目されている
ドイツ銀行が引き金を引くのか、中国のバブルが崩壊するのが先かはわかりませんが、世界金融は不良債権とCDSといったオプション取引額が天文学的に膨れあがっています。
そろそろ現行の銀行システムもご破算になる時期に向かっていると感じています。
BISでの世界の中央銀行の首脳の集まりは、その破綻をくい止めるためにはどうすれば良いかというよりも、破綻後をどうするかに焦点が集まっているように見えるのは穿った見方でしょうか。
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Thursday, June 20, 2019, 07:28 PM
本日発売の自転車雑誌「サイクルスポーツ」(通称サイスポ)
趣味系の月刊誌では50年もの歴史があり、全国的な知名度があります。
棚に置かれたばかりの、この雑誌を買ってきました。
定期購読をすれば郵送してくれるのですが、私は本屋で買うのが好きなのです。
雑誌ですから、内容は雑多で興味あるとこはじっくり読みます。
中学生時代からずっと読んでいるのですが、昔と今ではぜんぜん中身が変わってます。
表紙ぐらいしかカラーじゃなかったからね。
いいねえ、新しい自転車、かっこいい自転車。
パラパラとめくっていくと、目的のページがありました。をっ、あったあった。
なんでピンクの二色刷なんだろうな。
パッとみて何が載っているか分かる人はマニアです。
こうやってカメラを通して見ると、文字ばかりの誌面ですね。
でもこの文章もすごく大切で、しっかり読んで欲しいです。たった2000文字ですから。
文字は新聞と同じ大きさです。
雑誌も単行本もフォントは大きくなる傾向があります。昔の凸版よりはずっと読みやすくなっています。でもこれ以上文字が大きくなってほしくないなあ。
連載25回と表示されるかとおもいきや、最終回の文字・・・
そうなんです、準備期間2年、そして連載2年が今月号で最終回となりました。
いままで誰も手を付けていない内容の記事で、業界関係者(?)の方々にも読んでいただいたようです。
自転車が大好きという人、機械工学が大好きという人、人間臭さが好きだという方にも満足していただけた内容でではないかと思っています。
でも来月号にはもう、この連載はありません。最終回の文字にはセンチメンタルになります。
この連載はいうまでもなく、私が書いていたものです。
今となっては2年という連載期間はあっというまでした。
というか
毎月締め切りが襲ってくるストレス
そして入稿まぎわに、大きな内容変更や修正があったりと月刊や週刊誌というのはいろいろな制約があることを知りました。
急遽写真の差し替えとか、記事の裏取りといった、取材と楽しい2年間でした。
この連載にご協力いただいた方々に、あつくあつく感謝しております。
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Wednesday, June 19, 2019, 02:48 PM
今日の読売新聞の地方面です。
世界一周を終えたサイクリストの紹介です。
汗臭そうで、日焼けしてう〜む。
昔から自転車で世界一周を目指す若者達はいました。古くは100年前明治時代にすでに日本人で世界一周をしていたのです。
これだけ円高のご時世でも自転車で世界一周を目指している人がいるのですね。
記事中にある日本アドベンチャーサイクリストクラブ(JACC)はそのような冒険野郎にはおなじみの団体です。
代表の池本元光氏を知らない人はモグリですというほど自転車野郎にとっては有名人。
そこのHPをみると、現在世界一周中のサイクリストがわかります。少なくとも5人はいる。
一番多いときは20名ほどいたような気がします。
平田オリザさんという男なのかオバサンなのかよくわからない劇作家(男だそうです)がいらっしゃいますが、この方も世界一周達成者です。
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Wednesday, June 19, 2019, 11:20 AM
東京に住んでいると近郊で「鎌倉街道」とある標識をちょくちょく見かけます。
鎌倉とは縁がないと思えるような辺鄙なところ、遠方の地であっても鎌倉という文字を見るにつけ不思議に感じます。
ほんまに鎌倉に辿り着くんかいな?
神奈川の鎌倉街道はさすがに鎌倉方面に進みそうですが、東京都、さらにはそのむこうがわ、山梨や埼玉、栃木の鎌倉街道は本当なんだろうかと思ってました。
実際に辿ってみたらどうなるか?というと、途中で途切れていたり、幹線道に合流してしまうのでわからないのです。
ここの人が勝手に命名したんちゃうか?
たいていの「鎌倉街道」は幹線から外れた枝道で、まさに生活道路です。
ほんとうに中世にはいざ鎌倉と武士が向かったのでしょうかという疑問をもっていました。
その答えの記事です。
江戸時代に村内の道を「鎌倉へ通じる道」として歴史的事実化していったということ。
真偽は誰もしらない。
能楽の人気演目「鉢木」にあやかったのだろうということ。
徳川政権は武家政権の創始者・頼朝の継承者と喧伝されたからなんだとか。
徳川は天皇家の血筋ではないのに、こりゃまた。
源氏も平家ももとを辿れば天皇家に繋がるのです。
それよりも、栃木県小山の奥大道と呼ばれる遺跡の写真をみると、古代から中世の道路はけっこう立派であったことがわかります。
現代のように側溝もあり、粘土で固められていた。
これこそ鎌倉街道です。
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Tuesday, June 18, 2019, 01:47 PM
体調を崩しておりました。ひさしぶりの更新です。
身体を押して本日住民税や健康保険料を支払ってきましたが、それにしてもこの高い負担には溜息が出ます。
めったなことでは病院、歯医者さえもいきませんからね。
新聞もたいした記事がなく、ネットで目に付いたのが日刊現代
フィンランド政府が2年間ベーシックインカム給付をして分かったこと
誰も働かなくなるのか、それとも…
山森 亮 同志社大学教授 2019.06.17
という記事です。
ベーシックインカムを国民2000名に2年間行ったことの実験報告です。
支給額は当国の失業給付額と同額ですが、支給対象は学生と失業給付受給者を除いてランダムに無条件で支払います。
1)労働時間はどうなった?
ほとんど支給前と変わりません
2)健康状態とストレスは?
健康は向上(46→56%)、ストレスは軽減(46→55%)
3)国民、司法制度、政治家への信頼は
設問は官僚的か(68→59%)親しみやすい
ベーシックインカム実施で悪影響はみられない
継続した政策ではなく、期間限定ですから変化の数値も限定されていると思います。
もし恒久な施策となれば、数値が違うでしょう。
ベーシックインカムの概念は、国民一律に課税所得に下駄を履かせようというものです。
課税額算定のために、所得を合算し、それを申告するといった作業では、支払う側も受取る側も手間とコストが発生します。
課税所得に満たない国民と、課税すべき所得がある国民に分けるという選別作業です。
そりゃどこの国でも喜んで課税されたいという人はいませんから、できるだけ所得を見かけ上減らしたいし、国家としてはできるだけ課税したいというせめぎ合いが生まれます。
そんな無駄な手続きはやめましょうということ。
ベーシックインカムで労働人口すべてに課税対象となります。
「福祉の罠」にも陥らない
高福祉国家では
働けるのに働かない、動けるのに動かないほうが、社会保障と受けられるという合理的な考えが生まれてしまいます。
永久に職探し、永久に生活保護者、障害クラスの水増し等々
自立を妨げているのも、福祉政策という皮肉です。
これに関しては、今回の実験は小規模で短期間なために結論はでていませんが、国家で実施されたら大きく労働市場、労働条件が変化することは想像に難くない。
この記事は連載で、次回はその財源をどうするかという内容らしいです。
複雑な制度をやめて、小さな政府にすれば実現は十分可能だと私は思います。
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Friday, June 14, 2019, 09:37 PM
私は自意識がうまれた頃から自分は保守的(コンサバティブ)だとずっと思っています。
天皇制は維持すべきだと思っていますし、元号に対してもそう。
でも現行の政治制度(官僚による中央集権)や政党政治に対しては常に批判的。
しかし原子力の活用は国家として進めるべきであるとも考えています。
なぜなら原子力は政治マターで捉えていては、国家百年の計においておおきな国益の損になると捉えているからです。
好きな作家は吉村昭で、理想です。
三島由紀夫だって学生時代には読みふけりました。
だから右派だと指弾されれば、そうじゃないのだけどなあ。
ただこれだけは言える
時代が時代ならお国のため(と騙されていても)
喜んで死んでいくタイプです
鹿屋の特攻基地、呉の兵学校に鎮座する特殊潜行艇を巡り・・・私は英霊に対して感謝の念しか抱いておりません。遺書を読むと知能の高い人たちであったということがわかります。
こんな馬鹿が生きててすみません。ありがとうございます。
こんな想いで資料館を巡っています。
自分の国は自分たちで護るという考えはアメリカも同じ
リバータリアンはアメリカの保守思想だと紹介されますが、こんなの当たり前じゃないですか。
自分の国、自分の村は自分たちで守り通すという<土着の考え>が人のそもそもの本能なんじゃないですかね。
どこそこが責めてきたらアメリカが守ってくれるなんて甘い考えよりも
どうやったら自分たちで護れるか
を考えることが先決でしょ。
まあこんなことを高校生あたりから考えていたわけで、それが右翼だと言われれば右翼なんでしょうかね。
ただ江藤淳の著書は何も読んでいないと思うのです。
読んでおくべきなんだろうなあ。
読書は自分とは何者であるのかという確認作業なのですから
今日、東急電車の駅のホームに置いてあったチラシです。
たぶん行きます。
なんたって教育の名のもと、背骨がグニャグニャのコンニャクのような自我にさせられた年代ですから。(いまは更に男はメス化し、女はゴリラ化したひどい世界だぜ)
それでちゃんと自分は右翼なのかを考えますw
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Sunday, June 9, 2019, 11:30 AM
日本の近代史が一番重要でありながらも、学校教育では軽視されているのでほとんど知りません。
昭和7年の犬養首相暗殺の5・15事件
昭和11年の高橋是清蔵相と斎藤実内大臣暗殺の2・26事件
軍部によるクーデターとだけされ、その背景にある思想対立はあまり詳しい説明はない。
当時の経済問題、特に農村の貧困に対して工業化した産業社会での資本家への怨嗟。
湧き起こる不平不満が軍部の権力拡大になった。
よく間違って理解しやすいですが、軍事政権=右翼が戦争体制を引き起こしたと上記の事件を例にして思いがちですが、けっしてそうではない。
2・26事件は天皇の統帥権を錦とした社会主義者による暴走ですからね。
軍でありながらも極左思想なのです。
「極右と極左は毛髪の差」
犬養毅が発した言葉だそうですが、その通りだと思います。
犬養毅のブレーンとして井上毅(いのうえこわし)という明治政府を支えた熊本藩出身の官僚の存在。そして新聞「日本」を発行する小島一雄がいた。
この3人に共通するのはドイツを手本にした立憲君主制体制すなわち、
憲法によって権力を規制(規定)し、それに従った統治下で産業立国を目指すという考え。
立憲君主制度は社会主義的な色が強い。
その方が国力がない日本においては効率が良かったからでしょう。
井上毅は徹底して天皇を頂点とした議員制と国民の権利のバランスを図った社会を模索します。
伊藤博文や山縣有朋も井上の立憲君主制を支持しています。
立憲君主制の問題はクーデターに結びつきやすいこと
批難の矛先が単純だから、すぐに内閣、資本家たちに向けられる。
反乱分子による騒動が起きやすいので、結局は国家による監視体制が肥大してしまう。
今の中国の政治体制を見ているとそう思います。
タイなんかも常に軍部がガタガタして小さな反乱は恒例行事のようです。
議院内閣制の問題は寡頭寡占に陥り自浄能力がないこと
要するに声がでかい奴が勝つ、金がある奴が勝つというパワーだけの世界。
票による多数決ではけっして最適解が得られないうえに、政党はその後の結果には責任はないのです。
責任は代議士を選んだ国民であるから。
少数意見、マイノリティの意向が全く反映できないのが議院内閣制の欠陥でしょう。
例を挙げるまでもなく、誰がこんな欠陥税制である消費税に諸手を挙げているのでしょうね。
議院内閣制は右派であり、立憲君主制は左派である
えっ、逆じゃないの?と思われるかも知れませんが、私はそう考えています。
立憲君主制は社会主義色が強く、議院内閣制は利己主義が根本なのです。
議院内閣制とは利得組織、利潤団体の調整の場にすぎない。
こうして考えるとどっちが良い悪いではなく、どっちもどっちで時代時代で振れるのも当然です。
この記事でわかったのは明治から大正・昭和にかけて大きく政党政治体制へ変貌してゆく、その背景に大きな二つの思想があったということ。
いうまでもなく工業化による社会状況の変化によるものです。
政党政治とは利益の代表者による誘導なのですから、軍部が暴発するのは必然。
アメリカ議会だって、中国共産党だって軍(まさにパワー:Powerという本来の意味)はけっして無視できない存在なのですから。
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Thursday, June 6, 2019, 06:55 PM
王政よりも共和制、共和制よりも民主主義が社会構造の至宝かのように教え込まれますが、その提唱者であるジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)だって、それは条件があってこそという前提であるのです。
・代議制の参加者には知性が備わっていること
・専門的な知識を有していること
・大衆を管理統制する仕組みがあること
そうした上で、国家を国民の財産として育まねばならない。
だから代表者を選出する国民にも相応の知的レベルがあってこそ、代議制統治が成り立つ。
ミルの代議制統治論は明治維新後の日本でプロテスタントが設立した洋学校で教えられています。
熊本バンド、横浜バンド、札幌バンドという三つの流派から政治家や教育者が数多く誕生しました。
新島襄と八重をとりあげた6年前のNHK大河ドラマ「八重の桜」でも、創立間もない同志社大学で話題になっているシーンがあります。
近代社会の未来像を描いたミルの考えは150年前の日本には大きな反響だったでしょう。
夏目漱石ら文人にも大きな影響を与えたのでしょう。
とここまで書いてみても、ミルに対する知識はこの程度です。
新刊「代議制統治論」(関口正司訳)の紹介記事をじっくり読んでみると、もっと過激だったんだなあとわかります。
教養ある層には票を倍にしろとか、投票は公開制にしろといったこと。
私も年代層で一票には重みをつけるべきだと思っています。高齢になるほど一票の重みは少なくし、厚い層の年代も補正すべきだと思います。
そうしなければいつまでも若い世代の意見が通らないし、薄い層は不利益のまま放置されてゆく。
ミルは規制する側の役人(官僚)も有識者から選出すべしと考えていたのではないのかな。
少なくとも言えることは、日本の代議制民主主義なんてまがい物に過ぎない。
社会をより良くするための社会制度でありながら、まったくその機能がしていないから。
マルクスの資本論だって、資本家が悪いと糾弾しているのではなく、産業革命によって生まれた資本家という新たなクラス(階級)の解説書です。
お金(資本)が巡るとこういう社会になるというだけで、労働者という資本家から見て生産設備にすぎないクラスが現れるというだけの話。
良いか悪いかという話じゃない。
そんじゃあなんでマルクスは共産主義に結びつき、60年代に貧乏な若者達が運動に燃えたのか?
副島隆彦先生曰わく
左翼に同調して何でも反対していれば(頭がよさそうと)女にモテたから
いまでも学生運動の気運が抜けない人は、先天的な馬鹿なんだとさ。
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Wednesday, June 5, 2019, 01:15 PM
新聞広告で知りました。増感放射線療法コータック(Kortuc)
ホームページで検索してみたら東京放射線クリニックが掲載されました。東京の有明にあるそうです。お台場ですね。癌研の近くだ。
ここの柏原賢一という院長も同様の本を出してますね。
微量放射線は身体によいことを実践しているクリニック
コータック治療とは過酸化水素添加ヒアルロン酸による放射線増感剤を併用した放射線治療だとのこと。
放射線治療も進化しているわけですな。
ヒアルロン酸って胡散臭い美容治療でよく目にしますが、元々は誰でも体内にある物質で、関節痛の緩和では保険適用されているそうです。
免疫療法よりも安価なので、普及してもらいたいものです。
微量な放射線は免疫力を上げる
はやくこの事実が世の中の常識になればいいのになあ。
私はビタミンC点滴療法なども早く保険適用されればいいのにと思っています。
過去ログ:病気が増える原因(抗菌剤が引き起こす社会問題)
万波医師の倫理観は本来であれば医学を進歩させるはずなのに・・・
国立がんセンター発表の10年生存率の平均55%は全く意味がない数値だ!
『やりがい』を搾取し浪費する現代社会
放射線の治癒効果をまったく知らない専門医たち
咳・微熱があるときには食べてはならない (若返りのためにも節食が有効です)
カロリー摂取量は減っているのに糖尿病が右肩上がり(Mg欠乏原因説)
これからは「摂らない」という治療が主流になるだろう
電車に乗れば避けられないインフルエンザ
ビタミンC化合物はあなたを老け顔にする!
【医療】重症のがん患者の化学療法に問題。 英国[11/26]
悪人は善人の仮面を被って身近にいるものだ
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Wednesday, June 5, 2019, 11:25 AM
平成から令和に年号が変わり、年号廃止論がかまびすしく一部では言われていました。
論拠はたったひとつ
世界標準(world standard)に合わせれば十分だ
他にも
年号はコンピュータ処理に不適で事務処理のコストが掛かるといった理由です。
でも元々コンピュータ技術者であった私から言えば、西暦と和暦の変換など、それこそコンピュータの得意な微々たる処理です。
世紀の変わり目2000年にコンピュータが停止するといった懸念が発生したのは、そもそも古いコンピュータと貧相なプログラムを騙し騙し使っていたからです。
私は逆に人間の脳力(能力)が低いからこそ、年号は必要だと感じています。
もっとも日本史の授業では年号が歴史観の妨げとなっていやだったなあ。
でもあえて言いたいのは、年号は時代時代のイメージを掴むためのグリップになりやすい。
西暦よりも年号の方が記憶が日本人なら鮮明です。
昭和39年、昭和45年といったほうがノスタルジーを感じやすい。
西暦の100年区切り「世紀」はイマイチな概念
100年前というと産業革命で機械工業が産まれた頃。やっとライト兄弟が飛行機を数百メートル飛ばした頃です。
100年という区切りは近代史においてはあまりにも長すぎる期間なのです。
人間の寿命も100年になりつつありますが、そもそも生物的には5世代で埋る時間です。
英語ではdecade(デケイド)という10年単位の単語もありますが、日本語ので言う干支一回りといった感覚です。
せいぜい「10年一昔」という具合に時代の変遷の早さを喩えるときに使うぐらいでしょう。
日本は年号があるが、欧米では政権が年号代わりだろう
サッチャー時代(英)、シュレイダー時代(独)、レーガン時代(米)といった具合に当時の首相・大統領が年号のかわりになってます。あの頃は良かった悪かったと言い合ってる。
今後も世紀という言葉は使われるでしょうが、西暦の区切りという意味しか感じなくなるのではないでしょうか。
『21世紀の人類のあり方』
『22世紀に向けての世界国家へ』
なんていう言葉が散見されるのは、カルト宗教ぐらいです。
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Wednesday, June 5, 2019, 10:07 AM
メルマガ「宮崎正弘の国際ニュース」でとても気になるコメントがありました。
http://melma.com/backnumber_45206_6823450/
欧州議会、イギリスで移民排除を掲げる右派政党が議席を伸ばし、第一党に躍り出ました。
フランスでもルペンが率いる党が第一党になりました。
フランスは革命以降は主義のブレが大きすぎる
第二次大戦前のヴィクシー政権を理想に掲げていることが特徴です。
さてそれではこのヴィクシー政権とはなんだったのか。
作家橘玲(たちばなあきら)がウェブで解説しています。
フランスで「極右」政党の候補者が次期大統領有力候補になる理由
[橘玲の世界投資見聞録]
https://diamond.jp/articles/-/90408
フランス政府はルノーを国有化するほど社会主義意識が強く、その源流はヒトラー政権のドイツの良き協力国であったから。
ルノーの成り立ちはドイツの軍需協力工場だった
連合軍によりフランスが解放されると、創業者ルノーは対独協力者として逮捕され獄中死しています。
その後ドゴールにより国有化されたという経緯があります。
ヨーロッパではルノーはドイツ(ヒトラー政権)で大きくなった企業というイメージが残っているそうです。
戦後は国有化されて大衆車ばかり作ってきた。実用本位というのがルノーに対するフランス人の印象だそうです。
さてナチスの協力企業であったルノーのフランスはヴィクシー政権であり、ナチスと政策を同じにしています。
(貼付け始め)
この謎を解くには、1789年のフランス革命にまで遡る必要がある。
「自由・平等・友愛」を掲げたフランス革命は「旧体制(アンシャン・レジーム)」を打倒し、近代的な民主政治を実現した。これをフランスでは、共和政時代のローマをよみがえらせたという意味で「共和主義」と呼ぶ。ヨーロッパの歴史は中世から戦国時代がずっとつづいているようなもので、「天下統一」とはローマ帝国を復活させることだ。フランス革命によって生まれた共和国は「共和政ローマの正統な後継者」で、ナポレオンがエジプトに遠征し、ヨーロッパ征服に突き進んだのは、自らをカエサル(シーザー)に見たてたからだ。
しかしこうした共和主義の歴史観は、王党派と呼ばれる旧体制の既得権層と真っ向から衝突した。フランス革命からの100年間は共和政と王政・帝政がめまぐるしく交代し、共和派は「革命の大義を守る」ために、王党派の精神的支柱であるカトリックを政治の世界から徹底的に排除しようとした。これがフランス共和国憲法の根幹にある「非宗教性(ライシテ)」だ。
フランス国王の系譜が途絶えても、王党派はかたちを変えながら20世紀までつづいていく。彼らは共和主義の価値観のすべてを否定した。
非宗教性(ライシテ)を廃止してカトリックの信仰や道徳を復活させる。フランス語への言語の統一を緩和し、ブルターニュ地方のブルトン語や南部のオック語など地域性を尊重する。フランス革命の歴史観を否定し、学校ではローマ時代やフランク王国からの「正しい歴史」を教える――これが反共和主義者の主張だ。
(貼付け終り)
ヴィクシー主義のペタン元帥は反共和主義者であって、ドイツにフランスを占領させて共和主義者(レオン・ブルム首相:ユダヤ人)の失脚を望んでいたからです。
実際にドイツ軍のマジノ線突破、フランス軍敗退で共和主義政権が倒れました。
ヴィクシー政権とは革命以前のカトリック原理主義的な性格で、宗教を基底とした社会を実現することです。
「祖国」「家族」「信仰」「歴史」重視の革命以前の素朴なフランスに戻そうという保守運動でしたが、大戦終了後には共和主義者(ヨーロッパの盟主として君臨することが目標)のドゴールによって全て覆りました。
ドゴールはレジスタンス出身の軍人です。だからアンチドイツがしばらくはフランスの国是のようでした。唯一の競争相手ですからね、フランスの”共和"主義者にとっては。
「なんでもかんでもドイツが悪い」・・・こういう決めぜりふがフランスのアイデンティティだったのです。
ドイツ人もEU発足以前は「はいはい、なんでもかんでもドイツのせい」と苦々しくも受け流してました。
どっかの半島国家と同じだとドイツの友人は笑ってましたっけ。
さすがにドゴール主義も80年が過ぎると色あせて、ふたたび保守が盛り返してきているのがフランスの現状で、それはイギリス、ヨーロッパに伝播しているということ。
EU連合は緩やかに分裂してゆく
と私は思っています。振り子のように歴史は揺れてゆくのだなあ。
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Tuesday, June 4, 2019, 07:55 PM
日本といわず、どの世界でも産業を成り立たせているのは小さな会社や家族経営の零細業者です。
でもこれだけ少子高齢化と不景気では、跡を継ぐ人はなかなか現れない。
私の周りでも歳だから廃業したという話をよく聞きます。
仲の良かった青山にオフィスを構える社長も、年齢を理由に会社を消してしまいました。
社員は何人かいるし、ご子息もいるからえぇーとおどろきました。
息子さんは最初から継ぐ気はなく、遠く離れて会社員になってます。
一応社員に会社を引き継ぐ気はないかと1人1人尋ねたそうです。
社長と同じような働きはできませんと、みんな固辞されたとか。
そりゃまあワンマン会社をいきなり継げと言われても、そりゃ躊躇するでしょうね。
別の零細会社の社長もあと何年仕事が出来るかねえとつぶやいていたので、御社には○○さんや××さんがいるから、彼らに託せばよいじゃないですかと尋ねてみました。
上記の会社と同じく、やはり隠居したら経営を引き継いでくれと、そことなく話したそうですが、やはり固辞されたそうです。
小さな会社ですが業績は大手の下請ですが安定しているし、駅前とは言い難いがそこそこの建屋もある。
良い条件ジャン!
債務の個人保証で二の足を踏む
企業というのは大なり小なり借入れがあるわけで、中小零細は経営者が丸ごと個人保証しているわけです。
会社を引き継ぐと言うことは、その個人保証も継ぐわけで雇用者から経営者になれるかどうかの試金石とも言えます。
ただ現実は500万から2千万円程度なんですが、それでもサラリーマンには目も眩む金額なんでしょう。
あとは貴様に譲る、ただし企業債務の個人保証も・・・と言われたとたん、んじゃあ止めときますという返事が大部分なんだとか。
ところが来年以降は後継者には個人保証を求めないで良いことに政府系金融機関は取り決めたとのこと。
古兵社員が引き継ぎやすくなりました。
これに関連してみずほ銀行が兼業を容認という記事が一面にありました。
銀行員を名乗るなら中小企業ぐらい経営して見せろ
私は日本の銀行なんてサービスは最低、手数料は割高、銀行員は無能ばかりと世界レベルでは三拍子そろった三流だと思っています。
大昔のバブル時代末期の頃ですが、銀行に勤めている方が企業説明会で自らをバンカー(Banker)と称していたのには苦笑した覚えがあります。
バンカー(Banker)というのは頭取でして、日本語では資本家、俗に言えば「金主」のことです。
ドコドコ銀行のペーペー社員なんて単なるオフィス・クラーク(office clerk:事務員)でしかない癖に、その尊大な態度に腹がよじれました。
信託商品を売って歩くセールスマンがバンカーとは片腹痛い。
みずほ銀行は兼業を推奨しているそうですから、週半分は経営者として、週半分は銀行員として働いてみたらいかがでしょうかね。
借り手と貸し手両方体験できる良い機会じゃないでしょうか。
私も取引先から事業を継がないかと言われたことがあるので、こういう記事には敏感なのです。
」
(追記)もし経営者になってもいいという方がいたら、一言だけアドバイス
経営とはひたすら<資金繰り>です
ず〜っと資金繰り(笑)
商品を揃えて(雇用して)利益を生み出すという行為は、金を先に払って、だいぶ後からお金を得るという行為です。
自営業、零細稼業で雁首揃えての共通の話題は資金繰りしかないんです。
どこから低利で借りれるかとか、融資条件が緩いどこはどこかとか、そんな話ばかりです。
運転資金さえ確保できれば、あとはご本人の才覚です。
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Monday, June 3, 2019, 10:21 AM
土曜日から群馬の中之条周辺を旅してきました。
中之条には有名な四万(しま)温泉があります。そこで行われるイベントに参加しました。
中之条から草津、北軽井沢、嬬恋をサイクリングしてきました。走行距離151km
山林を抜けたらキャベツ畑が丘陵地帯にひろがりとても満喫しました。
山間部は温泉、ひかくてき平坦な地域は農業が主体の場所です。
すごく気持ちよいところなんです。
お城が好きな方は真田の城跡があちこちにあります。岩櫃城とか沼田城は有名ですね。
その間にも出城がたくさんあるようです。
不便で便数の少ない吾妻線(わがつません)、かわりばえのしない駅前とずいぶん前に訪れたときから何も変わっていません。道路の舗装が良くなったぐらいです。
草津温泉以外は閑散としています。
あと近くの北軽井沢の別荘地域は賑わっています。万座や浅間山、鬼押し出しといった観光地も近いからでしょうか。
名湯は他にもあるのですが、外国からの旅行客はそちらには行きません。
知名度で大きな差が生まれるのだなあ。
外国にウケルのは、スマホ映えするかどうか・・・つまらないことですがその一点があるかどうか。
草津はシンボルとなった湯畑でしょう。
もっとも、清んだ渓流の風景が群馬の宝物なのだがなあ
自動車ではなく自転車ですから風情を存分に愉しみました。
ひなびた温泉街のほうがずっと旅情があり、また水もきれいです。
中之条は清水があちこちで湧いており、そのまま集落の飲み水となっています。
道中ではみんな手ですくって喉を潤しました。
私はずっとこのままでいて欲しい。山を削って造成したり、コンクリートの箱物を建てないで欲しいです。
この地域は八ッ場(やんば)ダムが建設中です。
ここらへんはダムだらけです。
清流をぶっ壊しまくる負の地域
そういう地域でもあり、政治家(中曽根・福田)の牙城です。
数少ない日本の原風景の一つではあるのですが、土建屋と繋がりがないと政治家にはなれません。
ちいさな集落のために砂防ダムをつくりまくり、小道を舗装するしか集票する手段がないからなんです。
望みは電車でも車でもどちらも超不便な地域のままということです。
過去ログ:映画「ひかりのたび」
この映画で撮影された場所はだいたいわかりました。でも映画ほど片田舎じゃないです。
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Wednesday, May 29, 2019, 06:12 PM
読んでいるメルマガ「10秒で読む日経」の転載です。
2019/05/29 No.3963
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10秒で読む日経!
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今日のNews
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●日産自動車と三菱自動車、仏ルノーは29日、3社の首脳が集まる企業連合の定例会議を横浜市で開く。
会議にあわせてルノーが欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合交渉の詳細を説明する。
2社の統合が実現すれば日仏連合の戦略が再構築され、日産は連合内で身の振り方を迫られる可能性もある。
29日の企業連合首脳による定例会議には、既に訪日しているルノーのティエリー・ボロレCEOと
ジャンドミニク・スナール会長と、日産の西川社長と三菱自の益子修会長兼CEOが出席する。
日本経済新聞 2019年5月29日
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佐々木の視点・考え方
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★ルノーとFCAの合併には大きな利点があります。
FCAはピックアップとSUVに焦点を絞ったマーケティングをしているため、欧州で販売するために、
EV会社のテスラに2千億ユーロを払って欧州の排出量枠を得ていますが、これが無くなります。
ルノーは、米国クライスラー工場で米国向け車両を製造すれば、近い将来予定されている25%の米国の輸入税の
支払いを免れることが出来ます。日産が保有する15%のルノー株を25%にまで買い増しすれば、ルノーの持つ43%の
日産株の議決権が消えてしまいますが、日産の15%のルノー株は合併後は7.5%になって、
日産がルノーに楯突くことが困難になります。
この他にも、車台を共通化して製造する様になれば、両社ともに大きなコストカットが望めます。
あとは、1月前にルノーによる経営統合を拒絶した日産の取り扱いです。
三菱は、クライスラー傘下だったこともあるので、三菱だけルノーFCAに取り込むことも可能です。
日産については、これまでのような頑なな統合拒否を続けるのであれば、株式を売却して縁を切ることも可能になります。
ルノーとFCAであれば、地域的な補完や車種的な補完が上手くいくので、日産を切っても大きな問題にはなりません。
ルノーとFCAは似た企業文化や経営者の思想も似ているのでスムーズな統合になるでしょう。
別のやり方は、ルノーないしFCAが日産株をあと7%買い集めて、統合新社が5割を超える保有にすることです。
これまでのややこしい係累の無いFCAが市場で7%くらい買い集めることは難しくありませんし、
買い集めるのに十分な手持ち現金も持っています。
過半数を握ってしまえば、経営は思いのままになりますし、日産本社もオランダなどへ移転できます。
経営に検察が介入すると言った新興国的無法の通用しない形態に変えることも可能です。
日本の報道とは違う視点で読むとこうなります。
イタリアのFCAとフランスのルノーは地続きです。同じEU域内の企業グループの合併ではスケールメリットが生かせること。
さらに米国マーケットが弱いルノーは対米向けに絞ったFCAは合併相手としてはうってつけです。
(日産もピックアップトラックとSUVを作ってます)
なぜオランダにルノーとFCAの合併会社を設立するのかというと、フランスの法律では40%以上の株式を保有する会社には議決権がないからと新聞記事にありました。つまりフランスとイタリアの会社が合併してオランダ籍の会社になるのは、日産にも新会社の議決権を7.5%分を与えるためです。
ルノーもフィアットも大衆車のイメージが強い国営企業です。です。フランス人のルノーのイメージは商用車で、フィアットは安い小型車。高級車というよりもどこにでもある大衆車といった共通のイメージなんだとか。
それでも両社ともにたまにかっこいいスポーツカーがありますし、ラリーやレースでも活躍している。
ドイツ車ばかりじゃ面白くないという方には粋なヨーロッパ車らしいブランドだと言えるでしょう。
ルノー+FCAで日産は投了するしかない!?
ルノー+FCAがたった7%の日産株を買い集めれば、完全子会社です。完全に詰みの状況です。
日産が対抗する手段はルノー株を30%も買い集めることですが、ルノーは国営会社なのでできません。
押してもダメなら引いてみなという戦略がみごとに決まったなあ。
敵の敵は味方、味方の味方は敵
規模拡大が宿命の資本主義におけるパワーゲームとは株式資本を握るという単純なルールです。
さらに企業自体も経営者にとってはカードであり、商品であるということ。
ちょうど大リーグの球団みたいなもんですね。
この世界に義理人情だ、雇用者だ社員だというパラメーターはないのです。
マルクスの資本論では雇用者(労働者)は生産設備ですから。
(追記)私は特に日産という会社が消えようが興味はありません。ヨーロッパ企業の日本子会社にならざろうえないのが資本主義のルールですから。もともと冴えない小型車の日産がプリンス自動車を強奪して今の日産自動車が出来上ったのですから、因果応報。
おとなしく喰われっちまえ(なるようになれ)と生暖かく観ています。
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Monday, May 27, 2019, 12:38 PM
昨日の読売新聞の書評です。
日本の思想史は奈良時代に仏教が入り、おそらく平安時代から神道、さらに江戸時代では儒学(朱子学)、さらに国学と変遷しよくわかんない。
北畠親房(きたばたけちかふさ)の『神皇正統記』(じんのうしょうとうき)がその源流だということ。
これが明治までの日本人の思想を形作っていたそうです。
徳川親藩でありながらも水戸藩が過激化させたというのが私の考え。
なぜ過激な思想が発生するのか
固定化された身分制度、不文律の多い膠着した社会構造への恨みでしかありえません。
福沢諭吉が親の仇というほどの憎しみが背景にあるから。
思想史とはざっくり言えば
ルサンチマンとカタストロフィーの繰り返し
なのです。
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Monday, May 27, 2019, 12:13 PM
新聞の記事で現在の中東問題の根本原因がわかりました。
50年前の67年6月の第三次中東戦争が現在の中東問題の根源だということ。
この戦争の結果、イスラエルは
・ヨルダンから東エルサレムとヨルダン川西岸
・エジプトからシナイ半島とガザ地区
・シリアからゴラン高原
を奪いました。
国連ではその地域を和平交渉カードとして使う外交交渉のモデルが確立した。
(日本の北方領土問題も同様の交渉モデルを踏襲している)
シナイ半島の返還でエジプトを平和条約締結
ヨルダンとの国交正常化
となりましたが、シリアとの交渉は決裂しました。
シリア(パッシャール・アサド大統領)とイスラエル(ネタニヤフ)は50年前のゴラン高原の遺恨そのままの対立です。
シリア+イラン連合とイスラエルの対立は恒久化しているということ。
さらにパレスチナ国家容認の動きは現在では全くイスラエル国内にはない。
イスラエル国内にこのままずっとパレスチナ人という被支配層を抱え、弾圧の手を緩めないということは
ユダヤ人国家と民主主義国家という相反する体制
つまりイスラエルは内憂外患(ないゆうがいかん)の状況がずっと続くと言うこと。
50年前の外交解決の失敗が、のちのちに大きな損失を両国に招いているのです。
パレスチナ人問題がパレスチナ国樹立で解決したとしても、シリア+イランとの対立は解決しない。
しかもトランプがゴラン高原の主権をイスラエルに認め、米大使館をテルアビブ(イスラエル北部の工業都市)から宗教問題がからむエルサレムに移しました。
トランプ政権がイランを執拗に叩くのはこういうイスラエルの背景があるからです。
その延長にイランへ核技術とミサイルを輸出する北朝鮮があるから。
北朝鮮が核とミサイルをイランへ売らなければ関心なし
北朝鮮を爆撃することは絶対あり得ません。イランに関わらなければほったらかしでしょう。
せいぜい中国とロシアの牽制で爆撃機を飛ばすぐらい。
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Sunday, May 26, 2019, 01:35 PM
先日古書店で買った本「神は数学者か? 万能な数学について」(マリオ・リヴィオ著千葉敏生訳 早川書房)を読んでいます。
ボロボロであちこちに書き込みがあり、折り目だらけ。
この本の所有者は何度も読み直したのでしょう。
本はこうやって読むという良い見本です。
私も数学とは神なのか?という疑問を抱いておりましたし、さらにこの本では突っ込んで
数学とは発見されたのか?人類により発明されたのか?という命題があることを知りました。
もうひとつは「シュメール人の数学: 粘土板に刻まれた古の数学を読む」 (室井和男著 共立出版) です。
この本もすごい内容で、人類最初の文明(メソポタミア)を築いたシュメール人が遺した粘土板の記録を長年丹念に追った力作です。
紀元前2600年前には60進法の数を使い、360度の角度、複利計算、三平方の定理から円周率の近似値まで知っていたという事実です。
どちらも凄い本です。
シュメール人の知識はエジプトのピラミッドにも役立っておりますし、いまでも角度は円360度として残っています。
別に角度や時計は360度や1時間60分でなくてもいいのじゃないですか?
円は100度で直角は25度でもいいし、1時間100分のほうが10進法で生きている我々には扱いやすいはずです。
三角形の内角の和が180度になるのは<発見された>のであって、その表現は別でも良い。
幾何学(図形による解決)は発見する学問。
それを数式で表現する手法(代数学)が発明された。
さらに微分積分という手法(解析学)が発明された。
すなわち<発見された定理>を使って<発明された学問>が現在の姿の数学だと思っていました。
「神は数学者か?」を読み進めておどろきました。
幾何学者は紐の結び目の分類をしていくうちに規則性を<発見>します。
これがトロポジーという分野を拓きました。たかだか50年ほど前のお話。
ドーナツの穴とコーヒーカップの類似性ってやつです。
ところが傍流のテーマが、素粒子研究という現代物理学にぴったり適合することがわかると一気に注目されました。
考えを改めました。数学界ではまだまだ発見が続いているのです。
今日の新聞に岡潔を知るきっかけとなった若手数学者森田真生氏が載っていました。
彼も自然から発見することが数学の基礎だと信じているようです。
さらに自宅を開放して子供たちに遊びを通じて数学を知って貰うことをしているとのこと。
啓蒙思想の啓蒙とは数学的な知識を知って貰うこと
物理学を学んだ福沢諭吉は何を啓蒙したかったのかというと、数学的素養です。ですから森田真生氏の行動は啓蒙活動そのものなのです。
過去ログ:検索キーワード:岡潔:
岡潔(おかきよし)のパネル展示をみてきた
高校普通科の普通とは”並”という意味ですよ
知育を知らない人は下流に属するということの証
私の地元の天才「岡潔」のドラマ
科学とは情緒によるものであり、論理ではない(日本の心)
岡潔(おかきよし)をご存じでしょうか
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Saturday, May 25, 2019, 11:58 AM
重たい掲示板 [2403] ジュリアン・アサンジ氏(イギリス警察に拘禁中)のウィキリークスが「月面着陸」の映画撮影現場のフィルムを流出
投稿者:田中進二郎 投稿日:2019-05-21 03:51:17
Wikileaks Releases Unused Footage of The Moon Landing
https://youtu.be/qFUxM4SO2OQ
まあこんな感じでアポロの月面探査は、映画セットで作られていたんだろうな。実際の風景が暴露されて納得です。
月面着陸の製作では月面車も登場させて、派手に走らせてますね。
ソ連のルナとアポロ月面車の轍だらけの筈なのだが・・・
これは歴代大統領の持ち回りの最大の秘密だった。
トランプはアポロは嘘っぱちだったと公表する意向のようです。
50年も昔に月に行ったというのは嘘八百です。
せいぜい地球の周回で帰ってきたぐらいでしょう。
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