トランプによる日本は為替操作国だという指摘は全くの正論である 
Friday, February 3, 2017, 11:48 AM
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トランプが日本を為替操作国だと強く非難しております。これをNHKはじめメディアは同盟国である日本への変節だと恨めしい論調が蔓延っています。

とくに日刊経団連といわれる日経新聞はトランプの誤解だ、無知すぎると批判しています。

トランプの指摘はまったく、その通り!



マイナス金利を導入するまでデフレの状況、つまりお金の価値がどんどん上がる(消費しない)のですから、当然円は強くなって当然なのです。

それを日銀の黒田が市民には関わらない(市場にはでない)形での量的金融緩和策(ジャブジャブマネー:副島隆彦先生の表現)で無理やり薄めて円の価値を貶めているのです。

経済を低迷させてあえて円安に導くという日銀の政策



まったく誰のためにある中央銀行なんでしょう。
(答:霞ヶ関と財閥企業のためにある)

アメリカファースト(米国内第一主義)を謳うトランプにとっては、日本銀行の政策は誰のためにあるのか!という苛立ちのように私は感じます。

FRBへの非難の手を緩めないトランプにとって、その忠実な子分の日銀も同様なのはあたりまえ。

米金利と日本は2%のスプレッドという暗黙の了解がある



金融関係者なら常識でしょうけども、おそらく1985年(昭和60年)のプラザ合意からスプレッドは決められたのだと思います。つねに覇権国アメリカにお金が戻ってくる状態をアメリカが日本に強要したのです。

日本などの輸出国に米国債を売ることで貿易赤字とのバランスをとっているのです。

政治的な理由で日銀が実需を伴わない円をどんどん刷って(結局ドル買い円売りとなる)、円安にしている状況は中国並みの為替操作国だと指摘されてもいたしかたない。

安倍晋三と黒田東彦は日本の破壊者だ



国内は消費税で景気をどん底にしてデフレ(正確にはスタッグフレーション)にしておきながら、輸出企業のために円安にする売国政策をトランプは一言で言い表したに過ぎません。

安倍と黒田は誰のために仕事をしているんだとねw

その点、トランプは偉いです。ちゃんと喰えない白人層に向いて仕事をしているのですから。

まっポチらしくしっかり頭を叩かれてちゃんと躾けられてきなさいよ。

屁の役にも立たなかったアベノミクスなんぞ「You are fired!」の一言で終いです。


愛読しているメールマガジン「10秒で読む日経」から転載します。
http://archives.mag2.com/0000102800/20170201124000000.html

2017年02月01日
                   2017/2/1 No3449
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 10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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   今日のNews
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●日本銀行は1月の「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で日本経済の先行き
にやや強気の判断を示した。2016年度と17年度の実質国内総生産(GDP)は政策
委員の見通しの中央値でそれぞれ1.4%増、1.5%増と、16年10月の前回に比べ各0.4
ポイント、0.2ポイントの上方修正をした。
 トランプ米大統領が打ち出した大型減税や積極財政策への期待から市場で円安・ドル
 高が進み、海外経済の回復傾向もみられることが見通し好転の要因だ。政府がGDP
 統計の基準を改定し数字が上振れした面もある。
 デフレからの脱却へ長期戦に臨む日銀にとって円安は追い風だが、足元の物価上昇
 の勢いは弱い。17年度以降の物価予測は据え置いた。頼みの綱の円安に反転のリス
 クもある。消費者物価上昇率を年2%に高める目標の達成へ細心の目配りが必要だ。
 民間銀行が日銀に置く当座預金の一部に「手数料」を課すマイナス金利政策の導入
 決定から1年がたった。市場金利は大幅に低下したが、黒田東彦総裁が「半年、
 1年もかからない」と語った実体経済へのプラス効果は「まだ多くは生まれてい
 ない」(全国銀行協会の国部毅会長)との声が多い。
          2017/2/1 日本経済新聞
●トランプ米大統領は31日、ホワイトハウスでの製薬会社幹部との会合で「中国や
 日本が市場で何年も通貨安誘導を繰り広げ、米国はばかをみている」と述べ、中国
 と同列で日本の為替政策を厳しく批判した。トランプ氏が大統領就任後に日本の
 通貨政策に言及するのは初めてで、2月10日の日米首脳会談でも圧力をかける
 可能性がある。
 トランプ大統領は31日の会合で、米国の貿易赤字に懸念を示し「他国は資金供給
(money supply)と通貨安誘導で有利な立場にある」と主張。円安・ドル高相場は
 日本の通貨安誘導が原因だと決めつけた。トランプ氏が言及した「資金供給」が
 具体的に何を指すのか不明だが、日銀の量的緩和政策などを念頭に置いている
 可能性もある。
          2017/2/1 日本経済新聞
   __________
   佐々木の視点・考え方
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★上記日経社説にあるように、日本銀行がマイナス金利政策を導入して丸1年経った。

 目標であるインフレが起きるどころか、デフレに陥っており、経済面でも不調が続
 いている。経済見通しを上方修正したのは、GDP統計計算方法の修正によるゲタと
 トランポノミクスによる円安傾向と外的要因だけだ。

 要は1年前の政策変更で、日銀総裁が言った早期効果は未だに出ていない。

 代わりに、為替相場と相関性の高い日米長期金利差を拡大させて円安トレンドにした
 という効果が阿多。

 これを見て、トランプ米大統領が「為替操作している」と一撃を放つ結果となった。

 日銀の意図はともかく、「金融緩和策である量的緩和政策」と「金融引き締め策で
 あるマイナス金利政策」という真逆の効果をもたらす政策を同時に行うという非
 論理的な行動を採った結果が、経済低迷と円安と言う結果をもたらした。

 誰が見ても、為替操作政策であったことは変わらない。


 トランプ大統領が日本を中国と同列に扱って為替操作国とみなしている事から、
 今後の円安進行は政治的な圧力がかかってくる可能性が高く、一方的な円安は歯止
 めがかかるとみられる。

 昨日の日銀総裁の内容は、日本銀行が行き詰っており、外部を批判することでしか
 語ることが無いことを示している。

 そして、トランプ大統領の保護主義を非難する声明を放ったとたんに、ブーメラン
 が返ってきて、(日本銀行が)為替操作をしていると非難されたわけだ。

 そもそも、デフレでマイナス金利の国の通貨が、インフレで高金利の国の通貨より
 も安くなる事が、経済学的におかしいのだが、それをしたのが権威を持ち、(取材
 先として常に重要で)メディア影響力を持つ中央銀行が正当と言ってきたからなり
 たっていただけに過ぎない。


 さて、昨日のトランプ発言で、「3本の矢」の中で唯一残っていた「金融政策」が
 ストップすることになる。

 手詰まりとなった安倍政権はなにをするのだろうか。


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遠藤周作原作の映画「沈黙」を観ました 
Wednesday, February 1, 2017, 11:58 PM
「沈黙」は1640年日本にマニラから密入国したロドリコ(ロドリゲス)とガルベという二人の若い神父(パードレ)の話です。

自分たちの先生であった司教のフィレイラが日本に布教に赴いたのは徳川秀忠(二代将軍)伴天連禁止令(年)の前の1609年です。

だからフィレイラからのイエズス会への連絡が途絶えて、マカオに立ち寄ったオランダ商人の噂で伝わるフィレイラの様子は、弾圧に屈して棄教したことや既に日本名を名乗って妻帯していることなど鉄壁の絆と思われていたイエズス会の若い二人には信じがたいことでした。

そこで長崎の漂流民キチジローを案内役で密入国します。
隠れ切支丹らに匿われますが、そのために農民は命を落としていきます。
ガルベもロドリコの目前で殉教してしまいます。

踏み絵を踏むキチジローとロドリコの葛藤、そして切支丹であった井上筑後守の巧妙な尋問と小説でもページを繰る手が止まりませんが、映画でも同様です。

小説を映画では見事に再現しています



絶対的にお奨めします。観て損はしません。ただ小説のほうが拷問はもっと凄惨な描写です。

(追記:副島隆彦先生は、昔の日本人が撮った「沈黙」と全く同じでスコセッシ監督らしさがないことを批判しています)

小説の感想はこちら>過去ログ 「沈黙」遠藤周作 1966年 新潮社を読む

この映画はフィクションであっても、実際の人物をモデルにしています。wikipediaから

クリストヴァン・フェレイラ(Cristvao Ferreira, 1580年(天正8年)頃 - 1650年11月4日(慶安3年10月11日))は、ポルトガル出身のカトリック宣教師。イエズス会士であったが、日本において拷問によって棄教し、沢野忠庵(さわの ちゅうあん、忠安とも)を名乗ってキリシタン弾圧に協力した。

ジュゼッペ・キアラ(Giuseppe Chiara、慶長7年(1602年) - 貞享2年7月25日(1685年8月24日))は、イタリア出身のイエズス会宣教師。禁教令下の日本に潜入したが捕らえられ、拷問の責め苦に耐えかねての強制改宗により信仰を捨て、岡本三右衛門(おかもと さんえもん)という日本名を名乗って生きた。


あと重要な人物で
井上政重(井上筑後守)1585-1662 長崎奉行、転んだ(棄教した)神父を江戸小日向の切支丹屋敷に住まわせて学術を日本の学者に学ばせた。

フィレイラもキアラもイエズス会の天文学者



イエズス会というのは「霊操」というオカルト的な精神修業を基本としていますが、現実はコレジオロマーノという科学、特に数学(天文学、幾何学)に注力した教育でも抜きん出ていたのです。

ですから神父、司教であれば数学的知識は大学教授級なわけです。

フィレイラは南蛮寺(本能寺の隣にあったイエズス会の教会)が1587秀吉の禁教令で破壊され、江戸時代となり1604年に建てられた京都天主堂へ1609年に赴任します。

家康の代では布教はかろうじて許されていたのですが、二代秀忠、三代家光となると禁教は厳格となり京都天主堂はお取り潰しとなります。

宣教師は海外追放となるのですが、フィレイラは闇で布教を続けて、やがて捕縛されてしまいます。

カルノ・スピノラとフィレイラは一緒に潜伏していたのだろう



スピノラという宣教師は1622年元和の大殉教で火あぶりになっています。
このスピノラは日本の数学史では重要人物でして、天文学、特に暦学の専門化なのです。

映画では長崎で1年半、そして15年は寺に預けられていたと棄教に応じないロドリゴ(実在の人物はキアラ)に話しています。

映画では切支丹への拷問に絶えきれず棄教したロドリゴは背教司祭として、オランダ商人がご禁制のキリスト教関連の物資に目を光らす役人となり長崎でフィレイラと10年を過ごします。(小説にはこのような場面はありません)

やがて井上筑後守の手配で江戸へロドリゴは送られ、切支丹屋敷で後家を貰い生涯を終えます。

東京都教育委員会碑文には

史実ではキアラは44年も江戸・切支丹屋敷で過ごした


とあります。

1641年から1685年あたりまでキアラは宗門改めという役目を与えられ幕府への情報提供や天文や数学の指南をしていたと思われます。

教えていたのは算聖・関孝和です。


これは私の説ではなく、鳴海風という小説家の説です。私もこの推測は十分可能性があると思います。

最後に第三者の日記が挿入されます

小説では長崎商館員ヨナセンの日記となっているのですが、映画ではオランダ商人ビーター・アルブレット(うろ覚え)という人物になっているのです。

小説にはない人物が突然現れたのはなぜだ?



(追記:副島隆彦先生は「オランダ商館日記」から二人に関する記述をした実在の人物名を使ったのだろうとのこと。)
とても疑問です。もう一度小説を読み返して観に行こうかな。
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これからは社会主義(急進左派)だというマルクス派ピケティの願望 
Tuesday, January 31, 2017, 05:02 PM
朝日新聞のピケティのコラムです。ピケティの本音が垣間見えます。
社会主義者ですから、ナショナリズム(右派)よりはイギリスとアメリカのようにポピュリズムの高まりに乗って、急伸左派勢力の拡大を願望としているというだけの話。

なんたって掲載しているのがアカヒ新聞ですからね。

まっフランスの知識層はこんな感じで考えているという参考です。

ポピュリズム(市民革命)がフランスにも湧き起こるだろう



というマルクス派であるピケティの願望です。

EU(実体はドイツ第四帝国)による財政への介入が改善されなければ、それこそファシズム的な右派政権になっちまうぞという分析なんですが、いい線なんじゃないでしょうか。

立ち上がれ万国の労働者たちよw



日本も同じです。緊縮財政を継続するのであれば大戦前のイギリスのように凋落しかありません。

(ピケティコラム@ルモンド)仏大統領選のリスク 頼みは急進左派ポピュリスト
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12763541.html?rm=150


4カ月もしないうちにフランスに新しい大統領がうまれる。「トランプ」や「ブレグジット(英国のEU離脱)」に続き、世論調査はまた間違うかもしれない。マリーヌ・ルペン氏が率いる右派ナショナリストが勝利に近づいている可能性も排除できない。激変は回避できても、その次の大統領選では、ルペン氏の政党がフランスのリベラル右派勢力に唯一対抗できる位置に立つリスクは、もはや現実のものだ。かたや急進左派は、ジャンリュック・メランション氏の勝利が期待されているが、悲しいかなありえそうにない。ルペン氏とメランション氏には共通点がある。2人ともEUに関する条約をやり玉に挙げ、国や地域同士が激しく競い合う今の体制を疑問視する。その姿勢がグローバリゼーションから取り残された人びとをひきつける。本質的な違いもある。メランション氏は、物言いが物議を醸し、世界の見方は不安を抱かせるが、国際主義的かつ進歩主義的な発想をする。

 この大統領選のリスクは、他の全ての政治勢力――大メディアも――が両候補を酷評し、「ポピュリスト」のレッテルを貼って、それでよしとすることだ。この新手の侮辱表現は米大統領予備選でのバーニー・サンダース氏の健闘にも使われた。この表現は根本問題を覆い隠しかねない。ポピュリズムとは、先進国の庶民層がグローバリゼーションと格差拡大に直面して抱く「自分たちが見捨てられた」との感情がもたらす、混乱しているものの理のある反応だ。この難題に的確な解決策を構築するには、国際主義的なポピュリスト勢力――スペインの左派新党ポデモス、ギリシャの急進左翼進歩連合シリザ、サンダース氏やメランション氏のような急進左派――を頼りとするしかない。さもないとナショナリズムと排外主義のうねりにさらわれかねない。

     *

 リベラル右派勢力(フランソワ・フィヨン氏)と中道勢力(エマニュエル・マクロン氏)は残念ながら庶民層の現実を無視する戦略をとろうとしている。2人とも(財政赤字をGDPの0.5%以内に抑える目標などを定めた)2012年のEU財政協定を維持する立場だ。驚くにあたらない。フィヨン氏は協定の交渉にあたった当人で、マクロン氏は施行した張本人だ。あらゆる世論調査で確かめられるように、2人に魅力を感じるのはグローバリゼーションの勝ち組だ。保守的カトリック教徒はフィヨン氏、都市部の富裕ボヘミアン層はマクロン氏支持という興味深い違いはあるが、社会的な問題では大差ない。

 2人とも道理をわきまえた層の代表を自認する。いわく「フランスが労働市場の自由化、財政支出や赤字の削減、資産税廃止、付加価値税の増税で、ドイツやEU本部、市場の信頼を取り戻せば、財政緊縮や債務問題でフランスのために動いてくれるよう求めることができる」と。

 「道理にかなっている」というこの論法の問題点は、まったく道理にかなっていないことだ。この財政協定がとんでもない間違いだ。ユーロ圏は将来への投資ができなくなり、致命的なわなにはまりこんだ。この規模の公的債務を削減するには例外的措置をとらざるをえない。何十年にもわたってプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化し続けるしかないが、あらゆる投資能力に延々と負担がかかり続ける。

 英国は1815年から1914年まで1世紀をかけて巨額の黒字を捻出し、これにより年金を支給し、仏革命戦争で負ったGDPの200%もの債務を減らした。この選択は不幸ももたらした。教育への過小投資につながり、英国が後に失速する原因となった。


     *

 対照的に、1945年から55年まで、仏独は同様の債務から迅速に解放された。それは債務取り消し、インフレ、民間資本への特別な課税が併せてあったからだ。これで両国は成長に投資することができたのだ。同じことが今なされなければならない。「ユーロ圏議会」発足をドイツに認めさせて民主的手続きを踏んだ上で債務を軽減するのだ。さもないとイタリアで起きている投資の遅れと生産性の低下がやがてフランス、ユーロ圏全体に広がるだろう。

 歴史を深く読み込むことで、現在の行き詰まりも打開できる。「Histoire mondiale de la France(フランスの世界史)」(パトリック・ブシュロン編、2017年)の著者たちがそう思い起こさせてくれたところだ。同書はアイデンティティーの問題にいらだつフランスにとって真の解毒剤だ。それに比べれば面白くも楽しくもないが、「政府系左派」の候補者指名争いも追いかけなければならない。政府系左派と呼ぶのは、彼らが急進左派と合同の指名争いを行うことができなかったからだ。そのせいで長い間、政権の座は遠のくかもしれない。

 大切なのは、EUルールに本質的な疑問を提起する候補を指名争いで選ぶことだ。マニュエル・バルス氏やバンサン・ペイヨン氏より、ブノワ・アモン氏とアルノー・モントブール氏(注:どちらも与党社会党候補者で急進社会主義)がこの路線に近いようだ。この2人もベーシックインカムと「メイド・イン・フランス」にこだわるだけでなく、EU財政協定に代わる具体的な提案をする必要がある。最初のテレビ討論ではほとんど触れられなかった。おそらく全員が5年前、協定に賛成したためだろう。だからこそ具体的対案を示し、事を明白にすることが急務だ。右派ナショナリストの国民戦線が権力につくことを望まないのであれば、「万事休す」といわないまでも、事態は切迫している。

 (〈C〉Le Monde,2017)

 (仏ルモンド紙、2017年1月15−16日付、抄訳)

     ◇

 Thomas Piketty 1971年生まれ。パリ経済学校教授。「21世紀の資本」が世界的ベストセラーに

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脾臓は40代から急速に縮小するということを知りました 
Tuesday, January 31, 2017, 10:59 AM
1/31 晴 10時 浅草での空間線量は68ベクレル/立法メートル

昨夜NHKのためしてガッテン「肺炎」の再放送をやっていました。肺炎とは喉の奥に住み着いている肺炎球菌という病原菌が肺の奥で増殖することによる重篤な症状を指します。

肺炎球菌が喉の奥に住み着いている人は番組中では10人中4人という割合でした。病原菌自体はそれほど珍しくもないようです。

やっかいなことに肺炎球菌は特殊なバリアー(膜)があり、抗体は認識できないのだとか。
健常な人が肺炎を起さないのは、脾臓(ひぞう)からだされる物質が病原菌に付着することで抗体は攻撃対象として認識できるようになるメカニズムがあるからです。

脾臓がある限り肺炎球菌の増殖は抑えられる

めでたしめでたしなのですけどもこの脾臓という臓器は40代から65歳あたりまで徐々に縮小していくのだそうです。大きさが縮小するということは、そのまま機能も低下していくということ。



ところで脾臓ってどこにあるの?



左の後脇腹、ちょうど肋骨の下で肝臓とは反対にあり、拳一個の大きさなんだとか。

どういう機能をもっているのかというと、一言で言えば血液のフィルターなんです。
古い赤血球を分解してしまうという機能。
新鮮な赤血球に保つ役目がある。

そして番組で紹介していた、体外の異物・最近に攻撃対象であるという目印をつける役目。

この能力が落ちると、感染症にかかりやすくなるのです。

白髪の原因は脾臓の機能低下である



これはどっかで読んだ記憶があるのだけですが、妙に納得したのです。
若白髪の上司が昔いたのですけども、結核で長期入院していました。
白髪になるメカニズムは解明されていないのですが、この脾臓の能力低下が遠因だということ。

脾臓が縮小していくのは年齢相応なのだから仕方がないことなのですけども、脾臓をいたわる(強化する)ことで免疫のアップ、白髪などの外見の老化をくい止めることも可能でしょう。

良く言われているのが、胃腸を休める時間、つまり空腹時間を設けることが肝要だということ。腹八分目、少食に徹することは言うまでもありません。

少食はサーチュイン遺伝子(Sirtuin:長寿遺伝子とも言われる)が目覚めることにもなります。

また腹を捻る運動は内臓の機能強化にも良い効果があるそうです。


過去ログ:千島喜久男博士の説が「オートファジー説」という名で復活!(細胞は血液に戻るのである)
南雲吉則医師のアンチエージング法は西式健康法とほぼ同じでした
NHKスペシャル あなたの寿命は延ばせる-発見長寿命遺伝子
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明智光秀の三女玉が細川ガラシャとなった理由 
Monday, January 30, 2017, 02:10 PM
1/30 晴 10時 浅草での空間線量は71ベクレル/立法メートル

日経BPのWebにとても興味深い説が掲載されていたので、こちらにもメモとして転載します。翻弄された悲劇の主人公として語り継がれる細川ガラシャですが、その実体はいかにというお話。

信長の天下統一にはイエズス会の影響があるという見立てには異論はないと思います。
ただ明智光秀の謀反の理由は諸説があります。(光秀の背後の勢力)

殿村美樹氏はイエズス会謀略説です。

ただ、この説では光秀が討たれたにもかかわらず、玉が洗礼を受けたのかは私には理解できません。だってイエズス会がけしかけておきながら裏切ったことになるのですから。

でもこうも考えることが来出ます。父の跡を継いで

進んでイエズス会の内通者(エージェント)に志願したのだ



こういう見方をすれば、ガラシャが秀吉に色仕掛けを仕掛けたというのもわかります。

自害用の懐刀ではなく

寝所で寝首を掻くための懐刀であった



これに気付いた秀吉が怖れて返したというのが実状です。


http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/122600033/012400003/?P=1
細川ガラシャがキリシタンになった本当の理由

戦国時代の「強い女」に不安な時代の生き方を学ぶ
殿村 美樹
2017年1月28日(土)

細川忠興とガラシャ像(勝龍寺城跡にて)(写真:殿村美樹、以下同)
 最近、「強い女」が増えています。史上初の女性都知事になった小池百合子さんや女性党首に就任した蓮舫さんなど、強いイメージの女性政治家が続々と登場した一方、テレビドラマでもNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」など「強い女」を描く作品が多くなりました。すでに女性がリードする時代が来ているのかもしれません。

 ただ、そんな状況はちょっと心配です。なぜなら女性の母性本能は「子どもを守る本能」なので、安全な環境では静かに満たされますが、不安な状況を察知すると動物と同じようにどんどん強くなるからです。つまり、女が強くなる時代は不安な時代とも言えるのです。

 だとすれば私たちは今、どう生きればいいのでしょうか。そのヒントを探るために今回は、不安だらけだった戦国時代の「強い女」細川ガラシャのエピソードをひも解いてみたいと思います。

 細川ガラシャといえば「本能寺の変」で織田信長を討った明智光秀の娘。謀反人の娘として辛い日々を強いられ"心の拠り所を求めて"キリシタンになったと言われています。しかし改めて考えればちょっと不思議です。こういった場合、戦国時代の人たちは大河ドラマの井伊直虎のように、出家するのが普通ではないでしょうか?

 ならば、なぜガラシャは"積極的に"キリシタンになったのでしょうか。さっそく独自の視点でガラシャの謎に迫りたいと思います。

きっかけは秀吉の誘惑だった?

 細川ガラシャの本名は玉で1563年(永禄6年)、明智光秀の三女として生まれました。そして1578年(天正6年)15歳のとき、織田信長の命令で細川忠興に嫁ぎます。

 「本能寺の変」が起こったのは4年後の1582年(天正10年)。玉は19歳ですでに忠興との間に長女・ちょう、長男・忠隆を生み、「本能寺の変」のときは次男・興秋を身籠っていたそうです。側室を持つことが普通だった戦国時代に4年で2人の子を産み、さらに3人目を妊娠していたのです。夫婦仲は良く、玉は幸せだったと推察できます。

 しかし「本能寺の変」で玉の人生は急変します。忠興が玉を丹波国に隔離し、幽閉したのです。当然です。というより細川家を安泰に保つために、謀反人の娘は処分されるのが道理でしょう。殺さなかったのは、忠興が玉を愛していた証拠といってもいいかもしれません。そして玉は幽閉されたまま生涯を終えても、おかしくなかったはずです。

ところが玉は4年後の1586年(天正14年)、秀吉の取りなしで大坂の細川屋敷に戻っているのです。秀吉にしてみれば、玉は自分が討った光秀の娘。仇討ちのリスク回避のために一族郎党皆殺しにしても不思議ではありません。それなのに、なぜ秀吉は玉を大坂に戻したのでしょうか。

 この理由について「女好きの秀吉が、美しい玉を見初めたから」という説があります。玉が美人だったことは複数の史料に記されています。そんな玉を近くに置いて、秀吉は自分のものにしたかったのかもしれません。これに対して玉が抵抗したエピソードも伝えられています。秀吉に呼び出された玉は、忠興への忠節を守るために懐刀を持っていたというのです。手籠めにされそうになったら秀吉を刺して自害する覚悟だったということです。しかし、挨拶のときに懐刀を落としてしまったため、秀吉は玉の覚悟を知って、手を出さずに帰したと伝えられています。

 玉が洗礼を受けたのは翌年のこと。しかも秀吉に挨拶して以来、何度も洗礼のチャンスをうかがっていたというのです。つまり秀吉の誘惑がキリシタンになるキッカケになったということです。だとすれば秀吉から身を守ることが目的だったのでしょうか? 夫が生きているのに出家できないと考えて、キリシタンを選んだのなら、わかる気がします。

勝龍寺城跡へ

 しかし、夫の留守中に隠れて洗礼を受けたことは理解できません。そう、玉は忠興が九州へ出陣中に内緒で洗礼を受けているのです。定説になっている「キリシタン大名の高山右近と忠興が親友だったから、玉は右近の影響を受けてキリシタンになった」という説もわからなくなります。右近の影響なら忠興に隠す必要もないからです。さらに右近と玉が接した史実も見当たりませんし、「本能寺の変」の後、玉は"謀反人の娘"として隔離されていたのですから、親友であっても面会させることは現実的に考えられません。

 私はこの謎を解くために、玉が細川家で幸せな日々を送った京都・長岡京市の「勝龍寺城跡」へ行くことにしました。もしかしたら忠興との新婚時代に、玉がキリシタンへ向かうヒントが隠されているかもしれないと思ったからです。

「山崎の合戦」の本陣で何があったのか

 JR長岡京駅から歩くこと約10分。目指す「勝龍寺城跡」は清閑な住宅街の中にありました。今は「勝龍寺城公園」として城跡に広がる庭園は市民に開放され、城郭を模した建物の中に忠興と玉(ガラシャ)夫妻の史料や肖像画などが公開されています。

 そして勝龍寺城が「本能寺の変」のあと、秀吉と光秀が戦った「山崎の合戦」のとき、光秀の本陣だったことも紹介されていました。公式サイトにも次のように記されています。

 勝龍寺城は暦応2年(1339)、足利尊氏の命により細川頼春によって築城されました。 天正6年(1578)、明智光秀の娘、玉(後のガラシャ夫人)が、細川忠興に嫁ぎ、2年間、この城で幸福な新婚時代を過ごしました。
 本能寺の変の後、山崎の合戦では光秀がこの城に本陣を構えました。(後略) (長岡京市観光協会公式サイトより抜粋)

 もちろん、このとき忠興と玉は宮津へ越しており、光秀と行動をともにしていた訳ではありません。それどころか、光秀は忠興に「山崎の合戦」に味方として加勢するよう要請していますが忠興は拒否し、秀吉に従っています。

 しかし忠興も玉も、父が信長を討った理由は聞きたかったに違いありません。そして実際に聞いたのではないかと思うのです。その理由こそが、忠興を秀吉に従わせ、玉がキリシタンになった本当の理由だったと仮定すれば、すべての辻褄が合うからです。
 私は以前より、織田信長が天下布武を宣言できた背景には、当時、世界規模でキリスト教の布教活動をしていたイエズス会の支援があったという説が真実に近いと思っています。そして「本能寺の変」は、そんな信長と不和になったイエズス会が裏で仕掛けたという説が現実的と思っています。つまりイエズス会が、信長のパワハラに悩んでいた明智光秀に「信長を討ったら、私たちはあなたが天下人になるよう支援しますよ」と働きかけて、光秀を動かしたのではないか、ということです。

もし、この説が真実だとしたら、明智光秀は「イエズス会の支援があれば天下人になれる」と信じて「本能寺の変」を起こしたことになります。そしてこのことを「山崎の合戦」の前に忠興と玉に伝えたとしたら、その後の行動も理解できます。

 おそらく忠興はその真偽を親しいキリシタン大名の高山右近に確認したでしょう。そして高山右近が秀吉に従ったのを確認し、忠興は「義父は騙された」と考えて、みずからも秀吉に従ったのではないでしょうか。

 一方、実の娘である玉は父の話を信じたのかもしれません。だから秀吉から呼び出されたことを機に、「みずからキリシタンになってイエズス会に入り、夫を天下人にする」と考えたのではないでしょうか。

「散りぬべき 時知りてこそ」

 ただ、間が悪すぎました。玉が洗礼を受けてガラシャになったとほぼ同時に、秀吉が長崎で「バテレン追放令」を発令したのです。長崎がキリシタンのまちになっていることを目の当たりにして、キリスト教の恐ろしさに気付いたからとされていますが、信長の近くにいて「自分にもメリットがある」と期待していたイエズス会が、予想を大きく上回る巨大な力を持っていることに気づき、あわてて制圧したとも考えられます。

 そんな中でキリシタンになったガラシャは、1600年(慶長5年)夫が徳川家康に従って上杉征伐に出陣したとき、石田三成の人質になることを拒絶し、壮絶な最期を遂げます。このときガラシャの遺体が残らないよう、家臣に屋敷に爆薬を仕掛けるよう命じたと伝えられています。

 ガラシャの辞世の句は「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

 彼女の強い意志と覚悟がうかがえます。

「強い女」のイメージは海外で作られていた!

 そんなガラシャには、今も「強い女」のイメージがありますが、それが日本ではなく海外で作られていたというエピソードにも、深い意味を感じます。

 ガラシャの様子は、イエズス会の宣教師たちによって逐一本国に報告されており、その文献の情報をもとにラテン語の戯曲「強き女・・・またの名を、丹後王国の女王グラツィア」が制作され1698年(元禄11年)7月31日、ウィーンのイエズス会教育施設で初演されています。脚本はイエズス会の校長ヨハン・バプティスト・アドルフが書き、音楽はヨハン・ベルンハルト・シュタウトが作曲しています。

 脚本を書いたアドルフは、コルネリウス・ハザルト著「日本の教会史−丹後の女王の改宗とキリスト信仰」をもとに戯曲化したことを明言し、ガラシャのことを次のように紹介しています。

 「強き女、そして彼女の、真珠にも勝る貴さ。またの名を、丹後王国の女王グラツィア(ガラシャ)。キリスト信仰のために幾多の困難を耐え抜いた誉れ高き女性」

 しかしなぜ、イエズス会が戯曲にできるほどガラシャのことを詳しく知り、逐一本国へ報告していたのでしょうか。たとえ武家の正室であっても、一人の日本人女性が洗礼しただけでは、報告する必要はないように思います。

 ただ、ガラシャが積極的に「父の光秀からすべてを聞いた。私は夫を天下人にしたい」とアピールしたなら話は別です。イエズス会の宣教師は詳しく本国に報告せざるを得なくなるでしょう。「神の恵み」を意味するガラシャの名を与えた理由もわかります。「神の恵み」がなければ、ガラシャの願いは叶えられないでしょうから。

 一方、忠興はガラシャを仏教で「崇禅寺」に弔っています。忠興にはガラシャがキリシタンになった理由が理解できなかったのかもしれません。ガラシャも「強い女」の側面は夫に見せなかったのでしょう。その結果ガラシャは、国内でも海外でも、それぞれの価値観のもとで、魅力的な女性と認識されているのです。ガラシャが意図したことではないにしても、このイメージ戦略には脱帽です。

 現代は価値観多様化の中に不安を感じる時代です。私たちもガラシャのように価値観の違う人ごとに見せる姿を変えた方がいいかもしれません。いわゆる自己演出が必要なのです。「八方美人」ではなく「内柔外剛」の概念のもと、好ましいイメージを考えて自分をアピールしなければ取り残されるということでしょう。一考の価値はありそうです。

◆参考資料
 「細川ガラシャ」(安廷苑著/中公新書)
 「細川ガラシャ婦人」(三浦綾子著/新潮文庫)
 長岡京市観光協会 公式サイト「勝竜寺城公園」など 
※当コラムは信頼できる史料に基づいて、著者独自の視点で、現代人にマッチする表現で書いております。表現が足りない部分についてはご容赦ください

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殿村 美樹(とのむら・みき)
PRプロデューサー

殿村 美樹
株式会社TMオフィス 代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科MBAプログラム「地域ブランド戦略」教員、 関西大学「広報論」講師も務めるPR専門家。1989年にTMオフィスを創業。地方や伝統文化の活性化に注力し「大金を投じなくてもPRはできる」という信念の下、独特の視点と斬新な発想が注目を集めている。これまでの代表的な仕事は、「今年の漢字」プロデュース、「佐世保バーガー」「ひこにゃん」「うどん県」の全国PR戦略など。

◇主な著書
『ブームをつくる 人がみずから動く仕組み』(集英社) 2016
『テレビが飛びつくPR』(ダイヤモンド社) 2010
『売れないものを売るズラしの手法』(青春出版社) 2012

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異端の医師・川嶋朗(かわしまあきら)を聴きに行く 
Sunday, January 29, 2017, 10:56 AM
1/29 曇 10時 浅草での空間線量は64ベクレル/立法メートル

昨晩神楽坂のヒカルランドにおいて放射線の真実というテーマでミニセミナーが行われていたいので聴きに行きました。

過去ログ:推薦図書:知って安心する放射能と健康の話(服部禎男+川嶋朗)ヒカルランド


講演者は川嶋朗という医師であり医学部教授です。
北大医学部、ハーバード大学で学んできたれっきとした<西洋>医学者です。が、なんと専門は針鍼灸。

1995年(平成7年:阪神大震災の年)に、遺伝子研究で放射線同位体の取り扱い資格を更新するために一時帰国した折、アイソトープ協会(資格習得のセミナーと許認可団体)で初めてホルミシスという言葉を知ったそうです。

アメリカと日本では放射性元素(放射能)の扱いが全く違います。

大学病院では建物全体が放射線管理区域とされているので、臨床研究は日本と比べてはるかにやりやすい。患者のそばや実験室にすぐに持ち込めるのです。

日本では放射線管理は取り扱う場所が限られ、地下や病院の片隅に追いやられているのだとか。
そして放射能を動かすことはできないので、臨床研究が進まないのだとか。

日本の規制は人間が一年で受けて良い放射線は1mSv/年です。

・・・でもね、とアイソトープ協会は説明が続きます。

日常生活でも普通に宇宙や大地から2.4mSv/年の放射線を浴びているのです。世界平均より低い日本でも2.1mSv/年です。

野菜を摂ることで身体にはカリウム40という放射性同位体が蓄積されますが、身体全体では5000〜6000bq(ベクレル)です。

日本が定めている被曝上限1mSv/年は何も根拠がないし、すでにそれ以上の数値は日常なのです。

イタリアローマの空間線量は1.2μSv/hで東京の3倍です。福島が汚染されていると報道や政治家がわめくのであれば、イタリアも放射線管理区域に指定しなければならない。

それどころか世界中には放射線が高い地域はいくらでもあります。(日本で一番高い地域は岐阜県恵那市です)

川嶋氏は2011年民主党政権での細野豪志が「福島の放射線量をゼロにする」とばかりに4兆円もの税金を注ぎ込んだ土壌汚染対策がどれほど無駄なのかと憤慨しています。

4兆円の税収は消費税3%に相当します。

自民党政権下でも税金の垂れ流しが続いているということは、それだけ土建業に金が流れているからなんでしょう。まさにタックスイーターだらけの国です。

過剰・過敏ばかりが目立つ日本の無意味な規制



まあそれでもどれだけ厳重管理を強制されても、放射能は有害無益な物だからしかたがないと川嶋教授は信じ切っていたわけです、1995年までは。

ところが放射性物質取扱者の講習で「身体に良い影響もあると言われる」と書いてあったのですから、青天の霹靂です。

納得がいかないので質問したそうです。そうすると回答は

医者なのにそんなこと知らなかったの?


だったそうで、医師が必ず目を通すという「外科ムック」(臨床研究が蓄積されていく書籍)には既に掲載されているということ。

また古くはNASAがアポロ計画後に宇宙飛行士を検査した結果は公表されているのです。
宇宙空間に滞在すれば地表の数百から数千倍の宇宙線(放射線)を浴びるからです。

宇宙ステーションに滞在中の被曝線量も公表されています



たとえば若狭光一氏は188mSv、油井亀美也氏は141mSvです。
いちおう一般人は年間1mSvが上限とされていますが、数ヶ月滞在でこんなにも放射線をあびているのです。

結論としては筋力の低下以外に健康被害は見あたらなかったのです。これはラッキー博士の論文にもあります。

驚き、すぐに放射線による延命効果の論文を入手し、一気呵成に読破していったそうです。
そこにあったのはX線(ガンマ線)による延命効果のエビデンス(証拠)の数々・・・

たとえば
胸部CT検査では7mSvだが健康被害の報告無し
胸部レントゲン撮影では0.2mSv(=東京ニューヨーク間の飛行機での被曝量)でパイロットや客室乗務員の健康被害の報告は無し

ラッキー博士の論文では
広島長崎の被爆者で200mSv以下では発がんの有意性は無かったこと
チェルノブイリで年間50〜60mSv以下の被曝した住民には白血病の増加は無かったこと

ICRP(国際放射線防御委員会)によるレポートでは1982年(昭和57年)の台湾台北の大規模マンションの放射線汚染の結果があります。

1700戸1万人の大規模ニュータウンで発覚した、鉄骨にコバルト60が含まれていた事件です。
ICRPは住民1万人あたり280人のがん患者が発生するだろうと予測しました。
台湾のがん患者の平均数は240人/一万人です。

その後の追跡調査ではどうなったか?

なんと住民1万人にがん患者は7人でした。しかもその7名は入居時にはすでに罹患者だったのです。すなわち新規のがん患者はゼロ。

過去の追跡調査をまとめても年間250mSvでは放射線による影響(白血球の減少、癌など)はどこを探しても見あたらない。

T.D.Lucky博士の論文では、高濃度のラジウムを含んだ夜光塗料を腕時計に塗る女工さんを追跡調査した結論は、100Sv/年までなら健康被害はないという結論でした。(14.5mSv/h)

昨年末の放射線医学研究所が驚愕の発表をした



川嶋朗教授は医学博士だから、最新の医学論文と日常的に接しています。

そこですごい論文が昨年発表されていたことを知ります。

国立放射線医学研究所(千葉県稲毛)の動物実験

ヘテロ欠損マウスという元々脳腫瘍?ができやすい遺伝子を持つマウスがいるそうです。

それは何もしなくても50%は腫瘍ができる。
強い放射線をかけるとその割合はわずかに増える。

ところが1.1mSv/hという低線量の放射線を浴びせ続けたマウスは腫瘍の発生がグンと下がったのだという公式な発表をしていたのです。

TDラッキー博士の理論が日本の研究所でも確認されたのです




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あいかわらず教育後進国の日本 
Saturday, January 28, 2017, 10:00 AM
1/28 晴 10時 浅草での空間線量は60ベクレル/立法メートル

EdTechはコンピューターの理想的な使用法という番組を観ました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3924/1.html

私はまだWebが登場する前から、ずっとコンピュータは教育スタイルと大きく変えるだろうという持論を持っていました。

それまではコンピュータはプログラムして、データを入力して、出力(印刷)させるというだけの集計器械というだけでした。
銀行や工場などでしか使われていません。

オフィスでの用途も会計とワープロぐらいでした。

そんな認識を吹き飛ばしてくれたのがAppleのMacintoshでした。親父に頼み込んでアルバイト代も全部注ぎ込んで購入したのが小さな白黒ブラウン管のパソコンMacintosh SE/30です。

最初からインストールされているHyperCard(ハイパーカード)というソフトウェアに夢中になりました。
これはプログラミングソフトで、簡単な操作でお絵かきソフト(ワープロ)にも表計算にも、そしてカード型データーベースともなります。

いまでは当たり前ですがハイパーテキストという概念も備わっていて、文字やボタンをクリックすればそれに関するカードに移動する機能もあります。

たとえば英単語カード帖みたいなものは簡単にできます。
そのカードにプログラムを埋込むことができるので、アニメーションや数値計算もできます。

理工系の本をハイパーカードに打ち込むと、それまでいちいち紙で計算していたことも瞬時にやってくれるので大変重宝しました。
覚えるという行為は必要ないのです。

プログラムも書きためて、データーベースとして保存しておけば、必要なときにそれを再利用して新たなプログラムを創り出すことができます。

だから触れば触るほど生産性が上がっていきました。

一時期私はHyperCardとパソコン通信さえあればあとは何も要らないとまで豪語していました。HyperCardによってまさに自分の脳みそが拡張されているという感覚さえあったのです。プログラムで悩んでもパソコン通信の仲間が知恵を出し合ってくれました。

知らないことは恥ではない。それを自分なりに消化できるだ



なにかの困難に直面したときに、すばやく似たような参考となる解決策を探せることが重要だと思い知ったのです。

コンピュータプログラマーなら誰でもそりゃそうだと思うでしょう。

また当時はコンピュータに関する書籍は少なく、特にプログラムに関するものは皆無といってもいいものでした。アメリカが先行していました。(いまでもそうです)

誰かが翻訳して日本語版として出版してくれるのを待っているという状況です。(いまでもそうです)
だから数年遅れ、周回遅れなんです。いつでも。

コンピュータは知識を共有、流通させるための最適手段だ



ソフトウェア会社の入社二年目に営業会議でそういう提案をしたのですけども、一笑されました。

会社の方針はコンピュータシステム(ハード+仕組み)を売るのが利益の源泉であって、そこにデータ(知識)を打ち込むのは客自身だという考えです。

いえいえ、システムはこちらが保有し、お客様の技術文書やノウハウを入力するのが、これからの商売なんですよと私が提言してもらちがあきません。

それってキーパンチャー(当時は入力係のパートさんがたくさんいました)と何が違うんかいな(笑)と鼻で笑われます。

HyperCardでゲーム形式の掛算の九九を覚えさせるようなソフトなど朝飯前でできます。このような単純な低学年用から、生産現場での手順書のような高等な物まで応用できるのですと説明しても

そんなものが金になるかいなと言われておしまい。

ナレッジデータベースは今やAI(人工知能)として最も金になる木



やがてインターネットのWeb時代となり、ネットから知識を得ることが普通のライフスタイルとなりました。
ちょっとの根気さえあれば英語でもフランス語でも読めるし、そこから関連を追うことも可能です。

もともとインターネットのWebは研究者たちの論文を相互に結びつけるために考案されたものです。
大量の論文や実験データーを管理し、研究効率を上げるためです。

上手く使えばこれほど強力なツールはない・・・しかし現実は掃きだめとなってしまいました。
金を払っても欲しい情報はほんのわずかです。

ナレッジデータ社会となれば現行の教育体系など不要だ



信頼ある情報を抱えているのは出版社です。これから日本でも(周回遅れ)で書籍は電子化されていくでしょう。しかしさらにそれを有機化していく必要もあります。

現行の教育体制にイノベーション(大変革)が必要なのです。

しかし大学も天下り先に過ぎない官僚機構の一部なのですから、日本は官僚システムがぶっ壊れないかぎり無理な話でしょう。
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天下りの奴が「天下りけしからん」という茶番 
Saturday, January 28, 2017, 12:20 AM
私は夜の8時から夜の12時あたり(プライムタイムと呼ばれるゾーン)はテレビを観ている習慣がないのでなんとも言えないのですが、見る物がなく、退屈な番組ですが、ニュースステーションに切替えてみました。某○○総合研究所という会社の人間が天下りけしからんがそういう想定でキャリアプランがあるとのコメントしていました。

天下りの先の会社がコメントするなんて噴飯物


なんちゃら総研なんてたいてい銀行の子会社です。

銀行から落っこちてくる受け皿か関係省庁からの天下り先でした。

財閥系企業なら子会社孫会社、曾孫会社あたりまで平気で、功労がわりに役員待遇で人をおっこどしていくんです。それは別に私は構わないと思うのです。すでにキャリアパスとして慣習化されているから。

官僚が天下るにも<お土産>がないと天下れません



たとえば通産官僚が天下ってくるなら、大きな案件も一緒に持たされてくるわけですよ。

私も目の当たりにしたことがあるのですが、あの番組コメントしていたとある人は築地で話題の土壌汚染のシミュレーション構築の予算を持って、理事という肩書きで経産省から天下ってきました。

シミュレーションプログラムっていってもエクセル一枚でっせw



アメリカのどっかの研究機関が発表したエクセルシートを日本語に翻訳しただけです。
ヒラの私にちょこちょこっと直しとけと言われたときにはビックリしました。

それが数千万円(たしか2000万円)の案件です。文字(英語から日本語)を変えただけで、たしか二千万円か三千万円の請求を経産省にできたのです。

作業時間はせいぜい15分かれあ30分です。

このように

大企業と官公庁とはズブズブのアウンの関係なんです



天下りけしからんとテレビでコメントしている奴だって、役所出身なんだし、財閥系大企業に勤められたらわかりますが、

ヒトは上から降ってくる


ということは言わずもがな。

子会社を多く抱える会社や資本系列がある企業なら、天下り先のポジションは大きな人生設計の一つでしょう。
役人たちだって同じです。

財団法人や社団法人の認可は監督省庁の人間をいくら抱えられるかだけ



実際に社団法人を立ち上げた方から伺ったのですが、
創立趣旨の説明をしたら、役人は露骨に何人のOBを雇うか(実際は出勤することなどほんとない)とそればかり聞いたそうです。

許認可を与える条件として、天下り先のポストを用意しろと露骨に言われたのだそうです。
その社団法人は年に数回茶飲みにくる奴のために、毎月30万円の給料を払ってます。憤懣やるかたなしです。

押し込み先を用意している民間企業は良い企業



これだけが省庁からみた企業評価ですよ。大学は格好の天下り先であることは言うまでもありません。総務省から国立大学に天下った人を知っていますが、何を教えているのでしょうかねえ。

資格がやたらありますけども、あれも試験機関(認可機関)は役人だらけで年々試験費用が値上がります。本当に腹ただしいです。
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「村上海賊の娘」と「クアトロ・ラガッツイ」 
Wednesday, January 25, 2017, 02:59 PM
1/25 晴 10時 浅草での空間線量は67ベクレル/立法メートル
部屋から望むスカイツリーは雲一つない空で陽射しがなくなるとジワジワと寒くなります。

締切りに追われてやることが多い。

忙しいというときに、全く関係ないことをやってしまうのも人の性(さが)

「村上海賊の娘」(和田竜 新潮社)を読み始めたら止まりません。

先日21日に映画「沈黙」(遠藤周作原作 マーティン・スコティッシュ監督)が公開されたので、観にも行きたい。

そんなことしてる場合じゃないけども、「クアトロ・ラガッツイ」(若桑みどり 集英社)も手にしてしまいました。
朝日新聞に掲載されていた書評はこちら

村上海賊もクアトロもどちらも読み始めてわかったのですが、時代は戦国時代の天正4年(1546年頃)、信長が長篠の戦いで武田勝頼を退けて信長の勢力が拡大していた頃の話です。

村上海賊の話は瀬戸内海を跋扈していた海賊のお話。
同時期に長崎の孤児は切支丹大名の大友宗麟らによってローマに派遣されるお話。

フロイトの伝記によると、上海から日本への同行者を募ると東洋人はすべて怖がったとあります。それは日本の近海は海賊がいて殺されるからだというのです。

]この二つの書籍(小説と研究書)を併せて読むと、戦国時代の海賊はそうとうな勢力であったことがわかります。海の上では戦国武将でさえ手も足もでなかったのです。

映画「沈黙」を観て「クアトロ・ラガッツィ」そして「村上海賊の娘」は必読ですね。

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科学とは情緒によるものであり、論理ではない(日本の心) 
Sunday, January 22, 2017, 09:15 AM
1/22 晴 9時 浅草での空間線量は77ベクレル/立法メートル

数学者・岡潔(おかきよし:1901-1978)の著作を読みました。道元禅師の法話と寺田寅彦(てらだとらひこ:物理学者:夏目漱石の弟子)との思い出、松尾芭蕉の俳句から読み解く日本人の感性についてなどなどが話の中心です。

数学の大発見に導いた思考は何だったかという話もあります。

ひとことで言えば、論理ではなく情緒であったということ。情緒こそ科学の基だと断言しています。情緒とは何か。

自然のあれこれを「いいなあ」と感じる感性が情緒である



自然のよいところを見つけて愉しむ心が科学(数学や物理学)だというのです。
木を見て森を見ずという諺がありますが、木も森も愛でるこころなのです。大円鏡智(だいえんきょうち)というそうです。

岡潔はこころとは何かと大脳研究にも精通しています。

こころは人間のなかにある、と考えると人間も自然界の一員であるから、自然界にこころは存在していることになる。しかしそれでは自然界がこころに作用していることになってしまう。

逆の見方をしてみる。

こころが自然を存在させている・・・つまりマクロな視点では自然とは人々のこころを通じてのみ「ある」ことが認められるわけだということ。

この「ある」か「ない」かはこころ次第なのだということ。

仏教や芭蕉や戦前の知識人はそのことは十分にわかっていたと言います。

戦後教育は動物的(餓鬼・畜生道)だと批判しています。少なくとも戦前の教育は演繹(えんえき)的であり、帰納(きのう)的ではなかったと嘆いています。

簡単にいえば、数字の1を定義する方法はいくらでもある。しかし今は自然数(かぞえられる数)だから1も自然数であるという機械的に延長させていくだけで良しという考えです。

そこには情緒もなにもない。

このように日本が壊れていく様を嘆いたのが岡潔という大数学者だったのです。湯川秀樹(ゆかわひでき)朝永振一郎(ともながしにちろう)も岡に強く影響されていたと言われます。岡も湯川も朝永も京都大学です。

旧帝国大学の時代はこのようなずば抜けた頭脳の持ち主ばかりだったことに驚きました。

過去ログ:岡潔(おかきよし)をご存じでしょうか
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著作権といった個人に属する権利は本来売買できないものだろう 
Friday, January 20, 2017, 10:57 AM
1/20 雪 10時 浅草での空間線量は84ベクレル/立法メートル

ポール・マッカートニーがビートルズ時代の曲の著作権を製作者本人に返せと言う訴訟をおこしたそうです。

音楽出版会社SONY/ATVがビートルズの著作権を持っていると言うこと。なぜビートルズメンバーが著作権をもっていないのかという経緯はネットでその経緯はいくらでもわかるので割愛します。

ビートルズのプロデュサーが著作権(版権)を持っていて、それをマイケルジャクソンが買い取っていたことは知っていましたが、SONYがその管理会社を立ち上げていたことは初めて知りました。

著作物の版権(著作権)は売り買いされる仕組みがおかしい



権利という目に見えないものがお金に替わるという理解しがたい仕組みこそユダヤ教的な概念です。イスラム教では利子という概念は否定されています。つまりお金がお金を生み出す仕組みを否定しているのです。

ところがユダヤ教ではお金(紙)がお金(紙)を生み出して構わないとしている。利子を追い求める強欲な金融業は金を生み出す紙(証券や権利証書)も取引対象としていきます。

ビートルズになりすましたことによる損害を請求できる権利として著作権という概念が生まれたのだと思いますが、その権利が物のように流通してしまうことが異常なのです。

アメリカでは2018年以降は著作権は製作者側に属するものと改正されていくそうです。

そりゃそうだろうと日本人である私は思います。

しかし、権利だけがあたかも債権や株式のように流通していたことも事実。

なんでもかんでも証券化されて金融の一角に組み込まれてきました。

金融工学などというたいそうな名前で胡散臭さたっぷりです。

権利などという誰も見えないものはそもそも存在しているのか?それがあるかのように振る舞っていたのが近代という時代だったのでしょう。

権利(light)というものは力(power)の前では雲散霧消する



一昨日は英国がEU市場から撤退を表明したし、本日はトランプ大統領の就任式です。

あきらかに世界のレジームが変わった象徴的な日となります。

権利という言葉はもともとなかった。あるのは契約(約束)だけなのです。

権利は伝家の宝刀のように扱われ、権利を主張すればなんでも通る時代は終わりつつあります。

徒手空拳の我々には厳しい時代がいよいよ始まったといえます。

しかしそれは人間回帰のために当然だと思います。
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人気歌手が就任式での歌唱を拒否するのはメディアが怖いからだ 
Wednesday, January 18, 2017, 09:45 PM
乗っ取られているアメリカメディアをそのまま伝えるNHKニュース(爆)によると

高感度の高い歴代の大統領のではトランプは最低の40%なんだそうです。ちなみに高い順に並べるとオバマ(79%)カーター(78%)、クリントン(65%)、ブッシュ父、レーガン、ブッシュ(子)

操り人形のような大統領がメディアによると高感度トップw



決断しない大統領のオバマ、そして日和見のカーター、三位がクリントンというのは爆笑です。

そもそもアメリカ人の65%は民主党なのか?

んなわけがない。昔職場にアメリカ人が何人かいましたけど。(ネオコンと国際金融の操り人形の)クリントンなんて絞め殺したいというアメリカ人ばかりでしたよ。

ブッシュ親子が好感度が高いといっても、オヤジは元CIA長官、息子はアル中で文盲という支配階層(エスタブリッシュ)からは扱いやすいから人気と言うだけ。

レーガンも三流俳優で、勝手に敵をつくっては国民を煽っただけ。軍需産業・ペンタゴンにとっては扱いやすい人物でしょう。

トランプを嫌うのはメディアとその親玉の支配層だけ



トランプの就任式は不人気で人が集まらない、栄誉であるはずの歌手も次々辞退や固辞とニュースは煽っています。

はたしてそうでしょうか?

就任式で歌って欲しいと要請を受けた歌手ならば、どんな支持をされていようと歴史に残る名誉だと思うでしょう。

それを辞退するというのはそれだけ

マスメディア(テレビ・新聞・雑誌)からの報復・イジメが怖いから


にすぎません。

トランプは素早く、ツイッター(twitter)で高感度調査などデタラメだとツイートしています。
その通りでしょう。

ニュースでは就任式は人も少なく盛り上がらないでしょうと一生懸命ケチをつけています。

はたしてそうでしょうか?

歴代トップの大量の人々が就任式典に押し寄せるでしょう



反トランプ主義者がデモをすると、わざわざテレビでは報道しています。

私は馬鹿だなあと思います。

なぜなら、そうやってトランプを陥れようとしたら、逆に親トランプが押し寄せて来るじゃないですか。

マスメディアは馬鹿なのか、あえて煽って就任式で群衆騒動を起させようとしているのか!?

たぶん私の見方はあたっていると思います。

就任式で対立するアメリカ国民という絵を撮りたいのでしょう。

アメリカメディアは俺たちが権力だという臭いが強すぎて頭に来ます



とくにワシントンポストの偽善ぶりったら・・・

ああくだらない。アメリカメディアで世界がわかるなんていう英語学校の宣伝文句がありましたが、

日経新聞を読めば株で勝てます(んなわけない)


と言っているのと同じ事。

アメリカ発のニュースと日経発のニュースほど逆張りに適したソースはないですね。

トランプが不人気なら何でこれだけ株式が上がっているんだ?それには全く触れません。

アメリカも日本もマスコミは自分たち願望を述べるだけの媒体なのです



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無料サーバーはトラップだらけ(Webブラウザーが重い理由) 
Tuesday, January 17, 2017, 11:34 AM
1/17 晴 10時 浅草での空間線量は95ベクレル/立法メートル

Webのブラウジングでいつまでも読み込んでいてイライラした経験は誰でもあるでしょう。
スクロールしたいけれども、なかなか読込中の表示が消えません。

比較的動作が速くてメモリーの占有が少ないと言われるGoogleChromeでさえ、毎度毎度画面が凍ります。

ネットで重いブラウザーを改善する方法はいくつか載っているので、試してみました。
・キャッシュを削除する
・設定で予測サービスや事前読込を止める
・自動入力を止める

などです。

それでもChromeを閉じた状態でさえ、PCの負荷がとんでもなく高くなります。Wordの文字入力ができないくらい重いのです。

Windowsのタスクマネージャーを立ち上げてみると

Chromeを閉じても、Chromeはいくつも動いている



重くなる理由は一度Chromeを立ち上げると、シャットダウンするまでChromeが背後で動いているということ。

Google自体がCIAでありChromeがスパイウェアだと言われる所以です。

何をしているのか?当然PCの監視や情報収集なのです。だから文字入力が極端に重くなる。

Chromeの設定でバックグランドアプリの処理の続行のチェックを必ず外しましょう。


画面のスクロールができないほど重くなる理由はただ一つ

広告アプリ(Adobe Shockwave Flash)が動作すると一気に負荷が高くなる



無料で利用できるブログや無料サーバーにはショックウェーヴ フラッシュが必ず埋込まれています。Yahooや楽天、大手新聞でもかならず読み込まれて起動しています。

動きがある画像には必ず使われています。

閲覧者はかならずショックウェーヴ・フラッシュの画像を読み込まねばならない。そしてショックウェーヴが立ち上がると、閲覧状況やクリックといった動作がすべて送信されるようになります。

Shockwaveもたちの悪いスパイウェアと言えます。

chromeのタスクマネージャーを立ち上げると、プラグイン「shockwave」が我が物顔でのさばっています。

常にタスクマネージャーでプラグインを殺すと快適になる



メモリー、CPU能力を使い切るのはプラグインであることに間違いはありません。スクロールが重いなあと感じたら、すぐに[SHIFT」+「ESC]でタスクマネージャーを表示して殺しましょう。


そうすれば古いパソコンでも快適にブラウジングできます。

無料サーバーはスパイウェアの仕込み道具であることを肝に銘じましょう



アクセス数稼ぎだけ、または広告をちりばめただけのブログが多いのは事実。また事業者もアクセスが稼げればそれが広告収入なのでそれでよい。通信会社も広告表示による余分なパケット料が黙っても入ってくるからそれでよい。

無料サービスはIT業者(新手の広告業)と携帯電話会社にとって閲覧者からも小銭と情報を抜き取るよいツールなのです。

このブログは自社のサーバーで動かしています。ご安心下さい


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岡潔(おかきよし)をご存じでしょうか 
Sunday, January 15, 2017, 06:09 PM
1/15 晴 朝10時の浅草の空間線量は98ベクレル/立方メートル

正月に読んだ読売新聞の書評で「数学する身体(しんたい)」(森田真生(もりたまさお)著 新潮社)というものがあり、タイトルだけで興味があり、いつか読んでみたいと思っていました。

ちょうど大著「無限小」(アーミア・アレキサンダーAmir Alexander 足立恒雄訳 岩波書店)を読了したので、つぎの本を探していたからです。

2015年10月発刊の本ですが、丸善には平積みされていました。

どれどれ、と手にしてみました。著者は1985年生まれの若い数学者です。

数式は一切ありません。岡潔(1901-1978)という明治34年生まれの日本の大数学者を信奉する著者が、岡の遺した著作や講演記録を回想していくというものです。

だから岡潔の著作も少しは読んでおかないと、理解ができません。

かいつまんでページをめくってみました。ハードカバーでけっこうきつい・・・

ちゃんと隣には岡潔の随筆集や小林秀雄と対談の文庫本もありました。

そっちから読み始める方が理解が早いかもしれません。

パラパラと読んで知ったのですが、岡潔という数学者は1960年に文化勲章を授与され、その功績はとても大きな人だと言うこと。それまで世界の数学者が挑戦してきた多変量解析という手法を確立したことです。

多変量解析とは何か?
・・・知りません。書店に行けばこの手の本は数多並んでます。

とにかく応用数学の世界にとてつもない影響を与えたということはわかりました。

しかしそれだけではなく、岡潔(1901-1978)という数学者は思想家としての面でも随筆集から、世の理系学生に影響を与えたと言うこと。

森田真生氏も東大理学部時代に、同級生から紹介されたことでのめり込んだそうです。

この岡潔という破天荒な数学者は、戦争中と戦後しばらくは和歌山県紀見村という場所に住んでいたそうです。

現在の大阪府と和歌山県の県境で、現在はトンネルがあり、国道371号線は峠を越えずに真っ直ぐ紀ノ川に向って下っていきます。

この紀見峠は私が好んで自転車で通ったところで、峠には農家が点在してとても明るい雰囲気の集落です。

ここに岡家の本家があり、現在も岡潔と夫人の墓があるそうです。

驚きました。帰省が楽しみです。
岡潔の著作が今年の課題図書となる予感がします。

(追記)幕末の思想家・横井小楠(よこいしょうなん)は熊本から江戸へ向う際に、楠木正成の居城であった大阪南部の千早赤坂村(ちはやあかさかむら)を経ているのです。
伝記で登場する千早赤阪村の宿はいまでも旧家として残っているそうです。(未確認)
大阪南部は偉人たちが行き交ったのです。という私の田舎自慢はおわります。

過去ログ:南河内の恵みを銀座で愉しむ
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拘束すること/されることが当たり前という風潮をあらためるべき 
Saturday, January 14, 2017, 01:14 PM
1/14 晴 10時 浅草での空間線量は98ベクレル/立法メートル

労働時間に対して日本の労働生産性は先進国では最低に近いレベルにあります。

私も会社員時代に経験がありますが、数合わせだけで会議や作業につきあわされたり、上司が帰らないから部署全体がダラダラと夜までいました。誰も帰られない。

親会社からの出向者や天下りのトップがいると最悪でした。下っ端までくだらないご機嫌取りにつきあわされます。

先日会った大手重工の子会社で働いている会社の友人も、仕事は5時に終わっても8時以降しか帰宅できないとぼやいていました。平日には子供と話したことがないそうです。

なんでこんな状況が普通だと思うのでしょうか。

コンピュータネットワークで処理できる時代になっても何も変わっていません。

長時間拘束されて創造力を高めろなんて無理な相談



ドイツの友人を訪ねたことがありますが、平日の昼3時には社員がサッカーをやっていました。

朝8時に出社しているから午後の3時には社員は帰ってしまうのです。

夏は夜の9時まで明るいので、家族と過ごしたり演劇をみたり、趣味の時間です。
だからドイツの夕方(といっても昼のように明るい)はいつも祭のようににぎやかです。

郵便局や市役所はさらに早く2時に業務が終わりますが、それでも社会全体ではしかたがないと許容しています。(公的サービスが早く終わることに不満を言う人はもちろんいます)

8時間(1/3日)以上を他人に使わされてたまるか



友人曰わく、社会主義政党が政権をとってからは、労働時間の短縮が既定路線となったそうです。ドイツにも古い層には四六時中ガムシャラに働いていた人もいますが、老人の昔話です。

シリア難民が職場にはいるそうです。政府の指示で一定規模以上の事業所では必ず指定された数だけ難民を雇用しなければならないのです。

友人はマネージャー(部長)クラスなので、言葉もつたなく年齢もバラバラの彼らに仕事を与えなければならない。

だからコピーは必ずコピー係に渡す。ゴミ箱の中を自分で捨てに行ってはならないというルールを定めたのだとか。

そんなことは社員が自分でやるのがあたりまえなのでしょうが、余剰の人員を抱えさせられているのですから、非効率でよいのです。

ドイツ人が偉いなあと思うのは、難民たちには仕事(簡単な作業)を割り当てて法に則った基準の給与を払っていることです。

自分の仕事と他人の領分をはっきりと線引きしてある



隣の人が仕事を抱えてパンクしていても手伝うことはないようです。まったく他人は考慮していないし、もしそのような人員がいれば、それはマネージャーの責任だという考えが浸透しているからでしょう。
マネージャーが手に負えないことは経営陣の範疇なので、管理職もストレスがない。

ドライな職場でしょうか。いえいえ就業時間が終わると社員同士でパブで飲んだり、スポーツをしたりとめちゃめちゃ家族的でした。ちいさな子供を連れてくる夫婦もいましたね。

日本では勤務が終えたら会話もせず一目さんに帰宅するのとは全く逆です。

なんたってドイツでは仕事は人生の一部であって大部分は家族や友人らと過ごすのが普通であるから。

ドイツの中流家庭は時間の余裕があって、楽しいです。夜が長い長い。

キリスト教圏は安息日という概念も根強い。
イスラム圏でも同様で昼休みは蕎麦屋なみです。銀行なんていつもシャッターが閉まっているのでいつ空くのかと思ったぐらいです。
土日には空いてないしね。

拘束時間が減ってもGDPは上がり続けた



1990年に東西ドイツが統合して労働者が膨れあがりました。そのために労働時間に制限をもうけて雇用者を増やそうとしたのでしょう。
それまででも先進国で拘束時間が短い国家だったのに、政府は強制的に労働時間をさらに削減していきました。

どうなったかというと内需も増えて出生率だって上がった。
グローバル企業は海外に流れてもドイツ企業は競争力がなくなったでしょうか。そんなことはない。

いったいこの違いはどこからくるのでしょう。

『個』を善とする社会と『従属』を善とする社会



まあ明治からの儒教的な根強い思想と西洋的価値観の葛藤は明治文学の骨子です。

英語で「I am」とは、日本人が考える以上に強い言葉なんです。

「わたしは」と変換したら意味がわからない。be動詞は存在するという意味です。

「(神のもとで)私が居る」ということ。従属する先は天(ヘヴン:宙:God)ということ。

夏目漱石が書いた「私の個人主義」から100年経っても日本は何も進化していないと言うこと。

明治時代の方がよほど住みよい社会だったでしょう。
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善も悪も右も左もない、どちらの意見があってもよい 
Friday, January 13, 2017, 01:16 PM
1/13 晴 10時 浅草での空間線量は87ベクレル/立法メートル

私はニュースを読んで個人的に嫌いな気分になる主義や思想があります。だって人間は感情の生き物ですから。

たとえば性差別撤廃を唱えるフェミニズム、人権を擁護せよと騒ぐ騒ぐ韓国の特殊な団体、それにつながるオスプレイの飛行を反対する団体、皇室の男系維持を唱える団体・・・

背景に宗教がいようと、他国の工作が垣間見えようと意見は意見です。

どのみち政治的な力で落しどころが国民の知らないところで決まる



正しい判断や正しい選択だったかなどは後世となってやっと議論ができるようなものでしょう。

明治維新(反政府勢力による革命)を我々は正しいことだったと習います。ところが。

私の高祖父(曾祖父(ひいじいさん)の父)は幕末に仙台藩(伊達家)の藩士の家に生まれています。江戸幕府瓦解で仙台藩が解体されたことで貧窮します。曾祖父は動乱のさなか(明治1年)に生まれて東北地方(旧仙台藩領地)の土木技師となって小役人として生涯を終えました。

明治大正昭和と生きた曾祖父は旧仙台藩ネットワークで職場を転々としたそうです。

記録からその当時の心情をを読み解くと、高祖父と曾祖父は仙台藩士族として明治政府には恨みがあったようです。国民全員が文明開化だ明治万歳!などと思っていたわけではありません。

一番良い例は、私の名字が伊達藩主に対する忠義、仙台から離れても伊達藩主への大恩を忘れまじとして明治の始めに改姓されたのです。
藩主への喪のさいにそれまでの石川から六城になっているのです。私の名字には深い忠臣の意味があるのです。

我々は無力であるが権力への批判の目は養わなければならない



副島隆彦はレジスタンス(Resistance)側の目で視ろと言います。権力(power)には常に抵抗(resistance)しなければ、単なる愚衆だということ。

だから権力者、政治家、高級官僚、大企業経営者はては学校教師にまで、批判の目を片時も忘れるなと言います。

それが煽動活動となって、いわゆる極左翼や極右翼、ネット右翼となってもそれも意見の一つなのでしょう。しかし

その力学関係(利害関係)を傍観できる分析力こそが、現代の水飲み百姓層から脱却し知識人への第一歩なのだとおっしゃいます。

一方の主張に気軽に同意してはならない



これはサラリーマンの処世術です。熟慮をするフリをしておくということ。または無関心を装う。

すぐに行動にうつる人はいつの時代も捨て駒、踏み台、数合わせとして最後は斬り捨てられていく。

支配権力の恐ろしさは、大なり小なりの秩序を強制します。

皇族典範の改正問題から、組織、教育とあらゆるところでみることができます。

下位に序列された側の恨みは革命の歴史です。そして恨みは遺伝子として残っていく。

ポピュリズム(populizum:大衆革命主義)はうっぷんした大衆の爆発の場であり、それがいままで歴史を塗り替えてきたことを忘れてはいけないのです。

知識人は一方的な偏りに向けば自滅する



ジャーナリズムが腐っていくのは、権力が腐敗していくのと同じく自然の成り行きです。

そのなかで個人ができることは、反権力(反パウアー)を基本に紙つぶて(筆誅)を紙やネットで発信していくだけなのです。

右翼の恥部は『反共産』、リベラルの恥部は『共産主義』



うん、なかなかの名言だw

すぐにあっちが正義だこっちが正しいと浮ついた評価をする私が諫められたので、ちょっと思いついたことを書き並べてみました。
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闇勢力に蚕食(さんしょく)された株式市場自体が既にゾンビなのだ 
Friday, January 13, 2017, 01:49 AM

ザ・粉飾 暗闘オリンパス事件 (講談社+α文庫) 1016/8 山口義正

5年前に発行された「サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件」(山口義正著 講談社)が文庫版になっていました。

書店で目にして、あとがきを読むと5年が経ち、だいぶ文庫版では加筆されたようです。
それはなにかというと、監査法人や社外取締役の役目が発揮されるどころか

状況はますます悪く

粉飾決算は一部上場の名門大企業にまで及んできた


ということ。

著者の山口義正氏は、あれほど危険を賭した告発を世に知らしめたのに、それいこうもオリンパスに続く企業が後を絶たない。それどころかもっと大資本の企業にまで侵蝕されていると嘆いています。

大企業の経営陣に食い付いているのは、小遣い稼ぎのチンピラヤクザではなく、いまや粉飾指南の魑魅魍魎(ちみもうりょう)だということ。
ハゲタカファンド、怪しいコンサルタント、実体のないオフショアファンド、株価つり上げのためにあるような「ハコ銘柄」、政治家・・・

パナマ文書のペーパーカンパニーの代表者として詐欺師がちらほら



死肉に食らい付く吸血生物のようなもので、いちど食い付かれたらふりほどけない。

コーポレートガバナンスという掛け声は、たんなる建前となっている(形骸化)したことに株式債権記者であった山口義正氏は諦観しつつあります。

東芝につづいて他の日本の代表企業が粉飾の疑いがでてくれば、まちがいなく東京株式市場は死ぬでしょう。

(私は株式市場はすでに個人投資家がお金を注ぎ込む先ではないと思っています)

タックスヘブン(租税回避国)への動きが垣間見えるパナマ文書の解析を山口義正氏は現在されているそうです。次作をたのしみにしております。

「サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件」の書評といえない書評を学問道場の掲示板で過去しておりますので、こちらに再掲します。


http://www.snsi.jp/bbs/page/2/view/2853


[256]ジャーナリズム(Journalism)の教本として読む「サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件」(山口義正著 講談社)
投稿者:六城雅敦
投稿日:2012-07-21 11:48:45

ボツとなった書評ですが夏休み読書感想文としてこちらに投稿しておきます。オリンパス事件の発覚から月日が経った今では青臭い文章です。赤っ恥ものですが書評とはどうかくかという<だめな参考>としての意味があるかと思うので載せておきます。

書評として適していないのは以下の3点です。

1)評者の見解が大部分であることがダメ
 書評というのは全体の6割から7割を本書の要約に費やし、残りの3割で自分の見解を述べるというスタイルが米国大学では鉄則なのだそうです。読み手は本が述べているのか、評者が述べているのか判断できないので混乱を招きます。

2)コラムニストの紋切り型の論調であることがダメ
日本は企業統治(コーポレートガバナンス)ができていないからこのような経済事件となったという一般的な論調に流されがちになります。解説に徹し、別の視点を加えるといったわかりやすさが足らないのです。
またその後解任されたウッドフォードは解任不当の裁判で12億円もの和解金を受け取っています。はたしてウッドフォードは正義の味方だったのかという疑問にも言及していません。

3)読みにくい、わかりにくい
趣旨が散っているので理解しにくいとの指摘で推敲を重ねたのですが、結局読むに値する文章にはなりませんでした。書評とは「要約する技術+自分の視点を簡潔に述べる技術」であることがお恥ずかしながらわかりました。

このような欠点があることを踏まえてお読み下さい。
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ジャーナリズム(Journalism)の教本として読む
「サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件」(山口義正著 講談社)


六城雅敦です。本日は平成24年5月15日です。3月28日に発売された「サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件」を遅くなりましたが書評します。
本著は今年度の雑誌編集者が選ぶ第18回雑誌ジャーナリズム大賞を受賞しています。

著者の山口義正(やまぐち よしまさ)氏は日本公社債研究所(現:格付投資情報センター)のアナリスト、ブルーンバーグや日経新聞の記者を経て、現在は経済ジャーナリストとして独立しています。経済誌やビジネス誌での記事で名前を見かけるほか、テレビで株式市場の解説などテレビやインターネットメディアでも活躍の場を拡げられています。とはいえ記者クラブに属していない取材費など持ち出しの一匹のフリージャーナリストです。

その山口氏は昨年6月にオリンパス社の架空巨額買収の疑惑を雑誌FACTAで発表し、株式市場に激震を走らせました。その結果、菊川前社長を含め関係者7名が逮捕されました。巨額損失が露呈した結果、映像や医療機器の手堅い優良企業として知られていたオリンパス社は自己資本が毀損してしまい資本提携先を模索するまで凋落しました。買収企業の実態がない(ペーパーカンパニー)であるので実質は234億円もの債務超過状態となっていたことが山口氏の取材と報道で白日に晒されました。
それでもオリンパス社は未だ常識外れな買収企業ののれん代を有価証券報告書には計上し、財務諸表ではその他資産としてのれん代を貸借対照表に計上することで財務上は体裁を繕っています。

本書の内容は山口義正氏が趣味のカメラ仲間とのたわいのない会話からオリンパスの不透明な会計処理に半信半疑ながら興味を持ちます。やがて優良会社と信じられてきたオリンパス社の巨額経済犯罪をスクープする経緯を記したドキュメントです。FACTAで記事をお読みの方には新味はないでしょう。

しかし経済誌記者であった著者の経験から財務諸表の不自然な会計支出を読み解き、取材を進める過程はまるで推理探偵小説のようです。
さらにこの本の特筆は文中の至る所で経済ジャーナリストである著者がジャーナリズム(Journalism)を自問している点です。

■オリンパス巨額事件の概要


新聞記事では連日掲載されていたので改めてここで述べる必要はないので、おさらいとして産経ニュースから転載します。罪状は有価証券報告書の虚偽記載となります。逮捕者は旧会長、旧副社長、旧監査役と3社のコンサルタント社長ら4名の計7名です。

(産経ニュース 転載始め)
菊川前会長ら逮捕 指南役含む7人
2012.2.16 22:12
 オリンパスの損失隠し事件で、東京地検特捜部と警視庁捜査2課は16日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、前会長の菊川剛容疑者(70)ら旧経営陣3人と、損失隠しの指南役とされる元証券会社取締役、中川昭夫容疑者(61)、コンサルタント会社社長の横尾宣政容疑者(57)ら計7人を逮捕。法人としてのオリンパスも立件した。粉飾額は約1100億円。特捜部などは海外当局とも連携し、巨額損失隠しの全容解明を進める。
 ほかに逮捕されたのはオリンパス前監査役の山田秀雄(67)▽前副社長の森久志(54)▽コンサル会社取締役、羽田拓(48)▽同元取締役、小野裕史(50)−の各容疑者。
 特捜部や警視庁の調べによると、菊川容疑者らは含み損を抱えた金融商品を海外の投資ファンドに移し替える「飛ばし」により、純資産額を約1100億円水増しし、平成20年3月期までの2年間、虚偽の有価証券報告書を関東財務局に提出した疑いが持たれている。菊川、山田、森の3容疑者は、これまでの特捜部の聴取にいずれも容疑を認めていた。
 同社は財テク失敗により、1990年代から金融商品の含み損が生じた。このため森、山田両容疑者は少なくとも平成10年ごろ、横尾、中川両容疑者らに相談し、英領ケイマン諸島にファンドを創設するなどして「飛ばし」のスキームを考案し実行。菊川容疑者を含む歴代社長は定期的に報告を受け、了承していたとされる。同社がファンドに飛ばした損失は15年の時点で1177億円。18〜20年に行われた国内外4社の買収で支払った計1348億円を還流させ、穴埋めに充てていた。損失穴埋めのために利用された助言会社への支払いについては取締役会が契約に関する決定を菊川容疑者に一任していた。

●有価証券報告書の虚偽記載
 上場企業は事業年度ごとに、財務諸表や経営状態などに関する重要事項を記載した有価証券報告書を国に提出する義務がある。虚偽記載を禁じた金融商品取引法の罰則は、平成18年の法改正で強化され、個人に対しては10年以下の懲役または1千万円以下の罰金が、法人には7億円以下の罰金が科される。
(転載終り)

上記の新聞記事で十分理解できたというのであれば、これから先をお読みいただく必要はありません。

■山口義正が暴いた上場企業に巣喰う野村證券OBとスキームにすがる経営者像



東証の開示基準に満たない資本や収益規模の会社を買収して「損失を『飛ばす』」スキームには証券や銀行のOB、今回の事件には野村證券OBが関わっています。一方、経営側は株主と社員を欺くために買収した子会社を新規事業としてまとめ、子会社(オリンパスビジネスクリエイツ)の配下に集約しています。このような黒字化することもなく掃きだめとなった新規事業部門を、会長である菊川剛(つよし)や財務担当副社長の森久志らは悪質なことに英国人マイケル・ウッドフォードを25人抜きで社長に抜擢し、膨らむ損失の処理をさせようとしました。
つまり菊川に忠誠を誓う役員に傷を負わさず、損失問題は英国人の新社長に責任を押しつければ良いと考えたのでしょう。まるで違法風俗店のオーナーがぺーぺーの若造を店長にして摘発の身代わりさせるように。
しかしこの目論見は「策士策に溺れる」の諺の通り、山口義正が投稿したFACTAの記事で瓦解していきます。

著者のその後の調査でオリンパスはどす黒い疑惑で有名な投資業社ジェイブリッジ(東証二部)からアルティス社の残り株式を買い上げて完全子会社としていることを知ります。
ウッドフォードの調査でも英国医療機器会社ジャイラスの買収には野村OB佐川肇、中川昭夫が設立した会社を通して株式が売買されています。ジェイブリッジの元社長は桝沢徹(ますざわとおる)という和光(現みずほ)証券のOBです。
ファクタ12月号ではオリンパスの社外取締役である林純一(野村OB)も横尾宣政と同じように自社で生成したファンドをオリンパスに買い取らせる手段でジャイラスの買収に噛んでいます。
このようにオリンパスは優良企業どころか、内、外から蛭が喰いつかれるように証券OB達(主に野村)が喰い付いていたのです。
このような輩が跋扈する背景には、20年もの償却期間が認められる「のれん代」で損失隠しを認めている現状もあります。

(P217 転載はじめ)
これでは日本の経済全体がオリンパスに再度粉飾決済を是認し、黙認したようなものだ。こうした判断に、巷間噂されているような政治サイドや中央省庁の意向が働いているとすれば、これは「官製粉飾決済」と言って差し支えない。
日本の経済社会が総ぐるみで過ちを隠し、見て見ぬふりとして口を閉ざすなら、「これはまるで・・・・・・」と思っていい。「まるで日本社会全体がオリンパスになったようなものではないか」と。そしてこれは、日本が守りたかった東京市場の質なのか、投資家なのか、オリンパスなのか、銀行や監査法人などの関係諸方面のメンツなのか、という問題をはらんでいる。
(転載おわり)

目に見える社会的影響はなかったように見えるものの、日経225銘柄指定の大企業が闇勢力の資金源になっていたということで日本経済全体の信用低下をますます招いたことや、ライブドア事件を上回る巨額損失の隠蔽でありながら上場維持という玉虫色の裁定を下した東京証券取引所の遵法精神まで海外から疑われている結果となったことです。
著者は今回の事件を「官製粉飾決済」事件とまで呼んで野放図な政府を糾弾しています。

著者も執筆時には事件規模の大きさに驚き、その影響を怖れていたのですが、予想に反して世間はおろか利害が関係する厚生年金基金や保険会社といった機関投資家でさえも平穏を保っているように見えます。
2月の菊川剛前社長ら関係者7名の逮捕ですべて終わったとして体裁を繕っている政府、経済界の態度が私はとてつもなく不気味で恐ろしく感じます。

■ 善人は悪であるという実業界の常識



本書を勧善懲悪(かんぜんちょうあく)のカタルシスを味わうだけで良いのかという読み方もあります。著者の山口氏もそのような一方的な世論形成に荷担してしまうのではと躊躇しているように思います。
日本を代表する株式指標、日経225に採用されているオリンパスには取材に訪れたことがあるでしょう。社長以下役員とも面識がある可能性は高いのです。またはテレビ番組のようにアメリカ市場を開拓した医療分野やデジタルカメラでの躍進の原動として菊川以下役員を持ち上げていた過去もあるかもしれません。(ニコニコ動画上にウッドフォード前社長と田原総一朗との公開インタビューで山口氏は以前に菊川と面談していることを明かしている。そして当時は親分肌で記者の面倒見がよいという印象があったと語っている)
今回のオリンパス事件は過去の資産運用で1100億円もの損失を出したことが原因にあります。菊川自身も子飼いの役員達と同じように、前社長の岸本正壽(きしもとまさとし)に忠誠を誓い、役員の道を歩いてきたのでしょう。
野村證券を通した資産運用を行ってきたのは菊川の1,2世代前の経営陣です。勇退した前経営陣を守るために嘘をつき重ねて来たという実状があると思います。
すなわち立場を譲る代りに損失処理という重みも担わされているのが、菊川剛ら役員であると言えます。
菊川剛や副社長の森久志らは果たすべき義理を理解しているからこそ野村OBらの金融詐欺師と共に暗黒面へ堕ちていったのです。(チームFACTA著「オリンパス症候群」では投資家を欺いても良心が痛まないのは「ウチ」という概念が日本企業に根強いからだと喝破しています。)
清濁併せ持つ者しか経営トップに慣れないことは経済記事畑を歩んできた著者は十二分にわかっていることです。悪い奴ほど有能、これがビジネス界のコンセンサスです。それが故にジャーナリストの立場で悩む姿が本書から浮かんできます。

正義感だけで取材を進めるのでしたら情報源さえあれば誰でもできるかもしれません。しかし上場企業経営者を取材し、企業組織による圧力や工作を知っているからこそ、文章で糧を得ている著者の用心深さは見習わなければなりません。

これからは本書を別の視点、すなわちプロのジャーナリストとして商業文章で生計を立てるための教科書として読み解いてみたいと思います。大事なジャーナリストの資質が彼の文章から読み取れるはずです。以下に気づいた事項を列挙します。

■ ジャーナリストに味方はいない(IR担当役員とグルの証券会社)



東証のブースを職場とする著者はオリンパス記事を掲載したファクタ8月号が発売されても下落局面でオリンパスを買い推奨するアナリストがいることを知ります。過去に企業買収に懐疑を抱いていたアナリストでさえ買い推奨をしていることに著者は驚きます。
アナリストと言っても、そもそも証券会社にとっては公募増資や社債発行の主幹事やシンジケートというおいしい役割があるために正しい投資判断という目的で用意された職種ではなく、証券市場を揺さぶるような事態においてもアナリストの判断は単なる営業ツールに堕している面があると指摘しています。財務担当と証券会社アナリストが連れだって内外の大口投資家を巡ることもあるのだそうです。

このようなお手盛りな証券業界は驚くに値しなくてもマーケットを監視する東京証券取引所の広報担当の返答は驚くべきものです。

(78ページ抜粋 転載はじめ)
後日、東証から得た公式なコメントは「開示基準を厳しくすると、ニュースリリースが多くなり過ぎてしまい、投資家は情報の取捨選択が難しくなってしまうため仕方がない」との内容だった。非公式には「こうした問題は一義的にオリンパスと、これに適正意見を与えている監査法人の問題と考えている」という内容だった。
(転載終り)

つまり上場企業の不正経理を監視し市場の信頼を維持するべき東京証券取引所はその役を為していないのです。証券アナリストでもある著者にとって証券取引所は職場であり、その職場での事なかれ主義な回答にたいする落胆ぶりは想像に難くありません。

証券会社のアナリストは真相の追求よりも株式の商いだけに注目するのは当然として、東証でさえ関心を寄せない状況に、孤軍奮闘する著者は追い詰められていきます。このまま事態が動かないと暴露記事を書いたジャーナリストとしてオリンパスから反撃を受けて徹底的に干されることになるからです。テレビ出演もやがて無くなってしまうでしょう。
(※山口義正氏は本書発売の4月に株式マーケット番組キャスターを降板させられています。)
オリンパスはファクタ8月号が発売された翌月には新聞各紙への広告の出稿を大幅に増やしています。全面広告から経済誌のウェブにまで広告を載せてメディアへの懐柔を謀っています。
テレビ番組では戦後の胃カメラ開発を題材としたNHKプロジェクトXのぱくりドラマ「光る壁画」(原作は吉川昭の有名小説)まで単独スポンサーで放映するといった手際の良さまで披露しています。オリンパスの宣伝部長という経歴がある菊川らしいメディア懐柔策と言えるでしょう。日経新聞との癒着は根深く、逮捕の2ヶ月前に行われた日経主催の世界経営者会議では菊川剛を講師として招集しています。


■ 不正企業を庇う経団連



公益通報者保護制度という法律が制定されていますが、この法律は経団連が密告社会を助成するという理由だけで反対し骨抜きにされています。経営トップの犯罪行為への抑止力になっていないことを著者は知ります。庇護対象は「労働者」であって退職者には適用されないなど全く摘要しにくい法制度であることを指摘しています。
こうしている間にも内部通報者の深町(仮名)には窃盗や業務上横領、守秘義務違反といった罪状で起訴される可能性があるのです。

最近でも読売巨人軍球団社長(清武 英利きよたけ ひでとし)がコンプライアンス違反として渡辺恒雄の人事介入や獲得予定選手への裏金を暴露したことで解雇されましたが、読売新聞社は清武氏を業務上横領、守秘義務違反、窃盗で起訴しています。その公判がまもなく行われます。
このように暴露する側は弱い立場であり、丸裸の状態で闘わなくてはなりません。朝日新聞が巨人軍の裏金をつついた程度で、その他のメディアはだんまりです。

■マスメディアの役割を放棄している大手新聞



著者が投稿したFACTAの記事はマイケルウッドフォード氏の解任騒動でFT紙や英国内で大々的に取り上げられます。そのような状況では大手新聞社も重い腰をあげるようになり、記者も著者に連絡を入れるようになります。
「情報交換」という要件ですが、交換する情報など先方から一介のフリーに寄越すこともなく、欲しい情報は「内部告発者」その者を教えろという態度に憤慨して、以降は接触してくる新聞記者とは会わなくなります。記者クラブのサラリーマン記者にとってフリーランスは手足程度にしか思っていないのでしょう。
しかも取材行為もジャーナリズム精神に基づいた行動ではなく、企業サイドへ売るための情報を求める姿に元新聞記者でもある著者はマスコミにも幻滅しています。オリンパス社の記者会見では明らかに菊川擁護と受け取れるような質問をする記者がいることが証左であると指摘しています。

■ジャーナリストはサムライの気概を持つ



オリンパスの会計処理の最大のキーワードは「のれん代」と呼ばれる買収企業の対価に上乗せされるブランド料です。アナリストの経歴からこれほど不透明で恣意的な項目はないと感じていたのでしょう。並の投資家であれば看過してしまう項目を突破口に、徐々に裏側に潜む経営陣の暗部をさらけ出していきます。
証券会社の調査担当や新聞社の経済記者など分析を稼業とする人々は多々いるにも関わらず、懐疑を示してもオリンパス社の計上する「のれん代」に言及した専門家はおりません。

ジャーナリストの最初の壁は商業誌の限界です。商業誌には広告という収入、証券会社には主幹事という美味しい役割があるために顧客のためなら多少なら目をつぶるためです。
またオリンパスの被災工場の取材記事を組合の労使協定でボツにされたりしました。このように「上の都合」が降りかかってくるのがジャーナリストという職業の辛いところです。

さらにフリージャーナリストと雇われ記者の大きな違いは明日も同じ日ではないことです。明日には東証アローズから市場解説を生中継でするキャスターという職もくびとなるかもしれない。
しかしジャーナリストとして大きなパンドラの箱であることがわかるにつれて引き返せない道であることを彼は文中に言外で吐露しているのです。

山口氏のジャーナリスト観とは葉隠の「武士道と云うは死ぬことと見付けたり」であると自覚しているのでしょう。しかし情報提供者の深町(仮名)には同じ辛い境遇を味わせたくないという板挟みに著者は苦しんでいます。

■情報提供者は徹底的に隠せ



冒頭から登場するオリンパス社員で情報提供者の深町(仮名)と著者(山口)の関係はカメラ同好の士であるだけではなく、文中に何度も登場させることで著者の心情の代弁者でもあるように見えます。そのために本書はノンフェクションでありながらも、主人公(山口)を中心とした経済小説を読むように理解しやすい文章です。

冒頭で断っているように深町(仮名)を特定されないように注意深く書かれています。そのため年齢や所属どころか性別でさえわかりません。
当初は居酒屋で気楽に会い撮影旅行をする同年代の友達であるような記述です(道中にカーステレオでHigh−Lowsをかけて盛り上がっている等)が、一方で自社の経営問題に強く嫌疑を抱いていることがわかります。また流出した取締役会の核心に迫る書類を一瞥して憤慨するなど、どうも年代的には上、事業部長や部長それも財務方面に近い立場であるように思えます。社員の代弁として問題が大きく報道されるにつれて立場や家族を抱えている心配の描写など心理描写が記述されています。メールでは著者を「キミ」と呼びかけています。

このように文中からは一貫した人物像は掴みきれません。なぜなら本文の流れに沿った「出来すぎた脇役像」だからです。

個人のように本文では扱っていますが、実際の内通者は複数かもしれないし冒頭導入部分の旅行相手は恋人なのかもしれません。著者が注意深く徹底して隠す深町(仮名)にも注目すると本書はどれだけ著者が情報源の秘匿に注意を払っているかがうかがい知れるでしょう。おそらく情報源を隠すために雑多な状況を挿入して攪乱させているのです。

■情報流出者は執拗に追いかけられることを肝に銘じる



月刊FACTAでオリンパスの巨額損失隠しが発表されて山口にも取材が殺到します。文中では「釣り針」と呼んでいる罠について説明があります。これは取材対象側が逆に内部情報を探す目的で流すガセや配布文章で判子の位置や文言を少しずつ変えて流す方法です。
また「たれこみ」として匿名で接触を試みるなどの至る所に釣り針が仕掛けられています。

情報源を知られることは全ての終りであるため、接触相手、たれ込みすべてを疑わなければなりません。情報交換を求める新聞記者でさえも企業側に立つものがいるようです。

■企業発表を額面通り受け取らない



なでしこジャパンによるワールドカップサッカー優勝の話題でもちきりの頃、オリンパス社は外人社長の登用でメディアは驚きと好意に満ちたニュースを流しています。まだヒラ取締役でもない英国法人子会社の社長が本社25人の役員を飛び越して社長就任というニュースに著者は疑問に感じています。その引っかかりと深町(仮名)からの内部情報が結びついたことで背後の悪事へと繋がっていきます。
きれい事の内容から腐臭を嗅ぎ取れるかが能力であることがわかります。

■ 日本のマスメディアは信用成らないことを繰り返し自覚する



反撃を警戒しつつ、オリンパスの巨額損失隠しという最大のスクープをどこで発表するかで著者は逡巡します。
広告を出稿していない出版社はないか、影響力や読者層、または企業圧力に負けない体力など考え抜くと、日本にはスクープを発表できる媒体はあまりないのです。
週刊東洋経済や朝日新聞のアエラへ掲載を打診したこともしたそうですが、何も返答はなかったようです。「山口義正(やまぐちよしまさ)」は無名のフリーライターではありません。過去にもエコノミストといった経済雑誌、日経新聞で署名記事を連載しているのです。ところがその著者の企画提案には全く返答も連絡もよこしていないのです。このようなマスメディアの冷淡さに著者と深町(仮名)は失望していきます。

■監督官庁はあてにならないと自覚すること(東証もその一味)



東京証券取引所の公式回答は前述しました。
公益通報者保護制度という法律もザルです。
監督官庁、私にはわかりませんが、この場合は検察庁特捜部、財務省、証券管理委員会あたりでしょうか。どうにせよ、今回の事件は著者には幸運にも海外での報道が加熱してくれたおかげで特捜や警視庁捜査二課、証券取引委員会が動いてくれたのであると思います。
消防車を呼ぶにはたき火程度ではなく大火事である必要があります。独力で記事を燃え上がらせた著者の力量が推し量れます。

■プロライターは自分のスタイルを持つ



雑誌FACTAの名物編集長、阿部重夫氏の文体も本書では紹介しています。手直しをうけた原稿には強烈な言葉のスパイスがちりばめられており、読者はえげつない言葉とそのリズムに酔いしれるのです。「笑わせちゃいけない」「悪いジョークだろう」「トドメはこれからだ」と挑発する文言は阿部節と業界ではささやかれているようです。
著者もオリンパスのCMコピーをもじったりして阿部節に近づけようとしていますが、同じモノ書きとして格の違いを思い知らされている文面は、そのまま学問道場の執筆者と副島隆彦先生との関係のように思えます。(副島隆彦の場合は「ソエジー節」として2ちゃんねるやアマゾンの書評欄だけですが)

私のような読者は熱さを感じる文章を望んでいます。山口氏の次の著書ではなんらかの節がついているか、意地悪くも楽しみになりました。

■ジャーナリストの領分で悩むこともある



ウッドフォード氏はオリンパス英国子会社を成長させ、雇用を増やした功績で英国ではナイトの称号を与えられた名士です。著者は騎士道を重んじるウッドフォード氏へ一方的に肩入れすることは、時々ジャーナリストの本分から外れているのではと自問しています。
ウッドフォードと海外投資銀行との接触を密にすると無用な「外資脅威論」を刺激するかも知れないと憂慮しています。このように、こちらに義があるからとはいえ、過剰な肩入れはジャーナリストという立場上できないことを述べています。

■ ジャーナリストの教科書として読むべし



本文中には昨年3月26日に雑誌のルポのために震災直後の福島を巡り工場の被災状況を取材している記述があります。なんと同月同日には副島隆彦先生と我々弟子は第一原発へ突撃撮影を敢行して、奇遇なことに著者と我々はほとんど同時に小名浜港で打ち上げられた漁船群を眺めていたのです。

副島先生も雑誌社に記者の同行を打診したところ様子見を決め込むところばかりで、結局同行取材する社はなく三日間にわたる学問道場の単独行となったわけです。著者も雑誌記者の名目で取材を続けていますが、正社員との労使合意で危険地帯への取材は拒絶されてしまい、とばっちりで非正規社員である著者の記事は核心の危険地帯での取材はボツとなってしまったのです。

最後に、本書は単なる「ワンマンであった菊川剛前社長がオリンパスを私物化して巨額な損失を野村證券OBらと共謀して飛ばした経済事件の顛末」として注目され、やがて忘れ去られていってしまうでしょう。しかしフリージャーナリスト一人による孤独な戦いの記録でもあり、ジャーナリストという職業の手引き書としては末永く読み継がれることを望まずにはいられません。(了)
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isolation(アイソレーション)はモンロー主義ではない 
Wednesday, January 11, 2017, 02:34 PM
1/11 晴 10時 浅草での空間線量は79ベクレル/立法メートル

副島隆彦先生が学問道場でトランプ大統領(まだ”次期”だが実質ではすでに大統領だ)と支持者たちの解説をされています。


トランプ大統領の政策のisolationism(アイソレーショニズム)を孤立主義と訳す新聞社に対してまずは一刀両断。

アイソレートは孤立するという意味をそのまま意味も知らずあてはめているから訳がわからない。

覇権国家アメリカが孤立するわけがない。

副島隆彦先生は「国内問題優先主義」でないと意味が伝わらないと説きます。

ジェームス・モンロー五代大統領が1823年に演説したヨーロッパに対する相互不干渉の宣言をisolationismと混同するのですが、モンローが唱えたのは、ヨーロッパ諸国に南米の植民地化(侵略)を止めろと言ったことなのです。

南米大陸は(おそらくメキシコやカリブ海なども含む)アメリカの権益なのだと脅したのが真実。

建国浅いアメリカがヨーロッパに対して手を出すなと強い姿勢を示したことです。

副島先生が言うには、リージョナル・ヘゲモニー(地域覇権主義)のコトバだそうです。
(そして現在の中国も地域覇権主義です)

トランプのisolationismは国内雇用対策に他なりません。
その背景はアメリカのポピュリズム(populism)です。

副島隆彦先生はpopulismにも言及しています。これも「大衆迎合主義」などと訳わからない言葉に置き換わると何もわかりません。

曰わく『ポピュリズムというのは激しいアメリカ民衆の運動であって、首都ワシントンの政治家や官僚たちの支配をひっくり返してしまおうという、政治的動乱のことです。』

大衆は悪人なのか?

エスタブリッシュメント(支配階層)の立場から視ると悪人(いわゆる情報弱者、もっと言えば衆愚・愚民)だということ。

メディアは弱者擁護のフリをして支配階層の道具ですから、大番狂わせとなったトランプ大統領の登場にあたふたしているわけ。

アメリカの大多数を占める貧乏な市民の怒りは「怒りの葡萄」そのものです。

ポピュリズムはそのまま「民衆反乱」とすべき激しい言葉なのです。

これをポピュリズムだからと高を括っていると、手痛い目に遭いますよ。

間違いなくisolationismは圧倒的な支持をされているわけです。

グローバル企業の生産拠点が米国に移っても日本人には全く関係がない



トヨタがメキシコでの新工場を建てても、はたまた米国にも新工場を建てても、日本国民には関係のない話です。

トヨタの利益の6割は北米での販売からと言われています。

トランプのアイソレーショニズムで我々は打撃を受けるでしょうか?

実は全然関係ありません。なぜなら

グローバル企業は(本社のある)本国にはお金を持ち込みません



北米で稼いだお金は、別の国に再投資されていくだけなのです。または金利の高い国(通貨)となって税金の安い国に貯えられていくだけ。

トヨタやホンダが日本以外のどこに工場を建てようと、日本国民にとっては一銭の関わりもないのです。

トランプのために大変だ大変だと騒いでいるのは日経だけ



日刊経団連新聞が騒いでいるだけです。

アイソレーショニズム大賛成!くたばれグローバル企業です。

EUも右翼政権が次々誕生して、EUはガタガタになっていくでしょう。脱退する国家もこれから出てくるかも知れません。

まさにこれから数年間は大変動と革命の時代になります。ポピュリズム(民衆反乱)の時代が鮮明になったからです。

日本では元号が変わるのは社会動乱を鎮めるため



元号は天皇が交替すると変更されるものと思われていますが、過去には天皇の即位とは別のタイミングで行われることも度々あるのです。

災害や飢饉といった天災や動乱が起る度に元号は変えられたのです。

近い例では江戸末期の孝明天皇のときは数年毎に変わっています。

元号を変えることで怨念を鎮めるとされたからです。

2019年元旦から新元号になるというのはタイミング的にどんぴしゃです。
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運輸業界はパンクしました 
Tuesday, January 10, 2017, 11:46 AM
1/10 晴 10時 浅草での空間線量は68ベクレル/立法メートル

いまも正月休みで急増した荷物で、宅急便業者はパンクしている状況です。

当方でも発送荷物の不着事故が二件発生しています。
東京都内の配送が三日もかかってしまう状況です。

宅急便のウリである翌日配達は年々難しくなっている



メール便(ポスト投函型小荷物)はほとんど止まっているでしょう。10年前でさえクリスマスに出した都内宛てのメール便が二週間もかかったことがあります。それ以降は郵便物はレターパックに切替えました。

ただ受け取り側にも原因がありまして

不在による再配達の頻発が一気にボトルネックとなっている



共稼ぎや一人暮らし世帯が多いので、再配達の二度手間で物流の末端が詰っているのが現状のようです。
これだけ遅配や紛失が発生していると言うことは、宅配業者の受入れ容量をはるかに越えているのでしょう。

私もそうですが不在連絡票がポストに入っていると、申し訳なく思います。

集荷して、まとめて、配送地域へ送って、配達する

最後の配達はどうしてもルーチンワークにならない。受け取り側の都合があるからです。

このボトルネックを解消できる企業が、宅配業者の覇者となるのでしょうね。

トラック輸送の積荷の最適化や集荷経路の最適化は通信技術の発達でコンピュータが計算してくれるのですが、やがては我々受取人の属性(プロパティ)まで配送システムに組み込まれていくでしょう。

たとえば、ここは一人暮らしだから夜間にしかいないとか、妻は在宅しているが夕方は不在がちだといった情報です。

たぶんすでにあるんだろうなあ。

でもさらに人工知能で効率化は進んでいくでしょう。宅配で人が介在するのは玄関口に運ぶだけ。

アメリカでは末端の配達をシェアリングで補いつつある



海外では自宅や別荘を旅行者へ一時的に貸し出したり、自家用車を相乗りやタクシーとして営業できることも開放しています。

Amazonも配達は専門業者ではなく、フリーランスへの委託が増えていくようです。

リソース(人力、設備、時空間)を自社で持たず、下請業者、さらには一般人にまで広げていく試行が進んでいます。

日本だって年末年始や連休といった繁忙期にはパートのおばちゃんを掻き集めたり、学生で賄ってきたのです。ニュースでやっていましたが、パートはもう集まらないのだそうです。

安賃金の単純作業なんて誰だってやりたかねえよw



明治に郵便制度ができたときに、郵便局は地域の名士や地主が設立しました。郵便局長は地域の顔役であったのです。(現在も特定郵便局という名称で存続しています)

そこには郵便を委託される矜持もあり、利用者側からは絶対的な信頼があったのです。

だから日本郵政の民営化など私は大反対です、いまでも。

クロネコヤマトや佐川急便といった民間に欠けているのは「配達地域での信用力」に他なりません。見ず知らずの者が運んでくるか、その土地に住む者が運んでくるかという違いだけです。

郵政の民営化前の話ですが、アルバイト禁止の学校でも年末の郵便局だけは学内で募集されてたっけなあ。ただ子供の感覚では正月に働くのは貧乏ですと広言しているようでバツが悪いものでした。

いま思えば一度体験しておけば良かった。

民泊、白タク、貨物業が解禁されたら質は下がっていくでしょうが、IT時代には避けられないでしょうね。当方の遅配や紛失も配達するアルバイトが原因でした。

身体が空いて時間はあるという人たちは、昔は農林業ですが、これからは運輸業も必然的に吸収していくでしょう。

法律改正が必要となるので、あとは政治判断です。
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「洛中」の選民意識はたまらなく嫌いですが、ご当地の人たちは意に介しません 
Monday, January 9, 2017, 12:06 PM
1/9 小雨 10時 浅草での空間線量は67ベクレル/立法メートル

新書大賞2016第一位の帯が踊る
「京都ぎらい 千年の古都のいやらしさ、ぜんぶ書く」 井上章一著 朝日新書
を新幹線の中で読みました。

旅行雑誌や鉄道会社のCMで京都に憧憬する方も多いことでしょう。さらには教養があると言わんばかりに「京都は日本の誇る観光<資産>」だというテレビタレントもいますね。

あっ、一言で京都KYOTOと言いましても

京都府と京都では指している地域が違いますから



本書では嵯峨(さが)生まれの著者が洛中(京都市の中心地)出身の著名人に無意識下で蔑まされた経験を語っています。

京都御所から西に位置するのが嵯峨で、東に位置するのが山科(やましな)です。ここらへんも洛中の人から見れば京都ではないということ。南の伏見や宇治も京都ではないらしい。

京都府は広いですから、京都と一言で表しても、ぜんぜん普通の住宅街もあります。というか日本海まで京都府なのですから田舎が実際は大部分です。

古寺名刹(こじめいさつ)がなければ単なる枯れた地方都市



メディアが創り上げた幻想(思い込み)というフィルターを外すと、実際はそこらの地方都市となんら変りません。

安っぽいネオン街はあるし、柄の悪いところはとことん悪いですし、暴走族も走り回ってます。

京都の人はしっとりした落ち着きがあるなんていうのは、勝手なイメージです。

京都弁のヤクザ者は怖いですw



大阪弁は早口でまくし立てるようなイメージを多くの人がお持ちでしょうが、大阪でも中心地の商人弁、東側の河内弁、南部の泉州弁、北部の京都弁に近い方言があります。それぞれぜんぜん違います。

京都弁はゆったりしゃべって、語尾に念押しで「〜ねん」「〜へんなぁ」「〜わぁ(かぁ)」、丁寧語で動作は「〜しはる」(例:誰それさんがそないに言いはるねんわぁ)とおばちゃんっぽい話し方w

大阪弁は語尾が「〜や」「〜わ」で終わるほうが多い。(河内弁はもっと汚く「〜じゃ」「〜け」ですが、今はあまり聞きません)

京都の方は意識してなのか、抑揚を抑えて丁寧に話すように聞こえます。
ただ言っちゃうと、京都弁は大阪ではあんまり好かれません。人や立場によっては慇懃無礼(いんぎんぶれい)に感じるからです。

俳優の松方弘樹や近藤正臣が悪役をやっても様になるのは、その顔立ちからではなく、京言葉で本音が隠されているようで不気味に感じます。

ぎゃくに温かみがあり、ほっと落ち着くのも京都弁なんですが、頑なに特有の言い回しを守っているのも京都弁ということ。

存外に「自分は京都(洛中)の人間なんだぞ」という自意識が見え隠れしているというのは、私のうがった見方でしょうか。

京都経済は俺達坊主がいるからという思い上がったコンセンサス



京都の寺院と坊主ほど謙遜や謙虚という言葉から縁遠い存在はないと思います。

祇園を支えているのは坊主だと、なまぐさ坊主は胸を張り、
写真を撮るだけでも金を要求し、ライトアップでまた料金を取る。しかし税金は一致団結して跳ね除ける。
その銭ゲバぶりは本書を是非読んでみてください。

観光都市として盛り立てているのは、精進料理を提供する料理人の工夫や風情の演出に苦心している宿泊業者などです。

その頂点に名刹の坊主がいるという階層が京都にはあるのです。

京都の観光地の人工的な景観が好きか嫌いか問題



拝観料による収入と観光に落ちるお金が京都の景観をよくしていることは認めます。

ただ私はあまり好きではないのです。戦場となった京都は明治では荒れ果てていたそうです。また寺院の領地も大部分は新政府に没収されていきました。

荒れた京都の古寺名刹に驚き、再生に尽力したのが大久保利通なんだそうです。

このように前半は京都市とその周辺の住民の複雑なアイデンティティの吐露と後半は観光都市・京都の歴史の背景となっています。

各地域への成り立ちを通して著者の郷土愛も感じさせます。

私は歴史が好きなのであって、決してハードウェア(建築物)そのものが好きなわけではありません。

この著者は建築研究家なのですが、同じ感情をもっているように感じました。

巻末のエピソードの話です。

数字の「七」を「ひち」と呼びますが、これは関西方面の方言だそうで、朝日新聞によると「しち」なんだそうです。

七条通は「ひちじょうどおり」であり、決して「しちじょうどおり」ではない。
四条と聞き間違えると京都人は憤懣やるかたなしだそうです。

京都嫌いの私でも「七」を「しち」に統一する国語政策には反対です。

京都観光にはぜひ携えて。別の視点で楽しめること請合います!



過去ログ: やしきたかじんもウルフルズも京風弁です
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