日本はなぜ水泳大国になれたのか? 
Saturday, August 31, 2019, 05:07 PM
来年にむけてメディアでは一生懸命オリンピックPRが盛んです。
特に花形種目の水泳にはたいへん熱が入っている。

ところで大河ドラマ「いだてん」では前畑秀子が登場していますが、男性スイマーがメダルを独占していたのですね。
実はこの前畑秀子さんが、その後の日本の水泳界に大きな功績を残しているのです。

当時、水泳は学校の体育の授業で習うものとされていて、課外活動で活躍する選手を学校側が選手として推薦していた。

いわば学校関係だけで選手が選抜されて、トレーニングも各学校に任されていた。
良い指導者がいればいいのですが、まずそのようなことは希です。

体育教師が泳げ泳げというぐらいです。
まともな指導もなく、タイムだけで選抜して送り出していた。

オリンピックで日本の水泳が強いのは何故か



ある番組で水泳メダリストが即答していました。

1970年代から民間の水泳スクールが全国につぎつぎに出来たからです。

そこでちゃんとした理論に基づく指導によって、世界で互角に闘える選手を輩出できるようになった。

前畑秀子さんは、ロサンゼルス、ヘルシンキ五輪後も水泳教育に関わり、とうとう自分で水泳スクールを作ってしまいます。

おかげで水泳愛好家の裾野を広げ、また優秀な選手を数多く生み出すことができるようになったのです。

メダリストたちは、口々に「学校のプールでは絶対にオリンピック選手は生まれない」とも言っていました。

学校は選手養成所じゃないから、当然です。

それにつづいて、夜には、NHKで“ギフテッド”と呼ばれる天才たちが日常生活では悩んでいるという話が放映されていました。

そのずば抜けた知能指数(IQ=188)なため、授業はあまりにも退屈で、逆に教師からは宇宙人呼ばわりされて遠ざけられていることへの苦悩。さらには見える物(番組ではソテツの幹)を数式で表現できるという発見に小躍りしたりしていました。

数学的な能力以外でも、いろいろな能力がある人がいるものです。
耳に入った音はすべて楽譜があたまに浮かぶという人、
中学時代にはものの数分で見事な絵を描くやつがいました。美術の先生からは逆に羨望されてました。きっと漫画家になればあっというまに人気作家だなと思ってました。

逆立ちしても敵わないという能力を持つ人は、誰にでも一人二人は思い浮かぶでしょう。
でも、その後を風の便りで知っても、実はたいした人にはなっていない。ふつーの生活をしている。

結局ずば抜けた能力を自ら封印したり、余興程度で終わらせてしまうのがほとんどの“ギフテッド”の末路です。

学校行って、勤めて、結婚して、凡人になる



ホモ・ゲイなんかよりも、“ギフテッド”という天才たちの処遇を真面目に考える方がずっとずっと大切です。
多様性は“ギフテッド”(gifted)たちのためにある言葉なのです。


過去ログ:
泥縄な東京オリンピック(東京湾大腸菌汚染)
存在の証明により新たな扉が開いたということ
ストレスが癌となる
嫌疑まみれの東京オリンピックはやめてしまえ!(電通を家宅捜査せよ!)
イチロー3000安打とリオ・オリンピックを眺めて思う
Gifted(ギフティド:天賦)は羨ましがられる存在なのに・・・
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本日上梓されました「隠された十字架 江戸の数学者たち」 
Saturday, August 31, 2019, 03:23 PM


本日私のデビュー作「隠された十字架 江戸の数学者たち」(秀和システムズ)が上梓されました。

英語で言うところの「ローンチ(launch)」です。
ロケットの発射と同じで、空高く舞って、世間の評価を聞いてこいというような心境です。

副島隆彦先生が静かで料理の旨いお店で、お祝い会を開いてくださいました。

左から編集者の小笠原さん、副島隆彦先生、そして私です。
この三人で出来上った本です。

自分も他人の原稿を査読することがあるので、その苦労(編集という作業)はよくわかります。当初は「こんなんで大丈夫か?」と思っていても、編集者によって磨き輝く文章になるということは体験しております。

副島隆彦と小笠原さんという二人のプロフェッショナルによって、見事な本になりました。

ただ副島先生から、開口一番「あのエピソードの話入ってないじゃないか〜」と言われました。印刷される前に言ってよ〜。

(追記) 現在amazonでは1500位をウロウロしています。
amazonの順位は、本によると6時間程度の注文数によるポアソン分布の単純なモデルだそうです。
参照 「Amazon ランキングの謎を解く」(服部哲弥著 2011 化学同人)
http://www.rokujo-radium.com/blog/index.php?entry=entry190131-160525
過去ログ

これはだいたい1時間に一冊の注文の割合です。


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トランプへのご機嫌取りに横浜をカジノに差し出した安倍と菅 
Friday, August 30, 2019, 11:55 AM
嫌な話です。
横浜の芙美子市長がカジノ誘致を打出しました。この背景には、安倍晋三と菅義偉(すがよしひで)幹事長の意向が大きく影響しているという話。
参考
https://www.mag2.com/p/news/412835
「ハマのドン」激怒。横浜のカジノ誘致を強要した「黒幕」の正体


トランプの最大支持者であるラスベガス・サンズを経営するカジノ王、シェルドン・アデルソンのために一肌脱いだということ。

カジノ場としては山下埠頭が候補地です。
元町・中華街やベイスターズの本拠地がある場所。

横浜駅に近いみなとみらい地区と並び人気のある観光スポットです。
大型客船が寄れる埠頭を潰して、中国富裕層専用の賭博場にしてしまえという無謀な案。

参考
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamadajun/20190829-00140294/
横浜市の「カジノ誘致」騒動の虚しさ。どう見ても失敗するので、反対する気力すら起こらない。なぜか?


ヤフーニュースの記事を読んでみれば巨額な金が動く民間賭博の実体がわかるでしょう。

マカオやシンガポールはマネーロンダリング(資金洗浄)のためにあるということ。
世界中の裏金をあつめて、何割かを手数料として払い戻すだけの場です。

そのような暴走を歯止めするために昨年、総合カジノ法(IR法案:Integrated Resort)が可決されました。

内容は建前と泥縄な対策でしかありません。

こんな施設があっても国の魅力には万に一つの役にも立ちません。

怪しい人脈しか来ないのですが、トランプ自体がカジノ業者の代理人ですから日本側としてもなんらかのご機嫌取りをしなけりゃならんわけです。ああ属国の悲しさよ。

やる気あるフリを見せて適当にサボタージュする



だらだらとやりますやりますと空手形を発行しておけば、あと2年でトランプは終りですから。

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次の課題図書はこの2冊だ。物理学者が解説する経済学 
Thursday, August 29, 2019, 06:08 PM
書店で目にして、買ってきた。




経済数学の直感的方法 マクロ経済学編 2016
経済数学の直感的方法 確率・統計編 2016

この本は「物理数学の直感的方法」(講談社ブルーバックス 長沼伸一郎著 2011)のシリーズです。

最新経済学を物理学者が解説するという主旨です。
言い換えれば、我々生身の人間が織り成す活動も、物理法則に従っているということ。

ケインズまでは単純なモデルだったのですが、最近はより複雑な数式モデルとなっています。
だから経済学に入学しても大半が数学知識の欠如で落ちこぼれるのだとか。

その切実な現状を好転するために、数学の理解が低くても、最新経済モデルが理解できるようにと書かれたと冒頭にあります。

ですから、冒頭から順番にページを繰ると、くどくどした説明で嫌になるのですが、それでも良い本だ。
ちゃんと読み方の説明がされていますが、さっと目を通して何を説明しているのかわかれば、次の章次の章と読み飛ばした方が効率的です。

金融工学ってのは単なる正規分布(釣鐘型グラフ)の研究



そう評価したのが物理学者の下條竜夫氏です。
「物理学者が解き明かす 思考の整理法」ビジネス社 2017
第4章 金融工学とはどういう学問か

この2冊はそのうち書評します。

過去ログ:デタラメな人為的地球温暖化論を信じ込むな
なんの呵責もなく殺せる人はいくらでもいるという現実
近代文明とは原始宗教「天体原理主義」から「数学原理主義」の転換であり、これからは「特徴ベクトル原理主義」へ
「天皇とは北極星のことである」そして暦を発布するのが支配者である
清水富美加を笑う資格は誰もない。「物理学者が解き明かす 思考の整理法」
本来、数学(物理学)とは一言でいうと「神の姿を探る学問」なのです
エルンスト・マッハの実証主義はかつて高校物理で必修だった
物理学者が解き明かす重大事件の真相 下條竜夫 ビジネス社
IAEAという進駐軍が福島にやってきた(自縄自縛を進める日本政府)
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できたてほやほやの本が届いた! 
Wednesday, August 28, 2019, 05:11 PM


製本されたばかりのホカホカです。
これから出版取次に渡り、全国の書店へ配送されて行きます。

ひとりでも多くの人が手にしてほしいです。

読みやすくて面白くてためになる歴史ジャンル


おまけに薄い!(泣)

「隠された十字架 江戸の数学者たち」

思想と数学史をまとめた本って、ないのです、日本では・・・

だからこそ読んでください。数学嫌い、哲学ってなんか難しそうと思っている人はとくにね。


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目視で亀裂を見つけることは、まず出来ません 
Wednesday, August 28, 2019, 10:19 AM


新幹線につづいて、南海電鉄の特急でも台車に大きな亀裂を生じていたという記事。

このような疲労による亀裂は、ぜんぜん珍しくない。機械全般の宿命です。

自動車でもトラックでも、飛行機でも荷重がかかるものは、いつかは破壊する。これは避けられない機械工学の常識。

使っていて壊れない機械なんてものはない。

世の中のエンジニアリングと呼ばれる仕事の大部分は、保守点検・修繕作業です。

そのために多くの人が日夜働いている。

この記事で驚いたのは、この亀裂を生じていた車両は検査されたばかりであったこと。

そして、その検査が目視(外から電灯で照らして観るだけ)で、せいぜいハンマーで打音を聞いたぐらいでしょう。

金属の亀裂はまず目だけでは見つけられない



なんでそんな大きな亀裂になるまで見つけられないんだ!と国交省の馬鹿役人は思っているでしょう。実際に検査をしたことがない馬鹿だからしょうがない。

こんなことは工業高校でも習いますよ。亀裂(クラック)には、いろいろな検査技法が確立しています。電磁石や電流、超音波、検査薬、放射線などによる、半世紀前からの枯れた技術です。

大げさな検査機械は全く不要で、どれも単純な原理です。

最近ではセンサーも小型安価になったので、故障・破断の前に予知することも可能になった。自動車なんてセンサーだらけです。

私が驚いているのは、国交省の仕事がずさんであること。そして運輸会社も「機械は必ず壊れる」という常識を持っていないこと。

どちらも「安全は気合で乗り越えろ」と言っているようなもん。馬鹿か。

アメリカでは人間の眼なんて信用しないという前提で、規則が制定されています。誰が検査をしても確実に亀裂を見つけられるように配慮されています。

ところが日本の工業規格では、検査する側の人間の技能ばかり強調されています。だから海外では日本の検査資格は小馬鹿にされている。まるで検査員が特殊能力者かのように威張るからです。

なにが技術大国だよ〜、日本人は目で観て、触って、そのうち舐めろ!というかも知れないぜー(爆笑)と海外では陰口叩かれていることを知らぬは、日本人だけ。

疲労破壊による事故爆発は珍しくなくなるでしょう



そして大見出しで「思いも寄らぬ箇所が破断」という文字が躍るでしょう。現場・現状を知らない馬鹿がトップだからです。
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メジャーになればスポーツは一気につまらなくなる 
Monday, August 26, 2019, 12:26 PM
昨晩、NHKの「いだてん」を横目で観ていて考えました。それはヒットラー、ムッソリーニに続き、日本も国際連盟を脱退した汚名挽回にオリンピック誘致に動き出します。

国際政治マターになった時点でオリンピックって死んだんだよ



あとはほとんど観ていません。

ワタシはNHKって宣伝機関だと思っているのでね・・・
もちろん民放もそうですけども、これはある程度金主でわかるから推して知るべしです。

誤解を招く表現をしましたが、宮藤官九郎のいだてんは、最高に楽しめる作品だと思います。阿部サダヲら俳優のとてもシニカルな熱演はもっと視聴率が高くてもよいのにと思ってます。オリンピックの嫌な面を露骨に演出していることに、自分は高く評価しています。

その後の池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社)のドラマも見始めました。お袋が好きなんで。これは面白いわ。

誰も関心がないことに熱中する人がすばらしいのだ



たとえばホビー(趣味)とは、一般的には注目されない(理解しがたい)ことに熱中することでした。
古くは切手蒐集、鉄道写真、最近では少女趣味のアニメ・・・

ようするにお金にならないこと、実益がないことを愉しむ余裕がホビーだったのです。

「いだてん」の前半は金栗四三が関東大震災のころ1923(大正12年)の頃に活躍する話でした。
当時スポーツという言葉も認知されておらず、走るだけという行為自体が嘲笑されていた。

1884年(明治22年)頃で、俳人の正岡子規が野球を知り、ここ浅草や上野公園で仲間を募ったのが始まりだと言われています。大学生らの遊びだったのです。

いわずもがな、集客や宣伝で使えるとわかると、国家政策の一環として変貌してゆく。
これが今の大河ドラマのテーマ。

無意味、生産性なし、これが趣味・スポーツの王道だ



マスメディアで大きく取り上げられてゆくと、その時点でああ、終わったなあと心でつぶやきます。
そういった意味で、オリンピックの存在は終わってます。

若者が面白いと思うのは、Xゲーム(エクストリームスポーツ)とよばれる分野です。スケボーやサーフィン、モトクロス・・・つまりどれも危険な遊び。

度胸試しや身内での技(トリック)の見せ合いから始まった分野。テレビゲームも加わってきました。

壁を早く登って何の役に立つとかつては思われていたと思います。ロッククライミングという登山技術がいつのまにかスポーツになった。

まだまだ新しいスポーツは飛び出してくるはずだ



スケボーが日本に登場したのはここ数十年前だと思います。サーファーの練習道具が、アメリカの子供の玩具となっていった。
BMXもそうだし、たしか70年代にはフリスビーが流行りましたっけ。その前はフラフープ。

このまえテレビでどっかの国でやっていた競技が紹介されていました。
たしか、編み物世界選手権。

規定時間内で、壇上で編み物をして、その動作と成果を競うというお遊び。

これは面白かったなあ。大男達が一生懸命編み物をするだけ。イタリアではピザの競技会もあるはず。

まだまだ、スポーツなんていくらでも創り出すことができるし、それが生活の豊かさであるのです。

「いだてん」を観ていて、国威発揚に絡む出すと、貧しいことは嫌だなあと思います。後進国家そのものだ。

そしてオリンピックの役目は旧態依然、そのまま続いている。

高校野球に投球制限を設けようという主張と、壊れても投げさせろという意見がありますが、どちらも商業主義に精神論が加わってひどい議論だと思います。

身体をわざわざ壊すのがスポーツなのか、という真っ当な意見がありません。だからスポーツは馬鹿しかできないと思われている。これがスポーツに対する日本の病巣です。



昨日は富士山の浅間(せんげん)神社を巡りました。富士山駅(旧富士吉田駅)近くの北口本宮をお参りして、山中湖を経由して東口本宮に参拝しました。
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数学の成り立ちがわかる!『隠された十字架 江戸の数学者たち』いよいよ発売 
Saturday, August 24, 2019, 12:59 PM
今日は8月24日です。来週31日から新刊『隠された十字架 江戸の数学者たち』が発売されます。書いた私がいうのもなんですが、とても面白い内容です。

どうしてどうしてこんな嫌な数学って学問があるの?



積まれた夏休みの宿題にプンプンしているお子さんをお持ちのご両親さま
物理や数学の公式を丸暗記させられてムシャクシャしている受験生のかた
数学を学びなおしたいと思っているが何から手を付けたらいいのかわからないそこのアナタ!

すべては私の周囲のひとたちです。
そして、数学を学びなおしたいと思っているのは、何を隠そうこのワタシ!

本棚いっぱいに数学入門書の類はあるのですが、どれも一様に読むのに疲れる。そして数ページ読み進めるのにも苦労する。そして最後まで読まれず仕舞われる。

この本は、そんな自分自身のために書いたのです。
18歳ぐらいの自分にむけて書いた。あ〜こんな本と高校生あたりで出会えたらなあ、少しはオツムが賢くなって、もうちょっといい大学に行けたのに・・・
(イイ大学なんて現実はどこにもないんですけどね。)

表向きは歴史本ですが、最終章まで読み進めれば、数学とはヨーロッパの宗教改革により誕生し、イエズス会の潜入により日本にも伝わったという背景から、現代の数学界を理解できる。

なんのために数学があるのかが分かれば、あとはその知識をご自分の進路に役立てて下さい。

数学者という現代のビショップ(キリスト教の僧侶、司教、司祭)



 高校数学で苦しめられた副島隆彦先生と編集者小笠原豊樹氏の怨嗟(えんさ)も十分に込めました。

西洋近代思想と数学は密接な関連があるということを読者には理解していただけるでしょう。

文系のみなさまには、数学も文系から派生した学問であるということ
理系のみなさまには、人類史と併せて深く理解できる

つまり、近代人(modern man)として必要最低の理解が、たった1600円の薄い本で得られるのです。

数学の勉強なんて大嫌いだ!微分積分何の役にたつ!数式を黒板に書いて偉そうにしているあの先公め!
そう思っているみなさん、

まずは書店でパラパラめくってみて下さい。
あれっ、小難しい数式もナントカの法則も一切出てこない!

スピノラとかフェレイラとかキアラといった馴染みのないカタカナの人物名だけ心に留めて読み進めれば、あら不思議!

をを!数学ってこんな広い概念の学問だったんだなあ



最後のページを閉じるときには、深い満足感を得られるでしょう。

そして理系学問への見方が変わること請け合いです。

以下プレスリリースです。
https://kyodonewsprwire.jp/release/201908169731
2019年8月19日
秀和システム
副島国家戦略研究所の一番弟子による、
江戸の「和算家」の知られざる素顔を暴く興奮の歴史読み物
――「和算」の陰にキリシタン宣教師あり!
9月1日、株式会社秀和システムは、副島隆彦[監修]・六城雅敦[著]『隠された十字架 江戸の数学者たち ―― 関孝和はキリシタン宣教師に育てられた』を発売いたします。
隠された十字架 江戸の数学者たち書影
【書名】隠された十字架 江戸の数学者たち―関孝和はキリシタン宣教師に育てられた
【著者】六城雅敦
【監修】副島隆彦
【版型】四六版
【頁数】224
【定価】1600円+税
本書は、江戸の「和算家」、なかんずく、「算聖」と呼ばれた関孝和ら、後世「日本独自の数学」を発見・発展させた張本人と信じられた江戸の数学者たちが、じつは、決死の思いで日本に潜入し、幕府に捕らえられてから棄教・転向し、江戸の切支丹屋敷に幽閉されていたキリシタン宣教師、とりわけイエズス会宣教師から、西洋の高等数学を密かに伝授されていた事実をもとに、江戸期300年にわたる、この国の数学の発展の真相に迫ります。
江戸幕府における科学技術の陰のオーガナイザーとして重要な役割を果たした井上政重、江戸時代の新たな暦「貞享暦」をつくった渋川春海、代数による解法を研究した関孝和、三角関数表を完成させた建部賢弘、そして謎の和算家・高原吉種などなど、名の残る数学者たちの実態に迫ることで、江戸時代のテクノクラート達が世界から科学知識を貪欲に取り入れてきた歴史を紹介します。
本書はまた、単に歴史的事実だけではなく、同時代の世界の科学史・数学史を随所に引き合いに出しながら、日本の和算の到達点をグローバル・スタンダードで判定してみせ、さらに最終章では、数学世界の全体像にも迫る力作です。
日本独自の歴史などというものはなく、日本史がいかに世界史と連動・共振していたかを、「和算」の歴史を通してずばっと300年を縦に切って描いてみせる、圧巻の意欲作です。
■本書の内容
第1章 本当は伴天連が教えた江戸の「和算」
第2章 和算を築いた男たち ―― ジュゼッペ・キアラと関孝和
第3章 和算家たちの系譜とグループ
第4章 日本近代化の原動力となった江戸の数学者たち
第5章 数学が神となる時代へ
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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経済学とは楽観主義者(optimist)による楽観主義者のための学問(洗脳)である 
Friday, August 23, 2019, 01:24 PM
アダム・スミス(1723−90)
ジョン・メイナード・ケインズ(1883−1946)
ヨゼフ・シュンペーター(1883−1950)
フリドリヒ・ハイエク(1899−1992)
デービッド・リカード(1772−1823)

8日15日から読売新聞一面で上記の経済学者の解説がなされていました。

最後は各国の得意産業を伸ばして貿易すれば、世界が豊かになれるという持論を提案したリカードです。
いうまでもなく、グローバル経済の提唱者です。

さてスミス、ケインズ、シュンペーター、ハイエク、リカードに共通する思想はなんでしょうか?

最終的には物事は好転し調和した世界が訪れると信じている



人は進化し、やがて神に近づく”調和した世界”(ハーモニック・コスモス)が訪れると信じていることです。
一言で言えば、オプティミスト(楽観主義者)であり、キリスト教の根本的な考えです。人は進歩するという考えが、そもそも大間違いな思考です。

俺様を信じれば、神が存在する調和した(安定的な)世界になるのだぞよ・・・だからユメユメ疑う事なかれ

こういう人たちなんです。けっして学校では教えてくれませんよね。

スミス、ケインズ、シュンペーター、ハイエク、リカード・・・彼らの理論なんて、冷静に見ればあほくさい単純幼稚なものです。

だけど、こんな幼稚な理論を無条件で頭ごなしに信じろというのが、現在の教育であり、経済学者であり、鰯の頭のように信じ切っているのが財務官僚らです。

人工知能(AI)社会に備え、余剰労働者は教育訓練で高度な技能を身につけさせればよい。と、こんな自説を唱えている学者が一杯います。

橘玲(たちばな あきら:マネーロンダリング、黄金の羽根の拾い方の作者)は馬鹿らしいと、ミルトン・フリードマンを一刀両断で斬り捨てています。
参考
https://diamond.jp/articles/-/191126
アメリカのもっとも著名なリベラル知識人が唱える
「テクノロジーのスーパーノバ」時代に対する答えがバカげている
[橘玲の世界投資見聞録]


たとえば銭勘定しかできない銀行員や、工場の機械工に教育や訓練を施して、全員が第一線のコンピュータ技術者になれるでしょうか?
もし可能であるならば、今頃ラストベルトとよばれる米国中西部の工業地帯にはあぶれた労働者などいないはず。

国民の知識・技能を向上させて、失業なきバラ色の世!?



ちょっと考えればこんなことありえるわけがない。
なぜなら簡単な計算、言葉さえ怪しいオツムの人たちは世の中にはたくさんいます。

最近では、アナログ時計の見方がわからない人に出会ったことがあります。時間という感覚がどうしても理解できない人。
ちょっとした学習障害者なんですけども、教えられた仕事は真面目にやるのだけども、仕事現場には定時に来られないと雇用者があきらめ顔でした。

本を読まない、読めない人がほとんどになった世の中で、さあ教育だ訓練だと言ったところで誰もついては来ません。

橘玲は露骨に、どうしようもない格差は遺伝子なんだと言っています。血統や閨閥(けいばつ)という考えは、タブーとなっていますが、本当は古来からの智慧だったんです。

政府や経済学者に”現実的な対応”を求めたところで、前提が楽観主義ですから全く”非現実的”な対応に終始するのです。

一昔前の近代社会では、武家や商家では、跡取りが馬鹿なら追い出して、養子や番頭に跡を継がせました。出来が悪いのは何をしてもダメだとわかっていたからです。そしてそれが最善の手段だったのです。

ところが、明治から日本にも伝わった、フランス革命の思想(人権、平等)が、人はみんな同じ能力があると錯覚させてしまった。

上記の経済学者はすべて、このような”楽観主義”に毒された人々なのです。
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自動運転車よりも兵器ロボの方が簡単だ 
Thursday, August 22, 2019, 01:43 PM
国連ではロボット兵器に関する議論がなされているそうです。自律兵器(LAWS)と呼ばれているそうです。
火薬、核につぐ第三の(軍事)革命とも言われているのだとか。

ただレーダー、コンピュータと繋がった自律型兵器はすでにミサイルや防御システムで実用化されています。

軍艦に載っかっている自動制御のバルカン砲は、自艦に向かってくる飛行体を自動で迎撃でき、アメリカロシア、中国をはじめ各国が作っている。先進国で作っていないのは日本ぐらいです。

防御用だけではなく、無人攻撃機も世界で開発が進められている。

自動車の自動運転技術も、そもそもは米国防総省高等研究所(DARPA)により自律型装甲車の開発計画から民間企業に資金が流れて盛り上がったのです。

軍事利用が先行するは、民生利用よりも、安全性の確保が絶対条件ではないからです。

画像センサーと高速演算ができるコンピュータといった民生技術を組合わせれば、兵器ロボットはどこでも大量に作ることが出来る。

ソフトウェアさえ完成すれば、ロボット兵器はいっちょあがり。
このような状況のために国連の議題となったのです。

ただ規制の必要性は各国で温度差があり、ほとんど対策はできない状況です。

私もまず統一した規制は無理でしょうし、無駄な議論だと思います。

核に次ぐ第三の革命であるならば、なおさらです。毒ガス、対人地雷の禁止と同等のレベルではない。

無差別攻撃ではないから非人道的ではないという理屈も成り立ちます。

このような状況から、禁止条約ではなく政治宣言が精々で政治ショーでのお題目にしかなりません。

もっとも国連は決定し強制できる機関ではなく、国家を代表するものが主張するだけの場でしかないというのは、小室直樹が昔から指摘していることです。

それではどうすればよいでしょう。

自律兵器には安価な自律兵器で対抗するしかない



アラブでの紛争ではホルムズ海峡でドローンによる攻撃で劣勢のフーシ派が劣勢を跳ね返しています。

飛んでくるドローンを高価なミサイルでいちいち迎撃するわけにもいかない。

5Gといった通信網、独自のGPSや精密なデジタル地図といった攻撃に必要な情報も不可欠です。

アメリカの宇宙軍の創設も、いうまでもなく来るべきドローン戦争に向けた布石です。

そして「第三の(軍事)革命」は社会のAI化が一気に加速する燃料ともなります。

キーデバイス(通信や画像装置、センサー、処理装置)はまだ日米が優位なうちに対策を練っておかないと取り返しがつかなくなります。

一方で、新聞やニュースでは人道主義に反するといった間抜けな気の抜けたような報道ばかりです。

日本は2周も3周も遅れた、ほんと平和ボケ国家だなあと感じます。米中露は国家をあげて、自律型兵器の主導権を握ろうと躍起になっているのに。


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(メモ)「歴史と永遠――江戸後期の思想水脈」 
Wednesday, August 21, 2019, 11:56 AM
自分用のメモです。買い物袋の底に張り付いていました。

近所の本屋に寄って、価格を聞いたところ、やっぱり良いお値段・・・
岩波の単行本だから、ある程度は予想していたんだけどね。

大きな書店でいちど目を通してから、買うかどうかを考えようと思って、忘れてました。
卵が割れて染みになってる。

江戸後期の思想は副島隆彦の学問道場のテーマでもありますから、とても関心があります。


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経済学とは・・・群衆心理学のことなのだ 
Tuesday, August 20, 2019, 11:11 AM
経済学部って聞いたこともない私大、駅弁大学でもそんな学科は必ずあります。
高級官僚の天下りのポストや落選議員の斡旋先だから。
テキトーな人物がマルクスやケインズについてテキトーに講釈するのが経済学部
なんとなく社会の仕組みをわかったような気にさせる学問と言ってもいいかも。

高校でもアダムスミス、マルクス、ケインズぐらいは歴史の教科書に載っているので
人名ぐらいはなんとなく覚えているという人が大半でしょう。
この記事の4名の経済学者の名前を知っていれば、生半可な議論が誰でもできます(笑)

マルクスもケインズも全く大ハズレな学説でした。

バブル崩壊した90年頃からは創造的破壊、リストラクチャリングという掛け声でシュンペーターがもてはやされた。

いまだにリストラという言葉を平気で使う経営者も多い。すでに古びた理論をかざす、その無能さにあきれますね。

経済学とは互いに主義主張を言い合うだけの場でしかない。そしてそのほとんどが的外れ。

古くは労働力(生産財)の動きを重点した考えであり、それから貨幣の動きを重視した考えとなり、その理論が破綻すると、企業体制、さらには国家体制の役割を論じた理論となりました。

だが現実は全然違う。
消費行動は人間の心理によって行われるから。単純な需要曲線に従うわけではない。

群集心理で価格は決まるのが、現代の合理的消費行動です。

良い例が有名絵画であり、最近では古い国産スポーツカーの世界的人気による中古市場の高騰です。
その深層心理には、損をしたくないという誰もが抱く感情なのだそうです。

価値が下がらないと思う物に人々が殺到する。
群集心理がいまの経済学の主流になりつつあるのだとか。

読売新聞の連載はこれからも取り上げます。


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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことを・・・ 
Monday, August 19, 2019, 11:53 AM


井上ひさしの言葉だそうで、含蓄のある良い言い回しです。

ここ数週間は他のことで気を回していて、ブログを更新していませんでした。
そろそろ平常運転に戻さないと、どんどん自堕落になっていきそうです。

この時期の新聞はつまらない。取り立てて読むべき記事が見あたりません。

『難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く』



今月末に上梓される私の新刊「隠された十字架 江戸の和算家たち」(秀和システムズ)でも心を砕いていたことです。

話し言葉、書き言葉とでは違うのだなあと思い知りました。

対話ではお互いわかったような気になります。でもそれを違う人に伝えてもらうと、ほとんど正確ではないのです。子供の頃遊んだ伝言ゲームは、そういう人間の欠点をよく表わしています。

要点を的確に伝えられない、もしくは間違った解釈のまま伝えられてしまう。

一般的に、口頭で伝えられるのは全体の20%以下と言われています。つまり1から10の事項を伝えてもせいぜい2つ程度しか伝言ゲームでは伝わらないということ。

嫌なことに、会話や口頭だけではそのままわからなくても、何となくわかったような気になってしまうことですね。振り返ってみるとなんだかわからないまま。

メモやノートを筆記することで、理解は深まります。また軍隊では必ず伝達事項は復唱させますね。

自衛隊出身の方から伺ったのですが、一般大卒で入隊した方はまず、この復唱の習慣に手こずるのだそうです。

はいわかりました、という前に上官の伝達をすぐに復唱することが、すごいストレスとなる。
防衛大卒は慣れているので、すぐにオウム返しできる。しかも直立不動、独特の敬礼スタイルはそう簡単にはできないのです。

これは仕事をする上でも良い習慣だと思います。

さて「難しいことを易しく」伝えるのはわかりやすいのです。次の「易しいことを深く」はこれはハードルが高い。十分な理解度が必要だから。

さらに「深いことを面白く」は表現力です。その人の魅力です。これは厳しい。
ここまでできる人が、表現者として必要とされていくのでしょう。

何を言っているのか分からない人、要領が悪い人、表面的な理解をしているだけの人(つまり軽い人)、いっぱい身の回りには居ますよね。

易しく伝え、深く伝え、興味深く話せることは知識人の三条件なのです。
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台風レポート芸人という人がいるテレビ業界 
Thursday, August 15, 2019, 11:11 AM


大型台風10号が中国地方を横断しているそうですが、ここ東京はあいかわらずの陽射しと暑さです。ちょっとだけ風があるから過ごしやすいかもという程度。

期待はずれなので、ひさしぶりに空間線量計でも覗いてみます。

8/15 浅草の空間線量は33ベクレル/立方メーター (10時)

ロシアで原子力エンジンの爆発があったそうですが、特になにも変わった数値ではなく平常です。

気圧計が1000hpaで徐々に低気圧になっていますが、天気が急変するほどでもない。

糞暑そうな高校野球が中止延期になったのは良いことです。今日は終戦記念日なのでテレビも新聞もつまらない一日です。
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また国立がんセンターが意味のない生存率を発表した 
Sunday, August 11, 2019, 10:39 AM


がん5年生存率66.1%の数字が新聞紙面に踊ります。

去年には10年生存率55%という記事を国立がんセンターが発表しています。

新聞記事にはここに発表された元データがあるとあります。
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/hosp_c_reg_surv.html

2009年から一年間で治療を受けた56万8千人の追跡調査です。今年は10年目なのですが
まだ集計されていない。だから5年目の数値を発表したのでしょう。

年齢によっては他の病気で亡くなる方も当然いるのですから、年齢毎の死亡率で補正したものが"相対生存率”という項目になります。癌以外でなくなったのですから相対生存率は実測値よりも高くなります。

罹患部位によって生存率はバラバラ



これの平均といわれても何をいわんかやといった値です。
前立腺は100%ですし、脾臓は一桁です。

何を言いたい記事なのかが本当にわかりません。


国立がんセンター発表の10年生存率の平均55%は全く意味がない数値だ!
そろそろ市販されるラジウム製剤(塩化ラジウム-223)「ゾーフィゴ静注」
薬を飲んで寿命が延びたという統計結果はいまだかつてない
「自然な療法のほうがガンを治す」今村光一著
【医療】重症のがん患者の化学療法に問題。 英国[11/26]
裕次郎とひばりはなぜ死んだのか(六城ラヂウムNews Vol.15)
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高校野球はラジオとテレビのアナウンサーに注目(文筆修業に役立つ) 
Wednesday, August 7, 2019, 08:27 AM

昨晩はNHKスポーツ実況アナウンサー別井敬之(べついたかゆき)氏のお話を聞きました。

平成12年にNHKの地方局に入社し、スポーツ実況では中堅アナウンサーとして全国放送でご活躍されています。

NHKのスポーツ、特に野球中継ではこの方です。あと、ラジオ深夜便の2時の海外市場実況もされています。

とても落ち着いた優しい声の持ち主で、とても和むお話ぶり。

大阪出身で神戸の放送局が振り出しだったからか、関西弁のイントネーションがスポーツ実況では、盛上げ役にもなりますね。

実際にエンジェルスの大谷翔平の場面を実況してみたり、受講者にも体験してもらったりして、お話が進みます。

ラジオはとにかく見えること感じたことをすべて言葉にする

高校野球なら、浜風やアルプススタンドの応援席、験を担ぐ選手のソックスの色と、しゃべれることはなんでも話して、聴者を惹きつけることが肝心だと言います。

またバッター目線か投手目線かでも、実況は変わるので、入念な下調べを行っているとのこと。

ただ投手バッテリーに入れ込んでしまい、内角低めがミットの構えから外にずれたとか、次はここを攻めたいとか詳しく実況してしまい、試合終了後にバッテリーが挨拶に来てくれたそうです。解説が詳しすぎて辛口だと。

そうやって、実況した高校球児の幾人かはプロになったそうです。
そして球場でも、あの実況は宝物だと言われたのが嬉しい思い出だと語ります。

テレビは映っていないことを話し、注目点を解説する

ラジオとテレビでは全く違うアナウンスをするそうです。画面をみればわかることは言ってはだめ。
しかも四隅に必要な情報は随時出ているので、話すことは、違う視点を視聴者に提供すること。

バレーボールの実況を例にすると、日本チームはサーブに注目であるという事前情報ならば、ひたすらそれだけ。サーブによる相手チームの守備の変化という具合に、解説してゆく。

また水泳ではトップばかり画面で追いかけているが、実は五輪代表でしのぎを削っているのは2位以下の選手達という場面もあります。画面の外のデットヒートを追いかけなければ、このレースが伝わらないのだとか。

スポーツ実況アナウンサーはちょっと先を予測させること



野球なら長打狙いか犠打で得点か、互いがどのような戦術かをわかるようにお話しして、ホンの一秒先でも先んじて解説することが大切だと言います。

別井氏は草野球の経験があっても、オリンピック種目全部やった経験は当然ありません。

それでも視聴者を引き込んで、伝えることは何かを考え、できることはすべてやるという意気込みです。

テレビ技術もハイビジョン、4K、8Kと高精細になり、スポーツ中継は今後マルチ画面になるそうです。

だから視点をいくつも視聴者が好みで選ぶことが出来る。

あと面白い話をされていました。すでに実験的にAIアナウンサーが導入されているそうです。

マラソンといった数値やタイムを競うトラック競技では、すでに実用化目前だそうです。生身では数値の読み取りが一瞬遅れるのですが、AIはとても正確に即座に実況します。

副島隆彦先生の文書指導と言っていることは全く同じ



なぜこの方のお話が私に響いたのかというと、日頃から副島先生が言っていることと同じだからです。

とにかく読者が理解しやすいように、読みやすいように心を砕くということ。そして数字は必ず正確に、金額は具体的な数値で示す等々。

とくに心情描写は、乗り移ったかのように、悔しい思い、苦しみ、怒りを書かれますよね。

この別井さんも、高校野球では選手の心情を代弁することを心がけている。ただしそれがやり過ぎて、NHKの朝日放送とも職場では言われているそうです。

今日はラジオを持って各ラジオ局のアナウンサー実況に注目してみたいと思います。
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「僕は偽薬を売ることにした」なかなか秀逸なタイトルだ 
Tuesday, July 30, 2019, 10:45 AM


新聞広告で目を引きました。偽薬専門の製薬会社を立ち上げた方のお話。

ビジネス書として読んでも面白そうです。

広告文より

偽薬を通して、これからの医療と医学を考える。

製薬会社の研究員として薬の開発を手がけた著者。今は退職して、偽薬を売っている。
それは偽薬が効くからだ。「プラセボ(偽薬)効果」という言葉があるくらいはっきりと効く─


  著者は1986年(昭和61年)生まれだから34歳です。若いな。

私も製薬会社にいましたから、臨床試験での結果というのを研究者とデータ分析をしている部署で訊いたことがあります。

患者を二つのグループにわけて、一方に新薬、一方には偽薬を投与して、その結果を調べる一般的な試験です。

さて、薬と偽薬ではどれほど治癒に効果があると思いますか?

普通なら、偽薬(プラセボ)ならほとんど効かないし、薬のグループは大きく治癒の効果が出たと思うでしょ?

ほとんど差がない!あっても誤差レベルの差



はい、これが私がいた当時の製薬業界の実状で、たぶん今もたいして変わっていないでしょう。

わずかでも差があればまだ良い方で、全く差が認められないどころか、笑い話ですがプラセボの方がよく効いたという結果もよくある。

100人のグループに偽薬と新薬を投与すると、新薬グループで「効いた」と認められるのはたったの2〜4人

それも統計処理を綿密に行って、むりくりでやっとそれだけ。

その臨床データを厚生労働省に提出して、新薬として認められ、保険適用になります。

私が返答に驚いて、最低でも10%以上には「効果有り」があると思っていたと話すと

過去、日本で開発されたクスリで10%以上の薬効が認められたものは数点しかない・・・とのこと。

代表的なものが、三共(現第一三共)がつくったメバロチンという高脂血症薬、コレステロールを下げる薬。これがたしか14%ぐらいだと聞いたことがあります。

ちなみに薬効が10%以上だと、ピカシン(巨大な利益を生む新薬)と言われます。
ただし滅多にはこんな薬がでることはない。どんなによく効くという評判でも実際は6〜8%と言われています。

だから製薬会社の研究開発部門はなにをしているのかというと、既存の薬の成分や化学配合を少し変えただけの新薬をつくるのです。そして15〜20年に1つぐらいのペースで「新薬」を発売していく。

薬価(患者が支払う薬代)は研究開発費やそのた費用をまるまる含めた原価で算出してもらえるので、新薬として認められれば、<より良く効く/効かない>は経営的にはどうでもよい。

厚生労働省も配下の大学医学部も全部グルなんです。かつての銀行のような官庁丸抱えの護送船団方式です。

この本の著者水口直樹氏は、いいところに目を付けましたね。

偽薬って小資本でつくれます。中学校の家庭科か化学室程度のクリーンルームと、製菓用器具みたいな小型装置、あとは計量包装用のパッケージ機械だけ。(大手でもよほど需要がある薬以外はどこもそんなもんです。巨大設備なんてありません。バケツで原料を運んで、一回動かせばその年の製造分は終り、てな薬のほうが多い。)

カプセルの皮はゼラチン、中身はショ糖かデンプンなので、一般的な食品原料です。

もっとも、自前で生産設備を持たなくても、OEMで委託生産する小規模会社はいくらでもあります。

べつに偽薬ではなくても、栄養補助カプセルでも、化粧品でもなんでもつくろうと思えば、誰でもすぐに作れます。

問題は売り先と売り方だけなんでした。

検索キーワード:製薬:

医者がやさぐれる理由は、医学部の奴隷だから
癌治療の「第4の治療法」が今後の本命となった
間葉系幹細胞による再生治療が目白押し
病気が増える原因(抗菌剤が引き起こす社会問題)
放射線の治癒効果をまったく知らない専門医たち
戦前の雑誌に掲載されていたラヂウム製薬株式会社
人生はピンボールみたいなもんだなあ
アトピーで処方される保湿剤ヒルドイドで肌が若返る
日本は偽物大国です(食品に続いて薬までも)
後期高齢者に効く抗ガン剤はありません、ありません
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今年の隅田川花火大会 
Saturday, July 27, 2019, 11:21 PM



今年も隅田川花火大会が無事終わりました。台風が接近してくれているおかげで、南風が強く、煙がすぐに晴れるため、今年は一層鮮やかだったと思います。

当方から見える隅田川の花火は下流側の第二会場だけです。
スカイツリー側の第一会場もかつては見えていたのですが、上流側にすこし動いたらしく、こちらからは音だけしか聞こえませんでした。

隅田川沿いはものすごく混み合っていますから、私は近くで見たいとは思いません。
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恋愛感情と家族的結束は同時に成立しない 
Wednesday, July 24, 2019, 12:05 PM
男と女の性差だなあと思う人生相談がありました。
よくある話で、職場で女性が恋愛感情を抱いてしまったが、冷たくあしらわれたということ。

吉本の社長が、抱える芸人とは家族だという発言がありましたが、逆に詭弁だと反感を招いています。
自分が手がけていたほんの一部とは、気兼ねなく話せる間柄でしょうが、それ以外の大部分とっては白ける話。

これはジャニーズ事務所でも同じで、ホモセクシュアルなペドフェリア(小児性愛者)の創業者のお気に入りとなった者が、依怙贔屓で担がれてゆく。

昨日もラジオで元芸人がしゃべっていましたが、一般的な常識からは外れた人が多くいる。
そんなところで生き残るのも管理する側も大変だとのこと。

さもありなん。

ただ、結束が固いとかファミリーと言っても、一回亀裂が生じると、あっというまに瓦解します。

この人生相談を読んで思いだしたのは、女性が多い職場、女性だけの職場で働く知人と何げない会話をしたこと。

うらやましいですね、というと、全くそんなことはない。

怒るなら全員、誉めるのも全員で、けっして一人だけを特別扱いのように思われないよう細心の注意をするのだとか。
チヤホヤすると、かならず周囲がギスギスしていくのだとか。

ついでだからと車で送ることも絶対したらいけない。二人っきりになることは避ける。

どんなに器量が良くて、甘えてきても突き放さないと女性達をまとめられない。

妬み、嫉妬が強い女性だらけの職場は、男にとっては想像以上のストレスのようです。

この人生相談のスーパーの男性は、そこを十分わかっているから連絡先もけっして教えなかった。

パートの人たちの間で軋轢が起ることを十分知っているからでしょう。

不倫関係なんてのが発覚したら、昔は女性は問答無用で追い出されたし、男も無傷ではいられない。

ところが最近では見て見ぬふりや不問にすることが多いかも知れない。人手不足だから。

でも恋愛や不倫がある職場って、へんなとばっちりを受けそうで嫌です。
そしてたいてい社員どうし仲が悪い。

仕事場では仕事の話しかしない。これが一番正しい。そこに家族的だ愛だというきれい事は不要です。


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正しい眼鏡をかけろ(スティファニー・ケルトンのMMT論) 
Tuesday, July 23, 2019, 11:02 AM
経済評論家・三橋貴明氏が、MMT提唱者、NY州立大学のスティファニー・ケルトン教授を日本に招いて、講演会を開いたそうです。
スティファニーという名前から女性っぽいなと思っていたら、あらま、金髪の女性です。

【三橋貴明×ステファニー・ケルトン】概論、MMT(現代貨幣理論)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12495229847.html

MMTの眼鏡に掛け替えて下さい(スティファニー・ケルトン)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12494799457.html

三橋氏のWebから貼付けます。ケルトン教授の主張は以下です。
1.政府の財政赤字は、政府以外の経済主体にとっての黒字
2.国債発行残高は、政府が支出し、徴税で回収しなかった貨幣の履歴
3.経済の制約は「財政」ではなく、インフレ率(リソースあるいは供給能力)
4.徴税は、国民の支出能力を奪い取る(国民の消費能力を奪い、インフレ率を抑制したいなら、消費税を増税したら?)
5.金融政策で国民の債務を増やすのではなく、財政政策で国民の所得と自信を増やせ!

 まあ、5は「いわゆるリフレ派」という日本における社会実験に失敗した政策に対する最終的なトドメでございますが、ちなみに第二回「MMTと日本経済の謎」で、例の、
「370兆円もMBを増やしたのに、インフレ率はゼロ」
 の図を見せたら、ケルトン教授は苦笑いしながら、「これは貴重なデータだわ」ですと。

 まあ、そうなるよね。第二回は明日のお昼頃、配信予定です。

 上記の中で特に重要なのは、1と2です。つまりは、
「財政赤字、国の借金が膨れ上がっている!」
 というのは、実は、
「国民の黒字が維持され、政府の貨幣発行量が増えている」
 というだけの話に過ぎないのです。

 この「事実」だけでも共有しない限り、我が国に繁栄の未来はありません。

 ケルトン教授は「定義を変える必要がある」と繰り返していましたが、特に「財政赤字」は「国民黒字」、「国の借金」は「貨幣発行量」と呼び変えるべきでしょう。

(貼付け終り)

三橋貴明氏はずっと財政出動を訴えています。金融政策(日銀による金利での通貨量の調整、資産の買入)は景気浮揚対策にはならないと、実績をあげて説明しても、財務省には届きません。

財政赤字は「国の借金」という根本的な誤りをけっして認めない。クルーグマンが間違っていたという政策をいつまで日本は続けるつもりでしょう。

通貨発行量を増やせば需要は拡大する・・・そんなわきゃない。馬に水を飲ませるには、おおきな水瓶を置いておくような馬鹿な話。
水を飲ませるなら、馬を走らせなければならんでしょうに。

こういう話がでると、かならず財政破綻だ、ハイパーインフレだと騒ぐ人が現れる。

インフレにならなければ、全く問題がない(国への信用だから)



債権国の日本が潰れるときは、世界も潰れてます。

このMMT理論をすでに実践しているのが、中国共産党でしょう。ここ20年の急成長は国主導の投資の成果です。

少しは中国を見習うべきです。そして中国経済はまだまだ強いです。
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