Monday, November 4, 2019, 07:02 PM
地政学がタイトルに入っている本の出版がここ4,5年で増えているのだそうです。といっても一昨年で34冊ですから、日影の学問であることには変わりがないんだけども、それだけテーマとして地政学が注目され始めたということです。
地政学(geo-politics)という名称は昔からあったのだと思います。
一言でそのイメージは地図と戦争(紛争)を結びつける「イカガワしい研究」w
論(仮定)であって、そもそも学問体系として認められていなかった。
地政学って言っても、それに基づいた政治学者に百家争鳴ってな状況で、何が正しいのか傍目にはわからない。
そんな地政学という日影の研究を、そこそこ知識人に広めたのは奥山真治氏の功績だろうと私は思っています。
→奥山真治氏のブログ「地政学を英国で学んだ」
https://geopoli.exblog.jp/
この記事にあるように
・大陸勢力(ランドパワー系国家)と海洋勢力(シーパワー系国家)の対立軸に基づく研究
・国家を生命体としてみる研究
この二つの系統があり、前者は英米流、後者は大陸系とされているそうです。
英米流の線引きでは、日本は海洋勢力に属する。だからこそ海防に主眼をおくべきということ。
イギリス、アメリカも海洋勢力なんです。
一方でロシア、中国、ユーラシアは大陸勢力である。
地政学の実態は海洋勢力側(英米)から見て、大陸国家(古くはソ連であり、今はロシアと中国)を念頭にした戦略研究なんです。
んでもって
大陸国家群ってのはイデオロギーで親和しやすい傾向
ヨーロッパ人は日本が思っている以上に、中国には親近感を抱いていることに驚きます。
なぜなら地続きだからそんなに異なる思想ではないだろうという楽観的な感情であり、無知だから。
アメリカよりもロシアの方に親近感がある。特にドイツはね。この記事にあるとおりだと思います。
対立を装ってみたり、急に融和してみたりとコロコロ対応が変わるのがドイツやフランス、ロシアを含めた大陸国家なんです。
敵の敵は味方という論理が、そのまま通る
田中宇(たなかさかい)氏によれば今後、覇権国はアメリカ一極から分散して行くというもの。(覇権の多極化論)
英国はEUから離脱することになりますが、地形学的では当然の結末なんでしょう。
海洋国家へ大陸国家の逆襲が始まった
過去ログ:これからは大陸国家の連携の時代へ(海の道よりも陸の道)
この記事にあるとおり、内陸ユーラシアの胎動が始まったことを元トヨタロシア社長西谷公明氏が指摘しています。
シルクロードの中継点であるカザフスタン(首都アスタナ)には巨大な金融センターができつつあります。ここがニューヨークやロンドンに代わる世界金融の中心となることは、すでに副島隆彦先生は指摘しています。
冷戦終結で、すでにロシアは周辺国と上海協力機構を築きあげました。軍事と経済の同盟(aliance)です。
中国の一帯一路(one belt one road)は、この上海協力機構の延長の動きであって、習近平独自の思いつきではないことを西谷氏が指摘しています。
単なるインフラ整備ではなく、民族の同属化という大陸国家の論理であるということ。
海洋国家では主従関係(master-slave、宗主国-属国)の論理とは異なることに注意しなくてはならない。
ロシアや中国の考える勢力圏とは、海で囲まれた海洋国家とは異なり、ロシア的、中国的であればそこは勢力圏だという考えなんですね。
はっきり言えば、中国人が住めば、そこは中国の影響する範囲だという理屈になる。
だから縮小するという発想は元から無い。拠点があれば、そこはもう中国となってしまうのでしょう。ロシアの周辺国もモスクワからみれば同じ理屈なんですな。
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Sunday, November 3, 2019, 12:45 PM
大量の郵便切手が金券ショップに流通しているわけ
東京都郵便局幹部職員が、5億円も着服していたという事件がありました。しかも一箇所ではなく二つの郵便局で起きた事件です。
企業から代金として支払われた切手シートを、着服していたという稚拙な手口にも関わらずなんのチェック機能が働いていなかった。
企業が切手をシートで買うのは事務処理のためでしょうが、切手は郵便局での支払いにも利用できるので、経費の前払いということで節税にもなります。
さらに有利なことに金券ショップで確実に換金も出来ます。これが悪用されると低コストで裏金ができます。
切手や印紙、プリペイドカードは裏金作りの第一歩
議員さんも経費水増しが話題になったことがあります。行政の経費チェック機能がないことを逆手にした手法。
議員に支払われる活動経費は我々の税金の一部がこうやって堂々と着服や裏金となっていく。
しかしチマチマした小遣いづくりなどよりも、もっと大胆に億という単位で郵便局員による着服が行われていたのですから可愛いもの。
過去の反省もなく見て見ぬ振りをする日本郵便という組織
郵便葉書は平成元年に30円から41円となり6年後には50円になりました。平成26年に52円、昨年平成29年にはいきなり10円値上げされ62円で、今年は63円です。
平成の30年で2倍も値上げされましたが、はたしてインフレが進行した結果でしょうか?
30年前と給与が変わっていないどころか下がっています。
郵便局の値上げの言い訳がその通りなら、大卒初任給は4〜50万円になっているはずです。
自浄機能が無い組織である日本郵便(とゆうちょ銀行)は、厳しく監視すべきであるのですが、その監督省庁である総務省も同じ穴のムジナという救いようのなさ。
社会的役割もダメ、金銭管理もダメな郵便局を許すな
財務省と警察が動かなければならない案件なのに、なぜウヤムヤになっているのか。
それだけこの日本郵便という組織が腐敗しまくって、政治家や官僚の裏金づくりの温床となっているからでしょう。
親方日の丸体質は民営化されてもなんにも変わっていないし、これからも変わらないでしょう。
それにしても、なぜメディアは騒がないのだろうでしょうか。
参考URL:
「郵便局幹部、切手着服で5億円荒稼ぎ」なぜ可能だった? 事件発覚後も公表せず=三宅雪子
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Sunday, November 3, 2019, 10:59 AM
昨日のラグビー決勝はついつい最初から最後まで観てしまいました。ニワカファンですがとても良い試合でした。
ちなみに英語ではニワカファンはバンドワゴンファン(bandwagon fan)と言うそうです。お祭りで練り歩くバンドワゴン(楽隊の山車)にぞろぞろと集まる群衆のこと。
さて、自動車メーカーの世界的統合や合併が進んでいるという記事が紙面を賑わせています。
トップのメーカーだけではなく配下企業も同時に統合が進む。
CASE(Connected:コネクティッド化、Autonomous:自動運転化、Shared/Service:シェア/サービス化、Electric:電動化)というキーワードが錦の御旗というわけ。
自動車はコンピュータネットワークの端末に過ぎなくなるという将来展望です。
運転という行為から解放されて行くのは良いことだ、という主張に異議はありません。
でも、そんなことはどうでもいいこと。
寡占化が進むと反比例して注目が無くなる
スマホなんかも登場時は熱狂的な話題になりましたが、今では中国製でも誰も引け目なんかは感じません。
機能も同じだし、サービスも同じなら、そのプラットフォームには関心がないのは当然のこと。
市場が飽和すると、終着点は価格競争となることは、成熟産業の宿命みたいなもの
市場占有率だけが目標となるLose-Loseの関係でしかない
製鉄産業、繊維、造船、石油、自動車、電化製品・・・どれもグローバル経済では満身創痍となって消えたり統合していった。
20世紀型の大量生産は先進国には一番不似合いで、誰も消耗戦には加わりたくはないのでしょうが、関わらねば存続が危ぶまれる。自動車産業の統合はその危機感の代表でしょう。製造業の宿痾(しゅくあ)なんだろうなあ。
華やかな話題を振りまいている時点で、ほんとうは斜陽への入口になったのではないかな。そんな感慨を抱いて経済面を眺めています。
進化しているようで全然進化していない現実
良い例がデジタルカメラでしょう。センサー性能が上がってコンパクトカメラでも綺麗に撮れるようになりました。カメラが好きなので、電気店ではかならず手に取にします。
でも感覚的には10年前からハードウェアの進化は途絶えていると感じます。
最新機能が必要なのは、4Kだ8Kといった高精度が描写できる高額な映像装置を備えているプロか、あとはユーチューバーぐらいでしょうか。
一般人はスマホのカメラで十分。そのスマホカメラでさえも機能は飽和しつつある。
カメラが自動判断で設定を調整するので、シャッターを押せば良いだけ。
そうなると、誰もカメラ自体に興味が薄れるのは当然のこと。国産カメラメーカーが減益に苦しんでいるのは今に始まった事じゃない。
プロ以外にキヤノンやニコンの望遠レンズを構えているのは小遣い豊富な年寄かオタクぐらいしかいない。
商品価値と購買意欲は比例しない時代
自動車なんかその典型でしょう。アパレルでは透湿、防寒でフリース素材が流行りましたが、軽くて安くてデザインもよく気軽に洗濯もできる万能衣料です。
今は登山用品店でさえもウールや綿の天然素材の服は売っていません。革の登山靴もありません。
機能と製造コストばかり追求した結果、作業用品店のワークマンと変わらなくなりました。
防水を謳う合成繊維の服ばっかり。
使い捨て前提なら安いものへと流れるのは必然のこと。パソコンは薄利多売の典型商品で低賃金国でしか組立てられなくなった。
自動車の高機能で合従連衡になるほど、世界的なデフレが進むとは皮肉な結果です。
そしてこの歯車は逆回転することはありません。かつては豊富にあったウールのシャツが売り場から消えてしまったように。
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Friday, November 1, 2019, 11:33 AM
肉体が消えてもその気概(思考)は子孫に伝わるという新説
思考とはエネルギーである
エネルギーが物質化したものが素粒子だ
素粒子は宇宙空間に満ちている
だから宇宙には意志があり、我々もその台本に沿う存在といえる
宗教者みたいな書き出しをしてみましたが、なんのこっちゃ
量子物理学者や天文学者たちは、宇宙こそ創造主であるから、当然そこには意志があると考える人もいるのです。
だから人も運命によって操られているのだという考えが生じる。
有名な言葉ではアインシュタインの「神はサイコロを振らない」と言って、ボーアの量子力学を批判しています。原子をまわる電子の軌道は太陽と惑星のように一定して居らず、確率による分布状態であるという理論です。
しかし、この不確実さをアインシュタインは批判したのですが、今では量子力学(素粒子の世界)は確率による「〜だろう」のほうが支配しているように思えます。
参考URL:http://kenbunden.net/totsuka/01/01.html
ウィーン在住の国連記者、長谷川良氏のブログ、ウィーン発 『コンフィデンシャル』でオーストリアのベストセラーを紹介している記事を読みました。
「考える葦」の語る内容が問われる
http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52259831.html
このコラム欄で「人は『運命』に操られているのか」というタイトルの記事を書いた。年をとったせいか、人間の力ではどうしょうもない運命に強い関心がある。その時、オーストリアの最大手日刊紙「クローネ」日曜版(10月20日)に医者で神学者のベストセラー作家、ヨハネス・フーバー氏(73)が「運命の解剖学」(Die Anatomie des Schicksals)という新書を出したという記事を読んだ。著者は「人に影響を与える運命がどのようにして生まれてくるか」を説明している。
著者は婦人科医で40年あまり出産に立ち会ったが、「出産時、赤ちゃんは既に一定の運命を持っている。スマイルで生まれる赤子、怒ったような泣き声で生まれてくる赤子、静かに生まれてくる赤子などさまざまだ。両親、祖父母などからその気質を既に継承してきているのが分かる。人はそれを運命と呼ぶかもしれない。親が考えてきた『思考』の世界は子に継承される。『思考』にはエネルギーが必要だ。そしてエネルギーを通じて物質化された『思考』はその人が死んだ後、様々な形態で宇宙に生き続ける」と説明している。
先代、先々代の「思考」の世界が埋め込まれたDNAが代々、継承されていくという。当方に興味深い点は「思考」、「考え」が物質化して継承されるということだ。
(以下略)
つまり、遺伝とはDNAによるものだと考えられているが、両親やその先祖からの綿々とした『思考』による遺伝もある(かもしれない)ということ。
そして、進化とは<思考が綿々と続いた結果>、エネルギーが宇宙空間では物質化してゆく・・・。
オギャーと生まれたときから定められた運命があるとすれば、それは先代、先々代の過去の結果なのだという説です。
キリスト教圏においては珍しい考え方です。輪廻転生や因果応報はどちらかといえばアジア的な考え方だから。
長谷川良氏が運命に関心を持っていくように、私も年齢を経ると先祖の血を少し意識するようになりました。
東京都内で何度も引越をしていますが、そこが父方や母方の祖父に、なんらかの関係があったことを後で知ったという経験があります。
また、社会的な地位に執着しないという気概も一族に共通な気がします。一言で言えば野心がない。
ずっと先祖代々東京に住み、ずっと小作人だったという知合いがいます。
同じ小作人の家系でも、戦後の農地解放で耕作地をもらって、ビルやマンションオーナーとなったのが戦後の中流階級なのに
ウチの家系は誰も持家ひとつない。水飲み百姓のDNAやねと笑ってました。
運命はご先祖の賜物だとすれば、私もこれから良い思考を心掛けたいものです。
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Wednesday, October 30, 2019, 11:29 AM
これは私の経験で今改めて思うことです。
いまだに教養のない恥ずかしい思いをしています。
たとえば、去年の夏に奈良の桜井を旅行したときに、山辺の道で同行者が
やまとはくにのまほろば・・・と口ずさんで奈良時代の背景を言い合っている姿。
んー、有名な歌で知ってますが、誰がどこで著したものでしたっけ?
自分よりも上の年代は古代天皇をつらつら言えたり、古事記・日本書紀の神話や万葉集の和歌のひとつやふたつ披露されて、もっぱら耳をそばだてるぐらいしかない。
えー六城さんは知らないんだ、まあそうだよね若い人は・・・
なんて言われると穴に入りたくなります。
古典を嗜むのは古今東西、教養人の証
ヨーロッパでも100年前(日本の明治〜大正の頃)の教養人はラテン語を読めることが証だった。
ラテン語の一節を引き合いにして、弟子や生徒に語りかける場面が小説にあります。
日本でも武士は言うに及ばず商人階層だって、素養として万葉歌、漢詩、論語などは必修だった。
苦い思い出で、高校生の担任は1年生、2年生と連続して古典のお爺さん先生だった。
国語や古典の授業は真面目に聞かず、弁当喰っているか居眠りして片目片耳で子守歌として聞いていた。
歴史も興味を持たず、テスト勉強もいい加減で赤点すれすれです。
高校2年の終りに進路選択で担任の古典の先生と面談があり、理数系に進むと伝えると
六城は文学の方が向いていると思うんだがなあとつぶやかれたのを覚えています。
古典研究や文学論なんて実用的ではないと、真っ向から否定していたので驚きました。
あのときちゃんと授業を聞いていれば・・・後の祭
古典の先生が言われたことを思い返したのが、模擬試験や本番の共通一次試験の試験の最中です。
入学試験の国語の問題って良問が多いのです。国語(現代文や古典)のおもしろさに気付かされました。
抜粋した部分や設問で、問題の意図がわかるので、なるほどこういう意味も含まれているのかと面白かったのです。
まずは問題をじっくり読んで頭に入れれば、本文はスラスラ読める。
このテクニックは、いまでもあとがきから読む癖となっています。あとがきや解説文であらすじと作者の意図を叩き込めば、要諦の理解が楽なんです。
入試問題ってのは、その筋の識者が考え抜いているので良問なんでねす。わざわざテストという形で微に入り解説してくれているようなもの。
だから大手予備校の模擬試験の密かな愉しみは、国語でした。毎回今度はどんな作家の作品がでるかなあと楽しみにしていました。
大人になっても国語や古典の授業はもう一度受けてみたいよなあ〜
余談ですが、自分が執筆した文章が、とある入社試験に使われました。著者の論理を理解して、結論はなんであるかというような設問だったと思います。選択肢はどれもそれらしく自分でも難しかった。
余計ですが、ちゃんと僅かですが著作料がでるんです。
論理的か、読みやすく理解しやすいか、主観か客観か、例や引用は適切か、簡潔になっているか、副島隆彦先生と学問道場では多くを学びました。それも30を過ぎて中年から。
書く習慣がつくと、他人の文章も気になり出す
上手い文章は読めばスカッとした気分になりますけども、前置きが長かったり、主旨がなんだかわからないままという文章もよく目に付きます。特に役人が書くありがちなアリバイ的な文章、一般的な建前ばかりの新聞記事。
頭の良し悪しは小論文(感想文)を書かせれば、一発で分かると言われていますが、その通りでしょう。
サラリーマンなら議事録や企画書でしょうね。
平社員時代に議事録をよく書かされました。出席者と議題と結論だけあれば十分なのに、仕事をしているというアリバイ目的なんで、結論もない報告書を何日もかけてつくりました。
誰も読まないのですが、官僚体質で紙の厚みこそ仕事だと信じている人達ばかりです。
いまでも役人って、グダグダと長い文章が好きですよね。そして最後に一行だけ結論めいた記述でお茶を濁す。
日本企業の生産性の悪さは言葉(文章)の扱いが下手だから
言葉を切り取っただけで大臣の失言としてやり玉に挙げたり、ネット炎上騒動などを見ているとつまんない話だなと感じています。言葉尻ばかり追うと本質からどんどん離れていくからです。
(追記:萩生田文科大臣の「身の丈」発言を読むと、失言どころか暴論ですね。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20191030-00148924/
英語の民間試験を大学入試に転用すること自体が、数多くの矛盾を生んでいます。それを一言、貧富の差に合わせろとは大臣失格です。憲法の教育機会の均等という理念さえもない)
意思疎通の道具である言葉(文章)を軽んじているから、議論が進まない。揚げ足取りで終始するのが今の日本なんでしょう。
英語よりももっともっと日本語教育を高校時代にすべきだと思いますし、あまり若い頃に文芸書を読まなかったことを後悔しています。
読まなかったと言いますが、ネットもコンピュータゲームもない世代だったから、それなりに本には親しんでいます。
読み終わった文庫本を貸し合ったり、司馬遼太郎や五木寛之、開高健、村上龍など高校時代ではみんなで感想を言い合っていました。休憩時間に回し読みしていた講談社のプレイボーイがとっかかりですねw
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Tuesday, October 29, 2019, 01:21 PM
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191029-00000503-san-bus_all
全日空、月額制で航空機+滞在 来年1月開始産経新聞
ANAが地方便の利用促進策として空き家とセットにした月額制を導入するという記事です。
面白いアイデアだと思います。
地方がどこらへんなのかは判然としませんが、人口減少に悩む地域にとってはこういう活性化策も一つでしょう。
北海道や宮崎で月6,7万円とのこと。そのうち家賃が4万円。
記事によると月に2往復分の航空券と家賃のセットのようです。
ボロ家を直して野良仕事をすれば、それだけで日が暮れるでしょう。
地方が疲弊していくのは運賃が高いから
JR東日本では栃木県さくら市と群馬県安中市(あんなかし)に住宅開発をしています。
吊り広告でずっと広告しています。
さくら市のびゅうフォレスト喜連川(きつれがわ)
安中市のびゅうヴェルジェ安中榛名(あんなかはるな)
どっちも通り過ぎたことがありますが、とんでもない辺鄙なところ。
1992年頃からJR東日本がバブルに乗り遅れるなと住宅開発をしたところ。
今でも広告をしているから状況は推して知るべしw
JR東日本の最大の汚点はバブルでの越後湯沢の観光開発でしょう。
スキー場(ガーラ湯沢)を造り、リゾートマンションが筍のように建った。
ご存じのように、今では金を払ってでも手放したい不動産となっています。
冬場はスキー客を呼び込むために、宿泊と新幹線とのパックでなんとか生きのびている。
スキー場は2流なんで車ならもっといいとこに行きます。
格安料金(通常の半額以下)で新幹線が乗れるから、という理由でしかない。
今年久しぶりに行ってみましたが、ゲレンデはガラガラです。
新幹線の運賃が高いから地方から人は流出する
運賃が高い路線は人気がないので、きれいな新興住宅地ができても人口減少と高齢化は避けられない。
廃れている地域は鉄道があっても、結局は敬遠されている場合が多いのです。
線路があっても、全然愛されていない。
すべては鉄道会社の怠慢で、硬直化している行政の責任です。
良い例がアクアラインの料金が片道3000円から800円になったら、対岸の木更津市は住宅ブームが起きた。
都心にも横浜にもクルマで気軽に行けるようになり、子育て世代が移り住むようになった。
実態はその逆の例が多いんですよね。鉄道や高速料金が値上がりするとどんどん人はより都心側に移る。
なんとかニュータウンというとこはほとんどが閑古鳥。
定額制は人の移動を活性化させる
人の心理は面白いもので、たとえばスポーツジムは月額だと安く感じるのです。
同じ設備でも一回ごとの料金(400円)と月額4000円なら月額制のほうが賑わっています。
週2回以下なら都度支払った方が安いのにです。
JR東日本も自社で開発地区の住民なら運賃半額とか割安な定額制(定期券)でもすれば、
一挙に完売できるのにね。
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Monday, October 28, 2019, 10:35 PM
今年は雨が多いという感想をあちこちで聞きます。水害に遭った地域はほんとに大変だそうです。
手伝えることがあれば、手伝いたいのです。
また明日は雨だそうですが、家が水に浸かったところでは、乾かなくて憂鬱になるとのこと。
しかし、家屋は一度水を吸い込むとそう簡単には乾かないそうなのです。
一般的な断熱材として壁の間に挟まれているグラスウールは、少しでも浸っただけで毛細現象で水を吸い上げてしまう。一度水を吸い込むと乾かない。
床下浸水でも土台まで水に浸かれば、壁が水を吸い込んでいる可能性は高いのだとか。
さらに具合が悪いことに水の重みで潰れると断熱効果も無くなる。
カビが発生している壁は、内部の断熱材も水浸し状態なんだとか。
だから浸水した家屋は、床だけではなく壁も剥がして断熱材を入れ替える必要がある。
でもそんな悠長なことができない状況ならば、濡れた断熱材のままにしておくことも多いのだとか。
そうなると壁や床はカビの温床で、いわゆるシックハウスとなる。
う〜ん、いい話じゃないなあ。話題を変えましょ。
江戸時代に鰻の名産だった場所はたいていが沼地や湿地
はい、ここ浅草から埼玉方面(現在の東武線沿線)がごちそうといえば鰻や鯉なんです。
んでもって、庶民は用水路や田圃の泥鰌(どじょう)をさらって味噌汁に入れて食べたんだとか。
オヤジ曰く幼少のみぎり嫌って程喰ったし喰わされたから戦時中の芋とならんで嫌なんだとか。
先日、荒川を越えて埼玉県南浦和(現在はさいたま市南区)に行ったおりに「太田窪(だいたくぼ)」を通りました。
”ダイタクボ”という音の響きは食通からは、鰻が連想されるようで、知合いからもそこへ行ったら鰻で一杯だろとよだれをださんばかりに冷やかされました。
東京の人達(爺さん方)からみれば、浦和のダイタクボは鰻の名産地なんなんだなあ。
鰻の名産地も行ってみれば一帯は建て売り住宅地
これが現実です。しかもここ1、2年で建ったようなピカピカの家ばかり。それ若い世代向けのプレハブ住宅ばかり。
サイタマっぽいといえばサイタマっぽいし、写真だけみればどこだかわかりません。
ああぁやだやだ・・・と思っていましたが、こういう低水位地帯ってのは、真っ先に水害になる。
本当は家を建ててはいけない場所で、最近までは遊水地だったどころなんです。南浦和は教科書では近郊農業地帯です。
水が湧く地域ってのは、本来は農業用なんですが人口が増えているわけではないのに、なぜか居住区となっている。
これは東京都内でも同じで、谷間の用水一帯や窪地は住んじゃいけない場所だったのです。それでも住むのは昔から低所得者層なんです。
はい、ここ台東区を含む隅田川周辺はそうなんです。
○○川ほとりの戸建てやマンションのチラシを見るたびに、こんなどころ買ったら大変だろと思うのですがね。
木造もコンクリも寿命は一緒
近所でマンションの解体をやっていました。築50年程度です。
ぶっ壊して更地にした方が高く売れるからです。
東京に来て思うのですが、鉄筋コンクリート造り(RC)が長持ちしているかというと、絶対100年はもちませんね。
日本の建築技術が優れているとか言いますが、自分は昭和以降の建築物はひどすぎるなと思っています。
ここ上野でも大正末期から昭和初期に建てられた同潤会アパートがつい最近まであったのです。
蔦に絡まれたみるからに廃墟なんですが、なんと住人がいるから壊せないであった。最後の住民が死んだから一斉に壊された。
表参道の同潤会アパートには改築前(大規模リノベーション以前)にも入ったことがありますが、躯体(くたい)以外はほとんど用が成さない。
水道、ガス管はとうに使えず、電線も引き直さないと使えません。つまりコンクリの建物も100年は絶対に使えないんです。ここは商業地だから生きのびただけ。
耐震強度はうるさいくせに長寿命化にはまったく言及しない建築基準
日本の行政の不思議なことに、国土を有効活用とか、建物を長く使おうという視点が全くないということ。
湿地帯や埋立地には法規制が必要であるに、野放図です。
川の畔や元沼地は家を建ててはならない・・・はずなんですが、現実は次々に住宅が建てられ続けています。
水害対策は全くないし、これからもないというのが日本の建築基準法
以下のサイトを見れば、泥縄ででたとこまかせということがわかります。
参考URL:水害の見えない被害 消毒したはずなのに・・・
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Friday, October 25, 2019, 09:49 AM
よく巷でも耳にする「自分を信じる」という言葉は、一体何なんだと思っていました。
下手なアイドルグループの歌詞のような陳腐な言葉だとも思っています。
でも河合薫氏がメールマガジンで書いていたのを読むと、少し合点がいきましたので紹介します。
ラグビー日本代表をBEST8にまで導いた「自分を信じる力」の正体
(抜粋始め)
自分を信じる力は、心理学の世界では「自己効力感(self-efficacy)」と呼ばれています。自己効力感は、米国の心理学者アルバート・バンデューラが「自己効力理論(theory of self-efficacy)」の中で用いた概念で、自分の力を信じて行動する「効力への信念」を意味しています。
自己効力感は自尊心と混同されることがありますが、自尊心が自分への自己評価であるのに対し、自己効力感は自分の行動への信念です。自尊心は性格傾向に影響を受けますが、自己効力感にはそれがありません。
ジェイミー・ジョセフHCは、アイルランド戦のロッカールームで、「誰も勝つとは思っていない。誰も僕らがどんな犠牲をしてきたかも分からない。信じているのは僕たちだけ」と言って選手たちを送り出したそうですが、この言葉こそがまさに自己効力感なのです。
(抜粋終り)
自分の行動に自信もを持つ強い信念
つまり他人の雑音(評価)にも左右されず、自信を持って着々と実行することということだと合点しました。
記事の後半で河合薫氏は、スポーツの効用を説いていますが、スポーツだけではなく学問研究や仕事、家事なんでもそうですよね。強い信念が大事を成した例は歴史上いくらでもあります。最近ではノーベル化学賞の吉野彰氏は旭化成でリチウム電池一筋でした。
成果が出ないとき、問題にぶつかっても自分の能力が伸びているという実感があれば挑み続けられるということ。
うんうん、そうなんです。これは思い当たります。
「自分を信じる」というのは、自分の成長を自分が喜んでいること
自分の成長は自分しかわからないもんです。身長が1cm伸びたとしても他人が分かるわけがない。
学校での勉強やクラブ活動が自分は大嫌いだったのは、一方的に他人がああだこうだと評価するから。
でも自分の能力が伸びていることに喜びを感じれば、これほど面白いことはない。
私は毎日自転車の練習をしています。
こういうと、自転車も乗れない運動音痴なのかとほとんどの方が思うのです。
自転車よりもクルマに乗ればという、訳の分からないアドバイスをされたこともありました。
でもスポーツ道具としての自転車は別物です。サーフボードに近いと言った方がわかりやすいかな。
昨日までできなかった技(trick)が少しでもできると、嬉しくなってまた練習したくなります。
他人から見れば昨日と何も変わらなくても、本人は嬉しくて楽しい。
ラグビー日本代表がベスト8に進めたのも、練習を通じて自分と仲間への信頼が大きく花咲いた結果でした。
「自分を信じる」とは時間をかけて培ってきた「自信の共有」なのです。だから感動するんです。
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Thursday, October 24, 2019, 02:08 PM
どうでもよい話です。
ポケットラジオのイヤホンが壊れてしまったので、机の引き出しに眠っていたApple社の音楽プレーヤーのイヤホンを挿してみました。いまさらですが
アップル社のイヤホンってこんなに良い音がするんだ・・・
製品の付属品だから、おまけ程度と考えて丸めて一緒にほったらかしにしていたのですが、今頃じっくり眺めてみると、これが付属とは思えない品質(性能)です。
一番左が一番最初のipodに付いていた奴
真ん中が次のipodに付いていた奴
右がiphoneに付いていた奴 ←最近購入した物
製品の付属品だから、たいした音じゃないだろうと高を括っていたら、同じ音楽を聞くとあきらかに音の空間が鮮明になります。
ただ一番左の最初のイヤホンは全然ダメです。楽器のパートがあんまり鮮明ではなく、くぐもった感じです。最初は喜んで使っていたのにすぐあきちゃった。
おそらくAppleも音に不満があることを認めたのでしょう。真ん中のイヤホンにすぐに切り替わりました。このイヤホンは外部の音も遮断しないので、屋外で装着するには最適です。ただこのタイプは低音が弱いというのが定説ですが、十分良い音です。
低音が弱いという批判に対して、改良されたのが一番右のタイプです。
現行品は右のタイプにマイクとボリュームが付いているそうです。
またワイヤレスタイプも同じ形で人気商品となっています。今でも純正品として3000円以下で買えるはずです。
実はヨドバシカメラでイヤホンを買おうと、いろいろ視聴したのですがどれも気に入らなくて、仕方なく引き出しで眠っていたイヤホンを引っ張り出したという経緯です。
5000円、1万円をイヤホンに支払うなら、アップル純正の方がずっといい。
耳栓タイプは遮音が高くて、耳に嵌めていると外部が一切聞こえないので危ないんです。
その点アップルのイヤホンはそういう心配がなく、適当に車や電車の騒音も聞こえるのでマシです。
付属するイヤホンにも改良が続いていることに感動しました。
Apple社の製品って、このイヤホンしかないのですが、なるほどアップルが人気なわけだ。
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Thursday, October 24, 2019, 12:01 PM
お笑い芸人の徳井義実が申告漏れで国税局に指摘されてテレビで謝罪しております。
7年間で計1億2000万円のうち、2000万円は悪質な所得隠しだそうです。
7年で2000万円(年間300万円程度)が悪質と国税が指摘した内容は、服装代と旅行だそうです。
あくまでも記者会見で語っていたことで、徳井側の釈明であることを考慮しても、自分としては?と思います。
1億円分の追徴で済むのに、国税の査察官は嫌がらせのように2000万円も加算したように見えます。
芸能人やタレントは基本的には服は経費として認められるのが通例だと思います。また釈明で個人旅行も仕事の事前調査を兼ねているつもりだったと述べています。
仕事とした個人の判断を真っ向否定するのが税務署の仕事
よほど高級なブランドだったのでしょう。また旅行も女連れのよほどの豪遊だったのでしょう。
そうでなければ、隠蔽(所得隠し)という刑事罰を伺わせる言葉を使うわけがありません。
脇が甘いと言えばそうなんですが、なんとなく「国税による見せしめ」の感がぬぐえません。
似たような例で、タレントの板東栄二が頭髪の植毛代を経費にしていたということで、これも謝罪会見となりました。それならば女性タレントや女優さんらの美容整形もすべて経費を認めていないのでしょうか。
そもそもこういう人たちの消費行動すべてを仕事/私用に分けることができるのでしょうか?という疑問があります。会社員ではないのですから、線引きができないことも多々あるでしょう。
ましてやテレビタレントという世間離れしている業界です。その世界を月々の給料をもらっている人が判断するのですから、芸能人は不服でしょう。
故横山やすしなんかは、常に税金制度に吠えていましたね。ワシの懐に手を入れて持っていくのは仕方がないが、少しは感謝の意でも示してみろと。やっさん、これとこれに使いましたと言え。国防費に全額使ってくれるならナンボでも払ってやるとテレビで言ってましたっけ。
お笑い芸人の徳井義実の謝罪会見で、背筋が寒くなった芸能人は大勢いるでしょう。あわてて今年の経費を見直しているかも知れません。
消費行動と金の移動に目を光らせ始めた財務省
以前から高級外車や不動産を即金で払った客は、税務署にリストアップされるということは知っています。真っ当な会社経営者なら中古のベンツを会社経費で支払う。不動産では真っ先に隠し遺産(相続税回避)が疑われます。老齢の資産家が亡くなれば、坊主と同時に徴税官がやっていると言われています。
参考URL:近づく令和大恐慌と「預金封鎖」なぜアメリカのために日本国民が血を流すのか?
まぐまぐのニュースのこの記事によると、海外からの少額の資金移動でも銀行から問い合わせの電話が来るようになったこと。
そして日米で100年債(無利子)の発行が計画されていること。
その準備として課税資産が新円切替えと同時に予定されているかも知れないという推測を述べています。
マイナス金利を拡大させて、預貯金を無利子国債に切替えさせるためです。
米国の財政赤字はそのまま日本につけ回されて、日本でも無利子国債で預貯金を吸い上げるというシナリオです。そして米国の100年債は永久国債となって踏み倒されることになるという予想ですが、十分ありえます。
これは日本では実質、預金封鎖状態です。
キャッシュ化とあわせて銀行の監視も一段と強化されています。まぐまぐのニュースではありませんが、今年から支払い調書にもマイナンバーの記載が必要になりました。企業の支払いはすべてマイナンバーが付与されています。
年収に比べて預貯金額が高い人なんかは、確実に税務署の餌食になるでしょうね。
裏営業が問題視されたのも、ヤクザから金を受取ったことではなく、帳簿に載らない金は許さないという財務省の意向だったのではないでしょうか。
関西電力による福井県高浜原発で巡っていた巨額工作費がこの時期に露見したこと
芸能人が所得隠しとしてやり玉に挙げられたこと
すべて財務省と国税局のシナリオに沿っているとみて間違い在りません。
2003年(17年前!)に米国発の金融恐慌を予測し、日本国民の預貯金がアメリカに献上させられるという本を書いたのは、副島隆彦先生です。
恐ろしいことに、こんな古い本の内容がひしひしと現実になっているのです。
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Thursday, October 24, 2019, 09:11 AM
先日、浅間山で拾った山栗(柴栗)で栗ご飯をつくってみました。水に浸けておくと鬼皮が剥きやすくなるとネットであったので、やってみました。
たしかにふやけて剥きやすくなるのですが、もっといい手はないかと検索してみました。
1分から2分程度茹でると鬼皮が柔らかくなり剥きやすくなるとあったので、それを試しました。こっちのほうが良いです。
注意点は、本格的に茹でないこと。実が茹で上がると柔らかくなって崩れてしまうから。
爪と果物ナイフでひたすら剥きます。皮は柔らかくなっているのでさっさと剥けます。虫食い穴が見あたらなくても、虫に喰われているものも多い。皮を剥いて喰われているのがあるのは仕方がない。一匹だけ小さな蛾の幼虫がコンニチワしてくれました。ごめんね、起しちゃって。
炊飯器に全部ぶち込んで、日本酒ちょっとと塩ひとつまみいれて、あとはいつもの通りの炊飯ボタンを押すだけ。
栗のほうが多い栗ご飯ができました。私は普段はお粥なので、一食でたべるお米は少ないのです。栗お粥というほうがピッタリかな。
栗の甘味で満足満足。
過去ログ:秋の味覚はそこらに落ちていた
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Tuesday, October 22, 2019, 11:43 AM
五代将軍綱吉といえば「生類哀れみの令」という理解しがたいお触れを出した将軍として知られています。跡継ぎが生まれなかったことから、仏教思想も加わり殺生をしてはならぬことを強要したことから犬公方のあだ名で庶民は囁きました。
さあ、この綱吉の評価は、かつては悪政だったのですが、昨今ではその見直しされています。
綱吉の時代が江戸時代では一番景気が良かったからです。
そのような見方に一石を投じる書評です。
宮部みゆき氏が述べているように、やはりグロテスク(悪趣味、奇怪)な思考だと私も思います。しかし
現代でも超リベラル主義の方々は「権利」を先鋭化させている
仏教でも儒教でも自然のまま、生命も(人も)自然の一部であるという考えが馴染まれていた。
国家の定める法律(律令)も、基本的には自然観に基づいたものであった。
自然発生的にできたルール(規則)は自然法(natural Law)という区分です。
そして王様や統治者が決めるものです。
フランス革命で人権思想(human rights)という考えがでてきて、国民の概念が大きく変わっちゃった。
貧乏人だって命を尊重して、ちゃんと喰わせろという要求が成文化したもの。
フランスで発生した人権という考えは、いまはどうなった?
人権から動物生存権(animal rights)にまでなった
自然保護団体は動物にも生きる権利があるとして、強く政治に訴えています。ヨーロッパでは無視することは出来ないぐらい勢力が拡大している。
国連で16歳の少女の怒りをぶちまける姿が話題になりましたが、二酸化炭素排出する産業を強く非難する勢力が多くなっています。
人口の膨張による環境破壊にも強く反対します。
どうです?綱吉の政策を、もしヨーロッパの環境活動家が知ったら、彼らはどう思うでしょうか。おそらく大絶賛すると思います。
綱吉の時代は元禄文化が華やかな時期で、好景気に沸いていました。産業基盤も固まり、国情も良かったので人口も急膨張していたのです。
この頃から徐々にオランダからヨーロッパのキリスト教思想も入ってきます。
私が著した「隠された十字架 江戸の数学者たち」での重要人物、宗門改め役の井上政重(1585-1661)と新井白石(1657-1781)により、キリスト教思想が幕閣らにも浸透していったと考えています。
『慈愛』は仏教用語でもあるが、キリスト教とはニュアンスが違う
宮沢賢治が問う仏教思想での『慈愛』と、キリスト教でのイエスが説く「慈愛」は違う気がするのです。
一言で表せば、キリスト教は「上から目線」なんです。
宮沢賢治の物語ではそのような態度は一切ありませんよね。慈しむという行為は宮沢賢治を読めば理解できます。ああ美しく崇高なものだと。
「生類哀れみの令」がグロテスクなのは、権力者による押し付けだからです。んで、国連で喚いたあの少女のような感情を想起するのです。
人類が動物界のヒエラルキー最上階にいるのだから、動物の命も守れという支配者の感覚だからです。
綱吉はヨーロッパ人より350年も先走っていたわけです。
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Monday, October 21, 2019, 01:28 PM
土日に浅間山から南に下って佐久平、そして群馬を経て埼玉秩父方面を旅してきました。
ただ初日は天候が悪く、当初予定していた吾妻線を経由して、ヤンバダム方面から浅間山を裏から登ることはあきらめました。新幹線を使って軽井沢で下車する方法もあったのですが、私は高速バスを利用してみました。
ところが、上信越道(高速道路)は軽井沢から群馬側は不通なので高速バスは迂回して山道を走ります。
1時間以上も予定を過ぎて、浅間山に着きましたが、横殴りの雨ですぐに撤退。
道は川のようになって、途中では崩落箇所があり、自家用車の通行は禁止されていました。
たまに通るのはダンプなどの工事車両ぐらいです。
日曜日は晴れたので、さてお仲間たちと別れて一人旅です。
大学生の頃からの30年来の愛車と出発前の写真です。となりのオジサンは80歳の現役サイクリスト、外国にまでスキーをやりに行ってます。碓氷峠を下って高崎まで走るそうです。
勝手気ままな自転車の一人旅って楽しいなあ
運行が止まっている小海線(小諸-野辺山-清里-小淵沢)沿いに走って、振り返ったら出発した浅間山が見えたので記念撮影
でもここから東にコースを変えたら、山間部の状況が予想以上に悪いことを知りました。
すぐに氾濫の痕跡があちこちで見受けられます。自衛隊の車両も多く災害派遣という表示を掲げたトラックも見かけます。
川沿いの道はあちこちえぐれている
山道は崩落で道がふさがっている(ガードレールの高さまで埋っている)
倒木がすごくて自転車を担いで進みます
こんな調子で無事に山越えできるのか・・・
それでもなんとか長野県と群馬県の県境(十石峠じっこくとうげ)に辿り着きました。
ここは有名で普段はオートバイやドライブの人がいるのですが、もちろん誰もいません。
さて、下ろうと思ったら、国道299は通行禁止でした。
そのため矢弓沢林道で迂回するように立て看板がありました。
急な下り坂を快調に下ると突然!
道が消えている!
オートバイなら引き返せるのですが、人力でまたスタート地点に戻るだけの体力はありません。
万事休す!
通行止めの看板を無視して入ったのですから、すべては自分の責任。
登山靴を履いていたおかげでなんとか渡ることができましたが、まだまだ足元は水を含み崩れる状況です。
サイクリングを長年してきて、これだけすごい崩落は経験したことがありません。
走れども走れども、道が埋っている、橋が流されている、倒木で塞がっている、そしてアスファルトごと奈落に落ちているということを目の当たりにしました。
長野の千曲川だけではなく、山間部はどこも似たような状況でした。
幹線道路に出たら、状況は良いのですが観光客はほとんどいません。道の駅にもお客は誰もいない。
林道の途中で拾った栗です。野生の栗なんで小振りです。
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Friday, October 18, 2019, 09:54 AM
メールマガジン・まぐまぐNewsの『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の記事です。
まるで生き地獄。消費税が上がるとサラリーマンの給料が減る理由
国内2019.10.18
(貼付け始め)
消費税は、その計算式の上で、「人件費が大きい企業ほど、納税額が大きくなる」という仕組みがあるのです。企業は、消費税を納付する時、客から預かった消費税をそのまま納付するのではありません。企業は、仕入や様々な経費を支払ったときに、消費税を払っています。だから、企業は客から預かっ「預かり消費税」から「経費で支払った消費税」を差し引いて、その残額を税務署に納付するのです。だから単純に言えば、消費税の納付額というのは、次のような算出で表されます。
(売上−経費)×消費税率(10%)=納付額
これを見ると、法人税などの計算とあまり変わらないように見えます。しかし、法人税と大きく違うところは、経費の中に人件費が入っていない事です。社員の給料には消費税はかかりません。そのため給料分の経費は「支払い消費税」の計算からはずさなくてはならないのです。となると、消費税の計算は、ざっくり言って次のような算式になります。
(売上−経費+人件費)×消費税率(10%)=納付額
この算式を見れば、人件費が多いほど、消費税の納付額が大きくなることがわかるはずです。実際、企業が何かの業務を行う時、人件費を払って社員を雇うよりも、業者などに発注した方が消費税の節税になるのです。
だから、企業は新しく人を雇ったり、社員に残業させて残業代を払うよりは、外注したほうがいいということになるのです。先ほども言いましたように、消費税導入後に、実際に、サラリーマンの給料は下がり、非正規雇用が増えているのです。日本のサラリーマンの給料は、バブル崩壊以降、先進諸国に比べてあまりに下がりすぎたので、ここ数年こそ、少し上向きになっていますが、この30年で下がった分を取り戻すには遠く及ばないのです。(貼付け終り)
この記事で初めて知りました。
法人税の計算と大きく異なっているのは、一般的な企業の消費税納付の計算は、経費に人件費を加えてはならない。つまり法人税の計算を流用すると控除されていた人件費を加えねばならないということ。
3%→5%→8%→10%と1989年からの消費税導入で3倍にもなりました。
また同時に接待費の経費算入が認められなくなり、東京は銀座、大阪なら北新地といった夜の社交場が一斉に暗くなりました。
消費税は大企業の減税の穴埋めでしかないことがはっきりした
増大する社会保障費のためと財務省とその配下の政治家は連呼しますが、消費税で得た約18兆円はほとんど社会保障にはまわっていません。わずか3兆円だけ。
消費税導入前には利益のだいたい50%が法人税となっていましたが、今はその半分以下23%です。
それじゃあ税金としてとられてきた27%は社員の給料として反映されたのか?というのが、大村大次郎氏の記事です。
消費税率がアップするほど人件費抑制が進む
内部留保があり、黒字のうちにだぶついた社員を解雇するという流れが、有名企業でも出始めてきています。
銀行や郵便局などは窓口にいるのは、おっさんおばちゃんのパートばっかりです。
昨日はJRの窓口で切符を買いましたが、いつまでも発券されないなあと思っていたら、受付の娘さんが発券機のスイッチのありかを知らなかった。
社員らしき人が慌ててやって来てスイッチを入れてくれましたが、悪い予感がします。
別路線での経路を尋ねたのですが、やっぱりえ〜とえ〜とと困惑してます。インターネットでお調べ下さいとのこと。
言っときますが駅の窓口ですよ。
台風19号の影響で不通区間や代行輸送状況、代替経路をさらっと教えてくれなくちゃ・・・パートだからそりゃ無理だ。
このように労働者の非正規化が進んでいることがわかります。国鉄時代やJR発足の頃とは大きな違いです。
国に獲られるなら使え、配っちまえというインセンティブが無くなった
法人税を納めるぐらいならボーナスで配っちまえというのが1990年頃までの普通の経営者感覚だったのです。
ところが人件費を多く払うと、納税額も増えていってしまう。よほどの急成長好決算の企業でないかぎりは真っ先に給料の抑制に動くのは誰でも想像が付く。
そして消費税の影響は遅効するので、来年からはデフレーションが加速してゆくというのが結論です。
ここ数年、アパレルの特別セールのダイレクトメールがしょっちゅう届きます。なかには7割引というものさえあります。
浅草のデパートではファッションのテナントの撤退が進んで、フロアに空間が目立っています。
都心に近い観光地の浅草でもこんな状況です。あ〜あ〜と溜息しかありません。
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Wednesday, October 16, 2019, 11:58 AM
おもしろい調査結果が載っていました。新聞のチラシとネット広告の効果調査です。
読売新聞社の調査ですから、間引いてみる必要がありますが、まあまあ実感としては納得できる。
チラシとネット広告を併用すると売上が3倍以上になった。
チラシだけでも2倍以上となった。
でもネット広告だけだと売上の変化がなかった
ネット広告業者ってたくさんあります。また検索上位にはいるためSEO対策をするという小手先商売もたくさんありますね。
スタートアップ時にはそのような経費も必要かもしれませんが、まあ所詮はGAFAの手のひらで踊らされているだけです。
ユーチューブや無料サイトにはベタベタと広告が貼付けられていますが、あれって本当に効果があるのでしょうか。
うっとおしいから、すぐに消しますし、一旦クリックしたら次から次へ類似商品が表示されるのでますます興味が湧きません。
家電をクリックしたら次から次へ似たような家電製品ばかりが表示されます。
買ったから、もうええちゅうねんと思っている方も多いでしょう。
費用対効果が高いのは新聞チラシ一択
新聞チラシは、新聞と一緒に配られるのでお茶の間に確実に届くし、そのチラシで家族の話題になることもあります。
同じチラシでもポスティングは見込み客獲得はすごく低いです。ポスティングで新規客の獲得を目指したけども数千枚配っても、紙代と配達代が丸損だと近所の散髪屋がぼやいていました。
毎日ポストに投げ込まれるチラシは足元のゴミ箱にまとめて棄てられるだけだけど、新聞折り込みチラシはこういった面で強力です。
なぜなら新聞の購買層というだけで、ターゲットが絞られているからです。
ネット広告も同様でほとんど売上には貢献しないと思いますよ。
自分がポップアップ広告や動画に貼り付いた広告などクリックしたことは一度もないですから。(逆にクリックしたらヤバイ)
ネット広告が宣伝の主力になると業者は言っていますが、絶対そんなことはないでしょう。
ネット広告とポスティングのチラシは目障りなゴミにすぎないから
自分も購買パターンは新聞チラシを見たり、新聞の広告面を見て、そして実物をどっかで見て欲しくなるというパターンですわw
→たとえばこんなもの
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Monday, October 14, 2019, 06:03 PM
ZOZOの前澤の戦略とは何か?
とにかく金を借りるだけ借りて、貸し込まないと潰れるぞと脅す
なんでこんな男に金が集まるのかというと、銀行が金余りでジャブジャブだからですね。
銀行員も雇われ人に過ぎませんから、金を貸さねば首が飛ぶ。
そんなところに目を付けて、担保がなくても借りるだけ借りるし、貸す方もライバル銀行がだすならウチもウチもといった具合でしょう。
ZOZOが飛ぶ前に、孫正義に売りつけたというのが真実でしょう。
そしてその孫正義のソフトバンクだって綱渡り状況に変わりがない。
どっちも借金まみれです。
Too Big To Fail が孫正義にとって最良の状況
法人税を納めたら株価(日経平均)が落ちるぞ!と政府も恫喝できます。(時価総額のでかい企業は日経平均への影響が大きすぎるため、官制相場では官邸と同じ穴のムジナだ)
実弾がたりねえと銀行団をしかりとばすこともできる。
決めぜりふはきっと
「アマゾンのジョフ・ベゾスに売っちゃおうかなあ〜」
ソフトバンクグループ丸ごとジョフ・ベゾスに買ってもらって、アマゾン配下で世界征服を一緒にしましょうや、などと孫正義は考えているはずです。GoogleやFacebookかもしれませんけど。
100兆円、200兆円ぐらいはポンとソフトバングに出すだろうと、孫正義は絶対に考えていると思います。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191008-03271805-bloom_st-bus_all&pos=3
ソフバンクG利益予想6000億円減、ウィーワーク反映−三菱UFJ
Bloomberg
(ブルームバーグ): 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、ソフトバンクグループの今期(2020年3月期)営業利益予想を従来に比べ約6000億円下方修正した。投資先企業の株価下落に加え、シェアオフィス事業を手掛けるウィーワークの上場申請の取り下げや企業価値低下の可能性を反映した。
田中秀明シニアアナリストはリポートで、ソフトバンクGの今期営業利益予想を1兆5900億円から1兆100億円に減額した。前期との比較では57%減。ビジョンファンド事業の利益予想を5900億円から100億円に大幅に引き下げたことが主因だ。同事業は7−9月期も2124億円の黒字から3676億円の赤字に見直した。
田中アナリストは、今後もファンド事業の利益変動が大きくなる可能性があるとした上で、合理的な予想は難しいと指摘。同証では昨年5月以降、投資判断を停止中だ。ブルームバーグのデータによると、担当アナリスト17人のうち16人が投資判断を買いとし、中立が1人。目標株価の平均は6967円と、7日終値に比べおよそ7割高い。足元のソフトバンクG株は2月の自社株買い発表前の安値水準にある。
三菱モルガン以外にも、ファンド事業の収益動向を警戒する向きが出てきた。米サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、クリス・レーン氏はブルームバーグの取材に対し、ビジョンファンドの評価減は最大で59億3000万ドル(約6400億円)規模になるとみられると話した。
ジェフリーズ証券アナリストのアツール・ゴヤール氏も8日のリポートで、ウィーワーク問題を受けてビジョンファンド2号の性急な立ち上げは「大きなリスク」になるとし、目標株価を6150円から5570円に下げた。
投資先で、5月に新規上場した配車サービスのウーバー・テクノロジーズ株は米国株波乱の影響もあって8月以降は下落基調を強めており、一時28ドル台と公開価格の45ドルを下回っている。職場向けメッセージアプリのスラック・テクノロジーズ株も下げている。ウィーワークは先月、共同創業者アダム・ニューマン氏が最高経営責任者(CEO)職を退き、新規上場計画を撤回した。
(c)2019 Bloomberg L.P.
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Monday, October 14, 2019, 11:29 AM
サミュエルソン、クズネック、ハイエク、フリードマン・・・経済学を勉強していなくても、どっかで見かける名前です。
経済学を体系建てた大家のひとたち。
私はクズネックという名前は景気変動の周期で知りました。
短期的な好況・不況と中長期、長期の波の重なりによるというモデルです。
高校物理で習う波(三角関数)の合成を景気予想モデルとした
単純だよなあ・・・でも正しいかも・・・と若い頃(20代、30年前)は思っていました。
だから平成時代は「まもなく景気は回復し経済は拡大局面になるんだ」と信じていました。
言うまでもありませんが、そんなのは嘘っぱちでしたね。
30年間ずっとデフレ不景気、経済縮小のままです。公共事業による需要の創出を唱えたケインズ、自由主義のハイエクも財政出動を唱えたフリードマンもなんら役立っていません。
90年代以降の経済学は高等数学によるモデル化と心理学方面に進出して行きます。
もっともらしそうで、どれも正しくないのが経済学
この記事の最後にノーベル経済学賞への批判がありますが、もっともです。だって少しも人類に貢献していないのですから。
そしてノーベル経済学賞は米国経済をモデルにしていることが、私も最大の問題だと思います。
米国の経済政策がFRBの実験場となっているのですから、仕方がない面もあるのですが、属国ニッポンがそのまま、右向け右で米国の経済政策を真似ていることが悲しい現実です。
日本には経済政策もすべて米国の言いなりです。
平成ニッポンを破壊したのが、ミルトン・クルーグマン一派だと自分は思っています。
過去ログ:
検索キーワード:クルーグマン:
正しい眼鏡をかけろ(スティファニー・ケルトンのMMT論)
資本主義はなくならないが資本の定義は激変するだろう
「トランプ大統領とアメリカの真実」 副島隆彦 日本文芸社
クルーグマンのコラムに登場するコーク兄弟ってなんだ?
けっきょくクルーグマンは何が言いたいの?それはね・・・
浜田宏一出てこーい!クルーグマンに梯子をはずされた大恥豚野郎め!
居酒屋「和民」とマクドナルドは潰れろ、クロネコヤマトは支持する
借金は返済すべきという正義感が景気の息の根を止める
20%の資産を独占する0.1%の富裕層だけがデフレを歓迎する
ビッグダディをついつい観てしまった (リバータリアン vs クルーグマン)
強欲な0.01%が引き起こす米議会の対立(リバータリアンのせいではない)
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Sunday, October 13, 2019, 12:34 PM
大手電機会社がインフラ点検事業に力を入れているという経済記事です。
まあ一般紙だから、記者の認識ってのはこんな程度だなあと腹の中で笑いました。
点検機器はGE(General Electgoric)などのアメリカ製がすでに席捲しています。
国産機器もあることはありますが、操作する人がその機器に慣れているとか、買い換える金がないから使い続けているといった消極的な理由です。海外での日本製シェアなどほとんどゼロ。
検査業界はまったく進歩のない世界です
30年前、40年前の検査手順の古臭いテキストが今だ使われているし、それを統括する大手ゼネコン・鉄鋼が設立した社団法人にはJIS(日本工業規格)を制定する経済省の天下り先に過ぎません。
加齢臭しか漂わない検査業界には、IoTだAIだといったコンピュータの先端技術とは無縁です。ないことはないのですが・・・積極的に普及させるのは1社だけでは無理だし、輪を掛けて経産省が馬鹿すぎます。
コンピュータの画像は捏造の可能性があるため、JISでは記録としては認められません。だから日本では今でも公共インフラの記録は紙の台帳でしか残せない。
ISO(International Standard Organization)やASME(American Society of Mechanical Engineers)といった世界標準とその劣化コピーであるJISの乖離はどんどん拡がっています。
だからインフラ検査業界は頭のいい、やる気のある奴はどんどん疲弊して失望して辞めていく。キャリアアップ(待遇改善)も望めないので離職率の高い業界です。
キケン・キタナイ・キツイ・クライ・クサイ・コワイの6K職場の上に、現場では根性論を振りかざすキチガイもいっぱいいるので7K職場だと揶揄されています。
自動化・省力化に邁進するのは米国企業だけ
この記事で頭一つ抜けているなと思う日本企業は富士フイルムと東芝かな。
富士フイルムは東芝の医療用レントゲン撮影装置事業の買収を巡ってキャノンと激しく争いました。
キャノンが東芝の医療事業を買収してしまいましたが、富士フイルム側も対抗して急速に画像処理装置分野に力を入れています。
一方の東芝は発電タービンといったインフラ事業だけが残って、そこをしがみついてやっていくしかない。
公共企業体、電力会社やJRといった古くからの取引が長い。しかし三菱重工と日立の発電プラント事業はすでに合併してMHPSという会社になってますから、これからじり貧の発電事業では東芝も安泰ではないでしょう。海外で重工産業は中国企業が強いのです。
医療分野では日本メーカーは米国とドイツのはるか後で後塵を浴びているという状況です。
日本の会社ブランドで販売されている物も多いのですけども、輸入代理店として日本語の説明書をつけてラベルを貼り替えただけというものが大部分です。
医療機器で米国ドイツに大差を付けられているのに、同じ検査機器でもおそらく日本は草刈り場になるだけでしょう。
育成体制など無いに等しい検査業界
日本の工業産業のだめなところは、保守の要である検査(プラント検査も含む)全般は<下請の汚れ仕事>とみなされているからです。
大卒や大学院を出たプロフェッショナルがいない。
目で見て触って、舐めろと言わんばかりの体力気力主義。
何十年と仕事をしても、ゼネコンや大手プラントメーカーから見れば単なる下請の作業員にすぎないとみられる。
だから働く側のモチベーションなんて一向にあがりませんわ。
5年毎に経済産業省の天下りの団体である日本非破壊検査協会の試験を受けなければならず、その試験内容も黴が生えているほど時代に則していない。
日本は官民足並みを揃えて<足踏み>を業界全体でさせているような状況です。
かたやアメリカやドイツは新しい技術、新しい手法、コンピュータ(IT)の最大限活用と貪欲に検査作業を進化(トランスフォーム:transform)させています。
日本は根性気合主義ばかりです。竹槍とB29のような世界が今でもインフラ検査(プラント検査も含む)の主流。なぜなら産業構造が下請・孫請けの下層の仕事としてみなされているから。
ものづくり大国ニッポンの実体は、製造重視・保守軽視のヒエラルキー
人材も製造に流れて、給料も安く休日はなく、トラックで転々とする検査という仕事は日陰産業そのもの。
インフラ検査(プラント検査含む)業界全体が下請主体の1000億円程度の市場規模ということで参入も少ないのです。
橋梁や水道といったインフラの保守点検業務を発注するのは自治体なので、ゼネコン、日立や東芝のような大企業だって受注企業にすぎない。
結局国や自治体が金を出さなければ、すぐに干上がるという不安定な収益構造のため、大手は保守部門には参入していなかった。
投資しても見返り(収益)がまったく日本では見込めないから。市場が小さすぎるのです。
医療検査業界の1/100以下の市場規模なんじゃね?
そうこうしている間に、海外企業とは大きな差が出来たというだけの話。
それをまるで日本企業が本腰を入れていれて、新技術で解決しようとしているかのような論調に笑ってしまったという次第です。
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Sunday, October 13, 2019, 10:36 AM
10月13日朝10時現在の浅草の気圧は1011hpaで、台風一過の快晴です。
大型台風19号は昨晩から固唾を呑んで見守っていましたが、20時半から21時にかけて風が強くなった程度で、22時頃には穏やかになって、特に被害はありませんでした。
前回の千葉に大被害をもたらした15号に比べて、19号はそれたおかげで拍子抜けです。
20時45分頃のデジタル970ヘクトパスカル(アナログ計で968ヘクトパスカル)が最低の数値です。
この気圧は地上420mと同等です。
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台風レポート芸人という人がいるテレビ業界
気圧計がものすごく下がっている
台風21号(950hPa)の気圧を測ってみた
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Saturday, October 12, 2019, 03:03 PM
よくまあ、こんな茶飲み話程度の中身で、論説委員を名乗れるなあという記事です。簡潔に要点を並べると
(1)現代において数学能力をもつ人材が足りない
(2)歴史的に数学知識は軽視されてきた←嘘付け!
(3)数学者は就職が難しかった←嘘付け!
(4)数学的解が技術革新を進めたという現実
(結論)だから数学への見方を社会で変えるべきだ
「寝言は布団で言えよ・・・」とつぶやきたくなる。読んで損したと思える記事です。
数学・物理を少しでも囓ったこともないから、こんなことを臆面もなく書けるのだなあ。
とくに嘘っぱちなのが、(2)日本では数学知識は軽視されてきた云々のところ。
この記事は妄想・願望が入り交じる空虚な駄文です
だって奈良時代から一貫して計算ができる人は重用されてきたのですから。
特に朝鮮半島からの渡来人は古代日本では技術者であり、官僚であり、教師でもあった。
ずっと天文物理、算術ができる人は重要な地位に就いていました。
(3)数学の道に進むことは親に反対された
よくもまあこんなことを書けるなあ。慶応大の若い数学者のエピソードを若者すべてに当てはまるかのように堂々と載せています。
数学を専攻したおかげで就職できませんた・・・などということは、自分は過去一度も聞いたことがありません。
ホントらしい例を並べて、結論もなし。不合格!
自分がこの論説委員の文章を添削したら、不合格です。
この人の意見が全くない。
意識改革が必要とまとめていますが、お前がまず意識を変えろ。
おちこぼれの言い訳をそのまま掲載する読売新聞です。全国紙でも悪文の宝庫です。
数学の見方、意識改革は拙書「隠された十字架 江戸の数学者たち」が最適です。
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