勝海舟の記念館が大田区に開館。さて何を記念するのだろう 
Wednesday, September 4, 2019, 12:08 PM


大田区の洗足池(せんぞくいけ)の近くに勝海舟の記念館が7日に開館するという地方面の記事です。
銅像は生誕の地、墨田区役所にあり、晩年の居住跡の石碑は港区赤坂にあります。

ただ、この勝海舟に関しては長生きしたわりには評価が定まっていない人物はいない。

海舟は明治維新の功労者なのか裏切り者なのか!?


江戸城無血開城を決めたと言われていますが、焦土作戦を練っていたとか、海軍創設の功労者でもあるのに明治となると政治には一切関わっていません。

幕閣のトップであった大久保一扇とともに維新後は歴史の表舞台に立つことは一切なかった。
ただ一つ言えることは

長生きした奴は歴史ではたいてい腹黒い悪役だ


ほんとうのヒーローは若くして殺されます。
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定型発達を前提とした世の中から脱却しないと幸せになれない 
Tuesday, September 3, 2019, 01:49 PM
知的障害の別名とも言える「自閉症(autism)」を軸に社会を眺めると現代社会の問題がわかるという記事。

自閉症って自分は最近とても身近に感じています。

そのように診断はされていなくても、この記事に近い行動をしている人は珍しくない。

時計を読めない人、漢字が書けない人、同じ動作を一日中やっても飽きない人・・・

また異性に対して全く関心を持てない人(いわゆるアニメおたく)や電車や特定物に強い関心を持つことも、やっぱり広義では発達障害なんだろうと見ています。

逆に、コンピュータがなくとも、あっというまに暗算をしてしまう営業所の所長がいました。
コンピュータが打出した、ぶ厚い帳票をさっと目を通しただけで、計算値が違うと怒鳴るので、そんな馬鹿なと電算機センターに問い合せてみました。

なんと、コンピュータの方がバグで販売額の計算値が違っていたのです。コンピュータよりも的確な計算が出来る人ってすごいと感歎しました。

でも、いまの社会構造では、こういった一芸の人は出世できないのです。

記事では「定型発達」をした人たちによる社会だからだと書いています。

「定型発達した人」とはフツーの人、すなわち「並」なんです。

並の人は、やることも平凡です。

平凡がよい社会というのは、効率優先の大量生産大量消費社会までのお話。

人がどう生きようとバラバラで、それがなんらかの職業として喰っていける社会こそが豊かな社会ではないでしょうか。

マスメディアとかマスコミのマスという接頭語は「一般大衆(群衆)」という言葉が語源です。

マスという言葉が消えてしまうことが、真の人間的な世界なんだと考えます。

お互い自分にない能力を尊重しあう社会です。


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Copy Rightという言葉がなぜ著作権となったのか 
Tuesday, September 3, 2019, 01:17 PM


不思議な言葉ですよ、Copyする権利(right)がなんで著作権と日本語に置き換わるのか。

海賊版は版元(出版社)を守るために江戸時代から取り締まりの対象であった。明治以降も版元の保護は条例として引き継がれて行く。
明治32年(1899年)になって、国際条約に加わり版権が著作権へと執筆者保護が主眼となったという解説です。

出版物からはある程度自由に引用することは認められています。文化・学術の発展のためには引用や参照は当然の行為です。

ただ日本はおかしなことに、著作権というものを過大に考えすぎだとも感じています。
二次利用やパロディに関しては、やたらおかしな議論がまかり通ってます。

それならアンディウォーホールなんかは全部ダメってことになってしまう。
著作権が認められると言うことは、逆に公共性も持つということを自覚すべきことなんです。



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世界はロシア天然ガス陣営と中東石油依存国に二分される 
Monday, September 2, 2019, 04:34 PM


この記事を読んで

ロシアはやっぱぁ強えぇや〜(野沢雅子風)


と感じました。

エネルギーと軍事力の両方を握る国が強国の証とばかりに、エネルギーを前面にした外交を展開しています。
トルコは親露へ急速に転向してしまいましたし、ドイツもほとんど親露国家です。

 ドイツどころかヨーロッパ全体が、ロシアに元栓を握られてます。
NATOもほとんどハリボテになってます。

EUからイギリスが脱退することで、ドーバー海峡の向こうはユーラシア連合になってしまいました。

宗谷岬を経てもしロシア天然ガスが日本にも行き渡るようになれば、ロシアの影響も計り知れない。

そんなことは日米安保関係ではあり得ないとお思いでしょうが、伊藤忠や豊田通商といった総合商社はすでに青写真を描いてますよ。社内ではロシア語熱が盛んだと小耳に挟みましたから。

国内優先主義(アメリカファースト)政策を打出すトランプは、覇権国からの撤退を進めている。アメリカの墓堀り人と言われている由縁。

石炭から石油へとエネルギー革命で覇権国は米国となりましたが、天然ガスが次の主役です。電力はあくまでも脇役です。

石油の時代は終わった!ガスこそが次世代の主役だ



そうあらためて感じる記事です。

検索キーワード:天然ガス:

原子力産業はまだまだ必要な産業で、超穴場産業です
日立の英国原発撤退は妥当な判断でしょう
英国とフランスの軍艦艇派遣と日露和平条約交渉
朝鮮戦争が終結したらどうなっていくのでしょう。商社はすでに皮算用してます。
中東諸国のカタール断交はアメリカ+イスラエルが放った妙手か
マクロンと文在寅となったことで国際情勢は一層悪くなった
レント・シーカー(Rent seekers)が巣くう「美しい国」
サハリン経由のパイプライン施設は双方利益のある経済協力である
原油を担保としているドルはまだまだ値を下げるだろう
ガソリンが消費されないと原油価格は下がり続ける
検索キーワード:エコロジーという洗脳:

天然ガス網が出来上がると日本の防災能力は向上する
日本で純水素社会は案外手軽に実現できるのです
ロシアからのガスパイプラインは実現するのか
メタンガス発生プラントは都市部周辺でこそ建設されるべき
ウクライナ紛争「エコロジーという洗脳」で私が希望した通りになってきましたよ
原発ゼロよりも低エネルギー社会を目指す方が現実的である
未確認政治物体EU --国際儀礼にみる強固な欧州王族ネットワーク
COP18(国連気候変動枠組み条約締約国際会議)では排出権という巨費が動く
着実に進む国内天然ガスパイプライン幹線
LPGとはガス代タダという前提なのです
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明治大学で開催中の「立体錯視展」は最高に面白い 
Monday, September 2, 2019, 03:57 PM

明治大学で今週いっぱい開催中の展示会を観てきました。

ここは拷問道具や発掘された土器など研究で蒐集した物を一般公開しています。無料です。

その一角で、だまし絵の展示をやっていました。

これがとんでもなく面白い。

鏡に映すと、全く別の図形になるのは、何度観ても不思議。

いつまでも上り続ける階段のような、MCエシャーのだまし絵が有名ですが、
本展示物はそのまま立体模型としていることです。

人間の眼の網膜は二次元(平面)なので、奥行きを勘違いしやすい。
これを数値解析(方程式)で設計して、あらかじめ錯視されるようにできている。

それにしても、片目でみると始点と終点が捻れて見えたり、鏡では別の形状になっているのが不思議で仕方がない。

おもしろい展示会でした。そして明治大学ってとてもアカデミックをエンターテーメントにすることが上手い大学だと思います。

マンガ図書館を設置するなど、ブランディングが全国の大学中ずば抜けています。
他の大学も見習うべきでしょう。国立大はまずダメだ。
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日本はなぜ水泳大国になれたのか? 
Saturday, August 31, 2019, 05:07 PM
来年にむけてメディアでは一生懸命オリンピックPRが盛んです。
特に花形種目の水泳にはたいへん熱が入っている。

ところで大河ドラマ「いだてん」では前畑秀子が登場していますが、男性スイマーがメダルを独占していたのですね。
実はこの前畑秀子さんが、その後の日本の水泳界に大きな功績を残しているのです。

当時、水泳は学校の体育の授業で習うものとされていて、課外活動で活躍する選手を学校側が選手として推薦していた。

いわば学校関係だけで選手が選抜されて、トレーニングも各学校に任されていた。
良い指導者がいればいいのですが、まずそのようなことは希です。

体育教師が泳げ泳げというぐらいです。
まともな指導もなく、タイムだけで選抜して送り出していた。

オリンピックで日本の水泳が強いのは何故か



ある番組で水泳メダリストが即答していました。

1970年代から民間の水泳スクールが全国につぎつぎに出来たからです。

そこでちゃんとした理論に基づく指導によって、世界で互角に闘える選手を輩出できるようになった。

前畑秀子さんは、ロサンゼルス、ヘルシンキ五輪後も水泳教育に関わり、とうとう自分で水泳スクールを作ってしまいます。

おかげで水泳愛好家の裾野を広げ、また優秀な選手を数多く生み出すことができるようになったのです。

メダリストたちは、口々に「学校のプールでは絶対にオリンピック選手は生まれない」とも言っていました。

学校は選手養成所じゃないから、当然です。

それにつづいて、夜には、NHKで“ギフテッド”と呼ばれる天才たちが日常生活では悩んでいるという話が放映されていました。

そのずば抜けた知能指数(IQ=188)なため、授業はあまりにも退屈で、逆に教師からは宇宙人呼ばわりされて遠ざけられていることへの苦悩。さらには見える物(番組ではソテツの幹)を数式で表現できるという発見に小躍りしたりしていました。

数学的な能力以外でも、いろいろな能力がある人がいるものです。
耳に入った音はすべて楽譜があたまに浮かぶという人、
中学時代にはものの数分で見事な絵を描くやつがいました。美術の先生からは逆に羨望されてました。きっと漫画家になればあっというまに人気作家だなと思ってました。

逆立ちしても敵わないという能力を持つ人は、誰にでも一人二人は思い浮かぶでしょう。
でも、その後を風の便りで知っても、実はたいした人にはなっていない。ふつーの生活をしている。

結局ずば抜けた能力を自ら封印したり、余興程度で終わらせてしまうのがほとんどの“ギフテッド”の末路です。

学校行って、勤めて、結婚して、凡人になる



ホモ・ゲイなんかよりも、“ギフテッド”という天才たちの処遇を真面目に考える方がずっとずっと大切です。
多様性は“ギフテッド”(gifted)たちのためにある言葉なのです。


過去ログ:
泥縄な東京オリンピック(東京湾大腸菌汚染)
存在の証明により新たな扉が開いたということ
ストレスが癌となる
嫌疑まみれの東京オリンピックはやめてしまえ!(電通を家宅捜査せよ!)
イチロー3000安打とリオ・オリンピックを眺めて思う
Gifted(ギフティド:天賦)は羨ましがられる存在なのに・・・
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本日上梓されました「隠された十字架 江戸の数学者たち」 
Saturday, August 31, 2019, 03:23 PM


本日私のデビュー作「隠された十字架 江戸の数学者たち」(秀和システムズ)が上梓されました。

英語で言うところの「ローンチ(launch)」です。
ロケットの発射と同じで、空高く舞って、世間の評価を聞いてこいというような心境です。

副島隆彦先生が静かで料理の旨いお店で、お祝い会を開いてくださいました。

左から編集者の小笠原さん、副島隆彦先生、そして私です。
この三人で出来上った本です。

自分も他人の原稿を査読することがあるので、その苦労(編集という作業)はよくわかります。当初は「こんなんで大丈夫か?」と思っていても、編集者によって磨き輝く文章になるということは体験しております。

副島隆彦と小笠原さんという二人のプロフェッショナルによって、見事な本になりました。

ただ副島先生から、開口一番「あのエピソードの話入ってないじゃないか〜」と言われました。印刷される前に言ってよ〜。

(追記) 現在amazonでは1500位をウロウロしています。
amazonの順位は、本によると6時間程度の注文数によるポアソン分布の単純なモデルだそうです。
参照 「Amazon ランキングの謎を解く」(服部哲弥著 2011 化学同人)
http://www.rokujo-radium.com/blog/index.php?entry=entry190131-160525
過去ログ

これはだいたい1時間に一冊の注文の割合です。


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トランプへのご機嫌取りに横浜をカジノに差し出した安倍と菅 
Friday, August 30, 2019, 11:55 AM
嫌な話です。
横浜の芙美子市長がカジノ誘致を打出しました。この背景には、安倍晋三と菅義偉(すがよしひで)幹事長の意向が大きく影響しているという話。
参考
https://www.mag2.com/p/news/412835
「ハマのドン」激怒。横浜のカジノ誘致を強要した「黒幕」の正体


トランプの最大支持者であるラスベガス・サンズを経営するカジノ王、シェルドン・アデルソンのために一肌脱いだということ。

カジノ場としては山下埠頭が候補地です。
元町・中華街やベイスターズの本拠地がある場所。

横浜駅に近いみなとみらい地区と並び人気のある観光スポットです。
大型客船が寄れる埠頭を潰して、中国富裕層専用の賭博場にしてしまえという無謀な案。

参考
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamadajun/20190829-00140294/
横浜市の「カジノ誘致」騒動の虚しさ。どう見ても失敗するので、反対する気力すら起こらない。なぜか?


ヤフーニュースの記事を読んでみれば巨額な金が動く民間賭博の実体がわかるでしょう。

マカオやシンガポールはマネーロンダリング(資金洗浄)のためにあるということ。
世界中の裏金をあつめて、何割かを手数料として払い戻すだけの場です。

そのような暴走を歯止めするために昨年、総合カジノ法(IR法案:Integrated Resort)が可決されました。

内容は建前と泥縄な対策でしかありません。

こんな施設があっても国の魅力には万に一つの役にも立ちません。

怪しい人脈しか来ないのですが、トランプ自体がカジノ業者の代理人ですから日本側としてもなんらかのご機嫌取りをしなけりゃならんわけです。ああ属国の悲しさよ。

やる気あるフリを見せて適当にサボタージュする



だらだらとやりますやりますと空手形を発行しておけば、あと2年でトランプは終りですから。

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次の課題図書はこの2冊だ。物理学者が解説する経済学 
Thursday, August 29, 2019, 06:08 PM
書店で目にして、買ってきた。




経済数学の直感的方法 マクロ経済学編 2016
経済数学の直感的方法 確率・統計編 2016

この本は「物理数学の直感的方法」(講談社ブルーバックス 長沼伸一郎著 2011)のシリーズです。

最新経済学を物理学者が解説するという主旨です。
言い換えれば、我々生身の人間が織り成す活動も、物理法則に従っているということ。

ケインズまでは単純なモデルだったのですが、最近はより複雑な数式モデルとなっています。
だから経済学に入学しても大半が数学知識の欠如で落ちこぼれるのだとか。

その切実な現状を好転するために、数学の理解が低くても、最新経済モデルが理解できるようにと書かれたと冒頭にあります。

ですから、冒頭から順番にページを繰ると、くどくどした説明で嫌になるのですが、それでも良い本だ。
ちゃんと読み方の説明がされていますが、さっと目を通して何を説明しているのかわかれば、次の章次の章と読み飛ばした方が効率的です。

金融工学ってのは単なる正規分布(釣鐘型グラフ)の研究



そう評価したのが物理学者の下條竜夫氏です。
「物理学者が解き明かす 思考の整理法」ビジネス社 2017
第4章 金融工学とはどういう学問か

この2冊はそのうち書評します。

過去ログ:デタラメな人為的地球温暖化論を信じ込むな
なんの呵責もなく殺せる人はいくらでもいるという現実
近代文明とは原始宗教「天体原理主義」から「数学原理主義」の転換であり、これからは「特徴ベクトル原理主義」へ
「天皇とは北極星のことである」そして暦を発布するのが支配者である
清水富美加を笑う資格は誰もない。「物理学者が解き明かす 思考の整理法」
本来、数学(物理学)とは一言でいうと「神の姿を探る学問」なのです
エルンスト・マッハの実証主義はかつて高校物理で必修だった
物理学者が解き明かす重大事件の真相 下條竜夫 ビジネス社
IAEAという進駐軍が福島にやってきた(自縄自縛を進める日本政府)
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できたてほやほやの本が届いた! 
Wednesday, August 28, 2019, 05:11 PM


製本されたばかりのホカホカです。
これから出版取次に渡り、全国の書店へ配送されて行きます。

ひとりでも多くの人が手にしてほしいです。

読みやすくて面白くてためになる歴史ジャンル


おまけに薄い!(泣)

「隠された十字架 江戸の数学者たち」

思想と数学史をまとめた本って、ないのです、日本では・・・

だからこそ読んでください。数学嫌い、哲学ってなんか難しそうと思っている人はとくにね。


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目視で亀裂を見つけることは、まず出来ません 
Wednesday, August 28, 2019, 10:19 AM


新幹線につづいて、南海電鉄の特急でも台車に大きな亀裂を生じていたという記事。

このような疲労による亀裂は、ぜんぜん珍しくない。機械全般の宿命です。

自動車でもトラックでも、飛行機でも荷重がかかるものは、いつかは破壊する。これは避けられない機械工学の常識。

使っていて壊れない機械なんてものはない。

世の中のエンジニアリングと呼ばれる仕事の大部分は、保守点検・修繕作業です。

そのために多くの人が日夜働いている。

この記事で驚いたのは、この亀裂を生じていた車両は検査されたばかりであったこと。

そして、その検査が目視(外から電灯で照らして観るだけ)で、せいぜいハンマーで打音を聞いたぐらいでしょう。

金属の亀裂はまず目だけでは見つけられない



なんでそんな大きな亀裂になるまで見つけられないんだ!と国交省の馬鹿役人は思っているでしょう。実際に検査をしたことがない馬鹿だからしょうがない。

こんなことは工業高校でも習いますよ。亀裂(クラック)には、いろいろな検査技法が確立しています。電磁石や電流、超音波、検査薬、放射線などによる、半世紀前からの枯れた技術です。

大げさな検査機械は全く不要で、どれも単純な原理です。

最近ではセンサーも小型安価になったので、故障・破断の前に予知することも可能になった。自動車なんてセンサーだらけです。

私が驚いているのは、国交省の仕事がずさんであること。そして運輸会社も「機械は必ず壊れる」という常識を持っていないこと。

どちらも「安全は気合で乗り越えろ」と言っているようなもん。馬鹿か。

アメリカでは人間の眼なんて信用しないという前提で、規則が制定されています。誰が検査をしても確実に亀裂を見つけられるように配慮されています。

ところが日本の工業規格では、検査する側の人間の技能ばかり強調されています。だから海外では日本の検査資格は小馬鹿にされている。まるで検査員が特殊能力者かのように威張るからです。

なにが技術大国だよ〜、日本人は目で観て、触って、そのうち舐めろ!というかも知れないぜー(爆笑)と海外では陰口叩かれていることを知らぬは、日本人だけ。

疲労破壊による事故爆発は珍しくなくなるでしょう



そして大見出しで「思いも寄らぬ箇所が破断」という文字が躍るでしょう。現場・現状を知らない馬鹿がトップだからです。
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メジャーになればスポーツは一気につまらなくなる 
Monday, August 26, 2019, 12:26 PM
昨晩、NHKの「いだてん」を横目で観ていて考えました。それはヒットラー、ムッソリーニに続き、日本も国際連盟を脱退した汚名挽回にオリンピック誘致に動き出します。

国際政治マターになった時点でオリンピックって死んだんだよ



あとはほとんど観ていません。

ワタシはNHKって宣伝機関だと思っているのでね・・・
もちろん民放もそうですけども、これはある程度金主でわかるから推して知るべしです。

誤解を招く表現をしましたが、宮藤官九郎のいだてんは、最高に楽しめる作品だと思います。阿部サダヲら俳優のとてもシニカルな熱演はもっと視聴率が高くてもよいのにと思ってます。オリンピックの嫌な面を露骨に演出していることに、自分は高く評価しています。

その後の池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社)のドラマも見始めました。お袋が好きなんで。これは面白いわ。

誰も関心がないことに熱中する人がすばらしいのだ



たとえばホビー(趣味)とは、一般的には注目されない(理解しがたい)ことに熱中することでした。
古くは切手蒐集、鉄道写真、最近では少女趣味のアニメ・・・

ようするにお金にならないこと、実益がないことを愉しむ余裕がホビーだったのです。

「いだてん」の前半は金栗四三が関東大震災のころ1923(大正12年)の頃に活躍する話でした。
当時スポーツという言葉も認知されておらず、走るだけという行為自体が嘲笑されていた。

1884年(明治22年)頃で、俳人の正岡子規が野球を知り、ここ浅草や上野公園で仲間を募ったのが始まりだと言われています。大学生らの遊びだったのです。

いわずもがな、集客や宣伝で使えるとわかると、国家政策の一環として変貌してゆく。
これが今の大河ドラマのテーマ。

無意味、生産性なし、これが趣味・スポーツの王道だ



マスメディアで大きく取り上げられてゆくと、その時点でああ、終わったなあと心でつぶやきます。
そういった意味で、オリンピックの存在は終わってます。

若者が面白いと思うのは、Xゲーム(エクストリームスポーツ)とよばれる分野です。スケボーやサーフィン、モトクロス・・・つまりどれも危険な遊び。

度胸試しや身内での技(トリック)の見せ合いから始まった分野。テレビゲームも加わってきました。

壁を早く登って何の役に立つとかつては思われていたと思います。ロッククライミングという登山技術がいつのまにかスポーツになった。

まだまだ新しいスポーツは飛び出してくるはずだ



スケボーが日本に登場したのはここ数十年前だと思います。サーファーの練習道具が、アメリカの子供の玩具となっていった。
BMXもそうだし、たしか70年代にはフリスビーが流行りましたっけ。その前はフラフープ。

このまえテレビでどっかの国でやっていた競技が紹介されていました。
たしか、編み物世界選手権。

規定時間内で、壇上で編み物をして、その動作と成果を競うというお遊び。

これは面白かったなあ。大男達が一生懸命編み物をするだけ。イタリアではピザの競技会もあるはず。

まだまだ、スポーツなんていくらでも創り出すことができるし、それが生活の豊かさであるのです。

「いだてん」を観ていて、国威発揚に絡む出すと、貧しいことは嫌だなあと思います。後進国家そのものだ。

そしてオリンピックの役目は旧態依然、そのまま続いている。

高校野球に投球制限を設けようという主張と、壊れても投げさせろという意見がありますが、どちらも商業主義に精神論が加わってひどい議論だと思います。

身体をわざわざ壊すのがスポーツなのか、という真っ当な意見がありません。だからスポーツは馬鹿しかできないと思われている。これがスポーツに対する日本の病巣です。



昨日は富士山の浅間(せんげん)神社を巡りました。富士山駅(旧富士吉田駅)近くの北口本宮をお参りして、山中湖を経由して東口本宮に参拝しました。
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数学の成り立ちがわかる!『隠された十字架 江戸の数学者たち』いよいよ発売 
Saturday, August 24, 2019, 12:59 PM
今日は8月24日です。来週31日から新刊『隠された十字架 江戸の数学者たち』が発売されます。書いた私がいうのもなんですが、とても面白い内容です。

どうしてどうしてこんな嫌な数学って学問があるの?



積まれた夏休みの宿題にプンプンしているお子さんをお持ちのご両親さま
物理や数学の公式を丸暗記させられてムシャクシャしている受験生のかた
数学を学びなおしたいと思っているが何から手を付けたらいいのかわからないそこのアナタ!

すべては私の周囲のひとたちです。
そして、数学を学びなおしたいと思っているのは、何を隠そうこのワタシ!

本棚いっぱいに数学入門書の類はあるのですが、どれも一様に読むのに疲れる。そして数ページ読み進めるのにも苦労する。そして最後まで読まれず仕舞われる。

この本は、そんな自分自身のために書いたのです。
18歳ぐらいの自分にむけて書いた。あ〜こんな本と高校生あたりで出会えたらなあ、少しはオツムが賢くなって、もうちょっといい大学に行けたのに・・・
(イイ大学なんて現実はどこにもないんですけどね。)

表向きは歴史本ですが、最終章まで読み進めれば、数学とはヨーロッパの宗教改革により誕生し、イエズス会の潜入により日本にも伝わったという背景から、現代の数学界を理解できる。

なんのために数学があるのかが分かれば、あとはその知識をご自分の進路に役立てて下さい。

数学者という現代のビショップ(キリスト教の僧侶、司教、司祭)



 高校数学で苦しめられた副島隆彦先生と編集者小笠原豊樹氏の怨嗟(えんさ)も十分に込めました。

西洋近代思想と数学は密接な関連があるということを読者には理解していただけるでしょう。

文系のみなさまには、数学も文系から派生した学問であるということ
理系のみなさまには、人類史と併せて深く理解できる

つまり、近代人(modern man)として必要最低の理解が、たった1600円の薄い本で得られるのです。

数学の勉強なんて大嫌いだ!微分積分何の役にたつ!数式を黒板に書いて偉そうにしているあの先公め!
そう思っているみなさん、

まずは書店でパラパラめくってみて下さい。
あれっ、小難しい数式もナントカの法則も一切出てこない!

スピノラとかフェレイラとかキアラといった馴染みのないカタカナの人物名だけ心に留めて読み進めれば、あら不思議!

をを!数学ってこんな広い概念の学問だったんだなあ



最後のページを閉じるときには、深い満足感を得られるでしょう。

そして理系学問への見方が変わること請け合いです。

以下プレスリリースです。
https://kyodonewsprwire.jp/release/201908169731
2019年8月19日
秀和システム
副島国家戦略研究所の一番弟子による、
江戸の「和算家」の知られざる素顔を暴く興奮の歴史読み物
――「和算」の陰にキリシタン宣教師あり!
9月1日、株式会社秀和システムは、副島隆彦[監修]・六城雅敦[著]『隠された十字架 江戸の数学者たち ―― 関孝和はキリシタン宣教師に育てられた』を発売いたします。
隠された十字架 江戸の数学者たち書影
【書名】隠された十字架 江戸の数学者たち―関孝和はキリシタン宣教師に育てられた
【著者】六城雅敦
【監修】副島隆彦
【版型】四六版
【頁数】224
【定価】1600円+税
本書は、江戸の「和算家」、なかんずく、「算聖」と呼ばれた関孝和ら、後世「日本独自の数学」を発見・発展させた張本人と信じられた江戸の数学者たちが、じつは、決死の思いで日本に潜入し、幕府に捕らえられてから棄教・転向し、江戸の切支丹屋敷に幽閉されていたキリシタン宣教師、とりわけイエズス会宣教師から、西洋の高等数学を密かに伝授されていた事実をもとに、江戸期300年にわたる、この国の数学の発展の真相に迫ります。
江戸幕府における科学技術の陰のオーガナイザーとして重要な役割を果たした井上政重、江戸時代の新たな暦「貞享暦」をつくった渋川春海、代数による解法を研究した関孝和、三角関数表を完成させた建部賢弘、そして謎の和算家・高原吉種などなど、名の残る数学者たちの実態に迫ることで、江戸時代のテクノクラート達が世界から科学知識を貪欲に取り入れてきた歴史を紹介します。
本書はまた、単に歴史的事実だけではなく、同時代の世界の科学史・数学史を随所に引き合いに出しながら、日本の和算の到達点をグローバル・スタンダードで判定してみせ、さらに最終章では、数学世界の全体像にも迫る力作です。
日本独自の歴史などというものはなく、日本史がいかに世界史と連動・共振していたかを、「和算」の歴史を通してずばっと300年を縦に切って描いてみせる、圧巻の意欲作です。
■本書の内容
第1章 本当は伴天連が教えた江戸の「和算」
第2章 和算を築いた男たち ―― ジュゼッペ・キアラと関孝和
第3章 和算家たちの系譜とグループ
第4章 日本近代化の原動力となった江戸の数学者たち
第5章 数学が神となる時代へ
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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経済学とは楽観主義者(optimist)による楽観主義者のための学問(洗脳)である 
Friday, August 23, 2019, 01:24 PM
アダム・スミス(1723−90)
ジョン・メイナード・ケインズ(1883−1946)
ヨゼフ・シュンペーター(1883−1950)
フリドリヒ・ハイエク(1899−1992)
デービッド・リカード(1772−1823)

8日15日から読売新聞一面で上記の経済学者の解説がなされていました。

最後は各国の得意産業を伸ばして貿易すれば、世界が豊かになれるという持論を提案したリカードです。
いうまでもなく、グローバル経済の提唱者です。

さてスミス、ケインズ、シュンペーター、ハイエク、リカードに共通する思想はなんでしょうか?

最終的には物事は好転し調和した世界が訪れると信じている



人は進化し、やがて神に近づく”調和した世界”(ハーモニック・コスモス)が訪れると信じていることです。
一言で言えば、オプティミスト(楽観主義者)であり、キリスト教の根本的な考えです。人は進歩するという考えが、そもそも大間違いな思考です。

俺様を信じれば、神が存在する調和した(安定的な)世界になるのだぞよ・・・だからユメユメ疑う事なかれ

こういう人たちなんです。けっして学校では教えてくれませんよね。

スミス、ケインズ、シュンペーター、ハイエク、リカード・・・彼らの理論なんて、冷静に見ればあほくさい単純幼稚なものです。

だけど、こんな幼稚な理論を無条件で頭ごなしに信じろというのが、現在の教育であり、経済学者であり、鰯の頭のように信じ切っているのが財務官僚らです。

人工知能(AI)社会に備え、余剰労働者は教育訓練で高度な技能を身につけさせればよい。と、こんな自説を唱えている学者が一杯います。

橘玲(たちばな あきら:マネーロンダリング、黄金の羽根の拾い方の作者)は馬鹿らしいと、ミルトン・フリードマンを一刀両断で斬り捨てています。
参考
https://diamond.jp/articles/-/191126
アメリカのもっとも著名なリベラル知識人が唱える
「テクノロジーのスーパーノバ」時代に対する答えがバカげている
[橘玲の世界投資見聞録]


たとえば銭勘定しかできない銀行員や、工場の機械工に教育や訓練を施して、全員が第一線のコンピュータ技術者になれるでしょうか?
もし可能であるならば、今頃ラストベルトとよばれる米国中西部の工業地帯にはあぶれた労働者などいないはず。

国民の知識・技能を向上させて、失業なきバラ色の世!?



ちょっと考えればこんなことありえるわけがない。
なぜなら簡単な計算、言葉さえ怪しいオツムの人たちは世の中にはたくさんいます。

最近では、アナログ時計の見方がわからない人に出会ったことがあります。時間という感覚がどうしても理解できない人。
ちょっとした学習障害者なんですけども、教えられた仕事は真面目にやるのだけども、仕事現場には定時に来られないと雇用者があきらめ顔でした。

本を読まない、読めない人がほとんどになった世の中で、さあ教育だ訓練だと言ったところで誰もついては来ません。

橘玲は露骨に、どうしようもない格差は遺伝子なんだと言っています。血統や閨閥(けいばつ)という考えは、タブーとなっていますが、本当は古来からの智慧だったんです。

政府や経済学者に”現実的な対応”を求めたところで、前提が楽観主義ですから全く”非現実的”な対応に終始するのです。

一昔前の近代社会では、武家や商家では、跡取りが馬鹿なら追い出して、養子や番頭に跡を継がせました。出来が悪いのは何をしてもダメだとわかっていたからです。そしてそれが最善の手段だったのです。

ところが、明治から日本にも伝わった、フランス革命の思想(人権、平等)が、人はみんな同じ能力があると錯覚させてしまった。

上記の経済学者はすべて、このような”楽観主義”に毒された人々なのです。
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自動運転車よりも兵器ロボの方が簡単だ 
Thursday, August 22, 2019, 01:43 PM
国連ではロボット兵器に関する議論がなされているそうです。自律兵器(LAWS)と呼ばれているそうです。
火薬、核につぐ第三の(軍事)革命とも言われているのだとか。

ただレーダー、コンピュータと繋がった自律型兵器はすでにミサイルや防御システムで実用化されています。

軍艦に載っかっている自動制御のバルカン砲は、自艦に向かってくる飛行体を自動で迎撃でき、アメリカロシア、中国をはじめ各国が作っている。先進国で作っていないのは日本ぐらいです。

防御用だけではなく、無人攻撃機も世界で開発が進められている。

自動車の自動運転技術も、そもそもは米国防総省高等研究所(DARPA)により自律型装甲車の開発計画から民間企業に資金が流れて盛り上がったのです。

軍事利用が先行するは、民生利用よりも、安全性の確保が絶対条件ではないからです。

画像センサーと高速演算ができるコンピュータといった民生技術を組合わせれば、兵器ロボットはどこでも大量に作ることが出来る。

ソフトウェアさえ完成すれば、ロボット兵器はいっちょあがり。
このような状況のために国連の議題となったのです。

ただ規制の必要性は各国で温度差があり、ほとんど対策はできない状況です。

私もまず統一した規制は無理でしょうし、無駄な議論だと思います。

核に次ぐ第三の革命であるならば、なおさらです。毒ガス、対人地雷の禁止と同等のレベルではない。

無差別攻撃ではないから非人道的ではないという理屈も成り立ちます。

このような状況から、禁止条約ではなく政治宣言が精々で政治ショーでのお題目にしかなりません。

もっとも国連は決定し強制できる機関ではなく、国家を代表するものが主張するだけの場でしかないというのは、小室直樹が昔から指摘していることです。

それではどうすればよいでしょう。

自律兵器には安価な自律兵器で対抗するしかない



アラブでの紛争ではホルムズ海峡でドローンによる攻撃で劣勢のフーシ派が劣勢を跳ね返しています。

飛んでくるドローンを高価なミサイルでいちいち迎撃するわけにもいかない。

5Gといった通信網、独自のGPSや精密なデジタル地図といった攻撃に必要な情報も不可欠です。

アメリカの宇宙軍の創設も、いうまでもなく来るべきドローン戦争に向けた布石です。

そして「第三の(軍事)革命」は社会のAI化が一気に加速する燃料ともなります。

キーデバイス(通信や画像装置、センサー、処理装置)はまだ日米が優位なうちに対策を練っておかないと取り返しがつかなくなります。

一方で、新聞やニュースでは人道主義に反するといった間抜けな気の抜けたような報道ばかりです。

日本は2周も3周も遅れた、ほんと平和ボケ国家だなあと感じます。米中露は国家をあげて、自律型兵器の主導権を握ろうと躍起になっているのに。


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(メモ)「歴史と永遠――江戸後期の思想水脈」 
Wednesday, August 21, 2019, 11:56 AM
自分用のメモです。買い物袋の底に張り付いていました。

近所の本屋に寄って、価格を聞いたところ、やっぱり良いお値段・・・
岩波の単行本だから、ある程度は予想していたんだけどね。

大きな書店でいちど目を通してから、買うかどうかを考えようと思って、忘れてました。
卵が割れて染みになってる。

江戸後期の思想は副島隆彦の学問道場のテーマでもありますから、とても関心があります。


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経済学とは・・・群衆心理学のことなのだ 
Tuesday, August 20, 2019, 11:11 AM
経済学部って聞いたこともない私大、駅弁大学でもそんな学科は必ずあります。
高級官僚の天下りのポストや落選議員の斡旋先だから。
テキトーな人物がマルクスやケインズについてテキトーに講釈するのが経済学部
なんとなく社会の仕組みをわかったような気にさせる学問と言ってもいいかも。

高校でもアダムスミス、マルクス、ケインズぐらいは歴史の教科書に載っているので
人名ぐらいはなんとなく覚えているという人が大半でしょう。
この記事の4名の経済学者の名前を知っていれば、生半可な議論が誰でもできます(笑)

マルクスもケインズも全く大ハズレな学説でした。

バブル崩壊した90年頃からは創造的破壊、リストラクチャリングという掛け声でシュンペーターがもてはやされた。

いまだにリストラという言葉を平気で使う経営者も多い。すでに古びた理論をかざす、その無能さにあきれますね。

経済学とは互いに主義主張を言い合うだけの場でしかない。そしてそのほとんどが的外れ。

古くは労働力(生産財)の動きを重点した考えであり、それから貨幣の動きを重視した考えとなり、その理論が破綻すると、企業体制、さらには国家体制の役割を論じた理論となりました。

だが現実は全然違う。
消費行動は人間の心理によって行われるから。単純な需要曲線に従うわけではない。

群集心理で価格は決まるのが、現代の合理的消費行動です。

良い例が有名絵画であり、最近では古い国産スポーツカーの世界的人気による中古市場の高騰です。
その深層心理には、損をしたくないという誰もが抱く感情なのだそうです。

価値が下がらないと思う物に人々が殺到する。
群集心理がいまの経済学の主流になりつつあるのだとか。

読売新聞の連載はこれからも取り上げます。


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むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことを・・・ 
Monday, August 19, 2019, 11:53 AM


井上ひさしの言葉だそうで、含蓄のある良い言い回しです。

ここ数週間は他のことで気を回していて、ブログを更新していませんでした。
そろそろ平常運転に戻さないと、どんどん自堕落になっていきそうです。

この時期の新聞はつまらない。取り立てて読むべき記事が見あたりません。

『難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く』



今月末に上梓される私の新刊「隠された十字架 江戸の和算家たち」(秀和システムズ)でも心を砕いていたことです。

話し言葉、書き言葉とでは違うのだなあと思い知りました。

対話ではお互いわかったような気になります。でもそれを違う人に伝えてもらうと、ほとんど正確ではないのです。子供の頃遊んだ伝言ゲームは、そういう人間の欠点をよく表わしています。

要点を的確に伝えられない、もしくは間違った解釈のまま伝えられてしまう。

一般的に、口頭で伝えられるのは全体の20%以下と言われています。つまり1から10の事項を伝えてもせいぜい2つ程度しか伝言ゲームでは伝わらないということ。

嫌なことに、会話や口頭だけではそのままわからなくても、何となくわかったような気になってしまうことですね。振り返ってみるとなんだかわからないまま。

メモやノートを筆記することで、理解は深まります。また軍隊では必ず伝達事項は復唱させますね。

自衛隊出身の方から伺ったのですが、一般大卒で入隊した方はまず、この復唱の習慣に手こずるのだそうです。

はいわかりました、という前に上官の伝達をすぐに復唱することが、すごいストレスとなる。
防衛大卒は慣れているので、すぐにオウム返しできる。しかも直立不動、独特の敬礼スタイルはそう簡単にはできないのです。

これは仕事をする上でも良い習慣だと思います。

さて「難しいことを易しく」伝えるのはわかりやすいのです。次の「易しいことを深く」はこれはハードルが高い。十分な理解度が必要だから。

さらに「深いことを面白く」は表現力です。その人の魅力です。これは厳しい。
ここまでできる人が、表現者として必要とされていくのでしょう。

何を言っているのか分からない人、要領が悪い人、表面的な理解をしているだけの人(つまり軽い人)、いっぱい身の回りには居ますよね。

易しく伝え、深く伝え、興味深く話せることは知識人の三条件なのです。
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台風レポート芸人という人がいるテレビ業界 
Thursday, August 15, 2019, 11:11 AM


大型台風10号が中国地方を横断しているそうですが、ここ東京はあいかわらずの陽射しと暑さです。ちょっとだけ風があるから過ごしやすいかもという程度。

期待はずれなので、ひさしぶりに空間線量計でも覗いてみます。

8/15 浅草の空間線量は33ベクレル/立方メーター (10時)

ロシアで原子力エンジンの爆発があったそうですが、特になにも変わった数値ではなく平常です。

気圧計が1000hpaで徐々に低気圧になっていますが、天気が急変するほどでもない。

糞暑そうな高校野球が中止延期になったのは良いことです。今日は終戦記念日なのでテレビも新聞もつまらない一日です。
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また国立がんセンターが意味のない生存率を発表した 
Sunday, August 11, 2019, 10:39 AM


がん5年生存率66.1%の数字が新聞紙面に踊ります。

去年には10年生存率55%という記事を国立がんセンターが発表しています。

新聞記事にはここに発表された元データがあるとあります。
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/hosp_c_reg_surv.html

2009年から一年間で治療を受けた56万8千人の追跡調査です。今年は10年目なのですが
まだ集計されていない。だから5年目の数値を発表したのでしょう。

年齢によっては他の病気で亡くなる方も当然いるのですから、年齢毎の死亡率で補正したものが"相対生存率”という項目になります。癌以外でなくなったのですから相対生存率は実測値よりも高くなります。

罹患部位によって生存率はバラバラ



これの平均といわれても何をいわんかやといった値です。
前立腺は100%ですし、脾臓は一桁です。

何を言いたい記事なのかが本当にわかりません。


国立がんセンター発表の10年生存率の平均55%は全く意味がない数値だ!
そろそろ市販されるラジウム製剤(塩化ラジウム-223)「ゾーフィゴ静注」
薬を飲んで寿命が延びたという統計結果はいまだかつてない
「自然な療法のほうがガンを治す」今村光一著
【医療】重症のがん患者の化学療法に問題。 英国[11/26]
裕次郎とひばりはなぜ死んだのか(六城ラヂウムNews Vol.15)
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