Thursday, December 12, 2019, 01:24 PM
数学検定(数検)という資格があることをニュースで初めて知りました。
文科省が後援して公益財団法人が運営しています。
ネットで過去問が公開されていて、いくつか見てみました。
2級(高校3年生レベル)や準2級(高校1年生レベル)です。
ひねった問題かと思ったら、良問ばかりです。
難解な問題はないし、制限時間とにらめっこして解くような問題はないみたい。
落とすための試験ではなく、理解度を測るためであるので、むしろ受験勉強と違い、気楽なところがいい。
解き方も一つではなくいろいろ
図にしても良いし、方程式を作っても良いし、手当たり次第総当たりで見当を付けても良い。
準2級は微分積分はまだなので、因数分解で解くといった方法もある。
解説も一通りではなく、他の手法もあったりとホウホウと納得できます。
もし自分にも子供がいたら、一緒に設問を解いて遊びたいですね。クイズ感覚で数学能力を付けさせることが出来るでしょう。
数学能力とは問題の読解力のことなんです
数検1級(大卒レベル)でも問題はそれほど難解ではないので数学好きの高校生だったら解けるだろうと思います。
数学の能力ってなんだろうと、自分も悩んできたのですが、試験問題が解けるかどうかというのは結局は、問題の意味をしっかり理解できることなんです。
試験(資格)の設問はどうしても出題者の意図がでる
「すくなくとも一つ」とか「最小の答えを求めよ」という文言があれば、解はいくつかあることだし、最小や最大という言葉があれば、解はある範囲にあることを事前に教えてくれているのです。
問題をじっくり読んで、何を出題者は求めているのかがわかれば、あとはその意図に沿って回答すればよいだけ。
数学の試験は緊張するという人がいますが、自分は逆に設問を読むのが好きで、試験慣れしちゃうとどんな出題がでるか楽しみでした。
まどろっこしい表現をスッキリさせることが数学の本質
たとえば新幹線のぞみと、30分前に出発したこだまをどの駅で追い越すだろうかとか、こだまの乗客は到着まで何本ののぞみに追い越されるかといった長い長い設問があったとします。
ああ、この出題者は鉄道が好きで、運行ダイヤを想定しているのだなとかと思ったりします。
グラフを描かせたいのかな?それとも連立方程式でスマートに解答したらしいのかな?車両の速度差で公倍数の問題かな?といろいろ考えられるわけですよ。
それを俺はこう考えたと伝えるのが数学や物理学の本質なんです。
だからちゃんと問題を理解できれば小学生だって解けるのです。
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Tuesday, December 10, 2019, 01:20 PM
やまとはくにのまほろば たたなずくあおがき やまごもれるやまとしうるわし
古事記・倭建命(やまとたけるのみこと)
元号の出典が万葉集からとされていますが、逆さによめば「大和路令(うるわ)し」ともなるよと中西進氏が解説されています。
古事記にだって関連しているかもという含みもあるということ。
仮名で記されているので、読み下し文としてどの漢字を使ってもよいので、中西氏は令を使ってうるわしと読ませている。
麗や美では奈良の桜井の風景は頭によぎりませんが、令だと古代の首都・奈良の美しい風情が浮かんでくる気がします。
間もなく令和2年となりますが、令和っていい元号だなあと思います。
いっそのこと関西に首都を移せばよいのに
こんなことを考えているのは、どうも私だけではなく皇居を京都に戻すのではという噂がネットでは根強いです。
京都の京という漢字は、そもそも帝がいる都市(capital)という意味なのですから。
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Monday, December 9, 2019, 11:55 AM
まぐまぐニュースより
https://www.mag2.com/p/news/428417関東北部で地震頻発。専門家が観測していた「地下天気図」の異変
地震予知の第一人者、東海大学の長尾年恭(ながお・としやす)教授が監修する『DuMAの「地下天気図」』の記事です。
地下天気図という概念が斬新ですね。
グラフィックでわかりやすく表示する方法を工学的には可視化(visualization)と言いますが、地震が発生しやすく、すこし活発な地域を天気図のように色づけされています。
そして時系列でアニメーションとすると、なんらかの予測ができるのではとお考えのようです。
2018年6月18日に発生の大阪府北部地震を例にすると、直前までは京都・滋賀県北部と瀬戸内海あたりが、地殻が活発だった地域でした。
ところが地震発生の半年前(2017年末)あたりから急に活発は地域が、それまでの地域の中間点に移動します。
地震発生の直前で、そのエネルギーは最大となりました。
グラフィックで解説されるとわかりやすい
ぜひ上記のURLをクリックしてお読み下さい。
注目する点は、それまで穏やかだった地域が急に活発になるということと、そこは活発な地域の中間地点だということ。
東京に住んでいると、よく茨城県沖から茨城南部を震源とする地震がよくあります。
地震の発生箇所は天気図のように移動してゆく
高気圧と低気圧が動くように、地震発生が増える地域と減る地域に遷移するという考え方です。
茨城沖→茨城南部、そして数ヶ月前から埼玉北部へと活発な地域(地下低気圧)が動いているようです。
地殻の歪みが少しずつ伝播して行くのがよくわかります。
次注目するのは、いままであまり震源となったことがない空白地域です。
昨年の大阪府北部地震なんて、まさにそうです。
ちょうど地震が活発な地域の谷間であった。
こうしてみると、東京直下型はある可能性は十分です。
NHKでも一週間にわたって東京直下型地震のシミュレーションドラマをやっていたようですが、木造密集地域なんでヤバいっす。
スカイツリーあたりから北東側は空襲でも残った地域ですから、すごいんです。
埼玉でも震度4以上が頻繁に起これば、東京だってそろそろと心構えはしておきましょう。
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Sunday, December 8, 2019, 03:22 PM
自分のためのメモなので読まないでください。
自分が必ず読むのが新聞の書評欄。今日の書評欄をメモしておきます。覚えていたら書店で探してみようと思っています。
閻連科(えんれんか)という中国作家が紹介されています。自分は初めて知りましたが、中国のみならず有名な作家だそうです。日本でもメディアで新作の度に取り上げられています。
その人気作家・閻連科氏の短編集が紹介されています。記事冒頭の「愉楽」もけっこうぶっ飛んだ内容だそうです。
中段にはフランス文学者であり60年代の前衛作家である澁澤龍彦の伝記です。
怪奇小説では根強い人気があり、文庫化されたものが多い。またこの書評欄でも取り上げられています。
下段には東大の博物館の研究員の本「残酷な進化論」です。東大の膨大なコレクションは東京大学構内で公開されていますし、東京駅の隣の旧郵便のビルKITTEにも博物館があります。
東大もKITTEも無料なので是非立ち寄ってみてください。ありとあらゆるものが陳列されています。
下段左は町田康のエッセイらしい。文才ある人とは何をやっても様になるんだなと思います。
さて、なんで酒を毎日呑むんだ?という疑問には「キャラでもつくんなきゃやってられないよ」ということかもしれないと評者が記しています。
酒を麻薬に置き換えても、同じ答えになるのでしょう。
キャラでも作らなきゃやってられねえよ
薬物依存とはそういうことなのでしょう。| このエントリーのURL | ( 3 / 9439 )
Sunday, December 8, 2019, 02:15 PM
スペイン人の伴侶をもっていた東大史料編纂所の研究者による今日の新聞読書欄です。
岡美穂子氏は大航海時代の交易やキリシタンの研究者だそうです。
ああ、そうだ、この記事で紹介されている天正使節団が題材の「クアトロラガツィ」(若桑みどり著)と長崎の禁教下でのキリスト教を描いた「みんな彗星を見ていた」(星野博美著)は読みたいなあと思っていたことを思い出しました。
でもなあ、なんかこの本は既視感がある・・・
・・・買ってました orz
もう一歩で溜まったポイントを引き換えにポチッとしてしまうところでした。
本棚の山の上に置かれていた。
どちらも文庫本で、電車のときなどに読もうと本屋でカバーを掛けてもらっていたのです。
普段は単行本も文庫本も、私は絶対カバーを掛けてもらいたくないのです。
なぜなら、本棚にしまったときや床に平積みになると、分からなくなるから。
ただ、この本は分厚いので持ち歩くだろうと思ってカバーを掛けてもらっていたのです。
5月6月と持ち歩いて、電車で少しずつ読んでいたのですが、自分の著作にかかりっきりになって忘れてた。
どちらもキリスト教文学では有名な本なのです。
さて、この記事にはコンベルソ(転向者:convert)という単語が目に付きました。
日本に密航したイエズス会の宣教師、クリストヴァン・フェレイラ(ポルトガル出身の司祭、沢野忠庵)は迫害されていたユダヤ教徒の転向者だとも考えられています。(鈴木武雄先生の説)
フェレイラは危険な日本への密入国というミッションに参加し、日本での布教を目指します。ところがすぐに捕縛され、棄教を選びます。
遠藤周作の「沈黙」のお話です。
ただ司教という上位の地位を持つ立場でありながら、なぜフェレイラは死を選ばず棄教したのかというのがなぞであるのです。
鈴木武雄先生(「和算の成立」の著者)の説では、ずばり、コンベルソであったのではと指摘されています。
ポルトガルの商業都市はユダヤ人商人の街でもあるのです。
そうだそうだ、読まなくちゃと栞(しおり)を挟んだところを確認してみましたが、すでにほとんど忘れてました。読み返します。
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Saturday, December 7, 2019, 10:25 AM
読売新聞の東京地方版の記事です。
清瀬市では市内の銀杏を収集して廃棄物として処理していたが、販売したら年間100万円も利益がでたという記事。
他にも渋柿、剪定した枝をチップにしています。
燻製や路面材として使用できます。
東京も街路樹に銀杏が多く植えられていて(たとえば国会前や神宮外苑)、たくさん落ちています。
潰れたギンナンと枯葉は清掃車が掃いてしまう。
剪定した枝もゴミ収集車に突っ込まれて、清掃工場(焼却施設)に運ばれて燃やされてしまいます。
実にもったいないことをといつも思います。
やっと清瀬市による事例がでてきました。
予算を使うだけではなく、
『稼ぐ力』こそ(貧乏な)自治体には必要な能力
ではないでしょうか。| このエントリーのURL | ( 3 / 7540 )
Saturday, December 7, 2019, 09:50 AM
今さらですが、日本は議院内閣制が機能していないのは、アホな中学生レベルでもわかりきっていることです。
言うまでもなく国会は国家予算と法令の承認の場です。
でも現実の国会は与党と官僚のためだけにある茶番劇場でしかない。
野党としては予算編成の蚊帳の外に置かれ、与党(大臣)と各省庁ですでに了解された予算案への修正要求は不可能な状況です。
だからスキャンダル攻撃ぐらいしか、野党には対抗手段がないのです。
本来の国会の役目から乖離した日本の議会は、世界から見れば非常に特殊です。
さて、それではその元凶である「与党の事前審査制」はいつから出来たのでしょうか?
答えは
山縣有朋が日清戦争後に独裁するために制定した
長州藩の山縣有朋(1838-1922)は初代の陸軍大臣となり、3代と9代の総理大臣となっています。
ちょうど9代で、日清戦争が終わった頃(1896年)です。
山縣は政府と貴族院に対立する衆議院の懐柔に苦心したという経験から、国会開催前には与党と政府で事前に協議しておくことを強引に認めさせたのです。
山縣は政党政治を嫌悪する一方で、自分の配下や腹心を続々と内閣に送り込みました。
政治に軍部を介入させたのも、山縣という先鞭があったからです。
国会が現在のように、茶番のシャンシャン答弁にまで堕落したのは、1900年(明治33年)あたりからなのです。
事前審査制はずっと批判、廃止が俎上にあがっている
そりゃそうでしょ。国会の意味を否定する制度が100年以上も日本では綿々と続いているのですから。
昭和からずっと事前審査制の廃止を求める議員はいるのですが、なんたって与党と官僚にとっては都合がよいので議論とならない。
国会という場が議論の場ではないことは問題意識としてどの議員にも共通しているとは思うのですが、現状は何も変わらない。
安倍晋三内閣では、より一層、政府との事前審査に傾いている感があります。
官僚の作文を総理大臣が一字一句なぞって発言する滑稽さ
大臣の答弁から、法案まですべて官僚の作文であって、それに口を挟むことは出来なくなってしまった。
議論の場である国会を骨抜きにした制度が、総理大臣を頂点とする内閣まで形骸化させてしまったから。
はっきり言っちゃえば、国会でのらりくらりと答弁しているのなんかパペット(操り人形)でしかない。
霞ヶ関からみれば「担ぐ神輿は軽い方が良い」
そのまま地でいっているのが今の内閣ですから、どうしようもない。
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Friday, December 6, 2019, 07:19 PM
ウーバーイーツの報酬引き下げに配達員が抗議、日本法人は団交を拒否
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/120500940/
街中で見かけるウーバーイーツの箱を背負った自転車配達人。
はっきり言って、あんな薄汚い箱で背負われた料理なんて喰う気はちっともしませんが、
スマホ脳の人達は目の前にメシが届けばなんでもいいのでしょう。
(追記:そういえば六本木で出前の弁当屋で聞いた話ですが、テレ朝の裏手にはプロダクションという看板を掲げた暴力団事務所が多い。テレビタレントにさせると若い娘を騙してを息のかかった風俗店で働かす。チンピラが監視して自由に出歩かないよう監視しているから、こういう理由で出前はたいそう需要があるとのこと。そういう軟禁状態のタレントやアイドルは顔がばれないように玄関ドアの下や隙間からお札のやりとりをするそうです。すぐに立ち去らないとモンモン背負った人がギョロりと出てくるそうですw)
このウーバーイーツの日本法人が、その配達料金を値下げして配達人から反感があがっているという記事。
そしてウーバーサイドは団体交渉を拒否。
その根拠は、個人事業者への委託契約で、労働者ではないから労働組合法には該当しないという立場を固持しています。
ちょっとした空き時間の活用でやるのはよろしいかと思いますが、これで生活したいという人がいるのが驚きです。
それでもウーバーが強気な理由ってわかりますか?
不法労働者や副業禁止の人(公務員など)を安くこき使えるから
スマホ一台と乗り物を用意すれば、いいだけで隠れて出来るからです。
ウーバーは個人事業者との契約形態と主張しているのだから、所得税を払う必要がありません。
納税は配達人が税務署で確定申告して、そこで納税額が決まります。
つまり、ウーバーイーツ社は配達料を配達人に払えば、それ以上の手続きはありません。
納税や社会保険の納付は、あくまでも個人事業者である配達人が行うものとしています。
これは当然なんですが、それでは1万7千人という配達人は毎年税務署に行っているかというと、それはわかりません。
要するにウーバーに登録しているのは、なんらかの理由で、身元が割れる納税申告が必要な正業だと具合が悪い人だから。
サラ金で夜逃げしている人やバックれた研修性、単に観光ビザの外国人・・・
今までは土建業がワケありや不法滞在者の受け皿だった
はい、建築現場や運送業には韓国人、中国人、アジア系アラブ系がうじゃうじゃいます。大部分はちゃんとした労働ビザなんでしょうが、研修名目で組織的に送り込むシンジケートもあります。
社団法人みたいな形式をとりつつ、港湾労働者(仲仕)の派遣業(手配師)は現代でも健在です。
このような現実は決してマスメディアでは報道しません。なぜなら電通や博報堂がテレビや新聞に差し止めを求めるからです。
ウーバーとはヤクザな貧困ビジネスだということは、主要株主がソフトバンクであるからも、誰も指摘しません。もっともウーバーイーツを称賛するネット記事はソフトバンクの禿によるステルスマーケティング(ステマ)の臭いがプンプンです。
公共事業や大手企業は下請作業員にまで身元確認を求める
今では下請、孫請けでも労働者の身元確認が厳格化したので、不法労働者や身元不明は追い出されてしまったのです。
発注者側としては労働災害が発生すると、その対応ができないからというもっともな理由。
また外国人には滞在ビザの確認など厳格となった。
違反すると業者側を処罰するようになったし、発注者側にも労働基準監督署から睨まれる。
10年前あたりまでは、髭ずらや日本語が話せないのがいくらでも解体現場や足場作業の鳶にはいたのですが、今はあまり見かけません。
労働者保護の名目が皮肉にもウーバーを生み出した
日本では労災保険に加入していないと労働は出来ません。また健康保険の加入も義務付けられています。
年金の加入も確認されるようになりました。
とにかく直近の健康診断書や免許証、住民票などいろいろ提出しなけりゃならない。
建設業でちょっと一仕事、ということは数年前なら出来たのですが、今では個人事業者は業界あげて排除の方向になっています。
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Thursday, December 5, 2019, 12:14 PM
イチローが大リーグのスタイルを変えたと言われるように、大谷翔平選手もまた大リーグの戦術を大きく変えました。
大谷選手の登場で、エンゼルスは大谷につづく二刀流選手を起用し、レッズでは右腕ロレンゼン選手が野手兼投手としての活用が大当たりした。
勝ち投手で、本塁打を打ち、守備にも就いたという1921年のベーブルース以来の記録だとか。
とうとう、この実績がMLBのルールにも影響を及ぼしました。
投手と野手は別々に選手を登録しなければならなかったが、兼務の選手としても登録が出来るように改正されたそうです。
ベンチに入れる選手は来季は26人とされますが、兼任を認めることで投手を一人加えることができるのです。
二刀流選手によってこれまでの戦術が変わる
投手の起用に柔軟性がうまれて、攻守のバリエーションが増えるからです。
大谷翔平選手の登場で、エンゼルスとレッズにも大谷スタイル継承する者が現れたということが重要です。
そしてMLBも実状に合わせて速やかにルールを改正する、この柔軟さに感心します。
杓子定規にルールを守るのではなく、天才・超人が登場すると、さっさとルールを変えてしまうアメリカ人の合理的な行動原理はさすがです。
パラダイム・チェンジ(シフト)がアメリカから生まれるのは、才能ある者(gifted)を邪魔してはならないというコンセンサスが行き届いているからでしょう。
翻って日本は上(官僚)から下(大企業)まで、頭がカチンカチンの前例主義(お役人気質)ですからイノベーションが生まれるわけありません。
来季での大谷翔平選手の活躍を祈っております。菊池雄星選手も、森友哉選手も期待してまっせぇ。
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Thursday, December 5, 2019, 11:35 AM
西武・森友哉選手が昨年から2倍以上の大幅増額の2億円で契約更新となりました。
昨年は右肘骨折からの復帰で、再び本調子に戻り、今年はMVPに輝きました。
肘への手術を拒んでゆっくり治癒に専念した効果がありましたね。
おめでとうございます!森選手
一面で王冠をかぶる森選手の写真の下には、悲しいニュースがあります。
中村哲(てつ)氏がアフガニスタンで兇弾に倒れたという悲報です。
生涯を賭けた善行を見守る神さまはいないのか!!・・・
そんな思いを抱いてしまいます。
登山家であり医師でもあるが、パワーショベルといった重機を使って用水路をアフガニスタンで整備するという行動の人であることを知りました。
そして今では中村哲氏が築いた用水路は現地で清潔な水を供給し、広大な農地を潤しています。
30年におよぶ医療活動、さらには生活基盤の整備に徒手空拳(としゅくうけん)で挑んでいた真の日本人だったのです。
なぜこのような人にスポットライトが当たらないのだろう。
死亡のニュースを淡々と読み上げられるだけで、なんともやるせなさを感じます。
ああこういう日本人が存在したんだ。そして道半ばの彼の地で斃れた。
空に向かって吠えたい気分になります。
本当の偉人は早死し忘れられる(副島隆彦説)
中曽根康弘がやっと101歳でくたばりました。元祖売国奴は長生きするもんだ。
自分の青春時代(80年代末から90年代)は、中曽根康弘に引っかき回されたようなもんだ。
アメリカのカウンターパートとして存在し、尻尾を振るアメポチ保守としての生き様には少しも賛同していません。
円高容認から国産コンピュータ産業への圧力、日米貿易での卑屈なほどの譲歩とコイツがやった悪行はいくらでもある。海軍主計というエリートあがりのくせに、敗戦が刻み込まれているからか臆病で小心者。
どこが追悼記事にはおべんちゃらが踊っていますが、どこが偉大だよ馬鹿臭い。
早く死んだ(殺された)政治家が偉いので、長々と生きているのは腹黒いのばっかだ。
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Thursday, December 5, 2019, 10:30 AM
またしてもまぐまぐニュースから
https://www.mag2.com/p/money/849150
さすがトヨタ。キャッシュレス決済に参戦で、日本全国の老若男女から現金を奪う勢い
=岩田昭男ヤフーとLINEの合併が発表されて、ソフトバンクが日本のキャッシュレスサービスの首位を握ったかのような報道が目立ちます。
はたしてそうでしょうか?
コンビニでナントカペイを使っている人を今だ見たことなど無いです。
駅のコンビニでは圧倒的に交通系カードですし、一度使うと二度と小銭を出したくなくなります。
発車間際で急ぐのに無人レジなら並ばなくてもよい。
いちいちスマホ取り出して、アプリを起動して、画面を機械にかざすなんてめんどくさくてやりません。
交通系カードは取り出さなくても、鞄や財布に入れっぱなしでも反応すれば終りという手軽さです。
ヤフーは通販サイトとオークションぐらいでしか使う状況がないし、LINEは呑み会でのワリカンぐらいしか使う場面が想像できない。
利用頻度で言えば圧倒的に交通系カードです。定期券機能も持っていますしね。
ただし、これは鉄道やバスといった公共交通が整備されている都市でのお話。
鉄道もバスもない地域では、キャッシュレスの恩恵はせいぜいコンビニぐらいしかない。もっともコンビニさえ近くに無ければ、ほとんど使う機会はない。
地方在住者のための決済サービスをトヨタが提供する
トヨタのキャッシュレスサービスは移動に関するサービスの提供に重きを置いています。
MaaS(マース:Mobilty as a Service)の盟主として、とうとうトヨタが参入してきました。
自動車関連事業だけではなく、公共機関、宿泊施設など、あらゆる消費行動を網羅します。
そしてそれらのデータは自動運転へも活用されていく。
また旗振り役の国土交通省はMaaSの膨大なデータを基に施策をし、効率的な社会を目指すとしています。
トヨタのサービスが有利なのは、ドライバーなら大抵はガソリンスタンド系のカードを持っているはずです。
そこと合流することになれば、一気に利用者が増えます。
鉄道系ではJR東海が合流することは当然としても、JR東日本とJR北海道の東軍が加われば完璧です。
トヨタ陣営にはダイハツ、スバル、マツダ、スズキです。あとは日産・三菱とホンダ、外車陣営が加わるかどうかです。おそらくBMWは加わるでしょう。
トヨタVSソフトバンクは国交省VS総務省でもある
キャッシュレスを推進しているのは財務省であり国税であることは言うまでもないですが、その先兵として総務省が通信業者へ浸透を促して、存在感を霞ヶ関で示していた。総務省は鉄道行政の管轄ですから、このまま総務省が先導するかと思っていたら、そうじゃなかった。
本命の交通行政(道路計画)を管轄する国交省が満を期して現れたというわけ。
au(KDDI系)はトヨタに付くでしょう。そしてNTTとドコモ系が加われば勝負有りです。
なんとかペイは使わないけど交通・ガソリン系は生活に必須
ただ最大の弱点はトヨタのキャッシュレスサービスは今のところはスマホのアプリであることです。
そのうちトヨタのクルマにも搭載はとうぜんされるでしょうが、今のところはスマホを持っていなければ利用できないこと。
トヨタは力業で、京セラあたりに簡易な交通系専用端末を作らせるかも知れません。
キャッシュレスサービスはオセロゲームのように、一気に形勢逆転がなされるかもしれません。
アメリカだってFacebookではなく、案外石油メジャーがデジタル通貨に突然参入するかも知れないし。
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Wednesday, December 4, 2019, 11:52 AM
まぐまぐニュースから
https://www.mag2.com/p/news/427057?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_wed&utm_campaign=mag_9999_1204&trflg=1
豪州で不審死の中国人が、習近平政権から受けていた謎の「密命」
オーストラリア政府に亡命申請をした中国のスパイがニュースにありました。ぜんぜん日本の新聞テレビでは報道していませんが、あちらでは連日大騒動だそうです。そりゃそうだ。
過去の具体的な対豪工作、また敵対勢力への潜入と詳細に述べています。さらには中国共産党の指令で在豪中国人が立候補して、オーストリア国会に深く関与するという計画もありました。
数は力で国会にスパイを送り込め
移住者を大量に中国から送り込んで、100万豪ドルの資金を与えて議員にさせる計画だったことが白日に晒されました。オーストラリアは環太平洋地域の重要な拠点ですから、親中にオーストラリアを寝返えさせれば、東南アジアから南太平洋にかけて中国海軍の勢力は一気に優位になります。
日本の国会議員はすでにスパイ(工作員)だらけ
蓮舫議員だけじゃなく、二重国籍のままという人物(帰化議員)もけっこうな数いるそうです。
お人好しなことに議員資格には国籍開示する義務はないのです。
日本の国会議員には適宜に法律を制定する機能はないですから、改善される見込みはないでしょう。
スパイ防止法を廃案にしたのも国会議員たち
野党の反対で懸案だったスパイ防止法は否決されています。wikipediaによると1988年です。
防衛庁(当時)の知合いがとても悔しがっていましたっけ。
なぜなら、官公庁、しかも防衛庁内にもスパイはゴロゴロいるとのこと。
六本木の防衛庁が市ヶ谷に移転した頃のお話。
中国人妻、韓国人妻を娶る者がけっこういたそうです。いまでもそうでしょう。
防衛庁の隣の高層マンションは中国人所有の物件も多く、監視諜報の拠点として堂々と出入りしているのが現状。
また潜水艦乗りは警戒していても、一般の海兵クラスは警戒心はないから、ホイホイと口説かれてしまうと嘆いていました。
防衛機密でさえダダモレだよ〜
政府機関のトップである国会議員、大臣クラスでさえ、どこぞのスパイかと疑われても仕方がないと言ってました。
日本への政治工作というとアメリカCIA経由ばかりかと思っていたら、親中・親露・親韓・親北朝鮮とオールスターといったところなんでしょう。
なぜ日本の政治舞台はこんな状況なのでしょうか?
政治経済すべて性根から属国根性に染まりきっているから
すくいようのない話でした。オーストラリアの政治亡命騒ぎを全く報道しない日本のマスメディアも海外の宣撫工作機関の一翼だから騒がないわけだ。
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Tuesday, December 3, 2019, 04:59 PM
東京駅八重洲口の前にある八重洲ブックセンターの数学書コーナーです。
申し訳ありませんが、本書は歴史コーナーがふさわしいのです
たぶん書店の方がタイトルだけで機械的に数学専門書コーナーに置いているのだろうと思います。
ちゃんと内容を掴んだ書店員さんは歴史書の棚に置いてくれてます
ここ浅草リブレという書店では歴史書コーナーに平積みしてくれています。
ぜんぜん難しくないし、歴史と科学を俯瞰できる読み物なんです。けっして数学式や公式がでてくるものではない。
どうかどうか、歴史の棚においてください。
数学書コーナー一帯は人気が無くて陰気なんで(笑)
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Tuesday, December 3, 2019, 11:12 AM
あおり運転や老人による運転事故と今年は加害者の主役として自動車ほど注目された工業製品はないでしょう。
かつては一家に一台で、運転手は父親。休日にクルマで出かける行為そのものが”ハレ”の行事だった。
クルマを所有することは一人前の証とされて、若者達もその目標を目指した。
いまじゃ1人一台、二十歳前後になれば下駄代りに使うのが普通のことです。安全に乗ろうと思えば、それなりに整備の知識もなくてはならなかった。
タイヤの空気圧さえ気にしないドライバーが増えましたが、それだけメンテナンスが不要になったということ。
20年前あたりからは自動車は素人が触らずにすむようになってますから尚更です。
思い立ったらすぐに動けるという気安さの反面、数百m先のコンビニでもクルマに乗ってしまい歩かない生活が普通になってしまった。
平成時代の30年で知らず知らずにこれほど変わってしまったのです。
私もずっと自動車を乗っていたから、いちど自分で運転する楽しみを覚えると、たとえ週末しか乗らなくても常に近くに置いておきたいと思うものです。
自動車は自分の肉体の延長でもあり、生活環境の一部となる。だからこそカー雑誌やニュースには関心が向く。
そして、新型車に乗る自分を夢想して、欲しくなる。
ここ東京に来て四半世紀となりますが、当初は自分の車が欲しくて仕方がなかった。駐車場のチラシを眺めてはあまりの高さに溜息ばかり。次はあれが欲しいなとか、自宅に置く友人らがうらやましくて仕方がない。
電車やバスに乗り慣れていないから、フラストレーションが溜まってしまう。
このような禁断症状は4年近く続きました。
都内だと自家用車は全く便利じゃないです。駐車場探しや慢性的な渋滞に一方通行、信号だらけの道路・・・
だんだん電車での移動に慣れると、こっちがずっと便利だと気付いたからです。
ただレンタカーを借りたりすると、すぐに自動車脳に戻ってしまいます。だから完全に解脱したわけではない。
面白いことに東京生まれ東京育ちの人なら自動車免許さえ持っていない人が珍しくない。
家族が居て自動車がないと不便じゃないのと思っても、元々から所有したことがないのでわからない。
足腰が弱っても5分も歩けばバスや電車がありますから、困ったことがない。
運転を代わってというと露骨に嫌がる若者も多いです。それよりも座席でスマホでもいじっていたいんだと。
自家用車がない生活はすこぶる平穏な日々
トラブルの元になるし、維持も大変だしという主張はすごくまともです。
それでもこんなにクルマがあふれているし、田舎者は背伸びしてでも高級車に乗りたがるのか?
能力の拡張するような幻想、万能感、虚栄心といった高揚感を与えてくれるからでしょう。
加害者にも被害者にもなるリスクや積み上げると何千万円ともなるコストと引き換えにしても止められない。
住宅ローン、教育費、自動車が3大コストと言われています。ローンが終わる頃には医療費となります。
若者達はデメリットの方が大きいことに気付きだした
人の一生で自家用車を所有するコストは約4000万円となるそうです。
お金で済めば上等ですが、万が一加害者となると刑務所に入って一生恨まれ続ける結果となります。
それでも環境にクソ悪い大型車が大人気という現状は”クルマも麻薬と同列のもの”としか考えられません。
仕事で使うからとか、公共交通が貧弱だから仕方が無く運転するものであって、同級生は子供が手離れして保有を止めたら、スッキリしたそうです。
これがお金がない世代での冷静で合理的な判断です。
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Sunday, December 1, 2019, 12:14 PM
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191130-00000002-cnippou-kr
北朝鮮、安倍首相の「弾道ミサイル」錯覚に警告…「もうすぐ近くで見ることに」
11/30(土) 10:09配信 中央日報日本語版
北朝鮮は安倍晋三首相が超大型放射砲(多連装ロケット砲)の試験射撃を「弾道ミサイル発射」と錯覚したことを非難し、近いうちにミサイルを発射する可能性を予告した。
安倍首相は28日、北朝鮮が咸鏡南道連浦(ヨンポ)から東海(トンヘ、日本名・日本海)上に超大型放射砲を発射したことに対し「北朝鮮の度重なる弾道ミサイルの発射は、わが国のみならず国際社会に対する深刻な挑戦だ」という立場を明らかにした。
北朝鮮外務省の日本担当副局長は30日、朝鮮中央通信を通じて発表した談話で「安倍は本当の弾道ミサイルが何かをもうすぐ非常に近いところで見ることになるかもしれない」と主張した。そして「その時に放射砲弾と弾道ミサイルがどのように違うかをよく比較して知っておくことを勧告する」と皮肉った。
こうした発言は表面的には日本を狙ったものだが、同時に米国にも圧力を加えようという意図が込められたものとみられる。北朝鮮は米国に「新しい計算法」を要求しながら一方的に「年末期限」を提示し、年末が近づく中、相次いで軍事的行動を見せながら対米圧力を強めている。
したがって今回の談話は、年末に中・短距離ミサイルを発射したり、年末期限までに米国が態度の変化を見せなければ米国が最も懸念する大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射することもあるという警告だという分析が出ている。
外務省副局長は安倍首相に向けて「朝米交渉が膠着状態にあるこの時期に、とにかく『北の脅威』を叫べば米国が喜ぶと計算しているようだが、政治小人の頭は雀の脳水準から抜け出せないようだ」と露骨に非難した。
特に「小人(安倍首相)と無意味に付き合っても恥が虹のように広がるだけであるため、最初から永遠に向き合わないのが上策という考えが日々固まっていく」と強調した。また「安倍は本当にどれ一つ不足がない完ぺきな馬鹿であり、二つとない希代の政治小人だ。平壌(ピョンヤン)は安倍という品物をこのように品評する」と明らかにした。
これは安倍首相が意欲を見せている金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との日朝首脳会談や平壌訪問に対して否定的な立場を明らかにし、可能性を一蹴したものと分析される。
このセンスは大阪の口喧嘩に通じるものがあり、惚れ惚れします。
頭振ったらカラカラいうやろ、ケツから手突っ込んで、奥歯ガタガタいわしたるとか、その口をひんむいて天日干しにしたるとか子供の口げんかは大抵吉本新喜劇のフレーズが使われる。
中学校の教師も不良どもには激高すると似たような言い回しを良く言っていたなあ。
「安倍晋三は雀の脳みそ」は言い得て妙
ホント、バカそうだし、実際バカだし
どれひとつ不足のない完璧なバカであり、二人といない希代の小者だと金正恩が言ったことになってます。
なんてすばらしい!コテコテ大阪風の口上と感心しました。
無慈悲な報復に戦慄するだろうといった、形式美となった北朝鮮の対外発表にはさすがにワンパターンでお約束感が強いので、さすが北朝鮮!良いフレーズを繰り出してきました。
『恥が虹のようにひろがるだけ』
『どれ一つ不足がない完ぺきな馬鹿』
『政治小人の頭は雀の脳』
『希代の政治小人安倍晋三』
どれも名フレーズです。特に恥が虹のようにという比喩表現がとても味わい深い。
天皇即位の日に虹がかかったことに対して、ちゃんと北朝鮮外務省は配慮して掛けてくれているのです。
新天皇の誕生という輝かしさに対して、安倍内閣は恥の七色。
昔の日本人、武士、軍人にとって『恥』は最大の不名誉です。軍人勅諭にもなったことは言うまでもない。これぞ大和魂。
ただねえ、今では日本人の「恥」という概念も変質しちゃって、恥は恥ずかしくないことになっちゃったんです。
モラルハザードの日本では誰も「恥」ってなにそれ状態
北朝鮮外務省のひとたちはとても優秀ですね。それに引き換え日本は「遺憾」砲しかないのですから無能です。
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Thursday, November 28, 2019, 06:44 PM
まず自分は馬鹿であることを自覚しよう、それが幸せへの第一歩なのだ
「馬鹿でブスで貧乏」という女の三重苦、いわゆる低スペック女子への福音となる待望の本が現れた。
馬鹿でブスで貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。藤森かよこ著 KKベストセラーズ
読了後の感想は、
男である私(六城)が読んでも、まったく同感であるし、逆に本書でいう馬鹿ブス貧乏でありながらも芯の強い女性は理想像とも見えるのだ。
「妻のトリセツ」を読んで中年女の思考がわかった気になるのも良いが、それで納得し受容できるほど度量のない男性諸氏にもお勧めの本といえる。
フェミニズムの恩恵(といってもまだまだ途上だが)を受けている現代の女性でも、まだまだ精進が足らんという励ましが全編にわたってこれでもかと、微に入り細に入りくどいほど書き込まれている。
書名の通り<愛をこめて書いた>という題に偽りはない。
馬鹿だからブスだから貧乏なのだという著者の主張に眉をひそめる方々が大部分だろう。
だがいくら心地よい自己啓発本が世には氾濫していても、人口の8割がたは著者の言うところの馬鹿ブス貧乏であるという現実だ。
この本の要諦であり結論は
『死ぬ瞬間に、あなたが自分の人生を肯定できるかどうかがポイントだ。何をするにしても中途半端でブスで馬鹿で貧乏だったけれども、この人生ゲームを捨てずに逃げずによくやってきたね!健気だったね!と自分の頭をナデナデできるかがポイントだ。』(まえがきより)
人口に膾炙(かいしゃ)されているファンタジー(幻想)と現実を混同してはならない。バカは踊らされるだけということにバカは気づかない。
テレビ番組のセレブの生活も、SNSで垂れ流される虚飾の世界もすべてはファンタジーでしかない。現実逃避のために用意されているのだから、息抜きとして楽しめばよいと著者はまず指摘している。
この本は自己啓発書ではない、いうなれば世のほとんどの人(馬鹿でブスで貧乏人)への啓蒙書だ。
人は見かけよりも中身だとか清貧という道徳観に縛られず、もろもろの道徳や貞操観念は人生のいろどり程度として認識すべきという実践の書である。
馬鹿で貧乏でブスはもっと地に足をつけた生き方を目指し、経済的損失をなるべく回避した生き方を模索すること。
馬鹿正直や馬鹿真面目を装いつつも、世の中は欺瞞に満ち、ほとんどが馬鹿とキチガイと悪人(詐欺師)ばかりだと思っておけばサバイバルして行ける。
本書は、そんな自信を馬鹿でブスで貧乏な我々に与えてくれるのだ。
このように書くと、フェミニズムを前面に置いたエッセイだと勘違いしてしまうが、本文は中盤(中年期)に大きなどんでん返しが訪れる。
税と社会保険だけではなく、社会の支配構造にも気づけよと、ご丁寧に参考図書を列挙して藤森せんせーは懇切丁寧に解説してくれるのだ。
貧乏大衆に過ぎない馬鹿でブスなあなたもオバサンになったら、それくらいは気づかないと無駄な気苦労をしょい込んでしまいますよという警告だ。
その中年期も閉経を迎えると、賢く容姿も愛嬌も備えた完璧な女性ほど更年期の症状は悪くなる傾向が強いのだから、馬鹿でブスでも一つはよいことはあるものだ。
また女性とは元来子供を15人ほど生み育てるぐらいの生命力がある生き物だ。だからこそ閉経後でも燃え尽きるパワフルさはだれにもあると藤森せんせーは指摘されている。
現代において女性が男性よりも長命なのは、内包するエネルギー(フロイトのいうリビドー:libido)がもともとから女性のほうがあるからだという藤森せんせーの説には納得するしかない。
そして女性は閉経を経てもなお長い期間、オバサンとして生き永らえねばならない。この期間が馬鹿で貧乏であっても教養を深める最後のチャンスだ。
体力も気力もガタガタになってゆく老年期にむけて、残された時間を少しでも読書に振り向ける習慣を作ることが説く。
『ともかく、老年期に入る前に、やれるだけのことを実践し、やりたいことは、できる限りすべて経験しておこう。空っぽになるまで、消費しつくすまで、中年期を存分に生きてください。できることなら、中年期の終わりに、力尽きて死ぬのが理想的だ。
ほんとうは老年期があなたに来ないほうがいい。なんとなれば、高スペックの頭が良くてお金のある人でも、日本の現代と近未来における老年期を充実させて生きることは難しいから。』
しかし悲観することも、恐れることもない。なぜなら馬鹿ブス貧乏であるから失うものもない。
そして誰もがお婆さんとしての容姿に帰着して行く。
孤独に耐え、警戒心を怠らない生き方だった馬鹿ブス貧乏なら、老後も充実して送ることができるのだと藤森せんせーは説く。
そして健康に注意し、独学でよいので小学生中学生から学びなおす心構えが肝要という。
老人世代のおひとりさまへの指南書は、本書でたくさん紹介されている。
孤独死への対処にまであるのだから、これほど至れり尽くせりの内容はない。女子高生から後期高齢者までどの層にもお勧めだ。
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Thursday, November 28, 2019, 10:09 AM
地方税法の改正が予定されています。相続の際に土地の登記を義務づける他、すでに所有者不明の土地は利用している者から固定資産税を徴収する方針がしめされました。
郊外には荒れ果てた山林や耕作放棄地、それに朽ちた建物をよく目にします。
登記はなされているのでしょうが、誰も管理していない土地は、想像以上に多いようです。
所有者不明の土地は「時効取得」できる
よくある話なんですが、相続の際に土地の測量をしたところ、隣家と境界線が異なっていたという話。
話し合いで解決するしかないのですが、法的には長年使っていたら「時効取得」が認められる。
無作為なら10年、故意であっても20年で所有者と認められます。
そんな事例は普通の人にはないよと思っていたら、案外居るものなのです。
短冊状やモザイク状に細分化されて登記された土地があり、公道に面した土地が所有者不明のため活用が進まない。とか、相続したもの曾祖父の代から登記が更新されておらず、権利者だけで何十人にもなり、結局登記をあきらめた土地だとか、ここ東京都内でさえ事例はごろごろあります。
現状でも土地は利用して構わない
知人の例ですが、工業用地として土地を買ったのですが、トラックが侵入できない不整形地というやつ。道路に面している土地もあわせて購入したかったのですが、そこを登記されている人物がすでに100歳を越えてます。遺族親族を探したそうですが結局わからずじまい。
で、どうしたかというと、その所有者不明の土地も含めて整地してアスファルトをひいちゃった。
日本人の感覚では、えっ!?っと思うでしょ。
でもその知人は平然としてます。もし所有者が現れたら、売買の交渉ができる。もっともへき地の土地を測量して登記しなおすだけで結構な金額となるから、損得勘定ではぜったいないといいます。
さらに利用もしていない土地の固定資産税を払うバカはいない。
だから草ぼうぼうの土地なんて、ついでに自分の土地と一緒に整地してアスファルトを敷けば、やがて自分の土地になっちゃう。
田舎の土建屋なんて駐車スペースがなくなりゃ、荒れ地を勝手にユンボで削ってひろげちゃう。何事もなく20年過ぎれば晴れて自分の所有地として登記できます。
山林などで無登記の土地は市町村の所有と一応はなっていますが、利用実績で購入の交渉ができます。こうやって自宅の敷地を拡げた方も知っています。
所有者不明の土地は堂々と使おうが国の方針
税制改定で所有者不明の土地でも利用者があれば、そこから固定資産税を徴収する方針となりました。
ということは、国家としては税を払うものを所有者として認めたことになります。
不動産屋を通さなくても、土地を持つことができる
普通の人なら、土地建物は不動産屋(住宅会社)を仲介して購入するものだと思っています。
でも仲介に値しない不動産も多くあり、さらに増えつつあります。
目先のきく人はすでに登記を調べて自分のものにしちゃっているかもしれません。
山梨に住む知人も宅地の横の傾斜地を勝手に整地してキャンプ場にしちゃってました。
100坪程度の庭が、その数倍広くなっちゃった。隠れてこそこそではなく、堂々と山小屋風の建物まで建ててしつらえてます。
木を切ったり、薪にする作業をワイワイやると面白かった。大人の秘密基地遊び。
近所の土建屋にお願いしたら整地はすぐにやってくれたとのこと。10万円ほどだったとか。田舎暮らしの楽しさだよなあ。
繰り返しますが、現行法でも10年、最長でも20年で所有者が現れなければ土地は自分のものになるのです。
税法改正はその行為を認めたということ。利用している者を優遇するという方針転換です。
もっとも、現行法があまりにも時代錯誤なんですけどね。
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Wednesday, November 27, 2019, 09:58 PM
ツイッターとかFacebookは全く疎いもので、そちらでどのような情報が流れているかは、全くわからないのです。
今日、初対面の方と名刺交換をしたら、スマホで「この本となんか関係ありますか」と言われました。
ひと昔では考えられません。初対面の挨拶をして、その数分後には検索結果を目の前に突き付けられるのですから。
自分がツイッターでどのように書かれているのか、わかりました。
実用数学技能検定様の#協会勝手におすすめ本というハッシュタグで拙書「隠された十字架 江戸の数学者たち」を紹介していただきました。
どうもありがとうございます。一か月以上も気づきませんでした。
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Tuesday, November 26, 2019, 01:00 PM
今日の読売新聞の健康面で久しぶりの名前を見つけました。
東大病院放射線科の中川恵一准教授です。がん治療に一家言ある医師として登場しています。
中川恵一さんというお方は、副島隆彦先生ら私たちと同じく福島原発事故に対して扇動に流されるなという主張をされております。
放射線の専門家でもあり、それによる治療実績を上げておられるので当然の立場です。
その非難の先は、極左翼の京大原子力研究所・小出裕章(こいでひろあき)准教授でもあるので、とても注目された。
この小出裕章と武田邦彦(中部大学工学部教授)は悪質なアジテーションを繰り広げました。
曰く、白血病、がん患者、甲状腺異常が激増するとメディアを煽りつづけ、市民団体からは祭り上げられてました。
さて、誰が得をしたのでしょうか?言うまでもなく、メディアで引っ張りだこの小出と武田の二人、さらには東電と与党(当時は民主)の責任追及をする野党側(当時は自民)。
そして政治家と地場の土建屋は、巨額な対策費を言いなりの国からガッポガッポとせしめましたとさ。
もちろん我々が払う税金と電力料金が原資です。
まともな対応を訴えても金(票)にならぬ学者は白眼視される
はい、これが民度の低い日本の現状。ちなみに福島には原発御殿と呼ばれる家屋があちこちで立ちました。一家四人で1億円ですからね。
しかも福井にしろ、福島にしろ原発立地地域は、土建屋(手配師)が市議会議員ですからね。
まっ、関西地方なんかはエセ同和関係も多いので、議会なんて<ゆすりたかりの調停所>でしかないんですから、全国似たようなものなんでしょうけどね。
中川恵一氏にはとても勇気づけられた
福島県民だけではなく、応援に駆け付けた我々も、まさに強力な援軍だと思いました。
我々のような無名のものが、いくら正論を唱えても誰も聞く耳はない。百万、一千万円もらえますよという議員のほうにみんなはなびく。
そして裏付けとして、あたかも権威者のように小出と武田を引っ張り出す。
こういう無知による悪影響から生じる悪循環に中川恵一氏は積極的に切り込んでいます。この方の主張は副島隆彦先生と同一です。
私も中川恵一氏の登場で、「あ〜やっとまともな人が勇気をもって口を開いてくれた」と喜びました。
中川氏は政治家と左翼マスコミからは無視された
まずマスメディア(新聞、テレビ)の犯罪です。原発事故を与党、政府、東電を非難する道具としてのみ扱い、反政府的な世論形成を率先したということ。
権力としてのペンにとって、中川恵一氏の発言や書籍はことごとく都合が悪い。
だから、名前も新聞記事では各紙タブーだったのです。
全国紙で中川恵一というお名前を見かけることは、ないだろうと思っていました。そしたら今日の朝刊で見かけたのでうれしくなりました。朝日、毎日ではぜったい取り上げなかっただろうな。
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Monday, November 25, 2019, 12:00 PM
読売新聞で連載している時代の証言者という記事は、時の人である中西進氏です。内容は国文学者としての”漂浪”していく半生記です。
元号が発表された時点での肩書は、たしか元大阪女子大学長でした。
失礼ながら、地方大学の学長にすぎない方が元号を制定したのかと思いました。ちなみにこの大阪女子大学は現在廃校となり、大阪府立大学と合併されています。
校舎は堺の仁徳天皇陵(大仙古墳)に面した隣にあり、現在も取り壊されずに建っています。
学生時代には忍び込んで遊びに行ったからよくわかる。
この中西氏は万葉集研究の第一人者とされていますが、氏の学説がなかなか認められなかった。それがこの連載の山場と言えます。
ごめんなさい、地方弱小大学のお飾り教授だと思っていました<(_ _)>
とんでもない、日本の古典研究を大きく躍進させた大功労者なのでした。
その功績は、万葉集だけではなく源氏物語を含め、ほぼすべての古典は中国文学の影響や引用があることを発見したことです。
中西論を無視した古典の権威たち!
半生記を読んでいると、ピンボールゲームのようにあっちの大学、こっちの大学へと空いた穴を埋めるように異動されています。この記事ではプリンストン大学に留学されていますが、扱いは無名研究者に過ぎない。
こうやって中西進氏は無名のまま生涯を終えてしまうところでした。
これほどの学術業績があれば、東大や京大の名誉教授ぐらいの称号はあたりまえにあるのです。理由は、ほかの国文学研究者たちが妬んでずっと無視してきたからです。
中国と日本文学の比較という新天地を開拓したこと
両国の歴史背景にまで踏み込んだ研究はそれまでなかったのです。
いわばフロンティアであったので、旧来の古典研究者と歴史学者双方から攻撃された。
文学まで中国の模倣だという論は非常に都合が悪いという感情です。
中西進氏はその盲点を突いた研究者なのですが、元号の発案者として注目されるようになったのは、天の采配と思わずにはいられません。
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