Monday, November 25, 2019, 12:00 PM
読売新聞で連載している時代の証言者という記事は、時の人である中西進氏です。内容は国文学者としての”漂浪”していく半生記です。
元号が発表された時点での肩書は、たしか元大阪女子大学長でした。
失礼ながら、地方大学の学長にすぎない方が元号を制定したのかと思いました。ちなみにこの大阪女子大学は現在廃校となり、大阪府立大学と合併されています。
校舎は堺の仁徳天皇陵(大仙古墳)に面した隣にあり、現在も取り壊されずに建っています。
学生時代には忍び込んで遊びに行ったからよくわかる。
この中西氏は万葉集研究の第一人者とされていますが、氏の学説がなかなか認められなかった。それがこの連載の山場と言えます。
ごめんなさい、地方弱小大学のお飾り教授だと思っていました<(_ _)>
とんでもない、日本の古典研究を大きく躍進させた大功労者なのでした。
その功績は、万葉集だけではなく源氏物語を含め、ほぼすべての古典は中国文学の影響や引用があることを発見したことです。
中西論を無視した古典の権威たち!
半生記を読んでいると、ピンボールゲームのようにあっちの大学、こっちの大学へと空いた穴を埋めるように異動されています。この記事ではプリンストン大学に留学されていますが、扱いは無名研究者に過ぎない。
こうやって中西進氏は無名のまま生涯を終えてしまうところでした。
これほどの学術業績があれば、東大や京大の名誉教授ぐらいの称号はあたりまえにあるのです。理由は、ほかの国文学研究者たちが妬んでずっと無視してきたからです。
中国と日本文学の比較という新天地を開拓したこと
両国の歴史背景にまで踏み込んだ研究はそれまでなかったのです。
いわばフロンティアであったので、旧来の古典研究者と歴史学者双方から攻撃された。
文学まで中国の模倣だという論は非常に都合が悪いという感情です。
中西進氏はその盲点を突いた研究者なのですが、元号の発案者として注目されるようになったのは、天の采配と思わずにはいられません。
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Sunday, November 24, 2019, 01:34 PM
3年後の2022年以降の高校での国語の学習要領が変わることに対して意見が読売新聞の記事にありました。
現在の高校の国語教科は国語総合、2年以降は国語表現、現代文A、現代文B、古典A、古典Bの5つの科目に分かれているようです。
たぶんこのブログをお読みの方は思うでしょう、「ずいぶん細かく丁寧に教えてくれているのだなあ〜」
現行の国語の授業はさらに細分化されて
現代の国語、言語文化の2科目を初年度に習い、2年以降は論理国語、文学国語、国語表現、古典探求の4つの科目となるそうです。
旧課程の19単位から20単位へと少しだけ授業時間が増えるようです。
記事による3人の識者(大森秀治氏、俵万智氏、幸田国広氏)に共通するのは、純文学に接する時間が少なくなるということです。
論理思考/論理表現に重点を置いた指導要領に対しては賛否両論です。
否定派の俵万智氏は論理と文学に区別はないので、区別して教えることは意味がないという立場です。歌人らしい理屈ですね。
テレビ番組で俳句指導が人気ですが、あの夏井いつき氏の名解説で俳句とはこういうものかと知った人も多いでしょう。私もそうなんだと思いました。
たとえば森進一の襟裳岬では、「襟裳の春は何もない春です」と歌って苦情が来たという逸話があります。
ド田舎だと知れ渡るのがかっこ悪いという苦情があったというのです。
そんなことはないでしょう。逆に春なのに何もないと表現したことで、広々とした襟裳岬の美しい風景が見事に広がるじゃありませんか。
論理の先にある言葉のイメージで表現するのが詩人の思考なんです。文学表現が非論理的と教育現場で切り捨てられないかと俵氏は問いかけています。
一方では、早大教授の幸田氏の趣旨は、言葉で表現し、正しく伝える基礎能力をちゃんと教えるべきだということ。
「ちょーやべー」「まじ、やべー」この二つしか自分の心情を表現するのがないのかい・・・というようなガキばっかりですから、幸田氏の意見ももっともです。
最近ネットでは「9時10分前」が理解できない社員に嘆く上司が話題になっていました。
実際に私も似たような経験があります。反論としてはなぜ8時50分ときっちりした時刻で指示しないのだという意見が多い。
反論する彼らは、スマホ脳ですから頭の時間を巻き戻すという発想はない。常に時計の針は右回り。
たしかにあやふやな時刻表現で、相手先の意図を汲まねばならぬアサイチとかゴゴイチなどがありますが、9時10分前は疑いようがないのですけどもね。
幸田氏の意見は、アスペルガー(コミュニケーション障害)ばっかりみたいな教育現場への親心のように思えます。
ていうかそれほど現代の若者たちの言葉の扱いがぞんざいなことへの危機感があるといえます。
中庸的な立場なのが大森氏で、独善的な思考に陥らないためにも文学の読解は大切だとし、論理的文章の例として駐車場の契約書を取り上げるのは国語教育の範疇ではないと切り捨てています。
伝える手段である以上は文学表現にも論理的な思考力が必要だという立場です。とくに評論はそうですね。
以上3人の立場を私なりに解釈してみました。
コンピュータ・プログラミングで国語の大切さを知る
自分が国語の論理記述や表現手段に気づいたのは、実はだいぶ遅くて20代半ばなんです。コンピュータ・プログラマーの仕事をしていて、思い知らされた。言葉の奥深さをです。
コンピュータのプログラミング(動作命令の記述)はだれが書いてもおんなじになると思うでしょ?
ところが10人いれば10人全く違うのです。
たった数行で書き上げる人もいれば、何十行何ページにもわたってダラダラ書く人、おんなじような動作(記述)をまた繰り返し書く人と様々でした。
自分もプログラミングするし、外注さんなど他人のプログラムをチェックしたり、過去のプログラミングを読み返す、書籍から拾い出すなど、ちょうど雑誌の編集者のような立場でした。
冗長な(無駄が多い)プログラムは、そのままパフォーマンスに影響します。当時はコンピュータは一人一台ではなく、利用時間あたりお金がかかるので、いかに短く書いて、再利用しやすい文章(プログラム)が書けるかが、その人の能力でもあったのです。
コンピュータは一般家庭にはないしインターネットは夢物語の時代です。
ちょうどそのころ「文芸的プログラミング」という本が発行され、有能なプログラマーの間では評判になりました。
いまでは古典の部類なんでしょうが、コンピュータプログラミングは文学のようにスラスラ読めなくてはならないし、思考論理はしっかりわかるように書かねばならないというコンピュータ技術者の指南書です。
(追記:プログラムコードは文学を読むようにわかりやすくという思想は、当時新興のPCメーカー、アップルの思想でもありました。説明書がなければ操作できないなどということは許されないのです。アップルはマックというハードウェアとともに、たくさんの書籍も出版していました。それらは、まさにジョブスの思想そのものでした)
著者のクヌース博士は現在のAndroidの基礎であるUNIXというコンピュータOSの多大な貢献者です。
一言でいえば、他人が読めない(理解できない)ソースコードはダメということ。
そのためにも書き手は、自分の思考をしっかりわかりやすく表現するのがプログラミングのキモだという教えです。
わかりやすさも考慮した論理的文章がプログラミング
コンピュータのプログラムは日本語能力と関係ないと、大方は思っているでしょうが、プログラミング能力は国語力という基礎体力がないと手におえないのです。
その場一回限りで動作させるのはだれでもできます。
たとえば「おはよう」と入力すれば「モーニング」と返答する挨拶プログラムがあったとします。単純な入力に対し、なんらかの出力があるというプログラムです。
でも「おはよう」ではなく「こんにちわ」ならどういう動作をさせるのか、そもそも挨拶とはなんなのかといった根本な思考がないと、融通も拡張性もないプログラムになってしまう。
日常生活でも挨拶があれば、それに続く会話があるのが当然です。コンピュータに対しても全く同じで、なんらかの動作があれば、それに続く動作(反応)が続くわけであって、いくら巨大なプログラムとなっても、延々とした連鎖反応にすぎません。
小説は結末が最後まで分からないのが普通ですが、コンピュータプログラムは結末は決まっていますから、その結末にむけて無駄な寄り道せずに書き進めばよいわけです。
このように論理的な文章とはコンピュータプログラムそのものだということを、ずいぶんトウが経ってから気づきました。
そして、プログラミングは思想であり主義にも直結しているのです。
論理的に破綻していることをコンピュータ用語では「バグ(虫)」って言います。たとえば「おはよう」ではなく「こんばんわ」と入力したらエラーとなるようなプログラムです。
言うまでもなく、挨拶は必ずおはようで始まるという規則はないからです。関西人なら「毎度!」ですしね。
9時10分前に集合と言われて、意味わかんないという人がいれば、その人の頭にはバグがあるということ。襟裳岬の歌詞に憤慨する人も、おんなじですね。
論理的な記述にも、たくさんの表現手段があるということに頭の回路がつながっていない。まるで低能力なロボットじゃないのさ。
論理的文章は訓練で身に着けるしかない
これが私の結論なんです。いい大人でも若いうちに習熟しておかないと、なんだかよくわかんないイライラさせる文章しか書けません。
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Friday, November 22, 2019, 03:42 PM
EU離脱で紛糾している英国議会で、突如香港人支援の決議が浮上したというメルマガの記事です。
知らなかったのですが、1997年以前に生まれた香港市民には英国発行のパスポートも所持しているのです。
英国領国民を証明するだけで、それ以上の意味はなく、英国への入国管理だけに使われていたもの。
香港返還後は、全く意味のないものだったのですが、それが突然英国議会で香港市民支持の御旗の如くとり糺(ただ)された。
アメリカ議会では香港での人権と民主主義の確立を支援する法案が19日に可決されました。
中国共産党首脳、習近平へのブラフでもあるのでしょうが、これに呼応する形で英国でも香港BNOパスポート保持者(340万人)には英国市民権を付与する議案が通った。
落ち目の英国の精々の香港支持策なのだが
もし香港へ人民解放軍の軍事介入となれば、たぶんBNOパスポート保持者の保護目的に英国もブリティッシュエアを飛ばし、QE2などの客船を寄越すでしょう。
ベトナム戦争の始まりは、ベトナムではなくカンボジアでの前哨戦から始まりました。
共産化するカンボジアに宗主国フランスが介入して内戦となっていく。それがベトナムへも移り、アメリカの介入で泥沼となります。
敗戦で日本軍はすでに跡形無くなっていたので、日本が巻き込まれなかったのは良かったのかも知れません。
なんとなくカンボジア紛争のような状況にみえてしまいます。
台湾世論にもおおきな影響を与えていて、対中強硬路線の与党・民主進歩党(民進党)の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が一転して圧倒的な優勢となっています。
上海人も中国共産党・習近平にはイライラ
日本に30年以上住んでいる私の上海出身の友人は、香港人の怒りが良くわかると熱弁で語ってくれました。
経済がこれだけ向上して、上海の住環境も激変した。それなのに一向に先進国とは言えないと激高しています。
そりゃなんで?と訳を訊くと
法律があっても共産党・役人の意向でいくらでも改竄される!
彼は上海にも不動産を持っているのですが、最近それが勝手に登記が親族名義に移されていたそうです。
所有者の許可無く、所有が移転することなど考えられないのですが、中国では出来てしまう。
中国の法律では、海外居住者や外国人が所有する不動産は強制収用できないというものがあるそうです。
彼の土地もそれに該当するので、日本に住んでいても安心して購入したのです。
ところが、再開発計画が持ち上がると、なんと中国在住の親族名義に勝手に切り替わっていたという驚くべき事実がわかったんです。
中国人の土地ならば共産党の意向で、いくらでも立ち退きが可能となる。
こんなめちゃくちゃなお手盛りの国家はありますか?
彼は延々と電話口で、今までの不利益を言い続けます。上海人という誇りもあり、人生の半分以上は日本で過ごしていますから、怒りは治まりそうにありません。
上海人らも、習近平の強権、独裁は危険で、香港の次に財産を狙われるのは俺たちだという危機感が拡がっているのだそうです。
経済が上向いている間は、人治国家体制はあいかわらずで、賄賂や共産党の人脈も必要なコストだと割り切っていたようですが、香港の情勢をしれば、いざ自分たちも簡単に斬り捨てられる側だと気付いたのです。
この不満がじわりじわりと拡がっています。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和元年(2019)11月22日(金曜日)弐
第7号(旧「宮崎正弘の国際ニュース早読み」通巻6282号)
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英国総選挙目前に、香港居住者のBNO保持者に十全のシチズンシップを
返還前に出生の香港人340万には英国旅券が付与されていたが。。。
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12月12日は英国の総選挙。
ジョンソン率いる保守党が労働党を大きくリードしていると言われるが、BREXITいがいの争点に「香港人のBNOパスポート保持者に英国の市民権をあたえよう」という動きに急速に浮上し、選挙争点の一つとなった。
六月以来の香港の民主化運動で、香港の若者は米国の「香港民主人権法」の制定を呼びかけたが、英国政界には何も期待していないかのようだった。
政界はBREXIT一色で総選挙を展開するのかと思いきや、保守党の有力議員が突如、「BNOは間違い、法改正し、抑圧されている香港の人々の救済の手を」と呼びかけをはじめ、有力議員が署名した。
第三党の「自民党」も積極賛成であり、選挙の争点が香港の動きを一方に見据えて、多様化していることが分かる。
また米国議会が「香港民主人権法」を成立したインパクトが大きい。
1997年香港返還前に出生した人を対象に、英国はBNO(BRITISH NATIONAL OVERSEA)という旅券を与えている。
このBNOは、英国での居住、就労は認められておらず、単なるトレベルドキュメント、すなわちB級旅券だ。
正式の市民としては扱われず、便宜的な旅行の利便性を付与しただけでは、340万香港市民が二級の二重国籍という複雑な仕組みを作っていただけなのである。
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Thursday, November 21, 2019, 11:21 AM
古墳といえば大阪堺市〜羽曳野市にかけての百舌鳥(もず)古市(ふるいち)古墳群が世界文化遺産登録となり、少し知られるようになりました。
古墳は関東にもありまして、埼玉行田市の埼玉(さきたま)古墳群が有名です。
こっちは公園で古墳に登れますし、立派な資料館もあり埋葬品も展示されています。
日本史の教科書に載っている稲荷山古墳出土鉄剣(いなりやまこふんしゅつどてっけん)も展示されていますよ。
古代マニアには埼玉は古墳周辺も整備されていて楽しめる聖地でございます。
知合いで古墳巡りが好きな人がいますが、その昂奮する姿を見ていると、きっと前世では古墳関係者だったんじゃねえかw
前方後円墳は古代史ミステリーで、日本独特といわれています。埋葬形態が中国や朝鮮半島とは異なるからです。
この日本独特な前方後円墳は朝鮮半島南西部(韓国光州)にも14基確認されています。
日本の古墳は3世紀ごろ、韓国の古墳は5世紀後半から6世紀ごろと時代が後と判明しています。
古墳技術は渡来人から伝わったといわれていますが、その逆の流れもあったということ。
知らなかったなあ。
大和政権との抗争(磐井の乱)に敗れた九州北部の豪族(倭人)が、同盟であった百済に逃走し、そこで埋葬されたという説です。
文明文化は一方通行ではなく、逆流もするのだということを朝鮮半島の古墳は教えてくれます。
明治になって外国語を翻訳した漢字(例:「共産主義」「民主主義」)は日本から中国(清)にも伝わりいまでも使われているのが良い例です。
古代日本と周辺国とは、国という概念はなく、案外気楽に移住していたのでしょう。
国や国境という意識(管理)が強くなったのは、せいぜいこの100年で、古代から中世期ではもっとゾロゾロと逃げたり、喰えなくなって動いていたのかもしれません。
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Wednesday, November 20, 2019, 10:42 AM
本日の浅草の空間線量は40ベクレル/立法メートル 晴天
ここ1,2年間は40〜42ベクレルでほとんど変化がありません。この程度のベクレルは自然の状態です。2011年4月から毎日ずっと計測をしてきました。
高い値でもせいぜい100〜200程度だったと思います。8年前のブログを読み返せばわかりますが、面倒なので確認しません。
福島原発事故の影響をみるために、取り付けたのですが、
数値的には岩山の森林浴程度で、たいしたことないなあ
とがっかりした覚えがあります。
ちなみに私の部屋の中の方が高いぐらいです。(1200ベクレルぐらいあったことがある)
9年近く軒下にぶら下げていたため、ずいぶん外装の劣化が目立ち、台風などの大雨後にはエラーを頻繁に出すようになりました。
そのたびにリセットと内部の清掃を行っていたのですが、そろそろお役目を終えて良い頃だと思います。電源コードも固くなり、ひび割れそうで漏電しそうです。
また何かあったら再登場してもらえるようよう、軽く清掃をして保管します。
ずっと浅草で空間線量を表示していましたが、おやくめご苦労様、長い間ありがとう。
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Tuesday, November 19, 2019, 12:45 PM
半年前の朝日新聞の記事が目に止まりました。
高校生がクラゲ撃退クリーム開発 きっかけは先輩の疑問
https://www.asahi.com/articles/ASM4Z5X33M4ZPFIB001.html?ref=spemag1905_sp_con_mailm_0003_11
愛媛の高校生(長浜高校)がクラゲ撃退クリームを開発したという内容です。
高校生ビジネスプラン・グランプリという政策金融公庫が主催している大会で優勝した製品です。このクラゲ撃退クリームは第5回のグランプリです。
ことしは7回目が間もなく発表されるです。
昨年の高校生の募集内容が掲載されています。
→https://www.jfc.go.jp/n/grandprix/6th_result.html
放置竹林の竹を使ったバイオトイレの商品化(徳島県阿光工業高校)は良いアイデアだな。
東京都内や郊外では手入れされていない竹林が不法投棄で景観を悪くしていますから。
いちばん感心したのが
ゴキブリの羽根の成分を使った抗菌抗カビ剤
洗足学園高校のアイデアです。
ざっと他のアイデアに目を通してみると、どれも着目点が身近です。
そして提出している高校をみると、知名度がある高校が多いですね。
ビジネスプランとして、とても地に足が着いた(身近な社会問題)テーマであることに感心します。高校生の視野は見える範囲ですから、地元に関連した問題解決しかないのですが、それがすばらしいのです。
東京都なら大学や政府機関でビジネスプランのコンテストみたいなものをやっていますが、正直興味をひくものが少ない。なぜつまらなく感じるのかというと
大人のアイデアはあざとさが見え隠れしているから
社会人のビジネスプランってのは、たいてい思いつきアイデア勝負で、さあ出資してくれというスタイルばかり。
辛辣に言えば、世界を変えてみせると気負ったものが多いです。
競馬の予想屋みたいです。
歳をとるにつれ、高学歴になるにつれアイデアもフレッシュさが無くなっていきますね。
たとえば地域再生だとか大見得を切っていても、単なるインターネットのポータルサイトだとか、不動産仲介といった程度のもの。
そんなの需要があれば、すでにできとるわい。
注目と金を集めたいという本音が見え隠れするものばかり。
運が良ければ、新聞やテレビに取り上げられるかもというチャンスに賭けている。
つまり、それしか事業展開をする動機がないということ。
本当のアントプレナーだったら、そんなコンテストに応募せず、独力で着々と始めてます。
まっ、IPOの夢を見るのは勝手だけどさ。そんな下心ばかりのコンテストは退屈で仕方がない。
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Monday, November 18, 2019, 12:12 PM
とても良い内容のブログがあったので、メモ代りに記述しておきます。アンチクリストによるブログです。
時間の節約は悪魔のトリック
HumandoingからHumanbeingへ
Humanbeingへの処方箋
Time is Moneyは時間泥棒(悪魔)の呪縛である
世の中、生産効率性だ、コストパフォーマンスだ、タイムマネージメント(時間管理術)だといった時間当たりで行動を評価することが、良いことだと広く信じられています。
でも、経営者と雇用者とでは、意味、活用方法は180度違います。
支払ってやっている給料分以上稼げ
24時間仕事から頭脳を切り離すな
生活時間までも会社の利益に貢献しろ
すなわち、労働者は生産設備に過ぎないのだから、利益÷時間を常に最大とすべしという知らず知らずの洗脳なのです。
時間の節約(時短)は精神的奴隷へのキラーワードである
このブログタイトル「時間の節約は悪魔の(レ)トリック」とあるように、時間が短縮することは貴方にとっていかにも良いことかのように粉飾された言葉なのです。
行き着く先は、雇用者を競争させて、雇用者の時間をすべて経営者に差し出させること。
また時短を売りにした商売で、消費者が依存して離れなくなる仕組みを作ること。
いうまでもなく、デジタル化だ、自動化だ、ボタンひとつですべて終わらせることがスマート(賢い)生活だと信じている。
それでも貴方は忙しいことを誇り、周りにも忙しさを強要(共有)させる
なんでスマホ持っていないんだと、呆れたように言われることがよくあります。
資料(写真)もすべてスマホで眺める時代に、なんでいちいち口頭で議論したり、今どき写真店で焼き増ししてもらわねばならんのだ?という理屈です。
いるでしょ、携帯電話屋か、GoogleとLINEのセールスマンか!と言いたくなるような人が貴方のまわりにも。
そしていかにも電子器機を操り時間管理に優れていると心底思っているバカがね。
時間までも泥棒されていることに対して、あまりにも無邪気すぎる
利便性の対価としてお金や個人情報が要求されるのは、これは仕方がない。でも、それにさらに時間まで奪われ巨大ITに隷属させられるのはまっぴらです。
新聞や書籍を馬鹿にし、ネットで検索した他人の意見(情報)を自分の知識かのように披露する奴
手で書くこともせず、コピペ(Copy&Paste)で仕事や勉強を終わらせることを恥じない奴
ちょっと考えれば、ホワイトカラーの仕事のほとんどがAI(人工知能)で代替(だいたい)されていくと言われているのに、自ら代替される側にいると思っていないどころが憐れで不憫です。
時代遅れ、老害だとバカにする側こそ底の浅い奴ばかり
スマホスマホと連呼して、お茶くみ女性がいるような職場は淘汰されるよという論調がさも正論かのようにまかり通っています。
50代以上は使い物にならないと、あざわらう40代や30代もよくいます。
ほお、御高説をぶちかますほど豊かな生活をされているのかといえば、スマホで投資情報ばかり眺めている。
ストレスをさらに増やす生き方に邁進する滑稽さ
『華道とは花を美しく活けるにあらず、活けている姿そのものである』
人間をHumanDoingとは書かずHuman+beingと書くのはなぜか。このブログにあるように人とは、存在(be)が大切であって決して行為(do)の良し悪しではない。
人間の行為は機械やコンピュータで置き換えることがますます進む時代に突入した、ヒントになるかと思います。
存在することへの価値を認めない社会は時間で束縛された社会です。
30年前に読んでいた星新一や時間泥棒が暗躍する世界を描いたミヒャエル・エンデ「モモ」といった空想小説は現実となっているのです。
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Friday, November 15, 2019, 01:33 PM
すごく感心した若者がいます。東洋経済Webの記事です。
16歳男子高校生が「種」を売る何とも壮大な理由
わずか15歳で種苗会社を立ち上げた
15歳という若さで種苗会社を始めた高校生がいる。東京在住の小林宙(そら)氏、現在16歳の高校2年生だ。会社の名前は「鶴頸(かくけい)種苗流通プロモーション」。伝統野菜を主とする種と苗と、農薬・化学肥料不使用の伝統野菜の販売を行っている。
京都名物、千枚漬けの材料になる聖護院かぶら、東京の練馬大根、金沢野菜の金時草、鹿児島の桜島大根、味のよさで知られる山形のだだちゃ豆。最近、食の世界で注目を集める伝統野菜のブランドはもともと、土地の人たちが種を採り受け継いできた在来作物である。ほかにも、全国には多様な在来の野菜や穀物がある。
■幼少期から種と植物に興味があった
一方、私たちが普段スーパーや八百屋で購入するのは、種苗会社が種を管理し販売するF1種と呼ばれる1代限りの交配種だ。農家は毎年、種を買わなければならないが、栽培や収穫が楽なので、昭和後半に多くの産地で在来作物と入れ替わっていった。例えば神奈川県の三浦大根は、1979年の台風20号で大きな被害に見舞われたことをきっかけに、F1種の青首大根が急速に普及し、栽培が衰退した。
 
F1種に押され、絶滅の危機に瀕する在来作物を守ろうと取り組む人たちは、全国にたくさんいる。それでも、衰退を止められない。もう一刻の猶予もない、と会社を立ち上げたのが小林氏だ。(以下略)
この一代限りに品種改良したF1種という種のおかげで、在来作物が危機に陥っていること。
そして大手種苗会社の寡占によって、地場の種苗店がどんどん廃業しているという現実です。
このままでは日本の在来種は滅んでF1だけになってしまう
そこで15歳でありながら在来種だけ扱う種苗会社を立ち上げたという、目を見張る行動力です。→鶴頸種苗流通プロモーションHP
地方の農家ではなく、田圃がいまやまったくない東京都大田区の住宅地の高校生です。
単一の種だけでは、不作が起これば全滅して大飢饉となったという歴史の事実があります。
さらに地域の食文化と作物は密接な関連があり、それがなくなれば食文化も消えてしまう。
単一平均化した農業は、荒廃や衰退を招くという卓越した見方もしています。
おいおい、ほんとうに16歳なのか!
グローバルなんかクソ喰らえ、地域は地域での生産を優先する
彼、小林宙(そら)氏の考えははっきりしています。たった一人でも種を守るという決心は、私の心を動かします。
これがアントプレナーの真の姿だと思います。
自分が農家なら、彼に1000%賛同します。
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Thursday, November 14, 2019, 01:17 PM
有名な雑誌、学研ムー12月号に拙書の書評が掲載されております。
ムーは創刊40周年目ということで電子書籍でも読めます。ヤフーのプレミアム会員なら雑誌はパソコンで無料で読めます。(昨日知りました)
電子書籍を寝床で読んでいて、あっ!載ってると驚きました。
月刊ムー書評者の星野太朗氏の書評はとても中立で読みやすいです。そして著者の言いたいことをちゃんと押さえていてくれる。
無駄のない書評の見本です。
隠された十字架 江戸の数学者たち 六城雅敦著
数学という学問への概念を根底から覆す現代の奇書
(省略)
最終章では (略) 著者の数学愛が炸裂し奔出する凄まじい展開が展開が待ち受けていて、唖然とする。
(中略)
最後に提示される「数学世界の俯瞰図」はまさに圧巻。数学という学問に対する概念を根底から覆す、現代の奇書ともいうべき必読書である。
ムーで簡潔な書評と、私が熱を込めた最終章にも言及していただいた星野太朗氏に感謝します。
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Thursday, November 14, 2019, 10:23 AM
ヤフーとLINEの統合が新聞一面にあります。昨年にLINEモバイルにソフトバンクが51%出資しています。
ですから、ヤフーとLINEモバイルが統合されるのは時間の問題でした。
ところが、LINE PayはLINEの親会社NEVER(韓国のインターネットサービス最大手)100%なので、ソフトバンクのPayPayとLINE Payは敵対関係です。
キャッシュレスサービスの消耗戦でSoftbankとNEVERが手打ちに動いたという見方を記事では示しています。
Google、Amazon、FaceBook、Apple(GAFA)に追いつき、日本国内ではネットショッピングのトップ楽天(3.7兆円)、アマゾンジャパン(2.7兆円)への追随に布石とするためとあります。
LINE自体は馴染みがあっても、キャッシュレスサービスは実際のところ普及しているのでしょうか?
一度だけコンビニでスマホをかざしているのを見たことがありますが、それっきりです。
コンビニでの買物はプラスチックカードの交通系カードが一番楽です。どうしてもスマホというずぼらな方はキャッシュカード機能もついたアプリもあります。このスマホ決済ではアップルiphoneが頭一つ飛び抜けています。寄せ集めのAndroid系は操作が難しすぎてダメでしょう。
クレジットカード、デヴィッドカードがすでにあるのに、何で今ごろキャッシュレスと大騒ぎしているのか不思議に思いませんか?
クレジットカード、デヴィッドカードは利用者にとっては便利でも、店舗側にとっては大きな負担です。
3〜5%もの手数料が差し引かれ、カード読み取り装置の費用(もしくは決済会社への契約)も毎月負担しなくてはなりません。
薄利商売ではとても大きな負担なので、カード払いは嫌われているのです。
クレジットカードの手数料がこれほど高いのは、日本だけです。海外ではせいぜい1%です。
さらにクレジットカードは日本の大手銀行の収益ともなっています。銀行系クレジットカードを利用すれば、その一部はカード会社(VISAやMasterなど)から銀行にも2%ほど支払われる。
口座開設時に頼んでいないのに、銀行のカードにVISAやMasterのマークが付いていました。使ったことがなかったら、ご丁寧に「貴方は一度も利用していないのでクレジット機能は停止します」という文言と共に、すっぴんのカードが送りつけられてきました。
日本の銀行はサービス最低、料金バカ高の呆れた存在だ
海外の銀行と比べたら、すべて劣ってます。送金(振込)ひとつとってもなんでこんなに高いんだと嘆きたくなります。
日本の銀行はどこもぬるま湯に使った蛙です。
マイナス金利だから、預金者からは保管料を取ろうという案も平然と口にするようになりました。
中国の銀聯カード(Union Pay)の方がよほど使えるかもしれない。中国旅行ではカード決済しかしない店も多いので、このカードは必須なんだそうです。
中国の銀行は大手町にいくつも支店がありますから、別に中国に行かなくても口座を開設してカードを発行してもらえます。
預金者から銭を獲ることしか考えない日本の銀行など利用価値無し
私が資産家ならお金は分散させておくでしょうね。日本の銀行では、何行もわけて預けてもリスク分散にはなりませんから。
運用面、リスク分散の面でもアメリカと中国双方にも預けておくべきじゃないかな。
べつにスイス銀行(そんな銀行はない)に預けるまでもなく、ちゃんと合法的に国内で預金すればいいわけ。
YahooとLINEの統合はみずほ銀行の存在も無視できないだろう
YahooとLINEの合併のニュースですぐに感じたのは「みずほ銀行が合併を強く推奨したのでは・・・」という思いです。
急速に経済が悪くなる韓国はこの先どのようになるかは想像できません。現在でも内乱状態の一歩手前。
こんなヤベー国に貸し付けている銀行では、みずほぐらいなのだとか。サムスンなど韓国企業へ2兆円近い額を融資しています。
欧米の保険会社、邦銀がつぎつぎ撤退しているのに、みずほは逆にその穴埋めで融資額を増やしている。
文政権なら邦銀の貸し付けは棒引きすることも厭わない
みずほの貸付状況には日本の金融当局も注目しているという記事を読んだことがあります。
GSOMIAの破棄とみずほの焦げ付きを心配する声もネットでは見かけるようになりました。
YahooとLINEの合併はみずほ銀行の撤退戦のように見えるのです。
そしてキャッシュレスサービスはますます混迷する消耗戦となってゆくという予感です。
Facebookに続いて、GoogleやAmazon、さらに中国企業もキャッシュレスサービスに参戦するのは時間の問題です。
ドメスティックなYahoo JapanとLINEに勝機はあるかと、ひややかに見ています。NTTの逆襲があるかもしれないので、動向は興味深い。
みずほ銀行自体はキャッシュレスにも対応できないダメ銀行で、ソフトバンク系企業の財布がわりになっているんだなということ。
どっちも大嫌いなので、応援などしません。
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Wednesday, November 13, 2019, 12:11 PM
台風被害が1ヶ月過ぎたので、各地の現状があらためて報道されています。
そして台風被害は温暖化によってもたらしたものだと信じている方が案外います。
「最近の天候はおかしいね」とか、「最近の台風は強力だ」とかに続いて、「やっぱり地球温暖化の影響だよね」という結論で適当な相槌を打って、時候の挨拶がわりの会話をよくされます。
身近にも、こんな会話をする方がいるでしょ。
なんでも地球温暖化に結びつけて、熱暑・大雨・暖冬・不作は温暖化しているから仕方ないよという無意味な会話です。
まぐまぐ!ニュースにこんな記事がありました。
池田教授の憂鬱。人為的地球温暖化という似非科学を信じる日本人
国内2019.11.11 163 by 池田清彦『池田清彦のやせ我慢日記』
(抜粋はじめ)
日本人の大半は真面目で素直でお人好しなので(まあ馬鹿ともいうが)、マスコミ(朝日新聞とNHKが特に酷い。なんの利権があるのかしら)が吹聴する、人為的地球温暖化という新興宗教にコロリと騙されてしまっているようだ。それで、CO2削減という錦の御旗を掲げるハゲタカ企業に、税金のみならず、自分のお金も、思考能力もむしり取られているわけだ。
反対意見を全く報道せず、証拠も示さないマスコミ
マスコミは、最近、台風の勢力が強くなり、数も多くなり、被害も甚大になったのは、温暖化のせいだと、何のエビデンスもなく、垂れ流しているが、そもそも、台風の数はこの半世紀を通じて微減傾向にあるし、勢力も1950年代や60年代の方が強かった。そういうことをTwitterに書くと、居丈高にエビデンスを見せろという人がいるが、気象庁のサイトで公開されているのだから自分で調べればいいのにね。そういう人に限って自説のエビデンスを示したことはない。
自分の主張はマスコミや日本政府のお墨付きがあるので、エビデンスは示す必要がなく、反対する人だけがエビデンスを示さなければいけないという考えは不思議だが、もしかしたら、地球温暖化は弱い立場の人や野生動物を苦しめるので、地球温暖化を憂慮する人は弱者の味方の正義の人であり、懐疑的な人は地球環境より金もうけの方が大事な悪の権化であるといった、悪しき考えを、小学生の頃から刷り込まれているので、人為的地球温暖化に反対する人は無条件でバッシングしていいと思っているのかもしれない。太平洋戦争中の鬼畜米英と同じで、子供を洗脳するのは簡単だからね。
マスコミは事あるごとに温暖化のせいで、「ツバルが沈む」、「シロクマが絶滅する」、「夏には北極海の氷が全部溶ける」といった話を垂れ流しているので、善良な人々は、「可哀そうに」あるいは「大変だ、これから地球はどうなるのだろう」と思い込んでしまうのかもしれないが、ここ20年以上ツバルの海水準はほぼ横ばいであるし、シロクマの頭数はここ10年くらいの間に30%ほど増加したし、夏に北極の氷が溶けてなくなる気配はない。マスコミは危機を煽る科学者の声だけを取り上げて、反対意見の科学者の声をほとんど全く無視しているので、多くの人が人為的地球温暖化を真実だと信じるのも無理はない。
(抜粋終り)
まったくその通りでございます。
温暖化を叫べば環境利権団体は金を得る、政府も対策名目で税金も上げられる、正義は糾弾する側にあると人為的温暖論者は権威者としてガッポガッポお金を稼ぐネタとなる。
一方で、地球温暖化に懐疑を示す学者は、マスメディアに無視され、あげくは人為的温暖化論の権威からは口封じのためのスラップ訴訟(嫌がらせ訴訟)をされる始末です。正論が無視されてずっと冷や飯を喰わされます。
驚くことに、二酸化炭素の排出の影響で産業革命から気温が上昇しているという有名なグラフ(ホッケースティックグラフ)の元データはないんだそうです。つまり根拠もなく作成者の捏造だったというわけ。
左寄りのアジテーター(煽り役)、電波芸者というか電波幇間(太鼓持ち)の武田邦彦はさっさと温暖化の影響は少ないと、180度変節してます。自分は、こいがは大嫌い。
アメリカでは人為的温暖化論という似非(エセ)科学を糾弾する本がベストセラーとなっています。10年前に我々も同じ主旨で書いているのですけどもね・・・
検索キーワード:温暖化:
アメリカにとっての日本はあくまでも都合の良い女
温暖化の仕組みはいまだ解明されていない
サハリン経由のパイプライン施設は双方利益のある経済協力である
エントロピーという物理概念で解くアジア
エルンスト・マッハ実証主義を貫く姿勢こそ真の科学者なのですが記事がよくない
クルーグマンのコラムに登場するコーク兄弟ってなんだ?
物理学者が解き明かす重大事件の真相 下條竜夫 ビジネス社
笑気ガス・・・!?麻酔ガスで遊ぶならディーゼル車の排ガスをどうぞ
天然ガス網が出来上がると日本の防災能力は向上する
ウクライナは米露の原発建設重要地点となった。そしてアルゴアが登場
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Tuesday, November 12, 2019, 02:40 PM
●配車サービス大手、米ウーバー・テクノロジーズの共同創業者トラビス・カラニック氏は先週、保有するウーバー株の約20%を手放した。
同社の取締役を務めるカラニック氏(43)は、信託の形で保有していた2030万株を売却した。
これは5億4700万ドル(約600億円)に相当する。8日の当局届け出で明らかになった。
ブルームバーグ 11月12日
ソフトバンク(孫正義)のビジョンファンドが8600億円(16.3%)出資する配車アプリのウーバーはIPOから株価はずっと下がったまま。
創業者の株式売却でとうとう半値にまでなりました。8日の2ドル近い下げは、この創業者の2000万株の売却だったわけですね。
詳しくは知りませんが、セクハラや創業者たちの辞任退社とゴシップの絶えない会社です。そしてとうとう問題の多いCEOカラニックという人物も株を手放したということ。
配車サービスに賭けるソフトバンクの目論見は、今のところは大外れです。
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Tuesday, November 12, 2019, 11:37 AM
NTTが電力事業への参入というニュースがあります。これは聞いた話ですが、東京電力にとってJRに次ぐの最大顧客であるそうです。
この2社で発電量の半分近くを消費するということ。電車を動かすにも、交換機やデータセンターを稼動させるためも電力がいる。
さらに東電はガス会社にとっては最大顧客ですが、自家消費のため、ガスの輸入会社でもある。
そのため電力・ガスの自由化で東電もガスを、東ガスも電力を販売することが出来るようになりました。
そこに通信の雄NTTも電力小売に算入してきたということ。
東電とNTTは電柱(または電信柱)を保有してます。
たしか20年前には東電も電柱に電信線を張り、ADSLやPHSに参入していましたっけ。今は電力計のスマートメーター化でNTTと協業状況です。
今度はNTTが電信柱に電線を引っ張れば良いわけで、実現への問題は少ない。
発電と通信とガス、上下水道はいずれ統合してゆく
コンピュータ社会では交流よりも直流の方が効率がよいということも、直流によるNTTの電力網には有利でしょう。
家電品は今はほとんど内部では直流なんじゃないでしょうか。
一昔は東日本と西日本では、扇風機やクーラー、蛍光灯、冷蔵庫、洗濯機は地域の周波数(50Hz、60Hz)で買い換えねばならなかったけど、今はそんなことないでしょ。(あるのかな・・・)
ファンヒーターが使えなかったような記憶があります。もっとも都市ガスの種類が違うので使えなかったのかもしれません。
24VのDC(直流)直接供給してくれれば、テレビやラジオ、コンピュータなどでは邪魔なAC/DCアダプターを使わずに済みます。またスマホなども直接コンセントで充電できるようになります。家庭へ直流での供給はメリットばかりです。
また直流だと、バッテリー(蓄電池)に充電するのも簡素になります。交流を直流に変換するのは発熱などでのロスが大きい。
太陽電池が普及しないのは、そういう変換装置が高価であり故障も多いからでしょう。
電動自動車よりも蓄電事業の方が将来性がある
NTTにとっては遊休スペースの活用に繋がりますし、電力の地産地消となれば、遠距離から鉄塔による送電線もいらない。
となれば人口が減少するための電力網整備ができない過疎地には大きなメリットです。
どんな辺鄙なところにもNTTの支局(電話交換機設備)があります。台風19号で千葉の房総地区では長期の停電となりましたが、電力供給が二重化されていればこのような事態にはならなかった。
余談ですが、自衛隊基地周辺の市街地は停電しなかったそうです。なぜなら自衛隊基地周辺はすでに電力網は二重、三重で優先的に供給されているからなんだとか。
あとはガスと水道事業がどう反撃にでるかを予想
ガスは民間会社ですが、上下水道は自治体です。人口減少地域にとって老朽化する配管の保守が問題となっています。
どちらも地面を掘らねばならず、ガス工事の数日後にはまた同じ所を掘り返すという馬鹿げたことをやってます。
どうせ掘るなら共同溝にして全部地面に埋めてしまえば、アスファルトをつぎはぎだらけにしなくてもいいのにと、いつも思っています。
ガス、水道もたいしてやっていることは違わないのですから、たぶん将来的には一本化してゆくでしょう。
下水道管に通信や電力線を通す試みもあるようですし、新宿や横浜ではすでに地中化されています。
温水も通っており、新宿の高層ビルはぜんぶ地下では繋がっています。
インフラ企業が日本の成長セクターになる可能性を秘めていることを感じさせるニュースです。
NTTの電力事業
【日経新聞1面】NTTが独自電力網整備など電力事業を拡大展開
2019/11/12 7:53 FISCO
NTTが独自電力網整備など電力事業を拡大展開
NTTが独自電力網、6000億円投資、災害時に供給も
NTT<9432>は独自の電力網の整備に乗り出す。2020年度から、全国約7300カ所ある自社ビルを活用し、蓄電池に貯めた電力を病院や工場などに供給する。自社の電源も整備し停電時のバックアップの需要を取り込む。一連の投資額は6000億円規模になる見通し。日本で電力大手以外が自前で電力網を整備する動きは珍しく、大手が独占していた配電網に風穴が開くことになる。
電力自由化で参入した小売事業者は電力を市場から調達し、電力大手の電線を通じ消費者に届けてきた。電力会社とは別系統の電力網ができると、災害時の停電リスクを分散できる。再生可能エネルギーを供給するための送配電網の空き容量不足の改善に繋がる可能性もある。NTTの電力事業は3000億円規模の売上高があり、25年度に倍にする計画。
NTTは全国約7300の電話局などから、近隣の需要家まで自前の配電網を敷設する。電力ロスが少ない直流の配電網で、電力大手の既存の送配電網に比べ効率が5〜10%良くなる見通し。固定電話の利用減で生まれたビルの空きスペースに再生エネの受け皿となる蓄電池を順次配備し、25年度までに120万kWhの容量を確保する。電力大手と契約する近隣の病院や工場などが停電した際、NTTが蓄電池で貯めた電力を供給する。
自社ビルの周辺などに太陽光、風力、バイオマスといった再生エネの自立型電源も整備する。外部からの電源の調達と合わせ、25年度に計450万キロワットを外部に供給できる体制にする。30年までに1万台規模の社用車を全てEVに変え、自社ビルで充電し、停電が起きた際にはEVを移動する蓄電池と位置づけ近隣に電力を届ける。
NTTは一連の事業に25年度までに毎年1000億円規模を投じる計画で、電力事業に関心を持つ他社との共同事業も検討する。NTTの配電網の投資は、既存の送電線の容量不足の対策にもなる。東日本の送電線の5〜8割が空き容量不足で再生エネが接続し難くなっている。NTTの配電網を活用すれば、発電した地域で電力を消費する「地産地消」が容易になる。
NTTが独自の送配電網と電力貯蔵用蓄電池の整備に乗り出し、25年度までに毎年1000億円、合計6000億円の投資を行うことの恩恵は大きい。災害時での電力供給に役立ち、他の電力小売業者の電力供給を支援することにもなり、大規模投資は電線会社、電気工事会社へのメリット、そして何よりも蓄電池事業を本格化させることに大きく貢献しそうだ。
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Sunday, November 10, 2019, 04:42 PM
天気がよいので、多摩川をずーっと登って、あきる野市の秋川渓谷までサイクリングをしてきました。夏場はキャンプやバーベキューなどの野外活動のメッカです。
まだ紅葉には早かったですね。
昼頃には即位パレードで沿道は人がたくさんいました。写真は青山一丁目で手荷物検査を待つ行列です。パレードの2時間前でもこんな状況です。全国の警官が動員されてました。
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Friday, November 8, 2019, 12:14 PM
来年の米国大統領選の民主党候補争いで、エリザベス・ウォーレン女史の支持率が上がっているという記事。
彼女の主張は、反ウォール街、反巨大IT企業です。独禁法でアマゾン、グーグル、フェイスブックを解体することを公約しています。
リベラルの民主党においては、そのスタンスは急進左派という過激な立場です。
教育費無償化、富裕層への課税強化を訴えているバーニー・サンダースと共に支持されています。
民主党の強固なバックグラウンドでもあるシリコンバレーに対しては強硬な態度で臨むことを表明している。
なぜならば富の偏在があまりにも極端になっているし、政策への影響があまりにも強大になってしまった。
読売新聞の記事によると
米国資産107兆ドルは上位1%の富裕層が32.4%、2-10%が37.0%、11-50%が28.7%が所有しています。つまり
米国の家計資産の98.1が全国民の半分が持つ
米国民の半数の資産を掻き集めても、全体の約2%の2兆ドルしか保有していないという極端な状況です。
この不満がマグマのように怒りとなって民主党支持層でも左傾化が進んでいます。
トランプが再選されようと、民主党に政権が移ろうともこの流れは変わらないでしょう。
このような米国の政治の揺れ戻す動きを見ていると、比較的健全だなあと思います。
米国の状況の10年後が日本の状況である
現在のアメリカの姿は10年後の日本です。つまり全産業の独占寡占が強まり、製造拠点は海外となります。
所得格差はますます顕著となり、教育費負担は上昇の一途。
自由主義もいい加減にしろという主張が世界中で噴出してゆく。
英国のEU離脱、米国の自国第一主義によって世界各国の関係が変わって行くのは当然の結末です。
フランスでさえその不満が高まっている。香港の暴動も沈静化はしていない。
日本でも山本太郎のれいわ新選組が代弁者となって行くのは自然です。
政府と国民の対立から、国民と巨大IT資本の対立へ
フェースブックが独自通貨を計画したことで、ボーダレスなIT企業が国家の枠組みを超えた(国益に反する)存在であることが顕在化した。
IT企業によって政府が操られているという危機感が国民にも浸透してきました。
ウォーレン女史の台頭はまさにその流れです。
法規制の裏をかいたアマゾンやウーバーをもてはやしても、それは低賃金、違法労働に過ぎず、合法的な搾取システムだと気付きだしたのです。
国民の幸福のためにも巨大IT企業の解体は必然だ
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Thursday, November 7, 2019, 01:03 PM
高2が放射性物質を所持疑い 愛知で逮捕の男と接点か
11/7(木) 5:06配信 共同通信
高性能爆薬を製造したなどとして4月に火薬類取締法違反容疑で警視庁に書類送検された東京都内の高校2年の男子生徒が、無許可で放射性物質「アメリシウム」を所持していた疑いがあることが6日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は放射線障害防止法違反容疑に当たるとみて立件を検討している。
アメリシウムを巡っては愛知県警が5日、許可なく所持したとして同法違反容疑などで名古屋市の会社員市川貴紀容疑者を逮捕した。同容疑者は爆薬製造事件などで有罪判決を受けた元大学生の男と会員制交流サイト(SNS)で交流があり、男子生徒も元大学生とSNSでやりとりしていたことが判明した。
放射性物質「アメリシウム」所持疑い 名古屋の男逮捕
被ばくの恐れがある放射性物質「アメリシウム」を無許可で所持した疑いが強まったとして、愛知県警は5日、名古屋市守山区の会社員の男(34)を放射線障害防止法違反容疑などで逮捕した。爆薬や拳銃、覚醒剤の製造で有罪判決を受けた同市緑区の元大学生の男(20)とインターネット上で交流があったといい、関連を調べる。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、会社員は今年4月、守山区の自宅アパートで、許可なくアメリシウムを所持した疑いなどが持たれている。会社員の関係先を捜索した際に発見、押収された。アメリシウムは煙感知器に使われることがあり、会社員は煙感知器の部品を海外からネットで個人輸入し、入手したとみられる。化学分野に強い関心を持っていたという。周囲で健康被害は確認されていない。
元大学生とは会員制交流サイト(SNS)で情報交換していたことが、県警の捜査で判明。元大学生は高い殺傷力のある爆薬「過酸化アセトン(TATP)」や3Dプリンター製の拳銃、覚醒剤を製造したとして爆発物取締罰則違反罪などに問われ、3月に名古屋地裁で懲役3年以上5年以下の不定期刑を言い渡され、確定した。
放射線障害防止法は放射性同位元素等規制法に改正され9月に施行されたが、会社員が4月に所持していたため、県警は旧法を適用した。
<アメリシウム> 原子力発電所の使用済み燃料棒に生じるプルトニウムから生成される人工放射性元素。人体に害が大きいアルファ線を出し、体内に取り込まれると内部被ばくする恐れがある。米カリフォルニア大学の研究チームがプルトニウムに中性子を照射することで発見し、1945年に公表した。原子番号は95。銀白色の金属で、米国の国名にちなんで名付けられた。
(中日新聞)
アメシウムという聞き慣れない元素を東京都内の高校二年生が所持していたというニュースがありました。
爆発物愛好家のSNSサイトなんていうのがあることも、初めて知りました。
学校の化学の時間に黒色火薬(炭と硫黄)、ニトログリセリンをごく少量作る実演の授業があり、爆薬って注意して混ぜれば簡単にできるんだなと思います。
よく映画で登場する時限爆弾のTNT、手品で使われるニトロセルロース(綿火薬)あたりは知っていますが、過酸化アセトン(TATP)という爆薬も身近な材料で作れることを知りました。
私の世代から上は、自家製爆発物といえばピース缶爆弾や腹腹時計を連想し、反政府過激派を連想します。
いまや爆発物の作り方はネットでいくらでも検索できますから、驚きやしません。
興味を持ったのはアメシウムという元素です。天然には存在しない元素で、プルトニウムを原料に原子炉で作られる人工の元素です。
ただこれ自体では核爆発を起すことはないようです。あくまでも高い放射能がある物質に過ぎない。
アメリカでは煙探知機のセンサーやライフル照準器で使われているそうです。
原子炉!危険じゃない!なんて穢らわしい!
そういう風に単純直結に考える人の多い事よ・・・
実は医療用や工業用に用いられる放射性元素(例えばコバルトやイリジウム等々)は天然物から精製抽出するわけじゃないんです。
非放射性の元素を原子炉で中性子を浴びさせて作るんです。
んでもって販売の許可を得ている会社が、取扱の許可をもつ会社や施設に販売しています。
一般には知られていないだけ。
アメシウム売ってるところを検索してみた
はい、金属販売サイトの販売履歴にありました。
そんな検索結果をみていると、なんとアメリカでは高校生(ティーンネージャー)が自家製増殖炉を作ろうと
煙探知機を掻き集め(アメシウム)、コールマンのランタンマントルの山を買い求め(トリウム)、はたまた古時計で使われていた夜光塗料(ラジウム)を剥がして、精製するという話を見つけました。1994年に起きたことの実話です。
The Radioactive Boy Scout
When a teenager attempts to build a breeder reactor(1998年)
このタイトルで使われているBoy Scout(ボーイスカウト)は、初心者とか素人、無茶な、アマチュアという大人から見た意味合いで、誉めているのではなく呆れたという意味合いです。そしてデビッド君はこの地区のボーイスカウトメンバーだったようです。
それでもづーっと読んでいくと、この少年、デビッド君は身の回りの物や廃品、病院の廃棄機器、ライフルの照準器から放射性物質を掻き集め続けます。
自分の部屋でコツコツと放射性物質の精製をコーヒーフィルターで行って、最後は自然発光するレベルまで濃縮に成功したのです。
原子炉にするには、最低でも30ポンド(約13kg)の高放射性物質を集めなくてはならない。
ミシガン州の交通警察がデビッド君のポンティアックのトランクを開けたことで、彼の手作り原子炉計画が発覚します。トランクを倉庫代りにしていたら、爆発物のように警官には見えたからです。
彼の秘密の実験室は国と州により封鎖されてしまいます。
そんなデビッド君は高校を卒業して地元の大学で冶金学を学んだようですが、すぐにドロップアウトしてしまいます。
大学研究者の両親は海軍に彼を入隊させました。
地元の原子力発電所での健康診断も断固拒否しています。
退屈な海軍の一兵卒となっても、ありとあらゆることに興味をもち研究を続けましたとさ、おしまい。
若者の執念の強さ、若さ故の無謀さに感動しました
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Wednesday, November 6, 2019, 03:02 PM
昨日はアメリカの高値更新に伴い日本市場も400円と全面高になりました。
後付で理由はいくらでも言えるのでしょうが、株式投資には一切関わっていないので不思議に思っています。
来年11月の米国大統領選挙までは最大の選挙対策である米国株価は維持されるだろうという予想でしょう。
世界的な不況が足元にまで忍び寄ってきているので、少なくとも6月あたりまでは維持されるのではないでしょうか。
株と並んでもうひとつのバブル
社債と国債がパンパンに膨らんでいるのだとか。これの需要が萎めばいよいよトリプル安となるそうですが、まだ伸びきるまでは余裕があるようです。
参考:ようやく見えたバブルの正体、株高がまだ続くとしても経済は徐々に悪化していく…=藤井まり子
副島隆彦先生の見立てでは、社債市場に異変が起きたらそろそろ株価の急落のサインだというのは、大方の経済展望です。
金はもっと高騰するのか?
安全な資産として金価格は上昇の一途です。
だからまだまだ上がるという見方も強いです。
そこでNYダウと日経平均のグラフと金価格のグラフを1990年から30年分を並べてみました。
金が上昇している局面では株価も上がっているんですよね・・・。
1995年のインターネット元年(ITバブルの始まり)から10年間は金価格は1000円台/gだったのが、2005年から一気に上昇に転じました。雰囲気ではまだまだ上昇の余地がありそうです。
株価と金は順相関の関係じゃないの?
グラフを眺めてみると、アメリカ株価と金価格は同時に上昇し始めているのです。その原因は量的金融緩和策(Quantitative easing、QE)だと推測します。
中央銀行のジャブジャブマネーが株、債権、金に廻っていった。
となると中央銀行の金融緩和が止まると、当然金だって影響を受けないはずがありません。
株バブルが弾けたら、金だって上昇は終わるでしょう。
ジャブジャブマネーが株・債権・ドルのトリプル安を引き起こし、世界的なスタグフレーション(物価高を伴う不況)となれば金だって逃げ場がないのではないでしょうか。
あと残る手段は新札発行でタンス預金を回収し、無金利の超長期国債やデノミであぶれた貨幣を吸収して、QEの後始末をとるしかないでしょう。
需給関係で安定していた金のボラティリティ(最高値と最低値の差)が大きくなっていることからも、金だって永遠に安定している資産とは言い難い。
実物資産(金、美術品、宝石、不動産など)だって需要があるのは、ジャブジャブマネーの恩恵なのですから。
(追記:商品先物のチャートを見ていたら、パラジウムではこの15年で10倍ですが、プラチナは2005年から2倍に急騰しますが、その後は下落傾向、銀も2009年頃に2倍の急騰後もみあってます。金とは全然違う動きですね)
不況でモノを言うのは気力と体力だけだ
株も金にも関係ない者は、気力と体力だけですよ。そしてこれが一番の武器です。世情不安に備えること。マンションだって災害に遭えば資産とはならないことがはっきりしましたからね。
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Tuesday, November 5, 2019, 11:51 AM
サントリーが健康食品に進出して10年以上経ちました。テレビCMや新聞広告で見ない日はないぐらいです。
それもそのはず、年間売上が100億円から最近では700億円にまで拡大しているからです。
サントリー全体の売上2兆4000万円では3割近くを貢献していることになります。
利益率ではもっと貢献しているでしょう。
そんな美容健康業界にとうとう花王がパナソニックと組んで算入するというニュースがあります。
参考URL:花王、「人工皮膚」で美容機器市場に参入 初期費用7万円はお手頃か
すでに美容家電という分野では先行するパナソニックに対し、化粧品ノウハウを組合わせて百貨店の販路を活かすというもの。
花王といえば洗剤や衛生品といった家庭用品の最大手です。でも世界的な企業であるP&GやJ&Jと比べれば規模が全然小さい。
規模はでかいのですが、利益率は低いというのが化成品メーカーの宿命です。
そこでアジア方面に活路を拓くためパナソニックと美容機器で協業したということ。これを足掛りに医療分野への展開も進むようです。
男はほとんど知らないと思いますが、美容機器というとヤーマンさん
女性なら、あーあれあれと思うのでしょう。日本製ということで中国では知名度が高いようです。
それでも売上高は300億円にも満たない企業です。
化粧品では資生堂が一強で、あとその他といった感じ。さらに化粧品にはフジフイルムやJT、製薬会社といった異業種からの参入も相次いでいます。
男にはほとんど興味がないのですが、レッドオーシャンに大小の会社が群がっているという状況です。
さらに国内市場が縮小しつつあるので海外展開が急がれています。
んでも中国で現地生産を立ち上げようとしたら、販売前に偽物がすでに出回っていたという間抜けな話がゴロゴロあります。
化粧品や洗顔クリームなんて、中身はどれも似たり寄ったりで容器や箱が違うだけ。
だから新製品情報が盗まれれば、すぐに類似品というかそのままコピーになってしまう。
中国工場の担当者が、製造前にそっくりのコピー品が現地ではあふれかえっていて驚いたという話は掃いて捨てるほどある。
こんな馬の目を射るような市場に、花王とパナソニックが算入するというニュースで、ああここまで来たかかという感慨です。
介護と美容が最後の砦になりつつあるのでしょう。それにしても安易だなあ。
マッサージ機能つきだとか、肌によい加湿機能つき自動車が登場するかもしれません。いやすでにあるのかも。
なんか既視感があるなあ
35年前、昭和60年頃から急速な円高で、重厚長大企業が余った人材をダボハゼのように新規事業に投入していった。
多角化経営の掛け声で、農水産や土建関連、コンピュータ計算(設計)請負などありとあらゆる分野に手を出して大抵失敗に終わっています。
最大の理由は、多角化といっても余剰人員の掃きだし場所に過ぎないからで、モチベーションなんか全く生まない。
経営者の思いつきで、土地が余っているからと畑を耕すのが仕事だと言われれば、誰だって嫌になるでしょう。
バブル景気で、土地があれば銀行はいくらでも融資してくれたから本業回帰で持ちこたえることができ、余剰人員は消えていった。
こういうニッチ産業に大手が進出というニュースで思うことは、本業はさっぱりで将来性がないということです。
日本の重工業の末路と重なって見えます。
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Monday, November 4, 2019, 07:02 PM
地政学がタイトルに入っている本の出版がここ4,5年で増えているのだそうです。といっても一昨年で34冊ですから、日影の学問であることには変わりがないんだけども、それだけテーマとして地政学が注目され始めたということです。
地政学(geo-politics)という名称は昔からあったのだと思います。
一言でそのイメージは地図と戦争(紛争)を結びつける「イカガワしい研究」w
論(仮定)であって、そもそも学問体系として認められていなかった。
地政学って言っても、それに基づいた政治学者に百家争鳴ってな状況で、何が正しいのか傍目にはわからない。
そんな地政学という日影の研究を、そこそこ知識人に広めたのは奥山真治氏の功績だろうと私は思っています。
→奥山真治氏のブログ「地政学を英国で学んだ」
https://geopoli.exblog.jp/
この記事にあるように
・大陸勢力(ランドパワー系国家)と海洋勢力(シーパワー系国家)の対立軸に基づく研究
・国家を生命体としてみる研究
この二つの系統があり、前者は英米流、後者は大陸系とされているそうです。
英米流の線引きでは、日本は海洋勢力に属する。だからこそ海防に主眼をおくべきということ。
イギリス、アメリカも海洋勢力なんです。
一方でロシア、中国、ユーラシアは大陸勢力である。
地政学の実態は海洋勢力側(英米)から見て、大陸国家(古くはソ連であり、今はロシアと中国)を念頭にした戦略研究なんです。
んでもって
大陸国家群ってのはイデオロギーで親和しやすい傾向
ヨーロッパ人は日本が思っている以上に、中国には親近感を抱いていることに驚きます。
なぜなら地続きだからそんなに異なる思想ではないだろうという楽観的な感情であり、無知だから。
アメリカよりもロシアの方に親近感がある。特にドイツはね。この記事にあるとおりだと思います。
対立を装ってみたり、急に融和してみたりとコロコロ対応が変わるのがドイツやフランス、ロシアを含めた大陸国家なんです。
敵の敵は味方という論理が、そのまま通る
田中宇(たなかさかい)氏によれば今後、覇権国はアメリカ一極から分散して行くというもの。(覇権の多極化論)
英国はEUから離脱することになりますが、地形学的では当然の結末なんでしょう。
海洋国家へ大陸国家の逆襲が始まった
過去ログ:これからは大陸国家の連携の時代へ(海の道よりも陸の道)
この記事にあるとおり、内陸ユーラシアの胎動が始まったことを元トヨタロシア社長西谷公明氏が指摘しています。
シルクロードの中継点であるカザフスタン(首都アスタナ)には巨大な金融センターができつつあります。ここがニューヨークやロンドンに代わる世界金融の中心となることは、すでに副島隆彦先生は指摘しています。
冷戦終結で、すでにロシアは周辺国と上海協力機構を築きあげました。軍事と経済の同盟(aliance)です。
中国の一帯一路(one belt one road)は、この上海協力機構の延長の動きであって、習近平独自の思いつきではないことを西谷氏が指摘しています。
単なるインフラ整備ではなく、民族の同属化という大陸国家の論理であるということ。
海洋国家では主従関係(master-slave、宗主国-属国)の論理とは異なることに注意しなくてはならない。
ロシアや中国の考える勢力圏とは、海で囲まれた海洋国家とは異なり、ロシア的、中国的であればそこは勢力圏だという考えなんですね。
はっきり言えば、中国人が住めば、そこは中国の影響する範囲だという理屈になる。
だから縮小するという発想は元から無い。拠点があれば、そこはもう中国となってしまうのでしょう。ロシアの周辺国もモスクワからみれば同じ理屈なんですな。
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Sunday, November 3, 2019, 12:45 PM
大量の郵便切手が金券ショップに流通しているわけ
東京都郵便局幹部職員が、5億円も着服していたという事件がありました。しかも一箇所ではなく二つの郵便局で起きた事件です。
企業から代金として支払われた切手シートを、着服していたという稚拙な手口にも関わらずなんのチェック機能が働いていなかった。
企業が切手をシートで買うのは事務処理のためでしょうが、切手は郵便局での支払いにも利用できるので、経費の前払いということで節税にもなります。
さらに有利なことに金券ショップで確実に換金も出来ます。これが悪用されると低コストで裏金ができます。
切手や印紙、プリペイドカードは裏金作りの第一歩
議員さんも経費水増しが話題になったことがあります。行政の経費チェック機能がないことを逆手にした手法。
議員に支払われる活動経費は我々の税金の一部がこうやって堂々と着服や裏金となっていく。
しかしチマチマした小遣いづくりなどよりも、もっと大胆に億という単位で郵便局員による着服が行われていたのですから可愛いもの。
過去の反省もなく見て見ぬ振りをする日本郵便という組織
郵便葉書は平成元年に30円から41円となり6年後には50円になりました。平成26年に52円、昨年平成29年にはいきなり10円値上げされ62円で、今年は63円です。
平成の30年で2倍も値上げされましたが、はたしてインフレが進行した結果でしょうか?
30年前と給与が変わっていないどころか下がっています。
郵便局の値上げの言い訳がその通りなら、大卒初任給は4〜50万円になっているはずです。
自浄機能が無い組織である日本郵便(とゆうちょ銀行)は、厳しく監視すべきであるのですが、その監督省庁である総務省も同じ穴のムジナという救いようのなさ。
社会的役割もダメ、金銭管理もダメな郵便局を許すな
財務省と警察が動かなければならない案件なのに、なぜウヤムヤになっているのか。
それだけこの日本郵便という組織が腐敗しまくって、政治家や官僚の裏金づくりの温床となっているからでしょう。
親方日の丸体質は民営化されてもなんにも変わっていないし、これからも変わらないでしょう。
それにしても、なぜメディアは騒がないのだろうでしょうか。
参考URL:
「郵便局幹部、切手着服で5億円荒稼ぎ」なぜ可能だった? 事件発覚後も公表せず=三宅雪子
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